みぃすけの恋愛日記初回はコチラから


←過去  │ 目次 │  未来→


2004年06月25日(金)     飲み会報告





会社の飲み会に行ってきました。



リュウとは喋れる雰囲気もないまま



時間だけが過ぎて。




一度、同じ固まりの席の男の人がリュウを呼んだんだけど



その会話の内容は



リュウがコンパに参加した。とかいう内容だったり…。



聞きたくない内容だった。




私は、席を移動した。






そして、私は他の男の子達と



呑んだくれて。






楽しいけれど、どこか虚しいまま時間がすぎて…。






そして、一緒に呑んでた子達が全員酔いつぶれてしまった時




私はリュウのそばにいた、上司の元へ移動した。





その時






リュウが私を手招きして呼んだ。




私はリュウの隣に座って



そして、以前のように会話ができた。




最近は会話すると言っても職場仲間といった会話ばっかりだったけど



久しぶりに笑いながら会話ができた。









もう二度とできないと思ってた会話ができた。



私は



幸せだったよ。



凄く



嬉しかったよ。






時折触れる足と足が



凄く愛しかった。







だけど、徒歩で会場まで向かった私は



リュウの



「送ったろうか」



の言葉に相変わらず素直になれず



徒歩で帰宅した。








それでも、一歩一歩進む足が



未来へと前進しているかのようだった。









↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加





心配して電話をくれたリュウ。



何もかもが幸せだったよ。



私はリュウと話せるだけで幸せだよ。






どうか、幸せが長く続きますように。








ちなみに、現在のリュウの着信音は


「アイフル」のCM【帰宅編】のテーマ。


リュウが戻ってきてくれますように。との祈りを込めて…。





2004年06月23日(水)     失恋の傷を癒すのは…



時は随分と流れた。







気づけば



もうすぐリュウと別れて3ヶ月が経とうとしている。



三ヶ月前の今ごろ。



私はリュウの態度の異変を



体調が悪いからだと必死に信じようとしていた。










気付けば



リュウに告白しようとして逃げられてから二ヶ月がすぎた。



二ヶ月前の今頃。



私はやり切れない想いを必死に耐えていた。











随分時間が経過したのに



私は未だにリュウが大好きで…。



心の痛みこそ、軽減したものの



やっぱり未だにリュウを想うと切なくて。



いつになったら私はこの苦しみから逃れられるのだろうか。













あの時。



19歳の時の運命の失恋の時。



私はどうやって苦しみから逃れたのだろうか。



考えてみると、答えは簡単だった。



そうか。



失恋の傷を癒したのは



新しい恋だったんだ。












だけど



あの時も普通には癒せなかった心。






↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加










まだ、携帯も普及し始めたばかりの時代。



私はその怖さを知らなかったんだ。





2004年06月21日(月)     アピールタイム


「好きです」メールが届いた翌日。


私はココで薄井君の連載を始めた。




そしてその翌日のメールだった。






「と、トレーニングのし過ぎで右肩が痛い。

 君の周りで18kgのダンベルを片腕で10回以上できるヤツがいるか?

 いたら凄い!俺よか強いな。」









・・・私は


         無言で


  アナタの頭に



      18kgのダンベルを打ち付けたい・・・。













だけど、それっきり



メールはピタッと止まった。



あれ?サイト見てる?



