皇帝の日記
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2011年07月10日(日) コペンハーゲン6

コペンハーゲンをフルに観光できるのは、本日が最後。
時が経つのは速いものです。
小さな街とは言え、まだまだ観ていない物が沢山。
しかし、この日は日曜日。
ヨーロッパの国々は週末あらゆる物が休み。
特に日曜日はキリスト教では礼拝の日なので、気合いを入れてお休み。
観光には不向きな日と言えましょう。

曜日と関係なく開いてそうなところを、ガイドブックとにらめっこして当りをつけて、出発。
水上バスを使って、街の北にあるカスレテット要塞まで行けないだろうか。
と、朝9:00頃に徒歩で王立図書館のあたりの駅まで行ってみた。
が、なんと水上バスの始発は10:00から。
バス停でがっつり昼寝を決め込んでるおじさん(ホームレスにしては清潔)を横目に、諦めて陸上の普通のバス停までテクテク歩いて行く。

カステレット要塞は、ペンタゴンな形のお堀でぐるっと囲まれている。
バスで星形の一角にたどり着いた我々。
果たしてどこから堀の中に入れるのか。
お堀の外側を、たらたら歩いてみる。
これが中々素敵な散歩コースになっていて、あまり観光客は歩いていないけれど、地元の人々がせっせとジョギングしたり、犬の散歩に使っていた。
気候も、絶好の散歩日和。
☆の角二個分を歩いて、ようやく中へ入れる橋を見つけた。
地図ではわかりにくいけれど、自動車でも侵入できるんです。
車道がありました。

軍の施設なので、一応国旗がヒラヒラとはためいています。
しかし、デンマークの旗はどこで見ても(たとえ王宮であろうとも)やる気の無いうす〜い生地で出来ていて、例外なく裾がほつれている。
ぼろぼろで、赤いところは日に焼けて朱色に。
街は綺麗なのに。
何故そこに力を注がない?
きっと興味が無いのでしょう。
ナショナリズムがどうのこうのではなく、国旗という存在そのものに興味が無いのか、旅の間目撃した国旗は、全てボロだった。
他国の旗でさえボロかった。
全てボロならば、ある意味平等と言えましょう。

さて、要塞の中にはカステレット教会がある。
教会は日曜日ミサをしている。
地元の人々が、おめかしをして集まっている中、リンゴンリンゴンリンゴンと鐘が鳴り始め、おそらく本日第二部となる礼拝の始まりをお知らせしている。
・・・ところに、こっそりまぎれて中に入り「トイレ貸して下さい」とずけずけする妊婦。
妊婦はトイレを我慢する事が出来ません。
そして、妊婦にトイレを貸さざる者には、大いなる災いが降り掛かるであろう。
しかしてそこは、迷える子羊達が救いを求める神の家。
気持ちよく「どうぞ」とトイレを使わせてくれた。
ありがたい。
きっと来世良い事がありますように。
なむ〜。

教会を出て、要塞の反対側まで歩いて行き、かの有名な世界三大がっかり、人魚の像を観に行く。
皇帝のひい爺ちゃんが、大昔に世界旅行をした時に観たらしい。
多分それは、テロで爆破される前のオリジナルな人魚の像だった筈。
この人魚を破壊する事で、何の政治的意図が表明されるのかは謎だけれど、今あるのは何度か破壊されて、新しくしたり直したりした物。
皆が小さい小さい言うから、どんだけ小さいかと思ったけれど、たぶん実際の人間くらいの大きさ。
等身大くらいだった。
写真を撮ろうとする人々の群れがすごいので、ちょっと遠巻きに眺めて、水上バス乗り場へ。

あの大量の観光客達は、観光バスで団体で運ばれて来て、人魚の像の前で降ろされて写真を撮ってまたバスに帰るだけだから、きっとあの素晴らしい散歩コースは歩けないのであろうな。
ふふふ。
自由旅行の特典ね。

水上バスは、タイミング良く待たずにすっと来た。
それが始発だったので、車掌さんが例のやる気のない国旗を、各駅に掲揚して行くのも観れた。
一回北上して、ぐるっと回ってアメリエンボー宮殿の前で下船。
本日は女王様がこの宮殿に居たので、多少やる気のある旗が宮殿の屋根に揚がっていた。

