雑感
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日頃お世話になった人にちょっとした贈り物、ハンカチを買おう と思うが、ハンカチを売っている店を探すのはむずかしい。 ちょっとドレスアップしたときに、ハンドバックに、燕尾服の 胸元にさすチーフなら、ブティックにある。 手をふいたり、口元をぬぐったり、はなをかんだりするときの実用性 のハンカチは見つからない。
そもそもハンカチを必要としないところだから、売っていないの もうなづける。どこの公衆トイレにもペーパータオルや温風器が あって、ハンカチで手を乾かす必要はない。口元をぬぐうのは食事時 だから、サルビエッテという紙製や布のナプキンがあれば事足りる。
はなをかむときは、テンポやフェ‐という商標のティッシュを使う。 ティッシュといっても、クリネックスのような薄いものではなく、 ハンカチのように大きく、3枚重ねなので、はなをかんだら皮膚が 真っ赤になるくらいしっかりしている。
きれいな図柄のハンカチがないと淑女は困るだろうと思いきや さにあらず・・ハンカチで口元を押さえるレディもいないし、 夏に汗をかくことが少ないから、使い出がない。
こんな風だから、たまに日本に帰るとハンカチを持たずに外出し 多いに困ることがある。公衆トイレで手を洗ったあと、ハンカチが ないことに気づく。しかたないので、某サラ金の宣伝の入ったティッシュ を使ったが、くずれるように小さくなって、うまく拭けない。 食堂で食事をすれば、丈夫なナプキンがないことに気がつく。ハンカチ を忘れた身としては、おしぼりか、ティッシュで拭くしかない。
昨今、エコロジーとかリサイクルとか言われるが、トイレや食事時に 使う紙のことは例外のようだ。とりあえずないと困るものには、目を つぶるのだろう。ただし、包装ということに関しては紙でできるだけ 包まないことを徹底していると思う。日本の贈り物のように過剰包装 することはありえない。クリスマスのような大イベントのときは、 一枚数百円もするような化粧紙で包むが、これもプレゼントのうち。 ハンカチはオーストリアでは市民権をしばらく得られそうもない。
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