そう思うくらいのナイスタイミングでメールは届かなくなった。










私はまた平穏な生活を取り戻した。




相変わらずリュウを想う日々を…。




サヨナラ、薄井くん。



アナタに合った女性がそのうち現れるよ。

























そして先日金曜日。



久しぶりに哲くん(薄井くん友)と電話をした。



以前にも一回、メールストーカー化した時に相談したけど




「マジでしつこかったってばー。」




「本当、長かったねぇ。

 この前、薄井に会ったんだけど、

 『最近みぃちゃんから連絡あった?俺の事何か言ってた?』って

 探り入れて来てたよ。」




そして話の流れから哲くんがこんな事を言い出した。




「他の中学の友達とかとは結構遊んでるけど、

 薄井は、みんな『怖い』って言うから一緒には遊んでない。」




「怖い?キモいんじゃなくて?」





「違うよ。怖いの。

 アイツとにかく短気ですぐ怒るし 殴るし…」








って。


女には「優しい俺」なのに、男に対しては暴力か・・・。


本当に最悪。





やっぱりシカトしてでも縁を切ってよかった。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






もうやめて・・・。





2004年06月20日(日)     好きです


そんな薄井くんだったけど


彼が役に立った事がひとつだけある。




メールの着信音が鳴るたびに


「もしかしてリュウ?」って思わなくなった事。


「また薄井か」


そう思うと大概薄井くんからのメールで。


「リュウ?」って期待してガッカリする事はなくなった。





だけど。




真夜中にメールが鳴って


「また薄井か。」


って翌日まで見る事もなく放置したら






リュウからのメールだった事もある・・・。




それでも、リュウの事を考えて胸が苦しくなる時間は


確実に減りつつあった。






そして。賭けは・・・。



「メール、イヤだったらイヤって言ってください

 送りませんから」


というメールをシカトした私の賭けは・・・。



負けたのだろうか?



翌日こんなメールが届いた。







「イヤっいう返事が無いから、これからも送っちゃいますからね〜云々」





負けたのだろうか。



だけど。



私には、「ココまで言えば何らかの返信が来るんじゃないだろうか。」っていう


薄井君の策略に見えた。





ココで返信をしたら、絶対に薄井君の思うつぼだ。


メールを読んでいるかどうかまで気にしている薄井君だ。


返信をすれば、「読んでくれてたんだ。」


そう思うだけなんだろう。






私はシカトを続けた。





その数日後だった。




あのメールが届いたのは。







「ずっと連絡してもらえないから、気持ちだけは伝えておきます。

 好きです。」







↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加







今までは、どんな相手でも、「好き」って言われれば嬉しかった。



世の中にこんな身も凍るような「好き」があるなんて



思いもしなかった。

2004年06月19日(土)     ストーカーの企み


翌週。



私は見事に爆笑した。



薄井君からまたメールがきた。


やっぱり「恋愛は押して引く」の「引く」だったんだね。







しかし、内容があまりにもキモかった。






「今日、会社の専務の娘が退職するので最後の日でした。

 で、俺がケーキとか花とか用意して、退職式みたいなのは

 うまくいったんだけど、俺にはありがとうの一言もないんだよ〜

 ヒドいよね〜。

 とは言え、やっぱり寂しいのかな。

 こんな事グチってる俺は情けないな〜。

 単に寂しがり屋なのかも。」








キモっ



寂しがり屋だって。







このメール以来、薄井君からのメールはキモさ爆発し始めた。






「天気良くなるといいね〜。

 まだまだ怒ってますか?

 メール止めた方がいいですか?」



怒ってるんじゃなくて、嫌ってるんです。


てか、メール止めた方がいいに決まってるでしょ。


シカトされてるんだから気づいてよ。




「もう少しで梅雨入りだねぇ。

 MD結構作りました。」








「返信がないのはいいけど、ちゃんと見てくれてますか?」







「今、歌の練習してます。今度歌うのが楽しみだ〜。」





そして




「あの、メール。イヤならイヤと言ってください。

 送りませんから。」




私はすぐさま、返信画面に切り替えて



「イヤ」



と一言だけ打ち込んだ。


だけど、そこで思いとどまった。







↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






シカトしてるんだから、イヤなのは分かるだろう。


それなのにこんな事を言ってくるって事は・・・・。


メールを見てるかどうか確認がしたいのかもしれないし。



ある意味賭けだったが



私はまたメールをシカトした。


思うツボにはなりたくなかった。





2004年06月18日(金)     メールストーカー


あのメールの翌日。



思ったより早く



ネオゴリは誕生した。




「ごめん。昨日は言い過ぎた。

 アドレスは消せなかったです。」




あ〜ぁ。


来ちゃったよ、メール。


でも、あまりにも予想していた結果で笑えた。







だけど、返信はしないよ。


つか、「言い過ぎた」の意味が分からない。


「ウチの会社の専務の娘によー似てるわ。」


それがそんなに言い過ぎた内容だったのだろうか?


