サッカー観戦日記

2003年06月01日(日) クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ V神戸−C大阪  京都サンガ−G大阪

この日は朝寝坊。豊中に用事のある知人の車に乗せてもらって万博へ。


クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ ヴィッセル神戸−セレッソ大阪
6月1日(日)万博人工芝 10時 曇 微風


神戸           C大阪
−−−木下−−稲田−−− −−−坂本−−中山−−−
−−−−−−−−−−−− −−日比−山城−前川−−
新田−青戸−−高田−木村 −−−−−田所−−−−−
市川−中島−−古川−大森 日下−小野原−楠本宇佐美
−−−−−安原−−−−− −−−−−稲田−−−−−

前半途中からの観戦。事実上の3位決定戦となる。双方ともベストメンバー。

今期FWの構成に苦しむ神戸はこの日は1年生の長身CF木下を起用。本来中盤で起用したい稲田と組む。吉田が控えるがこちらも本来MF。中盤はCBも出来る高田とバランス感覚の良い青戸がインサイド。高田が守備に専念し引いたままなので、押し出されるように青戸が上がることが多い。サイドは守備的。LB市川がいいタイミングで上がる。

C大阪は4バックの前の田所がフォアリベロ的な役割でSBの上がりを促し、2列目から飛び込む稲田達の動きに対処。前川と日比はしばしばポジションを入れ替える。山城がトップ下ドリブラー。長身CF坂本の周囲を中山が細かく動く。

到着してからはC大阪のペースだがクロスが不正確で坂本には合わない。また山城が左からキレあるドリブルを再三見せるが、マークを外す中山の動きが目に入らずパスは出ない。
山城や中山はキレある動きを見せるが二人の連携はあまり見られず。終了間際ゴール前のこぼれを坂本が決めC大阪先制。

神戸はクロスがまるで入らず、稲田や小野原は空中戦の強さを見せる機会はないがコーチングのよさが光る。また小野原は1年生木下に完勝。フィードも安定。神戸SHは守備意識が高く、C大阪SBは上がるタイミングをつかめず徐々に消極的になる。特にRB宇佐美はイマイチでベンチから怒鳴られるシーンも。FKも担当する前川だがこの日クロスは不調。神戸は中盤に守備的な選手が揃うが自分から局面を打開できる選手がいないのがつらい。C大阪の中盤はサイドが薄く、アーリークロスやSBの上がりが有効のはずだが、市川が絶えずオーバーラップを狙っているぐらいで、チームとしてあまりサイドを狙う意識を感じなかった。

後半C大阪は前川がボランチに下がり日比が右、山城が左に入る。後半4分、日比のスルーパスが長く、FWに届かないが神戸DFとGK痛恨の連携ミス、慌ててクリアするが日比のところへ、飛び出したGKの位置を確認して35mループが決まり2−0。9分、神戸・青戸がスッと抜け出すがシュートは惜しくも外れる。11分、神戸・新田→安里。16分、C大阪カウンターで宇佐美が持ち込むところを必死に戻った神戸・木下が倒し警告2枚で退場。ナイスハートだが敵陣でのファウル。もったいなかった。これで神戸は一段と守備的、というより消極的になり、寄せが甘くC大阪は前を向いて好きなようにプレーできる状況。日比が3点目、坂本の左足シュートをGKがかろうじてはじいたところを山城が押し込み4点目、山城が右からドリブルで中島を抜いて決め5点目、山城のミドル正面で楽々キャッチのはずがGK安原ファンブルで6点目、交代出場の下釜が決め7−0。

神戸はCBが苦戦し、高田・木村のエリアも山城のドリブルにてこずった。DF・MFでは青戸・市川は良かったが、全体に引き気味で一歩目の守備が遅れて後手を踏んだ。FWは孤立しボールを受けてもすぐさま囲まれどうすることも出来なかった。

C大阪も攻撃面で連携・バリエーション不足という問題をかかえており、多分クラブ2位になる枚方FC戦に向けて課題の残る内容となった。


クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ 京都サンガ−ガンバ大阪
6月1日(日)万博人工芝 12時 曇 微風


京都           G大阪
−−鳥本綱−−松田−−− −−−出口−−渡部−−−
−−−−−伊藤−−−−− −−−−−横谷−−−−−
−−大村−塚原−神田−− −−岡本−與−−松岡−−
坂口−鳥本雄−岩城−澤崎 森山−野村−−丹羽−河内
−−−−−井上−−−−− −−−−−佐野−−−−−

