凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2004年07月15日(木)

たたんだ洗濯物をしまう。
なんとなく、溜息をつきながら洗濯物に顔をうずめる。

洗いたての固い生地を頬に感じながら、
ふと、「最後に誰かの胸なり背中なりに顔をうずめたのって何年前だっけ」と思う。
覚えていない。
いつだったっけ…もう思い出せない。
それでも、誰かの胸に、背中に、その生地を頬に感じながら、
泣いたり、安心したり、心ときめかせていた事があったはずだ。


洗濯物に顔をうずめたままぼんやりしていると
背後から聞こえる小さな足音。
見つけた、と言わんばかりの小さな声を上げ、
私の背中に顔をうずめるアユム。



ああ。もう。思い出さなくてもいいのかもしれない。
私の背中を、胸を、覚えておいて貰えばいいのか。



それはほんの少し、甘く、淋しい。










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