知らないよ、どんな言い過ぎなんだか。





とりあえず、私は二度とメールをしないと決めた。


もし、私が返信すれば、また薄井君は期待しちゃうかもしれない。


だけど、どんな事があっても、私の気持ちが薄井君に傾く事はない。


だから、薄井君の為にも、もうメールはしない。







だけど、それから薄井くんは毎日毎日メールを送ってきた。


毎日毎日無視する私に対して


毎日毎日一方的にメールを送ってきた。






「簡単には許してもらえないだろうけど、ごめんね。

 連絡し忘れてました。デッキはMDだけのと

 CDカセットのもあるよ。」







「今日は天気良かったですね〜。

 明日も天気だといいですね〜。」








「仕事終わりましたか?

 今日は暑かったね」









「月末は忙しいんだったね。頑張ってね。」









「おはよう。今日も暑そうだけど頑張ろうー。」












毎日毎日毎日毎日。


ココに書くのも面倒なくらいどうでもいいメールが届く。


暑いだの、明日から雨だの。


既に天気の話ばっかり。






そこまでしてメールしなくても・・・。


そう思ったある日。




「明日は会社のソフトボール大会なんです。」




そんなメールを最後に



メールは届かなくなった。



数えてみると、一方的メールは丁度1週間届いていた。



そして一週間目にして止まったメール。







↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






またメールが来たら



爆笑しよう。



2004年06月17日(木)     サヨナラ、ウザ男くん。


もう、いい加減にしてほしい。



そんな思いが通じたのか、しばらくはメールも来なかった。


だけど、週末。


またメールが届いた。




しかも、時間は


午前0時30分


どうしてこの人は相手の気持ちを考えずに行動するんだろう。




「こんばんは。少しは元気になった?」




「元気にはなったよ。」




「遊びに行く元気は出たかい?」




「元気はあるけど、今週末は部屋の片付けするわ。」




「そうかい。じゃぁ、気が向いたら連絡して下さい」






はぁ=3


こっちから連絡する事なんてないでしょう。


なんて思ってたのにその日の昼。


またメールが届いた。


しかも内容が意味不明



「グッチとかプラダとかシャネルとかの格を教えて。」



は?


くれるの?(笑


とりあえず適当に返信をした。


大体の格の話を…。


そしてまた返信が来た




「ありがと。参考に聞きたかっただけ。

 買うかどうかは別問題。ブランドなんかに振り回されません。

 エンブレムにお金使いませんから。格にこだわるつもりはないし、

 分不相応だから。」




だから?


てか、本当にウザいんだけど。


もう返信しなかったけど、メールはまた届く。



「来週の日曜日に母校の大学祭があるから一緒に行きませんか?」




「来週は約束があるから、ごめん。」




「そーか、じゃいーよ。」





私は決めた。


もうハッキリ言おうと。


私も、リュウに振られるならハッキリ言われた方がスッキリする。


だから、ハッキリ言おうと。



そう思った瞬間メールが届いた。





「じゃーさ、再来週の日曜日は空いてる?

