凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2004年10月23日(土) 小さな親切は親切に

似非母子家庭で困るのは休日のつぶし方過ごし方だ。
市報やフリーペーパーなんかでお手軽なイベントを常にチェックしておかなければならない。

今週は、駅の近くの小さな神社で小さな秋祭りがあるのを発見。
電車で一駅。たまには気分が変わってよかろう、と車を止めて電車で行く事に。

電車で何が大変かってうちの近所の駅はエレベーターが無いのでベビーカーを抱えて階段を上らなきゃいけない所。
おりしも到着をつげるベルが鳴る。
うぉぉぉとベビーカーごとアユムを抱え、階段を走り上る。
「はやくはやく!」と叫ぶアイ。わかってるっちゅーに。
一緒に階段を走りあがっていた若者が「あ、手伝いましょうか?いいですか?」と遠慮がちに声をかけてくれた。

正直、恥ずかしいので「いえ、大丈夫ですよ」と言いたい所なんだけれど、席を譲ってくれたりしてくれる好意を断るのは、勇気を持って声をかけてくれた相手に反対に恥をかかせてしまうとんでもなく失礼な事だ、という新聞の投書だか記事だかが頭をよぎったので、素直に「あ、お願いします」と甘えさせてもらった。
好意に甘えるのも結構勇気がいるけれど、勇気を持って声をかけてくれた人には勇気を持って甘えさせてもらおう。
それがささやかな相手へのお礼だ。(←自分に言い聞かせる)

階段を駆け下りて、なんとか電車に間に合った。
「ありがとうございました。助かりました。」とお礼を言い、アイにも「お兄さんにありがとうございましたってお礼言って?」と促す。
若者は離れた車両へ乗っていった。
若者ならではの照れが見えて可愛かった。

彼も小さな親切をした自分にちょっとだけ満足してるかな。
こちらもアイに親切にするお手本を見せることができて助かりました。
どうもありがとうございます。


電車で席を譲られて腹を立てる年寄りの気持ちは良くわからない。
「まだまだ若いのに」と怒るのかもしれないけれど、
若さにしがみつかなくてもいいじゃん。
客観的に見て、自分は席を譲られるに値する年齢に見えるんだ、と
素直に事実を見つめて、譲ってくれた相手の気持ちを慮ってやろうよ。

なんて、子供連れてベビーカー抱えて息を切らしながら階段駆け上る我が姿を客観的に見たくないけど。
はは。
どちらかといえば見なかったことにして欲しいけど。しくしくしく。



秋祭りから帰ると、TVは地震のニュースばかり。
ドラエモンが見れないアイは不満たらたらだった。

被災地の皆さん、関係者の皆さん、
一日も早く、元の生活に戻れますように…。





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