サッカー観戦日記

2004年03月05日(金) 五輪予選第3戦 UAE戦迫る

幸いレバノン戦は前半を2−0で折り返せたので落ち着いて眠りにつくことが出来た。幸い今日は金曜日、UAE戦は最後まできっちり観ることが出来る。

現時点で日本が勝ち点4、UAEが6、バーレーンが1、バーレーンがレバノンに勝てば4に伸ばす。

今日のゲーム、日本としてはとにかく勝ち点1を確保することだ。山場を先送りにすれば残り3戦全てホームで戦える日本がやや有利となろう。過密日程下で選手層の差も大きく効いてくる。

慎重にゲームを運び、勝ち点3をとれればもうけもの、という考え方こそが勝負におけるリアリズムである。負けようものなら絶対絶命、というか絶望的状況だ。UAEサイドとしては勝ちにいくか、引き分けで良しとするか迷うところ。後者ならば日本にとってもそう悪くはない。常識的には前者の可能性が高いと思われる。そこで日本はゲームの入り方が重要になる。最初の15分は前からプレスを仕掛けてUAEの出鼻をくじかなければならない。ゲームが落ち着いてからは守備のバランスを常に保ち、山本ジャパンの特徴であるバックラインからのロングパス、多少責任逃れ気味の無難なパスを続ければいいのだ。日本から消耗戦を仕掛けることはない。徹底的にスローテンポでゲームを運びUAEの様子を伺う。無理攻めに出るようであれば坂田あたりを投入してカウンター狙いに切り替える。とまあこんな感じだろうか。

最終予選組み分けが発表された頃、そして直前にもトルシエの時と同じくらい楽なグループ、との報道があった。が今回のバーレーンとレバノンは前回のウズベキスタン・タイより数段落ちる。またトルシエの実績を引きずり落とそうという動きか、とも思った。実際のところマスコミはただ何も調べていないだけなのであろうが。アジアのレベル向上を祈る一人のサッカーファンとしてせめてUAEだけは前回のウズベキスタンと同等以上であることを望む。UAEが確かな実力を備えたチームであれば日本が負けても構わない、というのがホンネだったりもする。W杯や五輪での予選敗退は日本国内のサッカー人気に甚大な悪影響を与えるかもしれない。ついでにアンチサッカーの多い野球やラグビーのオンリーファンがテレビ・雑誌などで公然と誹謗行為を働くだろう。しかし私が願っているのはA代表や五輪代表の結果程度で大きく揺らぐことのない人気なのだ。フリューゲルス消滅やJ2クラブ経営難問題の際も「Jリーグ苦境」「Jリーグ崩壊」を唱えたアンチサッカーもいたが、サッカー界全体を見てみると現在のJ2黒字運営クラブにしっかり教訓を残し、むしろJ2は揺るぎないものとなった。今回の予選で日本が敗退したとしても(その可能性は決して低いものではない)J人気が急降下することはないと信じたいところ。ただ敗退が残す教訓をJFAがものにすることはないのだろう。残念ながら。



朝日放送の実況でも「平山、平山」は連発していないようでほっとしている。この分ならUAE戦でも「ワールドユースMVP・マタル」の連発もなさそう。とはいえ地上波にはうんざりなので今晩もBS観戦である。もう9時を過ぎているがコーヒーでも淹れてくるか。


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T.K. [MAIL]