 無理して誘うつもりはないので無理ならいいです。

 予定入れますから。」



人を誘う時にこの誘い方って・・・。

私も遠慮なく言う事にした。





「再来週は予定ないけど、やめとくわ。

 私、基本的にウダウダ言われるのイヤだから。

 メールの返信が無いとか何やら。

 やりたい時にやりたい事をしたいので、面倒なのは御免ですわ。」





うーん。


言い足りないくらいだけど。


まぁ、いいでしょう。


すぐに薄井くんから返信が来た。






「うだうだ言って悪かったね。

 気使ってるつもりなだけだったがそう思うならしゃーないね。

 ここが俺の悪いとこかもしれん。勉強になりましたわ。

 みぃちゃん、ウチの会社の専務の娘によー似てるわ。

 じゃあご勝手に。」









つか






オマエの会社の専務の娘なんて知らねーよ。


どんなイヤミだよ、それ。






でも、とりあえずスッキリした。





薄井くんからの返信にムカつきはしたけど。


もう二度とメールはしない。


これで私がまた煽ってもどうしようもないから。


伝える事は伝えた。







するとまたメールが届いた。





「さっき電話番号は消去しといたので安心してください。

 あー、あと約束だからMDデッキはほしけりゃあげるよ。

 また取り付けできるときにでも連絡して。

 俺はこれでアドレスも消すから。」







あー。


こんな人つい最近見たー。


怒って携帯番号削除した人、つい最近見たー。



どこまでも、ゴリと同じだな。







↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加







冗談で友達とそんな話をしたんだ。




冗談でね。




2004年06月16日(水)     ウザい人。


その日私は


憂鬱だった。


会社の玄関先で夕礼待ちをしていたリュウと目が合ったのに…


リュウはマッハのスピードで目を反らした。


「見てはいけないものを見た」かのように。


私はとても鬱だった。









それでも薄井くんからのメールは届く。



「月曜日からずっと風邪気味だよー。

 みぃちゃんの風邪が移ったかな。」




そして



「今度カラオケいつ行けそう?」




「とりあえず今週は無理だわ。ごめん。」



リュウとの事のショックと、薄井くんの鬱陶しさで


とてもカラオケなんて行く気にはなれなかった。



「そうか。今週もダメか。

 来週は俺が予定あるし、なかなか合わないね。」



そんな返信が来た。


とりあえず、今回は何とかなった。


だけど、いつまでこんな事続けるんだろう?私。


私もリュウに期待して、裏切られて。


散々傷ついてきたのに、こんな事してて。




自分がやられてイヤな事は他の人にもしなきゃいいのに。


だけど、告白されたワケでもないから、どうしようもない。


とりあえず、誘われたら断り続ければ相手も気づくだろう。


そう思った。



気づくと薄井くんからメールが来てる。




「明日みぃちゃんとカラオケ行けると思ってたから残念や〜

 またヒマになっちゃったよ」




・・・それにしても鬱陶しい。


別に約束してたワケじゃないのに。


そんな当てつけがましく言われても…。


リュウも私に対してこんな気持ち?


でも、私はここまでシツコクしてないし・・・。


リュウは一体どんな気持ちだったんだろう。


どんな気持ちであんな視線の反らし方をしたんだろう。



そんな事を考えていたら


また薄井くんからメールが来てた。






「お〜い、返信がないと哀しいぞ〜〜。

 すねちゃうぞ〜

 …あんまメールせんほうがええかな?」









そういや、さっきから返信してなかったや。


つか


ウザっ





私はようやく返信をした。




「気分によっては返信できないこともあるから。

 先に謝っておくわ。」





「さきに謝られてもね〜

 気分ってヒドいな〜(泣)

 ころっ

 女子バレー、オリンピック出場だって♪」







返信しないと拗ねるとか言うのに


先に「返信できない。」って言えば、ヒドい?


私はどこまでもアナタのメールに付き合わなきゃいけないの?







「とりあえず今、鬱入ってるから、あんまりメールしたくないから。」




「そうなの?

 ごめんね。俺いい病院とか知ってるから無理しないで

 相談とかしてね。」




・・・マジ病人扱い?






「別に病院行く程じゃないから。」





「だからさ、気分転換ならいつでも付き合うから言ってよ」






「ありがと。とりあえず遊ぶ気が出たら言うわ。」





「気になったらね〜。へいへい。ふぅ〜」





アナタに誘われたのを断ってもいけないんですか?


もう返信しなかった。


けどメールは届く




「俺はいつも健気に応援してるよ」




返信しなかった。



けど、メールは届く。



「俺もね、みぃちゃんが思うよりも結構悩むこと多いし辛いこともあるよ。

 でも、頑張るしかないんだ。

 今度映画でも見に行かない?

 もちろん、明日でもいいよ〜。」






何でしょう?


人が鬱だからメールしたくないと言ってるのに。


相手の気持ちも考えずにガンガンメール送りつけて。


遊ぶ気しないって言ってるのに明日映画???









↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加










潮時かもしれない。


こんな面倒な事に巻き込まれるのは


本当に勘弁だわ。





そして。


薄井くんから逃げてる自分が


私から逃げたリュウと被る。





リュウもこんな気持ちだったら



私にはもうなす術はないよ。







2004年06月15日(火)     優しい人???


いい人じゃん。


一瞬、薄井君に対してそう思った。


「あからさまな優しさ」という思いも捨て切れなかったけど


でも、いい人じゃん。


そう思った。









花とお菓子を持ってきた時。


私は何となくこんな事を言った


「何かいい仕事ないかなー。」


その後は薄井くんからのメール攻撃にあった



「何時くらいまでの仕事ならいい?」

「前にやってたガソリンスタンドとかは?

