皇帝の日記
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2011年07月09日(土) コペンハーゲン5オーデンセ

本日はコペンハーゲンを離れ、オーデンセという小さな街へ日帰り旅行です。
小さな、と言ってもデンマーク第3の都市だとか。
コペンハーゲンからは、急行列車で1時間30分。
朝はどんなに早く行っても、10時まで何も開いていないだろうから、8時30分の電車に乗り込む。

オーデンセはコペンハーゲンのある島のお隣の島にあるので、途中電車に乗ったまま橋を渡り、海を飛び越えて行くのだ。
おおー。
海にはしゃぐ我々を、無表情で見守る地元の人々。
北ヨーロッパの人たちってさ、アメリカ人にあるようなキャッキャしたとこが全くないよね・・・。
ドイツ辺りから、表情が無くなって行く気がするよ・・・。

さて、何事も無く時刻表通りにオーデンセに到着。
駅はなかなか立派だけれど、活気のあまり無い駅前。
アジアスーパーなどがあり、何故かショーウィンドウの掛け軸に「寝不足」とか書かれていたり。
地方の街を観たかったので、この静けさは望むところだ。

地図を睨んでいると、カール・ニールセン博物館と言うのがある。
ついでにコンサートホールも併設されている。
ふむ。
朝一だし、何か演奏会が夜にあるなら、チケットが買えるかも。
と、行ってみるも、博物館は開いていない。
コンサートホールに至っては、数ヶ月催し物などありませんという感じでシーンとして、覗き込んでみたらロビーが空っぽ・・・。
生き物の気配すら感じないわ・・・。

しかし、その裏側には朝市が立っていた。
おお、よしよし。
食材を買っている人達は、きっとローカルの人達ね。
観察しましょう。
ジロジロ。

名前もわからない、不思議な果物や野菜も売っていて、人々は子どもを木製の押し車のような物に乗せ、そこに買った物を入れて歩いている。
手作りのアクセサリーなんかを売っている売店もあれば、夏だと言うのに毛糸玉を山盛りにして売っている人も。
大型の冷蔵車で、魚も売っていた。

そんなに大きな市場ではなく、すっと抜けてしまうと、何とも可愛いレンガ畳の町並みが現れるのであった。
歩行者天国。
朝早いせいか、人影もまばら。
黄色い壁の可愛い中世風の家が、にゅっと角に建っていたので、なんとなく記念撮影。
すると向かいに小さなお土産屋さんがあるので、入ってみる。
絵はがきなどを見ていたら、さっき写真を撮った向いの家のハガキが。
ん?
なんと、それがアンデルセンの生家だったのだ。

なんと言う事だ。
気がつかないうちに目的の一つを達成していた。
地図では、もうちょっと歩くのかと思っていたのに。
ということは、すぐ隣はアンデルセン博物館。

テクテク歩いて行くと、古い町並みの裏側には、なんとも近代的な博物館が隠されていた。
これは驚きだ。
そして、博物館のすぐ隣はロチェス公園。
子ども達が山程集まって、ピクニックしている。
チケット売り場で「公園で何かあるの?」と聞くと、すぐにアンデルセン童話のミュージカルが始まるとのこと。
しかも無料。
もちろん観に行きましたよ。
大人げなく、ステージの前を陣取って。

このミュージカルが、本当に只なの?というくらい完成度の高い物。
役者の人数も大量。
子ども達も大喜び。
しかし引率の大人達の厳しい無表情。
うーん、きっと何度も見ているんだろうな・・・。
拍手喝采で劇が終わった後は、役者さんが子ども達と写真撮影に応じてくれたりしていて、なんともアットホーム。
我らは大人なので、博物館を観に。
アンデルセンの人生について、あまり詳しく知らなかったけれど、彼の切り絵や手紙などをみてみると、お茶目な図工好きさんだった事がわかって面白い。
インターネットが無い時代だし、比較的最近の人なので、手紙が沢山残っているのだよ。
展示の一角には、切り絵が勝手にできるコーナーがあって、チョキチョキ小品を作って貼付けて来た。

あ、あと、お気をつけ下さい。
アンデルセン生家の内側は、この博物館から入る事が出来るのだが、先ほど外から写真を撮った角からは、中が暗くて窓の中が見えないようになっているのだ。
だから、博物館側から入って部屋の中を見学していると、外側からなんとか中の様子を見ようとする、真剣な顔の人々が、ものすごいはっきり見えてしまうのでありますよ。
眉間にごっつしわ寄せて、窓に額をべとっとつけてる老若男女が。
自分たちが内側から見られている事も知らずに。
うぷぷ。

