雑感
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2007年12月08日(土) 帰省

2週間以上の休暇を取ったのは十年ぶりくらいだろうか。
今回は友人とのアポもひとつだけにして家族で過ごすことに
ウェイトを置いたので母や父、弟とその子供たちとゆっくり
時間を共有することができた。

最初の一週間はゆっくり過ぎて行ったのに今週は月曜からアクセル
を踏み込んだように時間がさらさらと流れて明日はもう帰る日と
なる。

丸くなった母の背中をなでながら、うっかりするとうとうと
と眠り込んでしまうような暖かな手を握り締めて愛しいなと
抱きしめてみる。
年々と耳が遠くなり、足腰も弱くなっていく母を置いていくのは
心配だが父や弟がサポートしてくれるので、何とか私も自分の場所
に戻っていくことができる。

空港の出国検査場に向かうときは次もちゃんと来られますようにと
思いながら、母に元気でねと別れを告げる。
例年は末っ子のRちゃんが同行してくれるので母も気をそちらに
取られてあっさり別れを言えるのに、明日は両親と弟だけだ。
検査場を通過してからも母は私の姿が消えるまで見送ってくれる
ことだろう。そういうときちょっと涙腺がゆるんで困るのだ。

私もいつまでもここにのんびり過ごしているわけにはいかないので
出国審査を抜けると一人の在外邦人の職業人として機内に向かう。
たくさんの書物とフルートと楽譜、これだけあれば一年また気丈に
過ごしていけるはずだ。


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