 肌に悪いからお勧めしないけど。」




私はその頃、まだ引き継ぎ相手も見つかってなかったから



「まぁ、まだいつ辞めれるか分からないし、のんびり探すよ。」



そんな風にやんわり断ったのに



「力にはなりたいからいろいろ聞いてみるけど、大変なのはやらせたくないし」


って。

いろいろ聞いてみる前に、私の話は聞いてる?


まだいつ辞めれるか分からないって言ってるの。


だけど、メールは続く




「さっきから4〜5人聞いてみたんだけど、なかなか無いね。

 ごめんね、すぐに力になれなくて。

 地道にうちの会社も探ってみるよ。

 本当、ごめん。」




だーかーらー


すぐに力になってくれなんて言ってないてば。


まだまだメールは続く。





「俺の後輩が店長やってる店がバイト探してるって。

 場所は○○。時給は800円」




あーのー。


時給800円のバイトなんて今と同じだし。

場所○○ってすっごい遠いんですけど?

そんなバイト、いくらでもあるんですけど?






翌日もメールは続く





「ウチの会社のメーカーさんが事務員募集してるってッ」



長々説明メールは届く。


しかし、場所。


ウチから1時間もかかるような場所。


途中から返信はしなかった。




そして、最終的に




「何度も言うようだけど、今はまだいつ辞めれるかも分からないから

 本当、いいよ。気持ちはありがたいけど。

 ありがとうね。」




とまた断った。




その後の返信に私は度肝を抜かれた。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加







はい?



何か言いました?








親切の押し売りは


もう結構です。





2004年06月14日(月)     優しい人


気を取り直して(?)

薄井君話の続きです。



**************************************



毎日毎日届くメールにウンザリしていたある日。


翌日は母の日で。


薄井君からまたメールが届いた。




「明日は母の日だね。何かあげないとな〜

 みぃちゃんもあげるんだよね?

 あ、もらう方なのかな?いい日になるといいな〜。」



何ともないメールだから、普通に返信した。



「別に何もあげないよ、金ないし(笑

 ご飯くらいは作るけど。

 子供からも何も期待できないでしょう。」





ごくごく普通のメールのはずだったのに。









翌日の母の日。


薄井君が突然電話をかけてきた。





「ねぇ、今から家行っていい?」



私はその日、特に出かけてなかったから

スッピンだし、コンタクトもせずにメガネだし。

別に薄井君相手にめかし込む気はないけど。

どっちにしろこんな格好で外に出たくないから断った。



「ごめん。今変な格好してるからやめとくわ。」



だけど、相手もしつこかった。



「別にそんなの気にしないし、見ないからちょっとだけ。

 ね、ちょっとだけ外に出てこれない?」




「何なの?」




「渡したい物があるだけだから。」






根負けして私はスッピンのまま外に出た。


MDか?