このゲームの結果を待たず、ともに2位以内を確保しすでに全国行きが決まっている両チームはおそらくテスト的な意味合いもあるスタメン。

京都は4バックの左に主将坂口を起用し坂口のポジションに入った1年生大村と組ませる。つまり大村がテストされることになる。坂口が上がりすぎるため3バックにも見える。ただ、大村がフタをしている感じで、効率的でなく、カバーに入る塚原に負担をかけた。塚原が4バックの前で相手をマメに潰す。トップ下には永田ではなく伊藤が入る。鳥本綱がトップ脇として崩す。松田がCF。

一方G大阪もテスト色の強いメンバーとなった。寺田・家長・三木はU−18代表でオランダの空の下。金は韓国U−17代表で釜山4カ国国際ユース参戦中。っていうかほとんど日本にはいない。寺田・家長・三木のところには横谷・岡本・渡部が同じ役割で入る。FW出身の横谷がトップ下でどれだけやれるか、右サイド得意の渡部が中で通用するのか、といったところが注目点。

最初のチャンスは京都。CK坂口のボールを長身澤崎ファーでヘッド。しかしG大阪は最終ラインからの落ち着いたパス回しでペースを掴む。9分、DFのパス回しから丹羽がスルスルと前にドリブル、FW2人が左に流れ、松岡も右に張り出して坂口を引きつけ、京都ゴール前にポッカリ大穴が発生。丹羽が味方に預けてダッシュ、ボールを受けフリーで決めてG大阪先制。この後もややG大阪押し気味。この日トップ下に起用された1年生横谷はボールをもらう前の動きがまずく、味方は足元へのパスが出せず、ボールを受けてもすぐ奪われるなど、塚原に完敗。かといってゴール前に飛び込む判断も悪く、トップ下としてはまだまだか。渡部も空回り気味。岡本はまずまず機能。松岡は対面の坂口をポジショニングの良さで圧倒。とはいえG大阪は全体にキープ時間が長い割りに決定機を作れない状況となる。京都も最終ラインからゆっくりつなぎG大阪のスキを伺う。松田はポストプレーヤーとしてはややパワー不足だが、確実な技術と切れ味鋭い反転で攻撃の起点となる。鳥本綱は機転の利いたプレー、得意の小技で崩す。ややずんぐりした体を入れてのキープも見事。16分、松田、反転ドリブルで突っ込むがG大阪クリア。21分、松岡が抜け出し出口へ、シュートはサイドネット。30分、またも松岡、坂口の裏を取り抜け出しかけたところを倒され正面25mFK。與が右、松岡が左で蹴れる位置にいるがGK井上は松岡には無反応(笑)。與がきれいに曲がるキックで狙うも上に外れる。ロスタイム鳥本綱、丹羽のチャージ(ノーファウル)受け負傷、ハーフタイムで交代。

後半京都は右サイド得意の阪部投入。G大阪はあいかわらずDFでゆっくりまわす。京都は引き気味。無理に前に出そうとする野村に対し、島田監督から「40分(CBで)回してれば勝つんだから」という声もかかる。丹羽がオーバーラップを試み、河内に預けてダッシュ!するが河内に思いっきりパスミスしラインを割る・・・・・・。11分、松岡が中に侵入、渡部とのワンツーからシュートはポストを叩く。13分、横谷ドリブルからスルーパス、渡部のシュートは井上ナイスセーブ。過重労働の塚原が疲れ、横谷もプレーできるようになってきた。ボールテクニックはしっかりしている。こう着状態の中京都は次々と交代。20分過ぎの時点で前線は松田を中央に右に阪部、左に坂口、ボランチには塚原と村田、右WBに神田左WBに木下と豪快に入れ替える。

−−−−−松田−−−−−
−−坂口−−−−阪部−−
木下−塚原−−村田−神田
−鳥本雄−岩城−澤崎−− 
−−−−−井上−−−−−

27分、G大阪渡部→平井。32分、京都、正面25mFKで阪部のキックは壁に当たり、こぼれ球はG大阪なんとかクリア。33分、岩城パスミスがフリーの出口へ、唐突のチャンスに一瞬止まってからゴールへドリブル開始、しかし岩城が追いつきカット。直後出口→森。40分、カウンターから平井が抜け出し岩城・鳥本雄の裏にボールを出しスピードに乗って二人の脇を駆け抜けようとするところを岩城がトリッピングで一発退場。ロスタイム、松岡が右サイドを破りクロス、ニアの森は潰されるがその裏で待ち構えた平井が落ち着いて決めとどめのゴール。結局2−0でG大阪の勝利。 


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T.K. [MAIL]