サッカー観戦日記

2003年05月17日(土) クラブユース選手権(U−15)大阪予選 3決 高槻FC−C大阪 関西学生春季リーグ第9節 近畿大−桃山大  関学大−京産大 

U−15代表に布さんが就任し、久しぶりに納得できるジュニアユース代表監督が誕生した影響でどうも最近中学生を観たくてしょうがない。この日は一日中クラセンの方を見たかったが、誘いがあったし大学サッカーを優先し、クラセンは1試合だけ観戦する。会場の南津守へは堺筋線天下茶屋から徒歩20分ほど。ゴール裏のスタンドからピッチを見下ろす。

クラブユース選手権(U−15)大阪予選 3決 高槻FC−セレッソ大阪
5月17日(土)南津守人工芝 10時 晴 無風

高槻FC         C大阪
−−−原恭−−中野−−− −−−−定−−松宮−−−
−−−−−佐藤−−−−− −−−−−柿谷−−−−−
上野−南辰−−森本−春藤 −−宮山−大庭−奥谷−−
−−藤原−八木−平松−− 谷川−岡崎−−植田−松本
−−−−−原武−−−−− −−−−−堀之内−−−−

このゲームの勝者は関西大会でのシード権を得る。高槻FCは主将の藤原君をストッパーで起用しスイーパーには前のゲームで好プレーを見せた2年生の八木君が入る。この日は原武君・平松君・八木君・佐藤君・中野君と2年生は5人。C大阪も松本君・柿谷君・定君・大庭君・岡崎君と2年生が5人いる。

高槻FC、開始すぐに右を起点に素早いパス回しから上野君がGKと1対1のチャンス、惜しくも決まらず。高槻FCは藤原君が松宮君をマーク、平松君が定君をマークする。5分にもFKで森本君がGK堀之内君が待ち構えているサイドを狙い、一瞬GKの逆を突くが、セーブ。さらに佐藤君のスルーパスに原恭君が抜け出すが、これもGK堀之内君がシュートブロック。10分と経たないうちに決定機3回と一方的なペース。しかし植田君が再三良いカバーリングを見せてよく耐える。C大阪はFWの足元へのパスがことごとく潰され、柿谷君も前を向けず、スペースに蹴ったボールも高槻DFに読まれ、チャンスにならない。高槻FCは高い位置でボールを奪い、ワンツーを多用する得意の細かい攻めで中央突破を繰り返す。14分、高槻FCのCK、原恭君のボールが正面に走りこむ小柄な佐藤君に点で合いヘッド、バーを叩いたボールを中野君が押し込みついに先制。19分、高槻FC、ペナ手前中央でのパス回しから春藤君が右からフリーで放ったクロスかシュートか分からないボールがポストを叩く。21分、FK原恭君のボールがファーの上野君の足元へ、しかしトラップミス。22分、南辰弥君の左からのスルーパスを受けた森本君が正面フリーから20mミドル、これも決まらず。26分、原恭君からDFの裏へのスルーパス、上野君はシュートも打てたが後方に戻し原恭君のシュートはDFブロック。結局前半は1−0で終了。C大阪のシュートは2本に終わった。

後半C大阪は奥谷君→西口君。高槻FCは春藤君→石井君を左に入れて上野君を右に回す。また八木君をストッパーにして藤原君をスイーパーに戻す。開始早々、C大阪・松宮君が左から上野君をかわしてシュート。気合を感じるプレーだ。柿谷君も2年生ながら高槻の当たりを力強く跳ね返し、ドリブルから周囲に好パスを出し始める。パスはとても柔らかい。CKから植田君の高いヘッドは惜しくも外れるが、このゲーム初の決定的シュート。10分には定君のミドルがバーを叩く。後半C大阪は一度サイドに出して高槻の守備を広げてから中を崩す攻撃でペースを掴む。左の宮山君はドリブル突破からの正確な左足クロスや確実なキープ力でタメを作り、柿谷君や谷川君にいいボールを供給し後半のキーマンとなった。右の西山君も引き球を多用するキープでタメを作りトリッキーなパスなどで局面を打開する。大庭君も堅実・確実な捌きをみせた。一方高槻はDFが後方を気にして足元へのボールへの守備が甘くなり、C大阪FWに収まるため、中盤も下がり、攻めが薄くなってしまった。C大阪はミドルの山を築くが多くはブロックされてしまう。このまま逃げ切りかと思われたロスタイム、クロスのこぼれを松本君が決めてC大阪は劇的な同点ゴール。後半だけでシュート15本の猛攻が報われた。ゲームは引き分けとなり、PK戦の結果C大阪が勝者扱いで、関西大会のシード権を得た。




試合終了後速やかに長居へ移動する。四つ橋線岸里から乗って大国町乗り越えなのだが、階段上るのが面倒なのでその先まで行き、折り返して大国町で同じホーム反対側の御堂筋線に乗り換えて長居へ。