そんな風に思ったのに。


薄井君は突然花を渡してきた。


カーネーションの籠寄せの花を・・・。






「ほら、子供が何もしてくれない。って言ってたから。」





そして。


近所の有名ケーキ店のクッキー詰め合わせを取り出して。





「これはみぃちゃんから、お母さんに渡して。

 お金無くて何もあげないって言ってたから。」




と言って渡された。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






嬉しい反面


相当困った。


自惚れでなければ


この人は私に気がある。




ここまでする人は一歩間違えば、ヤバイ人になる。


やんわりと傷つけないように






何とかせねば・・・。

2004年06月13日(日)     ストラップの行方


薄井くんの話の途中ですが。


今日はリュウの話です。




**************************************




金曜日。


夕礼の日。


仕事が終わった人達は夕礼が始まるのを待っていた。


リュウも仕事が終わって夕礼待ちをしてた。


最近は私を避けてか、外で夕礼待ちをしていたリュウだけど


珍しく事務所の中で待っていた。


・・・携帯をいじりながら。






久々にリュウの携帯を見た。


「どっちがどっちのか分からないー」


なんて話してた携帯。


懐かしい携帯。


私はずっと気になっていたストラップに目をやった。





だけど、机の上に携帯を置いていじっているから


なかなかストラップは見えなかった。


凝視する事もできないから、チャンスを見計らっては


リュウの携帯を見た。




そして。




黒い携帯の下の方に


キラッと光るシルバーらしき物を確認した。





私とオソロで買ったストラップ



に、シルバーは無い。






やっぱり外しちゃったか。


どこか期待してたんだよね。


私と付き合い始めた頃はまだ前の彼女に貰ったストラップをしてたから。


もしかしたら・・・。


なんて思ってたけど。









でも。もういい。


リュウを好きな気持ちは。


変わらないから。







と思ったその時。


一瞬リュウの視線を感じた。


けど、また勘違いだと虚しいから、気づかないフリをして、その場を離れようとしたら





ポンッ




ってリュウが舌を鳴らしてきた。





呼んだのかな、これは?


そう思ってリュウの方を見たら






「辞めるの?」


そう話し掛けられた。


「辞めるよ。」


「で、アレが後釜?」


「そう。」


「大丈夫かよ。」


「大丈夫なんじゃない?」





私の後釜に決まった人は。


59歳のおじさん。


私の仕事の複雑さと、ハードさに、すでに弱音を吐いている。


結局そんな話だったけど


また一ヶ月ぶりくらいに話し掛けられた喜び。



私はやっぱりリュウが好きなんだと実感した。




だけど



リュウはどんな気持ちで話し掛けるの?


そんな事ばかり気にもなる。


「辞めるの?」


の言葉の真意が気になる。


辞めるの知らなかったワケじゃないでしょ?





↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加








退社まで、あと2週間ちょっと。


リュウ。


私は今でもアナタが大スキだよ。




2004年06月11日(金)     勘違い男


それからは薄井くんのメールに悩まされる日々が続いた。


自分の予定を逐一報告してきたり


私が東京へ行くと言えば


「どうやって行くの?」


って。質問に対してはぐらかしても


「車で行くの?」


と何度も聞いてきたり。



誰も約束なんてしてないのに


「○日、みぃちゃんと会えるの楽しみにしてるよー。」


って。






嗚呼。



もしかして勘違いしちゃった?






あまりにもしょっちゅうメールが入るから


毎度毎度返信なんてしてらんない。



そして気が向いた時に返信をすれば




「あんまり返信がないから嫌われたかと思いました。」




って返ってくる。


イジイジと・・・。






「遊ぼう」って誘われて


困った挙句に

「ごめん、風邪引いて体調悪いから。」

と断れば


「風邪引いてるの?

 た、玉子酒飲まなきゃ!いや、それよりも絶対安静だな。

 薬飲んでゆっくりする事!

 楽しい事考えていい夢見ること!

 ビタミンもいるから、果物も食べて。桃とかメロンとか。

 俺はあんまり料理しないからな〜・

 すまぬ、力になれなくて。くっ・・・。

 とにかく療養だ。笑うもの体にいいよ!」





って。






その割に半分強制的に家にきて、賞味期限に随分余裕のある土産を渡してきたりする。


そんなのいつだっていいじゃん。




私は、薄井くんの優しさに疲れた。



ううん。違う。私には、単に


「優しい俺」


を押し付けられてる気がしてならなかった。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加




この男がウザい。


この女がウザい?




2004年06月10日(木)     苦痛な時間


翌日土曜日。


薄井君に再会した。


時間を延々と延ばした上、遅刻してきた薄井くんに


しょっぱなからイライラした。




スープラで現れた薄井君の車に乗り込み

食事へ向う。



その間の会話は苦痛だった。





「昨日もさー、車の走行中にケンカになってぇー

 相手半殺しにしてやったよぉー」






は?

だから?





私、暴力的な人嫌い。


ましてやそれを自慢気に語る人なんてもっと嫌い。


しかも、目の前にいる男はモソモソ喋る。




こんなに近くで喋っているのに


は?

今何て言った?


って聞きたくなるくらいモソモソ喋る。






ハッキリ喋ってよ。





そう思いながらレストランに着いた。



ご飯を食べながら、私は今回の話をしておいた。









「大好きな人がいる。」

「今でもその人を大好きだ。」

「今回は哲くんと遊ぶ予定だったけど、彼が3時まで仕事だって言うから

 他に遊べる人を探してた。」







彼が何か期待しないように。


彼が何か勘違いしないように。





きちんと伝えておいた。





それでも薄井くんは恋愛話をしてくる。




「優しいだけの男じゃダメなのかなぁー」




は?


