女房様とお呼びっ!
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2001年09月20日(木) カレの言い分

以前記事した「オトナの実験」で私と結託した、天然SのSFが再々言うことには、
「キミと僕とは同志だ」てのがあって、言葉に拘る私としては不可解だったのね。
何をもって、同志だというのか?・・同じくする志とは何ぞや?・・暫く、悩んだよ。
「友達じゃないの?」と訊けば、即座に否定する。その態度が益々謎を深めるの。

これが、恋愛感情を伴った性行為を交わす間柄で、立場に不安を覚える女から、
「アタシ、貴男の何なのよぅ?」「ただの都合のいい女なのっ?」てな詰問受けて
「いや、キミはボクの同志だ」ってんなら、話の筋としては解る。ありがちな話さ。
・・・もちろん、こんな答え方されたら、馬鹿にしてんのッ?と激怒するけどネ(笑)

少なくとも私達の間には、行為はあっても恋愛感情はなかった。ね、SFじゃん?
大体、ヤル為にしか会わなかったしね。イマドキの言葉で言うとヤリ友?あはは。
幸いなことに、互いに妻や夫を愛していたし、何より互いに恋には落ちなかった。
互いの都合のいい時間を相談して、共同して行為を楽しんだ。やっぱ友達じゃん?

・・・・・。

んまぁ、一年もつき合ったんだから、酒飲みに行ったりはしたよ。何度かね。
行為の後だと、ちょいと恋人ムードが漂うけどサ。それって、その場限りなの(笑
いや、それは私にとって、多分彼にとっても、都合のいい成り行きだったと思う。
だって、元々互いにタイプじゃないから、恋人っぽくなれないの、素面では(笑)

あぁそそ、彼とは電話で話すって事もしなかったんだ。たまにかかると吃驚した。
別に電話出来ない環境じゃなかったの。わざわざ電話する必要がなかっただけ。
日頃のやり取りは、テレコミの伝言番組を利用してた。あれは気楽でいいよ(笑)
メール交換もしてなかった。互いに、仕事場にしかネット環境がなかった頃でさ。

専ら、情事の合間に話をした。表で会うことが少ない分、そっちの記憶が多い。
話すことはごく普通、共通の仕事とか互いの近況とか。趣味や将来の話もした。
この辺の話題は、誰が相手でも同じかぁ・・・あ、悩みを打ち明けたりもしたナ。
タイプじゃないけど、話をするのは面白かったよ。さて、この間柄を何と言う?

・・・・・。

『友達』の定義はさておいて、性行為を伴う関係についての、彼の見解はこうだ。


「オンナって、どうしてセックスの見返りを求めるのかな?それって変でしょ?」
「ヤラレ損とかって言うじゃない?あれどうゆうこと?自分もヤッタんでしょ?」
「ヤルためには、ヤラレタら、愛してくれなきゃ、守ってくれなきゃとかさ・・・」
「売春ってほどシリアスじゃないけど、ヤルんなら奢るべきってのもどうかな?」


私は正直、耳が痛かった。彼の言い分に思い当たったし、ほぼ理解も出来たから。
愛している男と寝るラブホ代を出す用意はあっても、その他の輩にソノ気はない。
細かく言えば、M魚をコマすのに金は出すけど、セックスには金は出さない(汗)
唯一彼の見解と同調出来るのは、ヤッタからって恋人面はないぜってトコだけど。


「キミにはそういうトコがないから、同志だなって思ってるんだ、初めから・・・」


彼が、「友達」よりも「同志」を強調した言い分に、曖昧に肯くしかなかったワ。


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