関西学生春季リーグ第9節 近畿大−桃山大 
5月17日(土)長居第2 12時 ピッチ並 晴 無風


近畿大               桃山大
−−−浅野−−片山−−− −−−−森−−川井−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−南茂−−−−−    
石橋−足立−−小寺−山本 −−大西−井上−柳田−−
寿−佐々木−−藤原−阿部 福西−江添−−木村−重光
−−−−−土田−−−−− −−−−−広瀬−−−−−

最終戦を待たずしてすでに桃山大は優勝を決めている。いわば消化ゲーム。しかし近畿大とすれば関学大と京産大が勝ち点7で8,9位、近畿大は勝ち点8なので勝てば残留決定、しかし引き分け以下なら入れ替え戦行きの可能性が出てくるのでなんとしても勝たねばならない一戦だ。

桃山大はいつもの通り中盤の素早い寄せからのサイド攻撃でペースを握る。クロスから2トップがシュートという形を何度も作り、24分、重光が大きく左へ展開し、受けた森がペナ左外から鋭いドリブルでペナ内へ持ち込んで決めて先制。30分過ぎから近畿大の流れとなりミドルを次々と放つがゴールを脅かすものでもなく、逆に41分、森のペナ内正面からのシュートが右ポスト直撃、こぼれ球を柳田が蹴りこみ2−0。前半で勝負アリ。

ハーフタイムで桃山大は一気に4人交代し、完全にテストモード。5分、桃山大・南茂が寿の裏のスペースに出し、受けた森が速いドリブルで一気に持ち込んでシュート、これが決まる。12分、南茂の左クロスに近畿大DFのルーズなマークをはずした川井が打点の高いヘッドを決める。13分、近畿大・寿の左足FKはポスト直撃。15分、近畿大・石橋に対し桃山大・LB廣瀬が不用意なファウルでPK献上。これを石橋自らが決め1−4。24分、この試合やりたい放題の森の右クロスを川井がスルーし吉北が決め1−5。以後も桃山大が完全にゲームをコントロールしたまま終了。記録を見ると近畿大はシュート21本放っているが守備を崩したものはあまりなく、淡白なミドルばかり多かった。入れ替え戦に向けて近畿大はこんな負け方をしてはいけないだろう。



公式記録




関西学生春季リーグ第9節 関学大−京産大 
5月17日(土)長居第2 14時15分 ピッチ並 晴 無風

関学大               京産大
−−亀ケ渕−−小松−−− −−−江南−−薄−−−−
−−−−−橋本−−−−− −−−−−−−−−−−−
上貝−鈴木−−古家−佐伯 宮川−大城−−高館−松井
−−守生−春川−山口−− 齋藤−久田−−林−−山領
−−−−−永田−−−−− −−−−−吉田−−−−−

直前のゲームで近畿大が負けて勝ち点が伸びなかったため、京産大は引き分ければ勝ち点で近畿大、得失点差で関学大を上回り残留が決まる。関学大は勝てば残留、引き分け以下で入れ替え戦となる。

京産大は中盤・最終ラインともにフラット。プログラム写真の表情にインパクトのある大城が左足でゲームを組み立てる。2トップは小柄で薄がウイングタイプ。江南がストライカー。両SBは守備的でフィードがうまい選手。

関学は両サイドがともに突破力に優れた選手でボランチも攻撃の起点となれる、パスの正確な選手。FWは長身小松と点取り屋亀ケ渕のコンビで、サイドからガンガンクロスを上げるサッカー。

関学大は佐伯が好調で右から積極的に仕掛ける。京産大はカウンター狙いで動き出しのいい薄が上手く起点となる。13分、関学大・上貝の左CKに小松がドンピシャヘッドを決めて先制。上貝のキックが凄すぎた。関学大はサイド攻撃を徹底し、左が詰まれば上貝が一気にサイドチェンジ、右が詰まれば古家に戻し長短様々なパスで崩す。ただ橋本が不調でドリブルは止められ、トラップも読まれて簡単に奪われるなど、中からは崩せず。京産大のインサイドは読みがいい。前半ロスタイム、亀ケ渕が左に流れて受けクロス、ファーに走りこんだ佐伯が決め2点目。

後半立ち上がり、京産大・薄の突破で得たFK、大城の左足からGKに向かうボールに二人飛び込むが惜しくも合わず。6分、関学大・古村の右クロスを受けた上貝が冷静に右スミに流し込み3−0。勝負あったと思った。この日はとても眠かったため観戦仲間の知人(関学OB)に残留おめでとう、と一声掛けて長居をあとにした。しかしこの後京産大が2点取り返し関学大を追い詰めていたのだった・・・・・・。結局は関学大が4−2で逃げ切り残留を決める。


公式記録


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