女房様とお呼びっ!
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2001年12月10日(月) |
せめてワタシの慰めに |
いくら私がモテないと言っても、新規に出逢った方との交際をお断りすることはある。それは、相手がどんな輩であっても、多少は心苦しいものだ。ネットや電話などで交渉してるうちならまだしも、一度対面してしまうと、『ごめんなさい』するのは、格段にしんどい作業となる。情からというよりも、自らの危険を省みてネ。
危険と言ってしまうと大袈裟だけど、なるべく穏便に事を運んで、お互いに最小限のダメージを受けるに止めたいと思う。だから、あんな奴、二度と会いたくねぇと思ってても、相手に伝える「断る理由」を適当に捻出したりする。仕事や家族のせいにしてみたり、転居したり、病気したり。ま、礼儀という生きる知恵ですナ(笑
他方、断られた場合も、その言を額面通りに受け取らず、本心たる何かを勘ぐることは出来るワケだ。寧ろ、告げられた理由を鵜呑みにする方がバカだ、って向きもあるかもね。けれど、アテのない所で疑心に囚われるのも、自分が勿体ないし(笑)、ここはひとつ、相手が伝える事情を素直に受け入れるのが得策だろうと思うヨ。
それに、ネガティブな用件を伝える羽目になった方も、それなりの心労に煩わされたのだ。どんな理由を並べようと、それは、相手の思いやりだと思い定めたい。勿論、相手自身の為でもあったろう。けれど、自分方への配慮でもあったと感謝する。そして、何より感謝すべきは、勇気をもってきちんと伝えてくれた事実なんだね。
・・・・・。
私はオバサンだから、こうした事情を見据えた上で、キミが言う「断る理由」を胸に収めようと思う。キミが気付いた「自分の本当の気持ち」を信じようと思う。もちろん、ウゼェコト言ってるよとうんざりするのはキミの勝手だろうサ。けれど、せめてワタシの慰めに、少しばかりエラソーな物言いをさせて貰うよ。悪いね(笑)
・・・・・。
私は常々、従側にとって(或いは、主側にとっても)、最初の相手ってのは強烈な影響を与えるモンだと思っている。一度誰かに傾倒した記憶は、そうそう拭えるものじゃない。中には、最初の相手の影を追うあまり、身近な幸いに妥協できない者もいる。そいつは不幸に足掻くのだが、実は、それ程不幸じゃないのかもと疑うヨ。
キミにとって、地元で通い詰めた女王様は、立派に「最初の人」なんだよね。あの喫茶店で、これまでの経験をキミが語る。その口調に、彼女への敬愛が溢れていた。だから訊いたのさ。「キミが上京する時、凄く残念がられたでしょ?」すると、誇らしげにキミは言ったね。「今でもメール交換してるんです」嬉しそうだった。
だから、『ごめんなさい』の文面で「女王様と最近うまくいってなくて、裏切ってみたかった」と告白されて、さほど驚きはしなかったワ。「色々お話伺って、やはり女王様についていくことにしました」それが、キミが気付いた『本当の気持ち』・・・そりゃ、がっかりしたワヨ。私だってヒトの子だもの(笑。でも、納得出来たのね。
・・・・・。
大好きな人の虜になって、キミの心に誰かが住む。それは、悦ばしくもあるけど、時に不安にもなるわよね。キミ位に若ければ、余計にそうだと思う。まして、相手がプロの方なら、尚更だろうって想像するわ。しかも、やたらに遠距離ダ。アテなく恨むこともあるだろうし、ヤケになっちゃうこともあるだろうし。忙しいね(笑)
心が忙しなくて辛いとき、せめて、これだけは思い出そう。どうして辛いのかって、それは、キミの中の相手の存在がデカイからってこと。そして、いんちきな予言をひとつしとこうか。「キミは彼女に見捨てられない限り、彼女の虜のままだろう」・・・ま、信じるかどうかは、キミ次第だけど。私の経験則ではそうなのよ(笑)
とまれ、同志たるキミに幸いあれ。いつだって、オバサンはキミの味方になるワ。
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