サッカー観戦日記

2003年07月13日(日) プリンスリーグ関西 第5節 G大阪−滝二 金光大阪−京都S

この日は7月中旬とも思えない涼しい気候でサッカー観戦にはちょうどいいくらいだ。雨も小雨程度と踏んで傘も持たずに鶴見緑地へ足を運んだ。

先日発表されたU−18代表候補合宿にはG大阪から丹羽・家長・寺田・三木の4人、滝二からはGK上杉が呼ばれている。これで両チームの戦力差がある程度埋まるだろう、いやあと何人かG大阪から抜けたほうが勝負としては面白くなる、などと考えながら約20分遅れで鶴見緑地に到着。何点入っているかな、と思いスタンドに上がるとなんと滝二が先制している!しかもG大阪はU−18組も出た上で!!内容的にも滝二が猛攻をかけていたらしい。 


プリンスリーグ関西 Bブロック第5節 ガンバ大阪−滝川第二
7月13日(日)鶴見緑地 11時 ピッチ並 雨 並風


G大阪                滝二
−−−江口−−三木−−− −−−瀧原−−岡崎−−−
−−−−−寺田−−−−− −−新井−−−−谷田−−
−−家長−與−−松岡−− −−−中杉−−中根−−−
森山−野村−−丹羽−河内 柏木−盛本−−河本長谷川
−−−−−佐野−−−−− −−−−−岡本−−−−−

強い雨でメモが滲んでおり、スタメン間違っているかもしれない。

到着してからは完全にG大阪ペースである。自陣からパスを繋ぎ一度トップに当てそのままシュートや中を崩す、あるいはサイドに開く多彩な攻撃を展開する。24分、滝二左CK、中根から大外の中杉へ、しかしフリーのボレーは外れる。滝二は瀧原が孤立し、新井もドリブルに入れず、高いレベルで通用するほどパスは得意でもなく、個々の能力で劣勢のため攻撃手段はロングボールしかない。途中から雨が降り始める。34分、G大阪、松岡のクロスを江口シュート、外れる。35分、G大阪自陣でのパス回しから河内が松岡へ、右から中にドリブル、三木を囮にさらに中へ進み十分相手を引きつけ、ペナに入った裏の江口にパス、松岡を追いかけるように逆サイドまで走っていたLB柏木が後ろから倒しPK、警告。寺田が決め1−1とする。36分、滝二・谷田→久保。さらにG大阪のパス回しが続き、丹羽からは「相手蹴るだけやから(しっかりパスを回せ)」と言う声も出る。39分、滝二カウンターから中杉可能性の低いシュート。丹羽からは「相手カウンターだけやから」の声が。41分、G大阪・松岡の右クロスを江口がヒールで落とし三木のシュート、これはGK岡本が好セーブ。直後のCK寺田から丹羽のヘッド、これも岡本キャッチ。42分、G大阪・與のパスをペナ付近左で受けた三木が一人かわしシュート、決定的シュートはサイドネットへ。43分、G大阪・家長のドリブルからクロス、三木に正確に合いヘッドが決まりG大阪逆転。ロスタイムには寺田のスルーパスを受けた松岡が浮き球でDFをかわしループを決め3−1とした。

