この日は午前中は所用があるので地域リーグ決勝大会観戦は無理。女子で最も魅力的なチーム、日テレ・ベレーザ目当てでＬリーグに足を運ぶ。ギリギリ間に合うかどうかというスケジュールで、キックオフには少し遅刻した。


Ｌリーグ　決勝リーグ　第６節　スペランツァ高槻−日テレ・ベレーザ
１１月２３日（日）高槻ＳＣ　１４時　ピッチ並　晴　並風

高槻　　　　　　　　　　　　　　　　日テレ
−−−松田−−久山−−−　−−−大野−−荒川−−−
−−−−−庭田−−−−−　−伊藤−−−−−−近賀−
−相澤−−高倉−−小野村　−−−小林−−酒井−−−
奥田−下小鶴−桜井−鳥越　須藤−四方−岩清水−中地
−−−−−轟−−−−−−　−−−−−小野寺−−−−

高槻は鳥越・高倉・相澤・庭田が代表経験者、轟･下小鶴が候補入りの経験がある。下小鶴と相澤はユニバー準優勝メンバー。スタメンはまるで全員ＭＦみたいだ。登録をみるとＧＫ轟、ＤＦ桜井、ＦＷ久山以外は確かにＭＦ登録となっている。技術的には高くても守備面では心もとない。下小鶴はミドルパス、奥田は確実な捌き、庭田はドリブルを交えて決定的なパスを出せる。相澤は快速、久山は点取り屋タイプで松田が周囲を動く。最終ラインからパスをつなぐ。ここまで１勝１分３敗。

ベレーザは小野寺・中地・須藤・酒井・小林・伊藤・大野・荒川とスタメンに代表経験者８人、近賀も候補、岩清水もＵ−１８代表。スピード・パワー・高さとフィジカル面でははっきり優位に立つ。最終ラインからショートパスをつなぐ。相手に寄せられてもフェイクを入れてかわす。ここまで４勝１敗。

開始３分の到着時には既にＰＫでベレーザ先制。ベレーザはＤＦがゆっくりまわし、小林や酒井が引いて受けたり快足ＳＢがドリブルで持ち上がったりとボールを確実に前線に運ぶ。高槻はパスの予測が遅れ、あわてて飛び込んではかわされてドリブルという状況が続く。ＤＦは寄せが甘く代表２トップに簡単にボールが入り、前を向かれると１対１ではほぼ負けてしまう。ただ鳥越・相澤・庭田はスピードでもベレーザと渡り合っていた。１３分、スルーパスが荒川へ通るがシュートは辛うじて轟が触り右ＣＫ。伊藤のキックを競り合い正面にこぼれるがなんとかクリア。１５分、右を起点に伊藤が右６０度左足ミドルを決めてベレーザが２点目。１８分カウンターで近賀が物凄いスピードで中央左をドリブル、相手を引き付けて左の大野に出し折り返しをペナ少し外でシュートもアウトにかかり逸れる。２４分、ベレーザが胡散臭いＰＫ獲得。主審のミスだと思う。が、伊藤のＰＫを轟セーブ。２８分鳥越、自陣で致命的なパスミス、荒川がスピードに乗り桜井・下小鶴をかわしシュートに行くが下小鶴辛うじてブロック。３０分にもクサビのパスを受けた荒川が遅れて寄せる桜井を１発でかわし反転ドリブル、左足シュートは外れる。３２分スルーパスを鳥越カット、しかしすぐ荒川がチャージで奪い持ち込むが桜井がカバー。３４分、小林がスピードに乗って右サイドを破りクロス、轟辛うじてパンチングが酒井へ、シュートは外れる。３７分カウンターから荒川がドリブルで庭田、鳥越、桜井を次々かわしシュート、弱くＧＫ轟キャッチ。その後もベレーザが攻め続け０−２で前半終了。

大野のキレや荒川のスピードに高槻は対応できず。身体能力も守備技術もベレーザ相手ではちょっと厳しいかもしれない。高槻もボールテクニックは高いのだが･･････。ベレーザは決定力を欠いた。

後半から高槻・桜井→中野がＬＢ、奥田が中へ。なんか一段と守備が弱くなりそうな気もする交代である。ベレーザも岩清水→藤井。パスミスが多かったからか？ロングパスも下小鶴ほどの精度はなかった。後半ベレーザは近賀が左、伊藤が右にいることが多い。２分、荒川へスルーパスが通りシュートも上に外れる。５分、小野村のミスから伊藤がドリブルでペナ近くまで突っ込むがシュートならず。８分、高槻・庭田が短いドリブルから浮き球パス、松田裏にフリーで抜け出すが完全にオフサイド。１１分、荒川がマーカー鳥越は１発でかわし反転ドリブル、ペナ内左からシュート、轟はじくが大野が詰めており３点目。高槻はＤＦラインがバラバラになってしまいあちこちにスペースが生まれる。１７分、ベレーザ・近賀が左からシュート、ＧＫ轟が触って右ＣＫへ。２０分、ベレーザ・須藤→井関。そのままＬＢに入る。２３分、高槻カウンター、庭田が速いドリブルから左に開いたフリーの久山へ、ここでクロスではなく中へドリブルシュートを狙うがニアにＤＦが揃っておりシュートにはいけず。２４分、ベレーザ・大野がドリブルシュートもＤＦに当たりＧＫ轟キャッチ。２５分、ベレーザ・近賀→山口。２６分、高槻・鳥越のＤＦ裏への右クロスに松田飛び込むが惜しくも届かない。ファーに流れたボールを中野が左足クロス、ＧＫ小野寺なんなくキャッチ。２９分、高槻の最終ラインでのパス回しで下小鶴がＬＢ中野へのパスを狙う。中野は前に上がろうとしていたが下小鶴は見ておらず、無人のスペースに出してしまい荒川がカット、奥田好カバーで事なきを得る。３１分、ベレーザ・小林が速いドリブルからシュートもＤＦブロック。３２分山口シュート、轟セーブで左ＣＫへ。さらに伊藤のＣＫも轟辛うじてパンチング、そのボールもベレーザが高さで競り勝ち四方決定的な左足ボレー、上外。３７分ベレーザのスルーパスを奥田カット、しかしすぐ荒川チャージで奪い、高槻ファウルで止める。このＦＫで伊藤から井関が飛び込むが合わず。３９分ベレーザ・中地ガパスカットからスピードに乗りタテ突破、クロスはマーカーの突いた大野に上げてしまいカット。荒川・小林はフリーだった。４２分高槻・鳥越のアーリークロスに正面フリーで相澤飛び込むがヘッドは弱くＧＫキャッチ。４３分、ベレーザのスルーパスをＤＦＣＫに逃げる。左ＣＫでファーゴールエリア内でフリーの大野がボレーもバーを叩く、跳ね返りに四方が突っ込むが上に外れる。結局０−３でベレーザ完勝。

よく３点で納まったという印象が残る。ベレーザは決定機の山を築いた。特に後半は高槻の全員ＭＦ登録のＤＦラインがばらばらで選手交代の意図は分からなかった。ボールテクニックのある選手に守備を教え込んで育てるつもりなのかもしれない。高槻とすれば苦戦は覚悟の上だろうしいい経験になったはず。ベレーザはやりたいサッカーはできたと思う。もう少し点は欲しかっただろうが･･････。