凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

もくじ前の日次の日


2004年10月06日(水) 新居

お盆に里帰りした時、友人S宅に泊めてもらった。
S夫婦はこの度めでたく一生に一度の大きな買い物をしたのだ。

庭付き一戸建て敷地100坪のぴっかぴかの新居はうちの集合住宅より安い。
田舎だから土地が安いのもあるけれど、Sの旦那様があらゆる知人のつてを使い、土地交渉から業者選定から自分達で全部やり中間マージンばっさり切った事が大きいよう。
庭は知り合いの園芸業者、壁は左官屋さんと自分達で手配していったわけだ。
改めて、Sの旦那様の顔の広さに感服。
多方面に人脈がある人って凄いよね。

そのぴっかぴかの新居。
まだ出来て間もないのでSいわく家具もろくにそろっていない。
「二階なんか何もないのよ〜」と案内してくれる。
ドアを開けると、ひろびろとした何もない部屋の正面の窓にいきなり御幣と御札。
おいおい。
「S〜(勘弁してくれ〜)」と思わず情けない声をあげる私に「あ、大した事ないの気にしないで。ちょっとね、引越しした当日に見たのよ。旦那とあたし二人とも同じ女の人をさー」といつもの調子でしれっと言う。
まぁいいけど…こういう夫婦だもんねここ…と階下へ。
お手洗いを借りようとドアを開けるとここにもまた正面に御幣。
こちらはなぜか赤い紙だ。
うわぁトイレにそんなやめてくれ〜(心の叫び)
「S〜トイレも出たってわけ〜?」と聞くと「あ、それはなんでかわからないけど旦那のお母さんが置いとけって」
そうだ。旦那様のお母さんがそういう人なんだ。
結婚当初からS宅はなぜか常に玄関に盛塩を置いてた。
それもお母さんがそうしろというので、という事だったっけ。
あぁそれにしてもぴかぴかの新居にそぐわないインテリア…(←違うだろ)

「どうする?二階で寝る?」というSの言葉に速攻「いや、一階で!」と返したのは当然だろう。

S夫婦の娘とアイは意気投合して家中走り回り遊びまわり、翌日帰る時は別れが辛いと二人とも号泣だった。
「私たちも子供の頃こんなだったねぇ。従姉妹が帰る時とかさぁ」とSがしみじみ言う。
あぁそうだったっけ。
小さくなる従姉妹の車が見えなくなるまで手を振り続けていた記憶はあるけど。

「家も新しくなったしこれから里帰りした時はちょくちょく泊まりに来てね」とS。
確かに、いろんな思い出が作れそうではある。うん。(遠い目)





My追加