アメリエンボー宮殿の名物はなんと言っても衛兵の交替式。
黒い綿棒のような帽子をかぶった兵隊さんが行進して来るあれ。
11:30にローゼンボー宮殿を出発した綿棒達が、12:00丁度にアメリエンボー宮殿に到着するのであります。
我々が到着した時には、まだ交替する前の午前勤務の綿棒達が宮殿の前に立っていた。
綿棒の仕事は、お城と王族の警護。
きびきびと宮殿の前を歩き回ったり、きりっと立っていたり。

まだ交替式までに若干の余裕があったので、じゃあ写真でも撮らせてもらいましょうかね。
しかし、どこまで綿棒に近づいても怒られないのでしょうか?
と、おずおずしていると、年配の御婦人がかなり接近してにっこり、パシャ☆
あ、あんなに近づいて良いんだ。
と、ハルコさんがはりきって近づいて行って、最後にジャンプしたら
「ヘイ!!」と大きな声で怒られるの巻。
きゃあ。
びびったー。
宮殿に近づき過ぎたのがいけないのか、はたまたジャンプしたのがいけなかったのか。
その後も、なんか綿棒の気に入らない事(宮殿の縁石に腰掛けたり)をした人がいると、結構な大声で「ヘイ!!」と怒鳴られていた。
宮殿で日曜日を過ごしている女王様的には、この外の「ヘイ!!」はうるさくないんかね。

などと言いながら、とりあえずまだまだ時間に余裕があったので、宝物展示室に行く。
これがまた、ローゼンボーのように古くはないんだけど、新しい内装の部屋の中に、山程これでもかこれでもかと家族写真がみっちりぎっちり置いてあるのでありました。
最近結婚して子どもがぽろぽろ産まれた王子様一家の写真とかあった。
比較的最近の王室事情が学べる展示でした。

交替式が始まる時間なので、またぞろ広場に出て行って、写真を構えてじりじり待つ。
これはかなり近くで観る事が出来た。
観光客の数が、プラハとかより圧倒的に少ないのだよ。
かなーり行進に接近しても、「ヘイ!!」って言われないし。
お勧め。

それからフレデリクス教会を観て、お昼ご飯を求めてニューハウンへ。
適当なカフェに腰掛けて、イケメンなウエイターからサービスを受けていると・・・。
ん?
ウエイターの腕に、なんかタトゥーが入っている・・・。
ん?

なんと漢字で「暴力団」と・・・。
あちゃー。
せっかくハンサムなのに、なんてラクガキを・・・。
やっちまったなー。
いや、しかし相変わらずご飯はおいしかったですよ。

さて、日曜日ですから。
どこもかしこもお店は閉まっているので、お買い物はできないと思いますでしょ。
でもね、蚤の市はやっているんですよ。
ふふふ。
事前に、ホテルの受付のお兄さんに聞いてみたのです。
日曜日にやってる蚤の市あると。
地図を頼りに、自転車に籠をつけて観光客を乗せる、いかにも観光地な人力車を拾い、教えてもらった通りに行ってみると・・・。
なんとなんもやってなかったのでした。

えー。

がっかりだよ。
でも、とりあえず車を降りてしまったので、特に何もないその通りをテクテク。
歩いてみても、観光地からも外れてしまったから、何があるわけでもなく。
ただ水害で工事中のボコボコの道路があるだけ。
テクテク・・・。
地図を見ると近くには、アシステンス教会墓地というのがあるらしい。
墓地か・・・。
異国の墓地はどんなもんかね。
と、とりあえず行ってみると、それほど暗い感じの墓地ではなく、むしろピクニックが出来そうな芝があふれる墓地。
でもいくら明るくたって、墓地ですから。
ピクニックはできないよなーと思っていると、ピクニックしてる一家を発見。
一体どういう経緯で墓地でピクニックを?
不思議な光景でございました・・・。

墓地を抜けたところで、バスを待ちます。
ちょっと中心街からは外れているけれど、南に向かって行けばコペンハーゲン動物園があるのです。
動物園好き。

バスは動物園の北にあるフレデリクスベア公園に到着。
ここで降りて、公園側から動物園に入ろうとするものの、なんと公園と動物園はきっかり別れていた!
どっからも入れないまま、ウロウロウロ。
う・・・。
つ、疲れた・・・。
足の裏が激痛い。
妊婦もう駄目だ。
バタ。
とりあえず、公園の売店でアイスを買って、芝の上で休憩。
ふう。
モソモソアイスを食べながら、コペンハーゲンっ子の観察。
芝の上でピクニックシートを広げてくつろいでいる、同性のカップルが沢山居ますね。

