雑感
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| 2001年12月15日(土) |
2002年のロンドンマラソンに思うこと |
来年のロンドンマラソンの抽選にはずれてしまった。 落選の通知が分厚い雑誌とともに送られてきて変だなと思った。 中をめくっていくと、慈善団体の広告がほとんどだった。
Run for us! If you can pledge to raise GBP1,250 at least for xxxxx,we may be able to offer you a guaranteed entry into the London Marathon. (最低1250ポンド(22万円)xx団体のためにご寄付いただける のでしたら、ロンドンマラソンに参加できるよういたします。)
がん患者のため、小児がんの子らのため、目の不自由な人たちのため に、寄付して走ってくれるなら、まだ参加方法はいくらでもあると明記 されている。 一つ二つの慈善団体なら、納得もできようが、団体の数は200は 下らない。広告には、50人分の枠があるとのこと。寄付金も明記して ないところが多いが、1250ポンドや1000ポンドといくつかの 団体は明記している。 読んでいて、何だかなあとため息をついた。これって寄付の名前を借りた 立派な商取引だと思う。マラソンの枠は全体で3万人くらい。これだけの 団体が50人分の割り当てをもらえば、通常のルートで参加したいランナー の枠は極めて小さくなる。観光業の観点からも、何千人かしらないが、 たぶん枠があると思う。日本でもマラソンツアーは盛んに宣伝されている。 こんなしくみだと私が抽選洩れしたのも当然。
寄付の金額は、貧乏ランナーの私がのけぞってしまうくらい高い。 どこの誰が、そんなに大金を払って走りたいと思うだろうか。(なかに はいるかもしれないけど・・)
イギリスは慈善事業が盛んだと聞いているが、このやり方はちょっと考えて もらわないと困る。一般申し込みだと参加できない確率が高い。大相撲の 舛席の不透明な割り当てと変わらない。ウィーン国立オペラ座のチケットの 販売方法とも変わらない。ダフ屋と変わらないねと言うと、クレームがくる かな。
ロンドンマラソン主催者と慈善事業との関わりがよくわからないで 言ってはいけないと思うが、マラソンはあくまでもランナーのためで あり、慈善事業の寄付金集めの手段が先行するべきでないとこれだけ は譲れない。 来年はウィーンシティマラソンにエントリーをずらすことになるだろう。 5000円あったら参加できる。
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