皇帝の日記
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雨の音で目が覚めた朝。 パラパラ〜程度だったので、気にせず観光決行することに。 ホテルは週末になったせいか、やや混み始めました。
さて、本日からはがっつり城や美術館などを観光しようと、ついに魅惑のコペンハーゲンカードを利用する事にした。 妊婦は体力温存のため、ハルコさんがカードを買って来てくれるのをホテルで待つことに。 すまない。 ふがいない僕を許しておくれよ。 窓辺に座って待っていると、いよいよ雨がじゃかじゃか降り始めた。 がびーん。 濡れたハルコさんが帰って来た。 ・・・いよいよすまない・・・。
さて、傘を持って、バス路線を睨みながら、クリスチャンスボー宮殿へ。 デンマークは今も王国なので、城が一杯あるのです。 コペンハーゲンカードで、バスは無料になる。 バスを利用する事で、ますます妊婦の体力温存を狙う所存。
一応、乗り込む前に運転手さんに「クリスチャンスボー?」と聞いてみると、「乗れ」とのこと。 そして、お城についたらわざわざ放送で「クリスチャンスボーだよ!」と言ってくれた。 しかし、この「クリスチャンスボー」が、思いも寄らない発音だった。 デンマーク語って、本当に変よ。 アクセントと言うか、力が変な所で抜けたりするのだ。 世界にはおかしな言葉があるもんね、ってな話さ。 こればっかりは、実際にデンマーク人に言ってもらうしかない。 説明できない。
クリスチャンスボー宮は、アブサロンさんがなんもなかったコペンハーゲンに建設して、以来発展の拠点となったところ。 古い城趾が地下に残っていて、それも観る事ができる。 地下の水はけが悪くて、雨水がじゃぼじゃぼ落ちて来てた。 お城が二度も火事になった歴史を、わかりやすく展示してあって、興味深い。 特に出火原因が二回ともストーブのパイプという、学ばない姿勢や、そんだけ火事に遭いながら消火バケツが手桶程のサイズの革袋というのが、「デンマーク人よ・・・」と思わせる。
そして、地上の宮殿内は写真撮影が禁止よ。 うっかりすると、守衛さんに怒られてしまうからね、僕らのように。 ふふ。
やたらめったら部屋の中にぎゅうぎゅうと物を詰め込んで展示してあるので、とっ散らかった印象の宮殿。 王家の肖像画や写真が、所狭しと並べられている。 記録としては面白いと思うが、美術品としてはどうかと言ったところ。 ぎゅうぎゅう。
見学が終わる頃にはお昼。 レストランを探しながら、運河沿いをウロウロ。 雨じゃんじゃん。 この辺は水害をかなり受けたらしく、どこも閉まっている。 やっと見つけたカフェでお食事し、ふと昨日行った子供服屋の近くまで来たので、クレームをつけにまた行ってみた。
何のクレームって、あなた。 昨日手作りとおぼしき象のぬいぐるみを買ったんざますが、なんとマチ針が刺さっていたのだよ。 子どものおもちゃにマチ針って。 なんて最低な。 ついでに、買ったポーチに染みがあったので、それも交換してちょうだい!
というわけで、ポーチ交換してもらい、次の目的地ローゼンボー宮殿へ向けて、バスを探す。 この「ローゼンボー」が、また思いも寄らない発音なんでございますのことよ。 「R」の音がちょっと変なのね。 あと、「ボー」のところで突然生気を失った感じになるの。 その奇抜な発音で、またしても運転手さんが降りる場所を教えてくれて、つつがなく宮殿前まで来れた。 しかし入り口からやや遠かったので、軍人さんが雨の中訓練しているのを横目で見ながら、塀の外をテクテク。
こんなにもバスやら使って、できるだけ歩かないようにしてもらっているというのに。 ファッションに関係なくテニスシューズを履いているというのに。 もう足が痛くなっている妊婦。 ああ〜。 なんて重いんだ自分。 ふうふう。 そしてトイレにも行きたい。 くそー。
というわけで、宮殿に入るなりトイレへ直行。 できるだけ距離を歩きたくないのに、トイレに行く為に余計に歩かねばならないと言うジレンマ。 うう。 とにかく、雨を振り払いながら宮殿見学。
こちらの宮殿にも、写真や肖像画が、ぎっちりぎっちりみっちりみっちり入っている。 片付けられないOLの部屋みたい。 あるもの全部飾っておくか、って感じ。 天井画も、色々来歴は書いてあるが、色んな宮殿から剥がして持って来たのとか。 なんたら王妃のために作ったなんちゃらとか。 とにかくギュウギュウ。