初日から街中に同性カップルがあふれているのに気がついたが、どうもデンマークでは同性婚が認めてられているため、特に隠すべき事とか、珍しい事ではないそうな。
更に帰国後聞いたところ、世界で一番始めに同性婚が認められた国なので、そもそも年季がアメリカや他国なんかとは違うんだって。
我らが町中でいちゃいちゃしているのを見て、「あらまあ」などと思ったカップルも、夫婦なのかも知れないわけで、夫婦がいちゃいちゃしていたから、だからなんだって話ですよ。
なるほどね。
ちなみに、アメリカでは都心部ではゲイが市民権を得ていると言われているけれども、やっぱり外でいちゃいちゃしていれば「あれまあ」と言われる程度。
田舎など、いまだに下手すると路地裏でホモが暗殺されるレベル。
とても先進的とは言えませぬ。
ところで我らの前に陣取っていちゃいちゃしていたのは、巨乳と貧乳のレズカップル。
あんまり長居してもお邪魔かと、そそくさと退散したのでありました。
あと、芝の上は犬の糞が山程潜んでいたので要注意。

やたらでかいガチョウをやりすごしたり、ウロウロ徘徊して、やっと公園の外側から入り口を見つけ、中に侵入。
やれやれ。
もうこの時点でかな〜り弱っている妊婦。
休み休み、時にベンチで横になってみたり。
でもでも、この動物園、とても素晴らしかったのだ!
もう無理〜とか言いながら、頑張って観てしまう程に、見事な動物園。
小振りながら、動物の見せ方が良い。
家族連れで子どもらが山程来ていて、それぞれの過ごし方を観ているのもまたたのしからずや。

子どもらが食べているオヤツが、生の人参だの、生のさやえんどう(これは大人も食べていた。デンマークの人気オヤツか?)だの、なんかサラダっぽいのがおもしろい。
オーデンセでも、生のキュウリを3世代一家全員でボリボリしてる人達がいたしな。

しかし足が痛い。
子連れに貸し出しているらしい、木製のひき車があり、2、3人の子どもらや、大荷物をそこへ入れて歩いている家族がちらほら。
わっちもそれを借りて、ハルコさんにひいて行ってもらいたい・・・とまで思ったけれど、やっぱり大人なのでちょっと我慢した。
でも、今思えば我慢しなければ良かったかも。
ふふふ。

ラクダ、やたら待遇の良い象、やる気の無いレッサーパンダなど、見所満載。
明度が無くなる程汚れた水槽に入れられたペンギンが、適当に撒かれた魚をやる気なさそうに食べたりしていた。
ペンギンは待遇が悪いのか。
そうか。
熊はやけに客にサービスが良く、立ち上がったり可愛いポーズをとってみたり。
そしてやって来た飼育員が、熊の毛皮や頭蓋骨を子どもらに見せているという、秘められた残虐性がたまらない。
熊の毛皮、臭かった。
カバの水槽の中が見れたり、キリンが間近に見れたり、魅力は尽きない。
ところが、カンガルーと書かれた檻に居るのは、どう見てもワラビー。
誰か!この子達ワラビーだよって教えてあげて!!

大満足して、バスでNORREPORT駅へ。
さっぱり発音がわからない駅。
地球の迷い方を見ながら、附近のレストランに行ってみるものの・・・全部閉店か移転。
うーん、やっぱりガイドブックは新しくないといかんかな。
ウロウロしながら、やけに雑貨の安いTIGERというお店を発見して買い物して、更に重くなったりしながら、ウロウロ。
ソマスゴというカフェを発見して、夕飯。
後で調べたら、このカフェがコペンハーゲンでは最古のカフェだそうです。
このカフェで、ジャズフェスティバルの為に、ジャズの生演奏が聴けたりして、中々ラッキーな一日でありましたね。
色々閉まってたけど、終わりよければ全て良し。

クリスチャンスボー宮殿から、バスで帰りました。


あ、以前観たこの映像が、私デンマークだと思ってたけどスェーデンだった。
http://www.youtube.com/watch?v=2ZsbDO8d0pw&feature=player_embedded#at=49
かわいいのでどうぞ。


皇帝