女房様とお呼びっ!
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2001年06月13日(水) 不細工なS女ってアリ、か?

「S女なんてフツーの男に相手にされない(註:くらい酷い)ものだから、
 Mの男につけ込んで、タカビーに振る舞ったり、タカったりしてるんだ!」
巷にはS女M男のマッチングについて、こんな酷評を浴びせる人がいる。
女王様とかS女性とかについての、皆さんのイメージはどんなだろう?

身の回りのS女を見渡してみて、この推測が当てはまる方は思い当たらない。
大抵の方は「高嶺の花」と見なされる程のスタイル抜群・麗しいお顔だちで、
かつ金もそこそこ持っていて、奴隷にタカるなぞ論外、持ち出しが多いワと、
笑顔で嘆いていらっしゃる。ま、SMって自体、道楽な部分が多いですからね。

しかし、ワタクシの場合、冒頭の言葉には、些かの胸の痛みを覚えてしまう。
ってのも、ワタクシははっきり言って顔立ちが整っているとは言い難いからだ。
「いやいや、美人の方こそ、そんな風に無意味な謙遜をなさるんですようー」
とか、ステロタイプな慰めは要らない。客観的に見て、多分そうなのだから。

ずっと以前に、何となくぼんやりと関係が続いていたSFが宣ったものだ。
「キミは、顔はともかく、首から下は素晴らしいね・・・」
何て失礼な発言っと思って頂ければ幸いだ。言われて、ワタクシもそう思った。
ただ、彼の発言は当たってなくもないので(笑)、適当に受け流したのが実際。

ワタクシは、子どもの頃から、顔の不具合を母親に指摘されつつ、育ってきた。
「かわいそうに・・・」と母は言ったものだ。自分で産んどいて、そう言うか?!
ま、父の血が半分入った事で、母の審美眼に適わない娘が出来たってことよね?
長じて、その評価を批判したら、自分の娘だからこそ言えるのだと反論された。

母の言を待つまでもなく、やはり自分は不細工なんだと気付いた思春期の頃。
まぁ、それまでの彼女のスパルタで自覚が育ってたから、他人の評価について
酷いダメージは受けずに済んだけど、きっちり傷ついたよ、乙女としては(笑)
でも、母に従順だった子は、彼女の言葉は正しい、との確信を得ることになる。

これが、「私は、女として男に相手にされない」と長年思い込んでた根拠だ。
だから、思いつきで挑んだ初体験が成功裡に終わり、実際びっくりしたのね。
ナンダ、顔が不細工でも、オンナのカラダさえあれば、男は相手にするんダと。
やー、乱暴な意見だってのは承知してる。でも、実感は正にコレだったんだよ。

ここでの私の幸いは、顔はともかく、自分のスタイルには満足してたって事だ。
それで、SFの「首から下は」発言も、仰るとおりと飲み込んでしまったの。
あとね、ハタチの頃に、中学時代からの男の親友に言われた言葉に感謝してる。
当時、彼に宛てた手紙の中で、私は自分を「醜女(しこめ)」と表現した。

「ボクはキミが醜女とは思わないけれど、世間には外見だけで判断する男が
 大勢居る。だから、美しくちゃんと装うことを心がけることが大事だよ。」
んー、今にして思えば、ハタチの若僧がこまちゃくれた事を言って寄越したねぇ。
でも、彼の言葉は、私の胸にひとつの決意を植え付けた。綺麗にしていよう!

まぁね、今では天然の造作を云々しても仕方ないので、顔については諦めてる、
ってか、女も顔じゃないっなんて言い訳してるのだけど、冒頭の評価を思うと、
ちっとどんよりしてしまう(笑)やっぱ、コンプレックスって消えないし、さ。
でもま、親密でない人に何言われてもいいや程度には「オバサン」になった(笑)

幸いにして、これまでに関わったM魚からは、そんな暴力的な指摘は受けてない。
交際してる最中は、アバタもエクボでもって、「お美しいですぅー」なぁんて
言ってもらっちゃったりしてる(^o^) うむうむ、有り難う、愛しきM魚諸君!
嘘でもイイから世辞を言え、これは常々スキルとして要求している事だしね。

願わくば、世辞言ううちに、本気にそう思っちゃえーと無茶な画策してたり(笑)
んー、何だか調子のいい自己防衛っつか、身を守る包囲網を拵えてる気もしたり。
要は自分を誤魔化しながら、どうにかやり過ごしているってなところらしい。
んでも、性的な満足は女を綺麗にするとも言うし。頑張ってくれ給え、M魚達!


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