2024年03月03日(日) |
サンライズリーグ G大阪門真−アイリス住吉 G大阪−F神戸 |
サンライズリーグは中学生の関西リーグの名前である。現在では中学生も公式戦はリーグ戦主体で育成を図っている。もちろん全国9地域にそれぞれリーグ戦が存在する。その開幕戦、というか開幕節に足を運ぶことにした。ネット上にはバラバラに日程が出ていたが、JFAの全日本U−15選手権の項目に公式情報が出たのは開幕2日前の木曜日になってから。ちょっと遅くて困る……。関西協会に電話しようと思った。開幕は土曜日だが、その日は岡山県の海沿いの街・日生に牡蠣のお好み焼き・カキオコを食べに行ったので、よく日曜日の万博会場に行った。プログラムは存在するのだが、あくまで内輪向けで、一般には市販してくれない。
サンライズリーグ1部 ガンバ大阪門真ジュニアユース−アイリスFC住吉 3月3日 13時 OFABグラウンド 曇 人工芝
G大阪門真 十一二番 十番十五八番二五 七番三番四番六番 十六
アイリス 九番十九 十一八番五番十四 六番四番三番二番 誰々
門真はいわゆる「分家」「支店」のチーム。ユニフォームは基本的に同じ。スポンサーも。ただ指導体制はベテランが継続的に見ている。 8番はキャプテンで読みがよく攻守にわたってよく絡み、切り返しも深く鋭い。15番はパッサーで左右がよく見えていてボールを散らす。10番はドリブルの鬼で右利きだがタテに仕掛けて正確な左足クロスもある。11番はセンターフォワード。中で起点になる。2番はサイドバック出身だと思うが、右サイドに流れたがり、25番の使いたいスペースを潰し、25番が生きない。ただ強烈な個性がぶつかり合う門真においては、個性を出せない選手は下げられてしまうのか、後半から25番は中でも生きる14番に代えられてしまった。左サイドバック7番は10番と近い距離間で2人でサイドを攻略しようとするが、追い抜く動きは少ない。中学生の段階で自分は10番のわき役、なんて意識を持つのは早いと思うが……。門真はセンターバック陣は高さ・パワーに欠けるが、基本に忠実な守備だった。
アイリスは何といってもセンターフォワード19番である。高さと確実な足もとでポストは止まらなかった。スローインも全部受けに来る。というのも絶対に収まるからだ。門真のセンターバックに圧勝していた。9番もセンターフォワードタイプで、ポストも上手い。ただほとんど左に展開していた。癖なのか、右が見えていなかった。4番はパワフルなセンターバック。3番は果敢にフィードを狙うがイマイチ合ってなかった。さてこのチーム、バックラインで丁寧に回し、ボランチ5番8番が組み立てて19番に当てて前進する。ただサイドハーフは11番は積極的だったが14番は守備に追われて攻撃に絡めなかった。全体に体格があり、デュエルで戦えて技術もあるなかなかの好チームだった。
さて13分、門真が4番(6番だったかも)のハーフ付近のフリーキック放り込みに風上のキーパーが目測を誤り取れず、左ポスト際8番がヘッドで先制。終了間際には門真の裏へのパスをアイリスキーパー足もとでコントロールするが、ミスして無人のゴールに流しこまれた。結局2−0でガンバ大阪門真が勝利した。
さて、第2試合はガンバ大阪(本家)対フレスカ神戸である。フレスカは長年力を維持している。イタリア式の戦術を売りとしているクラブで伝統的に守備が固い。
サンライズリーグ1部 ガンバ大阪ジュニアユース−フレスカ神戸 3月3日 15時15分 OFABグラウンド 曇 人工芝
G大阪 十番十一 七番九番 六番二六 四番三番五番二番 誰々
フレスカ神戸 十番十五 八番二四四番十三 十一二七十七七番 一番
G大阪はセンターバックコンビが圧倒的に高くてパワフル。5番がキャプテン。二人ともよく声が出ていて、まさにセンターバック向きのパーソナリティ。キーパーは出番がないが声で貢献。両サイドバックが上がりっぱなし。サイドバックがサイド攻撃の主役で南米スタイル。6番はセンターバック近くまで下がって受けて巧みなターンで前を向いて、パスで組み立てる中心選手。そして自ら上がる。26番も同様の仕事をするがあまり上がらない。9番と7番はカットイン主体の攻撃でサイドハーフというより単に攻撃的MFといったほうがいいかもしれない。10番はトップ脇。仕掛けてスルーパスを狙う。11番との息もぴったり。裏にも飛び出せる。11番は受け方が上手いエースストライカー。裏への飛び出し、相手に体を預けながらブロックしてすり抜ける。ガンバのいいところは全員が自分こそ中心選手。チームの出来は自分次第という意識を持っていることだ。全員が主役というのはコーチが言うことではなく、選手が自覚をもって行動することだ。G大阪にはそれがある。選手個々の能力は高いし個性も強い。
さて、ゲームは4分、ガンバが右フリーキックを頭・頭でつなぎ、5番がヘッドで圧倒的高さで決めた。1−0。さらに9の右クロスを11番ヘッドで2−0。フレスカはワイルドな15番と上手い10番の2トップに渡らず、自陣から蹴るしかないが、そうなるとG大阪の高さの前に撃墜され続ける。正直言ってみていて勝算を感じなかった。前半2−0。ここで寒くて帰った。朝の気温は0.7℃。最終スコア4−1。
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