皇帝の日記
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そんなわけで、朝の5時頃に起きました。 イサムさんが。
イサムさんが起きたら、全員起床です。 6時半から開く朝食を食べに一階へ。 外のテーブルについて、バイキングを食べ、イサムさんは果物をモリモリ食べ。 せっかく良い天気なので、そのまま食後の散歩にでた。 滞在中は、ずっと天気が良かった。 暑すぎず、寒くなく、ちょうど良いのが良いですね。 ダラダラ。
イサムさんは、広い芝の上に集まって来る鳥を追いかけ回すのに夢中。 「ぎゃああああああああああ」と叫びながら、鳥に向かって突進して行く。 もちろん、鳥は飛んで逃げるので、全く捕まらず。 でも、ご迷惑だったわよね。 鳥さん、お疲れさまでした。
さて、本日はホテルを仲介として、ナニーさんを雇っていたのだ。 10時から16時まで。 何故ならゴルフレッスンを予約していたので。 ゴルフ場にイサムさん。 熱々の油に、イカを入れるようなもんだわ。
部屋に戻り、ナニーさんにあれこれメモを作って待機。 メモは ①外に出るときは帽子を忘れずに。 ②オムツを替えるときは粉を振って。 ③昼寝は午後一時間。 だけ。 高校生のバイトに児童をあずけるのと違って、乳幼児をあずけるナニーさんはプロなので、最小限の指示でオッケーなのだ。 やって来たナニーさんは年配の女性で、どすこいな体型の現地の人。 イサムさんは、ナニーさんが来ると「遊んでくれる人」センサーが働くのか、「きゃああああああ」と突撃して行く。 ではよろしくね〜と部屋をでる時には、すでにナニーさんの膝の上だった。
・・・人見知りも困るけどさ・・・。 なんかこう、寂しいときもあるよ、お母さんは・・・。
ゴルフのレッスンは1時間ちょっと。 初心者なので、同じ所から打ちまくるだけ。 だけ、なんだけど。 これ結構難しい。 最近ヨガにストレッチにと、筋トレに励んでいたからまだしも、一年前の私ならば腕を振り上げるのも大変だったことでしょう。 あと、腹筋も結構使う。
ちゃんと当たった時は良いんだけど、ちょっと間違えて地面こすったりすると、爪が指から離れちゃうのよ。 イタタ。 苦戦するジャバ夫婦を尻目に、父はパコパコ爽快に打って行く。 さすがジャパニーズビジネスマン。 ゴルフができなくて、なんとする。 でも、父は膝を悪くしているので、しばらく打ってお休み。
ジャバ夫さんは、ゴルフがいたく気に入ったらしく、サンタバーバラでもゴルフをするんだ、と言っていた。 あらそう、良いんじゃない。 サンタバーバラはゴルフ場一杯あるし。 家のお隣のポロ場のお隣はゴルフ場だし(その隣はテニス場)。 ついでに、イサムさんも連れて行って、タイガーウッズにしてきてくれ。 日系の選手なら、日本でもモテモテになっちゃうかもしれないしな。 うははは。 と、捕らぬタヌキの皮算用をして、満足だったゴルフ。 電動カーを運転して、楽しく帰って来た。
お昼を食べに、昨晩行ったショッピング街へシャトルで行く。 お昼はなんざんしょ。 ジャバ夫さんが、ハワイの日本食を食べたいと言うので、日本食屋さんへ。 ソバとか食べました。 近所のギャラリーで、ジャバ夫さんが前から欲しがっていた作家さんの、ブロンズの置物が扱われていたので、それをジロジロ眺めたり。 スーパーでイサムさんのゲータレードとおやつのクラッカーを買って、一度荷物を置きにホテルへ。
部屋では、ちょうどイサムさんがお昼寝中。 起こさないようにそーっと入り、水着に着替えて外出。 一応、予約入れてないから無理かな〜?と思いつつも、スパに行ってみると、やっぱり混雑。 無理〜。 大人しくビーチへ。
無料で使えるハンモックがあったので、そこにごろりと横になって、お昼寝。 ぐうぐう。 こりゃ良いぞ。 今年の誕生日は、ハンモックを買ってもらおうか。 ぐうぐう。
ふと、ビーチセンターでシュノーケリングのグッズを貸し出している事を思い出し、借りて浅いビーチに繰り出してみる。 ちなみにジャバ夫さんは、腹の傷がまだ塞がっていないので、海水浴禁止。 でもビーチは驚く程遠浅で、腹以下の水深で、けっこう遠くまで行けてしまう。
妻が華麗に(?)シュノーケリングをしている横で、足だけザバザバ海に入って行くジャバ夫さん。 すると、海亀が3匹もやってきて、甲羅干しを始めた。 わー。 ハワイ島では、ウミガメの休息中には4〜5メートル離れなければなりません。 ということを知らなかったので、しっかり近づいて、記念撮影してしまった。 ごめんウミガメ。 でも、全然相手も動揺してなかったけど。 あと、ヒラメも居た。 ウニも沢山落ちていた。
ちょっと寒くなったので、ジャグジーで暖まろうとプールサイドへ行く。 ジャグジーに浸かっていると、なんか子どもばっかりじゃね? と不審に思い、上がってみたら、ジャグジーは別の所にあった。 それは、子供用プールであった。 失敬失敬。
改めてジャグジーに浸かり、暖まってから部屋に戻って、イサムさんをお迎えに。 ナニーさんと、仲良くお絵描きをしておりました。 すると、ナニーさんが「はい、イサム。お片づけ」と言ってクレヨンの箱を出すと、イサムさんがクレヨンを片付け始めたではないか。
なにーーーーーー!!?
