女房様とお呼びっ!
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2001年07月25日(水) 熱波/欲張りな女

明日の午後、ホテルの部屋を用意してちょうだい。
どこにするかは任せるわ。アタシの好みは知ってるでしょう?

銀座のお店で、よく熟れた白桃と柔らかいチーズを買っておいて。
すぐに食べられるように、どっちもカットして、盛っておくのを忘れずに。
飲み物は、キンキンに冷やしたビールと辛いスパークリングワインをお願いね。
バケットに氷を張って、ちゃんとグラスも冷やしておくのよ。わかってる?
煙草はいつものメンソール。きっと途中で切れるから、余分に用意しとくのよ。

迎えに降りて来なくていいわ。部屋でそのまま待ってなさい。
電話はしない。ドアホンを二回鳴らしたらアタシだから、ドアを開けて。

・・・・・

ああ、長ったらしい挨拶はいいから、さっさとビールの支度して。
お風呂もシャワーも構わない。だから、そこに控えていらっしゃい。


『 お前と過ごす密室で、アタシは途方もなく欲張りになる。
  カラダ全部が、気持ち良くなりたいと思う。
  全てのモノに奉仕されたいと願う。

  美味しい食べ物は、アタシの口や舌を歓ばせる。
  酒は喉を潤し、心地良い酔いでカラダを包む。
  煙草の煙が肺に満ちて、頭の芯を痺れさせる。      』


さあ、お前が奉仕するのはどこだかわかってる?
そう、アタシの官能の全てに尽くすのよ。
お前はそのために存在してるのだから。

床に這いつくばって、足の指を舐めなさい。
指のあわいのひとつひとつ、甲の腱に沿って丁寧に。
そして掌で、ふくらはぎや膝小僧や太腿をさすって頂戴。

ほら、ここに顔を近づけて、鼻先でクリトリスを擦り上げて。
陰毛をついばみながら、柔らかな所にたくさんキスを繰り返して。
舌の先を、会陰の際から差し入れて、ゆっくりなぞりあげるのよ。
溢れてくるお露を啜りながら、辿り着いた陰核をそっと弾くようにして。
尖らせた舌先で膣の入り口をくじりながら、出来るだけ奥までいらっしゃい。


『 そうね、やっぱりアタシは欲張りな女。
  全部がいっぺんに欲しくなる。
  おまんこをねぶらせて、官能にざわめきながら、
  甘い果物を食べ、弾ける酒を飲み、好きな煙草を吸う。
  それって、それぞれを別々に行う何倍も気持ちイイのよ。 』


うふふ、とっても気持ちがイイわ、上出来ね。
でもね、後ひとつ、気持ちイイことが残ってる。
そろそろ来るの・・・。わかるでしょう?

さ、そこに口を付けなさい。ちゃんと喉を開くのよ。
ああ、これで本当に全部。アタシの気持ちイイことの全て。
あらゆる神経がそそげたってきて、鳥肌が立ちそう。

いいこと?こぼしては駄目よ・・・!


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