それって自分の事?


私、男に優しさってあんまり求めてないの。


ていうより、自分で自分を「優しい」って言っちゃう人ってキライ。


目の前の男がゴリに見えた。






そしてカラオケへ行き


ストレス発散のために歌いまくり


3時には哲くんも合流して3人で歌いまくり







そして私は



哲君の車で家まで帰った。












↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加







それが全ての間違いだった。


2004年06月09日(水)     お久しぶりです。


リュウに告白するはずだった木曜日。


させてもらえなかった木曜日。


その次の土曜日。


私は10年来の男友達、哲くんと遊ぶ約束をしていた。





リュウに告白さえさせてもらえなかった悲しみと苛立ちで


私は、とにかくストレスが溜まっていた。


これは、哲くんとバッティングセンターとカラオケに行くしかない。


そう思って、金曜日に哲くんに連絡をした





「明日、バッティングセンターとカラオケ行くぞッ」



だけど哲くんは



「ごめん、明日も仕事になった。3時くらいには終わるけど。」



って・・・。



ひとりでカラオケ行くワケにも行かないし・・・。


すぐにまた哲くんに連絡をした。




「じゃぁ、3時まで時間潰せる人ちょーだいッ!」










そして、哲くんが出してきたのが、彼だった。


薄井くん。


まだ私が独り身の頃に一回。


そして子供が産まれてから一回。


以前にも会った事がある人で。




確か、二回目に会った後

「子供がいるから遊べない。」

と言ってる私に「夜桜見に行こう」とか何やかんやしつこかった気がする。




でも、あの頃は彼氏とか欲しくなかったからそう感じたのかもしれない。

そう思って、結局私は薄井君と連絡を取った。




だけど、久々の電話なのに


「いやー。みぃちゃんから連絡貰えるなんて嬉しいよ。」

「あの頃、哲くんに嫉妬してたんだよ、オレ。」

「オレ、メールの返信無いと拗ねちゃうよ。」



って引きたくなる発言を連発されて・・・。



すでに後悔し始めていた。



しかも、口先だけで喋るから、何を言っているのか分からない事もあって。



自分で連絡しておきながら


イライラした。








↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加





楽しいならともかく


何を言ってるのか分からない一時間。


苦痛さえ感じた。




あぁ、後悔。






2004年06月08日(火)     そして現在


新たなる約束から一ヶ月。


あれから色んな事があった。


リュウと目が合ったのに


「見てはいけない物を見た」かのように


目を反らされた事もあったし・・・。




一対一ですれ違ったのに、思いっきりシカトされた事もあった。


そんなリュウの態度にショックを受けるより


ムカつきを覚えた事もあった。




試しにリュウにメールしてみて返信がなかったら


今度こそ諦めようと思ったら


28時間後に返信が来た事もあった。




事務所でふたりっきりになって


勇気を出して話し掛けた事もあった。


緊張のあまり作業をする手が震えていたけど


リュウは私の顔を見ようともせずに会話した。




そして突然リュウが坊主になって出勤した事もあった。


・・・私が男の髪型の中で


一番大好きな坊主に(笑






いろいろな事があったと言っても


実際にはそれくらいしかなく。


以前のように時間が流れるのが遅くて辛いという事はなくなった。




私の心の傷は少しずつ癒えてきている。




だけど、夜眠る前には


リュウの事を思い出して


何時までも眠れない日々を過ごしている。








現在の私は、なかなか決まらなかった後釜がようやく見つかり


今月いっぱいで仕事を辞めるめどが付きそうで、


日々、引継ぎに追われています。





スキヤキの約束は・・・。


あまり期待してない。


前回、告白しようとした時も、快く呼び出しに応じたリュウだけど


結局あんな結果に終わったのだから。





今後リュウと私がどうなるのか


今現在の私にも、誰にも分からないけど


ひとつだけ言えるのは





私は今でもリュウが大好き。




って事です。



未だにドリームキャッチャーのストラップも外せずにいる。


リュウのストラップがどうなったのかは


全く分からないけれど。


私がストラップを外せる日はしばらく来ないだろう。







そして、ゴリは、相変わらず私をシカトしてるし


結局仕事も辞めていないし


離婚もしていない。


