DiaryINDEX｜past｜will
| 2001年06月12日(火) | 気弱なケモノ |
ある日、あなたと私は偶然出逢う。
例えば、経緯を知らされぬままに出席したパーティーで。
面識のない何人かの男と女達、私達はその中のひとりずつ。
男も女も、それぞれを品定めしている。
もちろん、あなたも私も。
足の長い、尻の位置の高い女・・・。
そのことだけで、あなたは私に注目を始める。
『あんなに背が高いくせに１０�僂鰺召襯團鵐辧璽襪鰺�いて、そのせいか、
アキレス腱が、これ見よがしにくっきりと浮かび上がって、
突っ込めば、随分締まりが良さそうだ。
それにしても・・・。
小気味イイ角度に切れ上がる、ふくらはぎのカーブ。
窪んだ膝の裏は、控えめに影をつくり。
滑らかな陶器を思わせる、小振りな膝小僧。
その上にむっちりと発達した太腿が、前後にぐいと張り出して。
それに続く誇らしげな尻の線に繋がっている・・・。』
あなたは、飽きることなく私の下半身を見つめ続ける。
少しも、目が離せなくなってしまう。
そしてつい、私の脚の動きにつられて、視線を揺るがせてしまう。
私はその動揺を見逃さない。
さりげなく話しかけて、あなたの目にお預けを食らわせる。
あなたは、紳士的に私の目を見ながらお話ししようとするのだけど、
お預けを食らったあなたの中の獣が焦らされて、
次第によだれを垂らし始める。
『もう早いとこお喋りなんて止めちまって、
この女の脚や尻を遠慮なく眺め回して、
出来ることならこの手で触れて、
尻の穴や蒸れた足の匂いを嗅いで、
その味を確かめたい・・・。』
あなたに、そんな破廉恥な考えが浮かんだ瞬間、
お喋りの内容とは関係無しに、私の目があなたの目に訴えかける。
『判ってるのよ、さっきから。
アタシの脚やお尻ばかり見てるじゃない。
どうしたいの？ねぇ、口説けるの？』
焦らされ続けたあなたの中の、ひもじい獣は気弱になって、
少し怯えた色が瞳の中に拡がっていく。
『あなた、アタシのこと好きでしょう？』
無言のうちに、気弱な獣にとどめを刺して、
勝負あったわ、アタシの勝ちね？
さぁ、これからどうしよう・・・