さて、このミュージアムショップで、何となく枕と傘を買ってしまった・・・。
だって・・・アンデルセンなデザインが可愛かったんだもの・・・。
ふふ・・・。
重い・・・。

休憩もかねて、アンデルセン生家の向かいにあるカフェに。
どこのレストランもそうなんだけど、オーダーしてから出て来るまで、すっごく時間がかかる。
別に難しい物はオーダーしていないんだけど。
のんびり休憩できるけどさあ。

食事は今回、どこも外していない。
どこの料理もおいしくいただいている。
だがしかし、デンマークのパンって、硬くて酸っぱいのが多く。
あまりの硬さに、何度か上あごの皮膚を負傷してしまい、この時も血まみれで食べていた。
い、痛い・・・。
流血の惨事。
もし老後の住処に選んだとしたら、私はパンを食べられない人になってしまう。

近くにソルテブロードル広場なるところがあるそうなので、それを目がけて歩いてみたが、全く広場らしい広場が無く、ハルコさんが「たぶん、これが広場なんじゃないかな」というちょっと広い道に出た。
うん、まあ広場かな。

それからミュンターゴーデンという市立博物館へ。
建物自体が16世紀の物。
旧石器時代からの展示もあり、この島の歴史がみっちり紹介されている。
石斧がこれでもかと大量にあったり、こんな物食べてました〜というビデオがあったり、処刑された人の骸骨があったり、盛りだくさんな内容。
やたら照明が暗いのが不気味。

そして、何故か入り口に全裸のイケメン石器時代人のマネキンが、中腰で座っている・・・。
な、なんの展示なの?と、全く意図が見えて来ない。
何してるのかな・・・彼は・・・。

教会好きのハルコさんに連れられ、聖アルバニ教会に寄り、それから聖クヌート教会へ。
聖クヌート大王の骸骨が安置されている。
せっかくのご縁なので、帰ってからこの王様の事を調べてみたが、聞けば聞く程謎の多い人だった。
デンマークにキリスト教を布教させたから聖人になったんで、あんまり素行の良い人とは言えないようです。

アンデルセン公園を歩いていると、雨が降って来た。
おお。
さっき買った傘が、早くもお役立ちに。
ぱっと開けたら、狙った以上に小さかった傘。
頭しか入らない。
子供用の傘だからね。

たったか歩いていると、アンデルセン子ども時代の家を発見。
ここは入れないのかなー・・・と見ていたら、角の家から入場料を払って見学できた。
お兄さんが気さくで「なんでも質問があったら聞いてね!」と言われたが、アンデルセンに関して質問って。
そこのあなた、何かありますか?
無いよね・・・。
ご好意を無にしてはいかんと思って、色々質問を考えてみたけれど、特に思い浮かばず。
また小雨の中を立ち去りました。

時刻は夕刻になり、お店もチラホラ閉まり始めたので、最後の休憩として、地図に出ているオリビアと言う喫茶店を目指して歩いていると、アクセサリー屋さんが開いていたので、なんとなーくぶらりと入った。
可愛い指輪があったので、店番の子に「これいくら?」と聞いたら「・・・わかんない」という不思議な答えが。
「私、たまたま今店番してるだけで、値段が本当に知りたかったら、電話して聞いてあげるわ」とのこと。
気になるケースを指差して、「この指輪の値段を聞いてちょうだい」と言うと、調べてくれたが。
「そのケースは70%オフだって」という朗報が。
え、でも、それ思い切って引き過ぎじゃない?だって、もともとそんなに高価な物じゃないのに。
なんか間違えてんじゃないの?という疑問が消え無かったが、せっかくなので気に入った物をいくつか包んでもらった。
あとで店主に怒られたりしたらかわいそうだな、というくらいの安値だった。
だ、大丈夫?

喫茶店でケーキとコーヒーをいただき。
本当にどこもかしこもウエイターさんはイケメンだよなあ、こんちくしょうめ、と言いあいながら、オーデンセを後にしたのでありました。

きっかり一日旅行のサイズの街だった。
もし妊婦じゃなくて、テキパキ歩けるようなら、野外博物館や鉄道博物館にも行けたと思う。

夕飯は、コペンハーゲンのプックというお店で。
クリスチャン7世が愛人と通った店という、名誉なのか不名誉なのかわからないレストランで、伝統的料理をいただきました。


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