女房様とお呼びっ!
DiaryINDEXpastwill


2001年09月11日(火) ナツミのこと

ナツミと出会ったのは、やはりSMのツーショット番組だったと思う。昔の話だ。
女名前を名乗ってるけど、男性回線からかけてたよ。それで繋がったんだけどね。
端っから女みたいな裏声で喘いでて、そん時は何だかソソラレて電話プレイした。
見知らぬ者同士だから、相当滅茶苦茶な会話をしたっけ。凄く面白かったねぇ。

M魚には、女として苛められたいって願望を抱く奴がいて、ナツミはこのタイプ。
ベタな話だけど、尻穴をまんこに見立てて「アタシを犯して・・・」とか言うわけさ。
電話の最中にケチャップ持ってこいとか言ったな、私。これはよく憶えてる(笑)
「ナツミは女の子のくせに、生理も来ないの?」なんて展開で。酷い思いつきだワ。

んまぁ、つまりは「ナツミの尻穴にケチャップ塗れ」ってなエゲツナイ命令をして、
「おねーさま、ナツミ、とうとう生理になっちゃたぁ・・・嬉しいぃ」なんてノリで、
「生理なのに犯されたがるなんて、ナツミのまんこは淫乱ねっ」てな言葉嬲りで。
ま、実際電話の向こうで彼がどうしてるかに関係なく、変態な対話を楽しんだの。

・・・・・。

結局、その後、何度か電話をやり取りするうちに、直に対面することになった。
まぁ、初回が変態じみてただけで、あとは割と普通の会話をしてたのね。だから。
自己申告通りにヒョロヒョロと背が高く痩せっぽちの、暗い印象の男の子だった。
あ、そん時は男の恰好で現れたんだよ。街中で女装する勇気はないんだって(笑)

家の近所なら時々女装して歩くそうだ。ただ、露出趣味とはちょっと違うみたい。
どうも、ずっと男でいるのが辛いらしいのよ。それで、一時女に変身すると言う。
だから、私とも女同士の友達付き合いみたいになって、それを嬉しがってたわね。
婦人服を一緒に買いに行ったり、お裁縫の相談をしたり、コンサート行ったりさ。

っても、ナツミはゲイじゃなかったの。当時も極普通に女の子と恋愛してたしね。
もちろん、出会いのきっかけだった「女として苛められたい」って性癖はあるのよ。
彼の場合、性欲に無関係のTG傾向と欲情しちゃう女装M願望を併せ持ってるの。
ややこしいけど、こうした傾向の男性は、それ程珍しくない。M魚の中ではね。

・・・・・。

そのうちに、ナツミの部屋に遊びに行くようになったの。小さなアパートでね。
そこで、秘密のコレクションを見せてもらった。可愛らしい下着やストッキング。
通販でコツコツと買い集めた、その宝物達が、綺麗な箱にぎっしり並べられてた。
お洋服もあったナ。どれも少女趣味なの。女装の子の特徴だわね。笑っちゃった。

コンナノモアルヨと手渡されたのが、革製の手枷や足枷。やっぱ買っちゃうのね。
驚いたことに、どれも裏地にフェルトが張り込んである。自分で加工したってサ。
「だって、ストッキング破けちゃうじゃん」と真面目な顔で言う。あはは、そだね。
「枷してヤってんの?」と訊くと、照れ臭そうに笑って、部屋の鴨居を指さすのよ。

促されるままに目をやると、あちこちに枷を括りつける為の金具が打ってあるの。
あぁ、この部屋でナツミは夢を見てるんだなって思ったら、急に胸が詰まってさ、
彼の細い手首を取って、枷かけて、鴨居から吊しちゃったんだ。足首も同様にね。
ナツミも少なからず期待してたのかな、なすがままで、息を荒げて、声を上げて。

・・・・・。

でもね、私達の行為は、程なく終わったの。どっちが悪いってんでなくて。多分。
凄くシャイなナツミ。途中でうっすらと笑って「アリガトウ」と言った。それでね。
ゴメンとは言わなかった筈よ。だから、また私達は、ただの友達同士に戻ったの。
ねぇ、服の取り替えっこ、楽しかったね、ナツミ。・・・も一度、会いたいね。

#TG=トランスジェンダー。
     性同一性障害ほど深刻ではないが、性別違和を感じて、反対の性を望む


女房 |HomePage

My追加
エンピツ