2024年02月23日(金) |
近畿大会準決勝 初橋−近大新宮 |
近畿大会男子は現在では新人大会となっている。つまり総体予選後の6月の近畿大会というのは歴史的な役割を終え、今なお総体予選の役割がある女子大会だけになった。で、今年の近畿大会では意外な展開になっている。和歌山県開催なのだが、和歌山代表校が2校もベスト4に勝ち上がっているのだ。関西で高校サッカーのレベルが落ちるのが奈良県と和歌山県で、昨年はプリンスリーグ関西にもチームを送れなかった。今シーズンは和歌山県から初芝橋本をプリンスリーグ関西2部に送り込むとはいえ、以前から県大会に足を運び、関西でははっきりレベルが落ちるのは明らかだった。そしてベスト4のうち近大新宮は和歌山県3強(初橋・近大和歌山・和歌山北)に次ぐ4番手候補だが、和歌山県ベスト4以上の成績を残せなかったし、私が観た限り、内容でも3強を上回ったゲームはなかった。つまり県トップレベルというにはイマイチ冴えなかった高校なのだ。それが、近畿大会でベスト4まで勝ち進んでいる。観に行くしかなかった。
近畿大会準決勝 近大新宮−初芝橋本 2月23日 10時 紀三井寺第二陸 ピッチ並み 雨
近大新宮 十八八番 二三十番十一 五番四番十四六番七番 一番
初橋 十六九番 十八十番八番十三 七番十二二番二六
近大新宮 1 畑中優希 5 沖勇汰 4 和田尽 14 垣内伊織 6 前田琉成 23 大谷侑誠 10 宮本夏輝 11 西世愛 8 住川宗正 18 弓場蒼太
近大新宮はマンマーク気味に4番と6番がストッパー、14番がスイーパーとしてカバーリング主体の動きである。14番はある程度の技術があるが、それでも上がって失うシーンはある。7番はレフティの右ウイングバック。中盤は激しい潰しを見せるが腰は引けてなくて奪ったら前に飛び出し、アイディアも出していく。18番はエースで8番がスピードを生かして周囲を動き回る。
初橋は多少ビルドアップの意識もあるが、今までと同様基本的には中盤省略かな?9番にどんど当てて、9番が強いのでキープできる。近大新宮4番も厳しくマークするが、高さ・パワーとも初橋9番に分がある。中盤は10番が上がり目で運べてシュートに行く意識が強い。つまりエースの自覚がある。
さて試合は双方守備が健闘し0−0で70分が終わる。初橋10番がATにはペナで倒れるが、ちょっとPKはとれない。そしてPK戦で近大新宮が勝ち、決勝進出を決めた。
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