皇帝の日記
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2011年06月27日(月) 相談相手の間違え

こないだ、脳腫瘍の治療が無事一段落した友達が引っ越したので、新居を見に行ったら、高速道路の真横で、目の前が変電所だった。
まあ、君の決めた事だから・・・。
でも、もっと身体を労ってくれ。

さて、皇帝は人生相談されるのが苦手。
何故なら本気で心配してしまうから。
悩み事を相談されても平気な人や、冷静な判断をしてアドバイスできる人は、ミノさんくらい相手の事をなんも考えてない人じゃないと、不適格だと思うのだが。

こちとら、本当に心配になって具合が悪くなるし、そうしてなけなしの知恵からなんとか絞り出したアドバイスも、たいてい間違えているので、そもそも相談しない方が相手の人の為にもよかろーもん。

まあ、なんだっつーと、パキスタンから出稼ぎに来ている女の子が、アメリカ人男性と恋に落ち、長いきめ細やかなお付き合いを経て、めでたく婚約したのだが。
問題は、彼女の両親はとても経験なイスラム教徒で、彼氏は無神論者なのであった。
ちなみに彼女も神様の存在は信じていないので、カップル同士では特に問題はないが。

どうしても両親に婚約のことを言出せないまま、結婚式の日が近づいて来てしまった。
両親は今仕事でアラブに居るが、婚約の事を聞いたら兄を使って誘拐にしくるかもしれない。
勘当されるのは残念だがかまわないけれど、彼と結婚できないのは困る。
どうしよう?

って。
あまりにも色んな事が私の人生経験のどこにもかすらない問題過ぎて、どうしたらいいかさっぱりわからないよ。
でもとりあえず、婚約も結婚も、ずっと隠しているわけにはいかないので、たとえ勘当されたとしても、いつか言わないとね。

ちなみに、結婚式を挙げなくても結婚だけ書類上先にする事はできる。
誘拐されて結婚できなくなるのがイヤなら、結婚の手続きだけする事も可。
妻になれば、外国に誘拐されてもアメリカ人夫の正式な引き渡し要請が政府機関を通して出せる。
皇帝は別に誘拐されなかったけど、永住権の申請の為に手続きだけ先にしていたので、神の誓い無しに結婚する方法だけ教えといてあげたのであった。

そして、その後。

やっぱりずーっと気になってしまい、結婚式の日が近づくにつれ「ああ、あの子は両親にちゃんと報告できたのかしら」「彼氏は報復で殺されたりしないかしら」「連れ戻されたらどうしよう」とハラハラ。

ついに夢にまで出て来たのであった。
その夢は、何故か彼女のお父さんがアラブの石油王みたいな格好でアメリカに突然やって来て「ラクダを持っていない男とは結婚させーん!」と大暴れ。
皇帝と彼氏が、急いで結婚式の日の為だけに、ラクダをレンタルできるお店をイエローページで探すと言う、色々突っ込みどころの多い夢でった。
つ、疲れた・・・。

そしたらなんと、本当に彼女の両親が、アラブから「サプラーイズ!」と言いながら突然ロスの家にやって来たと言うではないか。
突然の事で動揺したが、とりあえず彼氏を紹介しなくては、と思った彼女だったが。

親にとっては、娘が突然爆弾を投下し始めたようなもので
爆弾1)この人が今、お付き合いしている彼氏なの。
爆弾2)実は婚約したの。
爆弾3)式は秋なの。

お父さん激怒。
お母さんは気が動転して、その場でアッラーにお祈り。
彼氏はそこに居るのに、ご両親完全無視。
話しかけても何も聞こえていないかのように振る舞われ、ちびりそうになった、とは後の本人談。

聞いてるだけでもちびりそうだよ。
ブルブルシクシク。

そしてここで、追いつめられた娘が泣きながら爆弾4)私神様信じてないから。

ちゅど〜ん。

神様社会でない我々には、その重大さはさっぱり想像できないんだけど。
お母さん失神。
お父さんの顔が、ケチャップほどに真っ赤に。

駄目だ。
私が婚約者だったら、泣きながら逃げ出している。
ガクガク。

そして場の張りつめ過ぎた空気に、ついにご両親が退場。
「勘当だー!!」と叫ばれたそうでごんす。

こ、怖い。
ううう。

そして、皇帝に「どうしたら良いかな?」って。
いや、どうかな・・・。









ラクダ・・・。


皇帝