2004年07月07日(水) |
雑文・アジアユースまであと2ヶ月 |
U−19代表のシンガポール遠征メンバーとU−18代表の新潟国際大会メンバーからアジアユースのU−19代表メンバーの大枠が見えてきた。U−18のほうはJFAサイドの希望するベストメンバーは呼べなかったが、それでも大雑把なところは分かる。今後の予定はSBSカップとアジアユース直前合宿しかない。U−18代表で結果を出し、なおかつチーム構想に合致する選手がSBSで試され、直前合宿で絞られるものと思われる。
残念ながら関西勢はほとんど呼ばれなかった。JFAサイドが召集を希望すれば呼べたはずなのだが。U−19代表大熊監督が高く評価しているのか辛抱強く繰り返し召集したMF家長昭博(G大阪ユース)は今回のU−18代表選考から洩れたことでアジアユース出場はほぼ無くなったと見ていいだろう。関西関係では本田圭佑(G大阪ジュニアユース→星稜)と前田俊介(高田FC→広島ユース)が選考されている。ともに左利き。G大阪ジュニアユースでは家長がトップ下で本田が左MFだったのが、G大阪ユースでは家長が左MFで星稜高では本田がトップ下と逆になっているのも面白い。U−19代表には本田が未招集、前田もほとんど召集されておらずまさにテスト。
前田と家長の間には何かと因縁がある。ともに荒削りで大きな欠点もありながら才能を高く評価された中学生時代。前田はドリブル多用クラブの高田FCらしくドリブルばかり。密集地でもボールを受けてしまう動きも高田FCらしい。しかし視野が狭く正確な左足を持ってはいたが活かせなかった。家長はボールを受ける動きや創造性といったトップ下に求められる能力に物足りなさを感じるものの、ずば抜けた技術と視野の広さでカバーしていた。
中学3年時にチームとしては夏はG大阪、秋は高田FCが勝利。高校進学と前後してU−16代表では同じポジションを争い前田が勝利。家長は控えにも入れなかった。高校2年時には対決なし。クラブユース選手権(U−18)では広島ユースが7−1でG大阪ユースを粉砕し、直後のリターンマッチでも広島が圧勝しているが前田はケガで出場していなかった。そして高校3年時にはともにトップ帯同。前田が先にデビューし得点に繋がる決定的なプレーを披露すれば家長も負けじとデビュー戦ゴール。
個人的には前田にはU−19代表の力になれるだけのものがあると考えている。おそらく大熊監督の構想との相性は最悪だろう。ただわずかながらアジアユース20人枠に入る可能性もあると思う。
一方U−16代表のほうはなかなかスケジュール的に厳しそうだ。8月上旬の豊田国際が総体やクラブユース選手権との兼ね合いから、ほとんどU−16代表主力選手を招集できないのだ。2年前にはチーム状態が確認でき、したがってアジアユースでの惨敗を確信したものだった。こうなると8月後半の北海道国際では何が何でもベストメンバーを揃えてもらうしかない。何しろ今年に入ってからの活動があまりに少ないのだから。事情を反映して布監督がメンバーをある程度固めた強化を図っており、チーム状態自体は2年前の再現にはならないと信じている。ただ今回のAFC U−17選手権でのグループリーグ対戦相手は北朝鮮・タイ・中国と強敵ばかり。北海道国際以外でも国際大会を積んでおいてほしいのだが・・・・・・。 (*7月10日追記 15〜25日の北アイルランド遠征を忘れているとの ご指摘がありました。ありがとうございました)
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