そ、そんなバカな!!
いつものイサムさんなら、お絵描きの終わりは、お母さんがイサムさんの握っているクレヨンをどうにか引き離し、泣きわめくイサムさんを押さえながら箱にしまうと言う、阿鼻叫喚の地獄絵図なのに! ニコニコしながら、イサムさんはクレヨンを一本ずつ「あい!あい!」と言いながら箱に入れて行く。 うれしい! うれしいが、なにこの脱力。 私の教育方針が、著しく間違っていたとしか思えない。
ナニーさんを送り出してから、ジャバ夫さんは「あの人は、魔法使いだったんだよ・・・ナニーマクフィーだったんだよ」としみじみ言っていた。 時に、教育は外注しろってことですかね。
夕飯は、同じリゾート内のホテルオーキッドのビーチレストランに予約していた。 年末のハワイは本当に混んでいて、事前予約が無いとどこにも入れないのだよ。
食事をしていると、猫が寄って来た。 この猫、ご飯が欲しいのかと思ったら、そうではなく。 ただ撫でて欲しいだけ。 撫でて撫でて、と寄って来るのだ。
隣の席に父母娘、娘婿という4人組の白人金髪グループが座っていたのだが。 母はモリモリヘアに白スーツの上下アクセサリはパールでまとめ、父と婿は白のタック入り長パンツにシャツとベスト、娘は白のタイトなスカートでロングヘア、という絵に描いたような面子。 この人等、食事中に誰一人ニコリともしないと言う、不思議な家族。 娘(つっても、たいがい皇帝くらいのお年)が猫が嫌いなのか、うちのテーブルに寄って来る猫等に「しー!しー!」と言いながらメニューであおいで来る。 ・・・なんか失礼じゃない? とムッとしたのであるが。
我が家のテーブルは、イサムさんがギャースかわめくので、またしても交代で席を立ってビーチをウロウロ。 ビーチサイドで良かった。 ウロウロ。 この娘が、夕日の写真を撮ろうとしたところ、丁度イサムさんを連れた父が横切ったらしく「チッ」と言って、夫に「人が入っちゃったんだわ」とかなんとか訴えるので、たいがいイラッとしたので「あ〜らごめんあそばし!」という感じで、父母に向かって無言で肩をすくめておいた。 そんなに完璧な夕日を撮影したかったら、席を二歩立ってから撮れば良いだろうが!
いや、こんなつまらぬことで怒ってはいけない。 お会計を済ませる前に、眠いイサムさんの忍耐が限界に達していたので、父と皇帝だけ先にホテルへ帰った。
ホテルに戻ると、後から帰って来たジャバ夫さんもちょっとイラッとしたらしく、隣のテーブルを観察していた。 ジャバ夫さんの報告は ①娘は、その前にも夕日の動画を二時間撮影していた。「とっても美しいわ」と自慢。 ②婿は「でも、その二時間の動画、誰も観ないでしょ」ともっともな事を言い、義母に睨まれた。 ③婿はタバコを吸いに席を立ったが、戻らなかった。 ④娘はビーチでスクリーンを出しているのを見つけ、映画を観に行ったが「トイストーリー3だった!」と怒って帰って来た。 ⑤終始、誰もが無表情だった。 とのこと。
うーん。 昼間にスパの予約状況を確認した時、コンシアージュの人がやっぱりニコリともしない人で、なんか聞いちゃいけない事を聞いただろうか、とちょっと心配になったのだが。 人間、笑顔って大事ですね、と思った。 たぶん、隣のテーブルの人も、それほどおかしな人ではないんだけど。 笑わないと、急に凄惨な家族に見えてしまう。 微笑みを忘れずに。
イサムさんはおじいちゃんと眠ってしまったので、ジャバ夫さんと連れ立って、ビーチハウスの近くのバーに行ったが、これがとんでもなく混み混みで、メニューすら出して来れない状況。 しかたないので、プールサイドでカクテルを注文して、のんびりしてから就寝。
年末のハワイは混んでますよー。 続く。
皇帝

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