サッカー観戦日記

2003年05月04日(日) クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ C大阪−枚方FC G大阪−柏原FC 高槻FC−FC岸和田

この日は点差のつく可能性の高い対戦カードが揃った。といっても闘争心があるかぎり勝負がついたゲームでも十分内容を楽しむことはできる。この日は車で万博へ。GWなのにエキスポランドは空いている。宝塚ファミリーランドも潰れたしポートピアランドも身売りという昨今、ここも大丈夫なのだろうか。


クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ セレッソ大阪−枚方FC
5月4日(日)万博人工芝 10時 晴 無風



C大阪          枚方FC
−−−山田−−松宮−−− −−−木村−−青木−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
宮山−柿谷−−大庭−井谷 橋長−−岡−−大出−4−
谷川−岡崎−−植田−河崎 藤本−沢田−片久世−村上
−−−−−堀之内−−−− −−−−−高瀬−−−−−

まったく気づかなかったがどうもこの日はU−15代表の布監督が観戦していたようである。この大会の仕組みは2次リーグの各グループ1位の8クラブと2位トーナメントを勝ち上がった2クラブ、合わせて10クラブが関西大会へ進む。このグループのこれまでの結果は寝屋川レグルス4−0枚方FC、C大阪3−1寝屋川レグルスとなっており枚方FCは3点差以上つけて勝たなければC大阪を上回れず、2位以内に入れないため2次リーグでの敗退となる。6点差をつけて勝てばグループ1位だがさすがに無理だろう。

もう後がない枚方FCは序盤から攻守にわたり積極的で、中心選手の岡君を素早くサポートし、チャンスを作る。岡君と橋長君を起点にLB藤本君がサイドを破るシーンも何度か見られた。しかし10分過ぎからC大阪も落ち着いて後方でのパス回しからリズムを掴む。フラットな中盤引き気味の大庭君を軸にパスが回り始め、サイドに展開しレフティー宮山君のクロスが入る。18分、柿谷君の正面やや左からのミドルをGK高瀬君セーブするがこれを拾った井谷君が中に折り返し松宮君が決めC大阪先制。20分、井谷君が中にドリブルし、右アウトでスルーパス、松宮君が決め2点目。さらに河崎君のクロスを松宮君が決めハットトリック。前半は3−0で終了。

後半はC大阪が落ち着いて後方からしっかり組み立てるのに対し、前半で事実上予選敗退の決まった枚方FCは集中の切れた選手も現れ、寝屋川戦以上にプレーが中途半端になってしまった。柿谷君は柔らかいパスを随所に見せ、松宮君も強引な突破が生きてくる。柿谷君のミドル、柿谷君の浮き球パスを西口君、再び柿谷君、スルーパスを受けた西口君、絵に描いたようなパス回しから定君、最後はPKをイヤイヤ蹴った植田君と大量6点を決め、9−0でC大阪圧勝。点差ほどの実力差はなかったが、C大阪は終始落ち着いていた。


クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ ガンバ大阪−柏原FC
5月4日(日)万博人工芝 11時20分 晴 無風



G大阪          柏原FC
−−−−角原−−星原−− −−−−8−−26−−−
−−−−−安本−−−−− −−−−−15−−−−−
−−−堺−倉田−井谷−− −−77−5−−33−−
下平−−原−−池田−野口 39−22−−7−−29
−−−−−久保見−−−− −−−−−21−−−−−



このグループのこれまでの対戦結果はG大阪1−0セントラル、柏原1−0セントラルなのでこのゲームの勝者が関西大会出場、敗者は2位トーナメントに回る。柏原も実績あるクラブだし、セントラルをG大阪と同スコアで破っているのでもしかすると、と注目していたが、実際にはやや力の差があった。

