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 トランペットと僕(5)
(11)高校3年、部活引退後
体育祭も終わると本格的に受験勉強だ。ダークな時期を
乗り越えるには幸せな妄想。
・大学に入ったらもう数学とか物理とおさらばできる・・・!
・大学の吹奏楽部に入るんだ・・・!
と、大学生活を夢見ながらなんとかかんとか勉強した。
(ちなみに理系なので大学でも数学と物理に苦しめられることになる)

志望大学に吹奏楽団があるのは赤本に載ってたので確実だ。
この時点ではチューバを続けつつトランペットをやりたいと
思っていた。
大学の部活でチューバして、市民バンドでトランペット。
・・・でも初心者は市民バンドじゃ嫌がられるかなぁ。
じゃあ逆?でもそれだったらチューバ自分で買わないと・・・。

お正月、お年玉を握り締めて電車で30分の大きい楽器店に。
そこでトランペット・・・を買えるほどは無いので、
サイレントブラス(トランペット用)を買った。
楽器買う前にサイレントブラス。ま、買えるものから・・・ね。

3月9日。なんと志望大学に合格。E判定しか出たことが
なかったので親が喜んで一時期金銭感覚がおかしくなった。
家中の畳を換えたり、ふすまを張り替えたり・・・。
どさくさにまぎれてトランペットを買ってもらった。
ヤマハの一番安いトランペット。大学に入る前に少しでも
練習しておくのだ。100%初心者よりもそっちのほうがいい。

家の近くに、山を切り開いてこれから団地が立つぞという
広大な空き地があったので春休みはちょくちょくそこに行って
練習した。
ちょっと吹いたらすぐ口が疲れる。すぐ音が出なくなる。
はぁ・・・トランペットって難しい(というか疲れやすい)んだなと
改めて思った。


(12)大学入学
大学生活が始まって半月ほど。ついに吹奏楽団のガイダンスの日だ。
講堂のようなところで演奏を聴く。いやぁ、上手だなぁ。
もうすぐここに入るんだ。うきうきするなぁ。
・・・でもトランペットとチューバどっちにしよう??

ガイダンスが終わった。練習のこととかちょっと聞きたかったので、
なんとなくチューバの女性に話しかけた。
すると、まぁ当然かもしれないがこう聞かれた。
「あなた、チューバの経験者?」
『あっ・・・そうです。』
この時点でチューバパート確定。チューバパートの人に囲まれ、
さぁ飲みに連れて行ってあげようという話になった。

講堂から出て先輩たちと一緒に階段を下りる。階段を下りると
学生食堂があるが・・・夜なのに電気がついてる。

!!あれっ、楽器吹いてる人がいる。
!!!あれっ?高校の部活で一緒だった、ホルンのN君も食堂の中にいる。

『あの人たちも吹奏楽団ですか?』
「ああ、あれはオーケストラの人だよ」

ほぇー、オーケストラもあるのかぁ。N君は楽器続けないと
思ってたのにオーケストラに入るのかな。感想でも聞いてみるか。

次の日さっそく吹奏楽団へ。楽器を貸してもらえたので吹いて
いると、N君が現れた。
『N君はオーケストラに入るとー?』
「そうだよ。H君もB君もオケに入るってよ」

同じ部活から同じ大学に来た残りの3人がみんな違う部活とは。
N君いわく、明日はオーケストラのガイダンスだそうだ。
行くだけ行ってみるか・・・。
2005年11月18日(金)


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