なんと日本語の説明パンフレットもあったのだ。 だが、何故か「壁」と「鏡」の用法を間違えていて、他にもあまり流暢でない日本語が満載。 想像力で読む。
宮殿なので、警備の人がウロウロしている。 宝物の展示では、でっかいガラス玉みたいなダイヤやサファイア、ルビーがあって、これは圧巻。 王様の持つ杖やオーブもあって、キラキラ。 ところで王様の杖って、何に使うんでしょうね? 地面について歩くわけでなし。 クイズ番組の司会者のように使うのでしょうか。 謎。 オーブも。
アンティークな宝飾品をたっぷり見れて、満足したので外へ。 やっぱり疲れたので、宮殿入り口のカフェに入って一休み。 ふう。 もう夕方ですが、どっかまだ開いてるところあるかなー。 と、どうやらお向かいの王立美術館が開いていたので、テッテケ歩いて行く。
美術館内では、各部屋の真ん中に椅子があるので、そこに腰掛けて見学。 ノルウエーで注目していた、クリスチャン・ダールの絵を再び発見して、懐かしい友に再会したような気持ちになったりした。 展示は、スカンジナビアン絵画と、フランス絵画の二本立て。 ヨーロピアン絵画は準備中だとのこと。 全部観て、丁度閉館時間になったので、撤収。
デンマークとノルディックの絵画は、けっこう派手で明るい色合いの物が多くて、なる程、こういう好みが現代の北欧デザインのポップさに繋がっているのかな、と思った。 果たして王宮のゴチャゴチャさ加減が、どうやってシンプルな北欧家具に行き着くのかは、いまだに謎である。
バスに再び乗り込んで、マガシン百貨店まで出る。 カップなどを買って、ついでにイヤマというスーパーへ行き、お菓子を見たり。
帰りにまたバスを拾おうと、バス停で待っていたのだけれど、なかなか来ないのと、疲れていたので、タクシーを拾ってホテルまで行った。 タクシーの運転手さんが気さくだったので、明日行くつもりのオーデンセと言う街について聞いてみたら「小さくて退屈な街さ!お勧めしないね」というお答え。 ふーん。 でも行くけどな!(じゃあなんで聞いた?) 地方の街を観てみたいからね。
ホテルで小休止している間に雨がやんで、まだまだ元気なハルコさんは、再び街探索に出て行かれました。 そうよね、普通のコンディションだったら、まだまだガンガン歩き回れる程度にしか移動していないわ。 うう。
そして、帰って来たハルコさんが、なんと命のコペンハーゲンカード(72時間有効だったのに!)を紛失するというハプニングが! オーマイガ! 痛い。 血が出そうだ。
うーん。 しかし、済んでしまった事は仕方が無い。 次に行こう。 お夕飯を食べに、ホテル近くのチボリ公園へ。
来た日から、ずっと絶叫マシーンの悲鳴が響いている遊園地ですね。 コペンハーゲンと言えば、チボリ公園。 市民の憩いの場ですのよ。
妊婦は乗り物に乗れないけれど、コペンハーゲンに来てこの公園に行かなかったら、なんだかわからん!というわけで、日程のどこに入れようか悩んでいたのだが。 乗り物に乗れないからには、大した時間を割かなくても良いか、というわけで、この夜だけチロチロと見て回った。 夏の夜は23時まで開いてございます。 何故なら明るいから。
テクテク見て回って、観覧車と回転木馬に乗れそうだったので、乗ったよ! 木馬と言いながら、回ってる動物が象だのキリンだの、珍しい物ばかり。 そして、ハルコさんは絶叫マシーンの中でも、一番怖そうなジェットコースターに乗りに行ったさ。 僕なら通常の状態でも乗らないな。 実は恐がりだからさ。 ふふ。
コペンハーゲンに着いて、すぐに気がついたが、ここの人達は喫煙率が高い! 公園内でも歩きタバコの人が大勢居る。 子どもも沢山歩いてるのに、危ないなー。 と思いつつ。 ハルコさんを待ってベンチに腰掛けていたら、夫婦がやって来て隣に座った。 奥さんは妊婦。 旦那さんがタバコに火をつけたので、ちょっとムッとしたけれど、なんと奥さんもタバコを吸い始めたではないか。 むむむ。 嘆かわしい。
夕飯は園内のフレンチを食べ、食べている途中で近くのオープンエア・ステージでデンマーク語のラップのコンサートが始まり、珍しい物を見せてもらって帰った。 観客も多く、夏のコペンハーゲンは宵っ張りなのでありました。
皇帝

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