まず最初の攻撃でG大阪・堺君のスルーパスをDFの裏で受けた角原君が切り返して決めG大阪先制。3分には安本君のCKをファーで下平君がヘッドで2点目。大型LB下平君は安定したボールコントロールで攻めの起点となり、堺への正確なタテパスや井谷君への一気のサイドチェンジを再三決める。左の堺君はサイド突破、中へのドリブルやスルーパス、下平君を引き出す動きなどバランスの取れたプレーの出来るクレバーな選手。右の井谷君は再三深い切り返しを見せ、1対1ならほぼ突破していた。柏原FCは26番に代えて35番をLHに入れ77番をトップ下に上げる。これは井谷君対策だろう。しかし井谷君はそれでも徹底マークを跳ね返し突破からのクロスを見せる。柏原は5番がFKで工夫をこらしたボールを蹴っていた。守備面でもセンスあるポジショニングでG大阪の猛攻をよく防ぐ。しかし27分にはついにG大阪が追加点。混戦から角原君が決めた。

後半G大阪はCF角原君→長身寺本君、RB野口君→森君と交代しサイドアタックを徹底する。9分、LHに回った安本君のグラウンダークロスを堺君が落とし、後方から走りこんだ下平君が決める。10分井谷君が中央へパス、受けた寺本君がDFをスピードでちぎり決める。12分、FK担当の安本君→近藤君。井谷君がFK係に。28分、倉田君のスルーパスに寺本君がオフサイドトラップをかいくぐり抜け出す。井谷君も出ており1対2の状況。GKも素早く飛び出すが寺本君、落ち着いてかわし6−0とした。そのまま終了。

柏原FCはセントラルと同等のチームだったが、前からプレスを掛けたセントラルと引いて守った柏原の違いがスコアの差として現れた。G大阪相手に引いて守るのは厳しい。



クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ 高槻FC−FC岸和田
5月4日(日)万博人工芝 12時40分 晴 無風



高槻FC         FC岸和田
−−−中野−−原恭−−− −−−−7−−10−−−
−−−−−小関−−−−− −−−−−−−−−−−−
上野−南辰−−森本−春藤 15−24−−11−9−
−−加藤−藤原−八木−− −6−−5−−2−−14
−−−−−原武−−−−− −−−−−12−−−−−



FC岸和田を観るのは初めて。岸和田といえば巨人・清原の出身地で野球が盛んな土地だがサッカーではあまり聞かない。だんじり祭で行ったことがある程度。ベンチをみると女子選手もいる。高槻と違い女子チームも少ないのだろう。高槻はスタメンのうち中野君・小関君・加藤君・八木君・原武君の5人が2年生。

序盤から高槻FCがショートパスをつないでペースを握る。中央で何度もワンツー、いかにも高槻FCらしいサッカー。岸和田はだんじりの如く激しく当たりに行くがその脇を高槻の選手がスルスルとかわしていく。南辰弥君が柔らかいボールタッチとスルーパスが得意なタイプ、FKも蹴る森本君は展開力のあるタイプでともに守備でもカンが良く、インサイドを攻守に制圧。12分、森本君のクロスを尾崎君ヘッド、GKキャッチ。13分には上野君が意表をつくループ、辛うじてセーブ。28分、藤原君を起点とした遅攻から南君のスルーパス、良い動き出しで受けた小関君がペナで一人かわしシュート、高槻先制。岸和田はFWの7番を下げ中盤インサイドに19番を入れて1トップに変更し、守備を固める。

ハーフタイムで高槻は八木君、上野君→南聖哉君、石井君に交代。後半3分、南辰弥君のスルーパスをまたも小関君が良い動き出しで受けて決め2−0。13分には春藤の右クロスをGKなんとかFWの前で触るが、こぼれを南辰弥君が決め3−0としゲームを決める。小関君→1年生佐藤君、南辰弥君→2年生佐藤君といったメンバーチェンジを行いつつ高槻FCの攻勢は変わらず。岸和田も次々と選手交代を行い、20分には女子選手もストッパーに入る。終了間際の岸和田のFK、2番の蹴ったボールをGK原武君が平然と見送るがゴールイン。謎のゴールだ。間接FKと勘違いしていたのだろうか?結局3−1で終了。小ワザ満載でこの日一番楽しいゲームだった。

EXE−高槻myd戦は少ししか見ていない。今年はEXEのほうがやや強そう。


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T.K. [MAIL]