雑感
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2001年12月16日(日) B級グルメ

フライドポテトは、ドイツ語圏ではポン・フリ(pommes frites)、
(何故かフランス語が採用されている)イギリスではチップスと呼ば
れている。
オーストリア、ドイツあたりのB級レストランでは、ポン・フリは
ソーセージの付け合せとして登場するが、小山のように盛られるので、
主食に近い。ケチャップをつけて食べる子どもが多い。
屋台のソーセージを食べると、黒パン一切れかゼンメルパン1個が
お供のようについてくる。からしをくっつけて食べると、これでお腹は
ほぼ満腹。
冬になると、焼栗の隣で、カルトッフェル・プーファーという
丸い、ハッシュドポテトが売られている。塩とにんにくをふりかけて
食べるとそれなりのお味。

イギリスでフィッシュアンドチップスがドイツ語圏のソーセージと
ポン・フリに相当する。どちらも、屋台や間口の狭い店で売られている
ので立って食べるのが当たり前。以前、フィッシュアンドチップスを
注文したことがあった。フィッシュの一人前を見て、これはチップスま
で入れる胃袋の隙間がないとすぐに悟り、フィッシュだけを頼んで、
おもいきりビネガーをふりかけてもらった。この手の店では、2,3枚の
紙にくるんで渡されるので、紙の間から油がしたたり落ちるのを見て、
これはビネガーで酸味を調達しないと、食べきれないと瞬時に思った。
熱々をふうふうして食べてるうちに、油が紙全体にしみこんでいく。
揚げ魚のおいしさは、イギリスにかなうところはないなあと思う。
ウィーンでは白身の魚で、あつあつを売っているところはない。

パリで、場末の店で、キャッシュロレーヌを食べたことがあった。
パイ生地に、グラタンを詰めて焼いたもの。もう1個食べたいなと
思うほど、まろやかな食感があった。

かようなB級グルメのスナックは立って食べるところが肝心なようだ。
小腹が空いて、何かないかと探しまわって、ようやく口にする。
つかの間の至福が喉越しに、とくとくと胃の腑に到着する心地よさ
を味わうことができる。

私の旅の醍醐味ってB級、庶民の味を体験することにつきる。



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