天候は土砂降りとなった。傘を持ってきておらず、コンビニで調達しようかとも思ったが、スタンドの前に壊れた傘が転がっていたのでこれを拝借した(笑)。

後半もG大阪ペース変わらず。2分與のスルーパスを寺田シュート。滝二も瀧原がロングパスに抜け出すがオフサイド。4分、G大阪・江口ヘッド。5分G大阪、寺田のパスを受けた江口が河本の当たりを跳ね返し反転シュート、GK触りコーナーへ。CKは後方の與へ、シュートは外れる。7分、G大阪、與のパスを受けた江口がトラップで河本をかわし、ドリブルでGKと1対1に持ち込めるところだったがドリブルが大きくなり、岡本キャッチ。10分、G大阪、左に流れた三木がクロス、江口には合わないがこれを拾った松岡がクロス、DFクリア。滝二は左の新井にボールが渡らず、右の久保は突破できず奪い返され、カウンターに入れず一方的な展開となった。何点入るか分からないような状況で雨もきつくなったので、スタンド下に降りて少し雨から逃げることにした。ところが16分、滝二が得点し1点差へ。スタンドに上がると滝二は少しメンバーを入れ替えている。FW岡崎→木島を左のウイングへ。瀧原1トップ。中根を下げて新井を中へ、久保が左に回り、右には橋本が入る。滝二はロングボールから高い技術があり、新井に匹敵する突破力のある木島にボールを集める。木島を見るのはフレスカ神戸時代のクラブユース選手権清水戦以来だが、このゲームはとにかく切れていた。G大阪・河内を翻弄し次々に決定的なチャンスを作る。30分まではG大阪ペースでチャンスも多かったが、30分過ぎからは滝二もパワープレーにでる。G大阪は精神的に気圧され完全に滝二ペース。35分、滝二・木島が河内・丹羽をかわしシュート、DFに当たる。37分にも木島ドリブルからシュート、外れる。38分、G大阪も交代出場の出口がドリブルでペナ手前でファウルを受けFK。決まらず。44分、G大阪自陣パスミス、CKに逃げる。ロスタイムには滝二・久保がノーステップで惜しいシュート。結局G大阪は3−2で何とか逃げ切った。

G大阪は実力的にはかなり優位だったが接戦の経験不足のためか、精神的な弱さが出た。滝二は瀧原以外は空中戦が不得手な選手が多く、冷静に対処すればパワープレーは脅威ではないはず。木島のドリブルも前を向かせない守備が出来たはずだ。このゲームでは家長は不調だった。

滝二は選手権を思わせるようなガムシャラなファイトを見せた。このようなゲームをこの時期に経験できたのは大きい。今後につながる敗戦だと思う。



プリンスリーグ関西 Aブロック第5節 金光大阪−京都サンガ
7月13日(日)鶴見緑地 13時15分 ピッチ並 雨 並風


金光                京都S
−−−小林−−大田−−− −−−−−伊藤−−−−−
−−−−−大谷−−−−− −−坂口−沈−−阪部−−
−−小倉−竹林−坂部−− 塚口−−−永田−−−神田
馬場−佐藤−−中村−能戸 −−−堀−岩城−澤崎−−
−−−−−黒田−−−−− −−−−−井上−−−−−

金光はゾーンで守る4バック、中盤はダイアモンド型で左には小倉が起用された。第一試合から降り続く雨でボールが走らない状況だけに持ち前の走力が活かせるか。SH・FWは良く走る。

京都Sは岩城がスイーパー。ストッパーに1年生堀と長身澤崎。3−4−3のトップ下にシャドーストライカー・タイプの沈、1トップ伊藤と1年生コンビでテスト色の濃いスタメン。

5分、澤崎イージーミスを大田が奪い小林へ、惜しくも合わず。序盤京都Sは悪条件下でDFからパスを繋ごうとするが上手くいかない。8分永田が大谷・竹林をかわしゴール前に進入するところを竹林が倒し警告。13分、沈25m強烈なFK。この辺りから両チームともピッチに慣れ、京都Sは中で繋ぎ坂口・坂部・神田のサイド攻撃を活かす狙い、金光は竹林から前線のサイドのスペースを使う狙いが出てくる。17分、沈左足シュート、惜しくも外れる。18分、塚口のボールを坂口が落とし伊藤のきれいなボレー、これは黒田キャッチ。ぶつかることの多い両チームのキーマン、竹林と永田はフィジカルで上回る永田が再三競り勝ち、しかもより確実な技術で竹林をかわしてパスを散らし、インサイドは京都Sが優位に運ぶ。金光のロングボールも高さに優る京都DF陣が跳ね返す。スペースにも正確なパスは出ず金光の攻撃は単発的なものとなった。29分、左からのロングボールを受けた坂口が左サイドで二人をかわしシュート。31分、小林の得た25mFK竹林が狙うが井上キャッチ。35分、塚口の左クロスのこぼれを永田が狙うがわずかに外れる。36分、阪部が中に切れ込んだところを坂部が倒し警告。得たFKを阪部自ら狙うがGKキャッチ。40分、神田、自陣でのパスミスが小林に渡るがシュートはDFがブロック。42分、伊藤がDFの裏を取ったように見えたが判定はオフサイド。オフサイドポジションにいた選手はプレーとまったく無関係で、完全なミスジャッジ。前半はスコアレス。

