凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2004年10月26日(火) 葉っぱのフレディ

アイが年中の時だったか年少の時だったか。
ビデオ屋でふと見つけた「葉っぱのフレディ」を借りてみた。
話題の絵本だったが、読んだ事が無かったのでビデオだけどちょっと見てみようかな、といった感じ。

アイが「どれみちゃん」だか「かーどきゃぷたーなんとか」だかのビデオを見終わった後、「次、お母さんにビデオ見せてね」とフレディを流してみた。
アイがどういう反応するかな?とちょっと興味あったし。

ビデオが始まると、内容はまぁ想像通りのゆったりまったりした展開。
さっきまでのギャグとスピードとノリのアニメと明らかに違う世界。
こうしてみると、TVのアニメってテンポといい言葉といい音といい
幼児向けとはいえ子供には結構刺激があるんだなぁと感じた。
このテンポはアイにはつまらないかもしれないなぁ。
そう思って傍らのアイを見ると、あにはからんや、画面を凝視している。
あら、意外と興味持つもんなんだ。
感心してとりあえず二人で画面を見ていた。

話が進み、フレディが力尽きる場面。
アイは静かに大粒の涙を流していた。
終わると無言で私に抱きつく。
「ふれでぃかわいそう」と声を上げて泣き始めた。
ほぉぉぉ。泣くのか。幼稚園児でも。

ビデオを見てアイが泣いたのは初めてだったのでこれまた驚いた。
凄いぞフレディ。

だからといって、命の永遠性とか話すのもまだいまひとつ理解しにくかろうと思い、特に説明はせず、「そうだね、かわいそうだね。でもフレディは最後は幸せだったんだよ。アイちゃんは優しいね」とだけ声をかけて抱きしめたまま泣くだけ泣かせておいた。

今年、アイは舞い散る落ち葉を見て「フレディはまだ木についているんだよね」と木々を見上げる。
アイの中で、あの話がどういう風に理解されているのかはわからないけれど、何かは残っているよう。

アユムがもう少し大きくなったら、今度は本を買ってきて読んでやってみようか。
アユムは泣くだろうか?
そしたら、アイに慰めてもらおう。
「フレディは幸せだったんだよ」とでも言うだろうか?
そして、アユムの中に、絵本と、姉に慰めてもらった記憶とが残るとちょっといいかもなぁ。





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