金光は前半よく耐えた。中央で勝負しては勝ち目がないわけで、いかにサイドにボールを出すかが鍵。一方やや押し気味の京都Sは前半のサッカーでいいのだが、ややシュートコースを狙いすぎ、思い切ったシュートがなかった。

後半金光・小倉→今井茂。前半の出来からすると止むを得ない交代か。4分、今井茂のボールを小林絶妙のトラップからシュート、井上はじきCKへ。竹林のボールをファーで折り返し小林の足元へ、反転シュートが決まり金光先制。その後こう着状態へ。京都S、15分前後に阪部→松本、澤崎→鳥本雄に交代。阪部は運動量の低下、セットプレーに強い澤崎を下げたのはミスが多く、ゲーム中に修正できなかったためだと思われる。この交代でサイドが活性化する。18分、松本のクロスをファーの坂口ヘッドで折り返したボールを黒田が抑える。金光・小林→前川、馬場→近藤。前川は期待の1年生FW。カウンター時は例え単独でも迫力十分で、その辺りも交代の意図にありそう。馬場の交代は対面だった阪部同様運動量の低下によるものか。22分、伊藤から沈のポストシュート、黒田はじく。23分、ロングボールに裏を取った沈がヘッドで狙うがわずかに届かず。24分、FKを堀強烈なヘッド、正面で黒田キャッチ。完全に京都ペースだがシュートは相変わらず拙い。30分、坂口の左クロスを伊藤ヘッド、枠を外す。34分、神田→村田。運動量の問題か。38分、左に流れた前川からクロス、岩城カット。金光・能戸→今村。坂口にやられているので、フレッシュな選手を入れてきっちり守る狙いか?京都も塚口→木下で、左サイドの専門家を入れサイド攻撃を強化。41分金光のゴールが決まる?がその前にオフサイド。42分、前川スピード豊かなドリブルで右サイド突破からクロス、堀カット。44分、金光・小林→今井一、明らかに時間稼ぎのセオリー通りの交代だが報われなかった。ロスタイム永田の右クロスを伊藤がボレーで狙うも空振り、しかし流れたボールを多分木下がクロス、沈がヘッドで叩き込み劇的な同点ゴール!そのまま終了である。

金光は組織としての守備が機能しなかった。中盤で後手に回り厳しいゲームになってしまった。特に永田を大谷・竹林が抑えられなかったのは痛い。勝てないにしてももう少し粘り強く抵抗は出来たと思う。小林・大田の2トップはいつも通りよく走り京都DF陣にプレッシャーをかけミスを誘発させた。DFもマークを外されるシーンが目立った。

京都は粘り強い攻撃で敗色濃厚のゲームを引き分けに持ち込んだ。ゲーム運び自体はよかった。リードされていても相手の前での無意味なパス回しやロングボールばかりの単調なサッカーとならず、サイド攻撃を続け決定機を何度も作った。後は決定力で、伊藤・沈の両1年生はシュートに持っていくまでの動きはいいのだが、そこから決まらない。金光3年生DFのマークを何度も外すなど現時点ですでにある程度の実力はあるのだが・・・・・・。


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T.K. [MAIL]