口だけ男の天晴れ人生。


だけど、もうゴリに対してムカ付く事もない。



あのデカいガタイで、か細く「お疲れ様」と言いながら事務所に入ってくるゴリは


ハッキリ言って哀れだし


私と同じ苦しみを、この人も味わったのかもしれないから。


もちろん、ゴリのした事を許す気はないし、


今後一切関わりたくないという気は変わっていないけど






リュウとの事が破滅に至ったのはゴリのせいだと思っていない。


私が最初にふたりを天秤にかけたのが悪いのだから。


私が不倫なんてバカな事をしたのが悪いのだから。





私は、今後どんな結末が訪れようと


それを受け入れる覚悟を決めている。


もちろん


リュウとのハッピーエンドを


強く強く願いながら・・・。










そして、私は今ひとつ問題を抱えている。



↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加





私はそのメールを無視している。


それに至るにはいろいろな経緯があった。


リュウとの事に異変があるまで


その話を書いていこうと思う。






話は、私がリュウに告白しようと思って逃げられた翌日までさかのぼる。





2004年06月07日(月)     新たなる約束


期待して傷つくのはもうイヤで。


私は再び彼と会話できた喜びでメールしたい気持ちを


ぐっとこらえた。






話ができたからってメールしたってまた返事が来なかったら


また苦しむだけだから。




でも、その日の晩


携帯を見るとリュウからメールが届いていて





「マジで辞めるんか?」




たった一言のメールが届いていて。


さっき会社で会話した事と全く同じメールで


やっぱり私は嬉しくて


そして返信をした。





「マジで辞める

 だから肉食わせろッ」




可愛気のない言い方だけど


やっぱり彼との約束がほしくて



でも、


彼からの返信は


なかった。







ガッカリした。


やっぱりもう私とは約束できないんだ。






とても寂しかった。






だけど、翌日。


私のメールから実に18時間後


リュウから返信が来た







「肉、食わせてあげたいが今月は無理。

 マジピンチだから、肉は来月な。」






心が躍った。


約束ができた。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加








この思いだけはどうしても伝えよう。

2004年06月06日(日)     大きな壁


ゴールデンウィークも最終日。


また明日から仕事。


仕事に行けばリュウに会う。


会いたい気持ちと


会いたい気持ちと


会いたい気持ちと


でも、会っても話も出来ない複雑な気持ち。





もうどれくらいリュウと会話してないんだろう。


考えてみると最後に会話したのは


随分昔だった。


そう。


電話。


リュウに


「メールに必ず返信しなきゃいけないきまりはない。」


なんて言われたあの電話以来だ。




すでに一ヶ月以上が過ぎていた。



もう二度とリュウと会話する事なんてないんだろうな。



そう思うのに充分すぎる時間だった。







ただの友達が一ヶ月会話をしなかったなら


また会話をする事はいくらでもあるだろう。


だけど、複雑な関係を保っていた私達にとって


会話をしていない一ヶ月は


とても大きな壁に感じた。





だけど



その時は意外に早く訪れた。





ゴールデンウィーク明け一日目





私が事務所の外に出て冷蔵庫まで歩いていると


トラックからダンボールを運び出すリュウがいて


私はいつも通り、無言でリュウのそばを通り過ぎようとした。



リュウも私が通るのだから、こちらには出てこないだろうと思った。







だけど、リュウはこっちに向ってきた。


そして





「マジで辞めるんか?」



突然話し掛けられて


私はビックリして


でも、平静を装って返事をした。




「辞めるよ。」




「なんで?」




「元々8月までだったじゃん。」




「8月だろ?まだ5月だぞ。」




「いいの。」






私達がすれ違う間だけの会話。


だけど、本当に嬉しくて



私は彼との会話を何度も何度も頭の中で繰り返した。


何度も


何度も


何度も繰り返した。










まるで、私達の関係が突然元に戻ったように感じた。


また前のように普通に付き合える気がした。


普通にメールすれば普通に返信が来て


普通に電話がかけれる気がした。





だけど、現実はそんなに甘くないだろう。


分かってる。


だから私は


メールしたい気持ちをぐっとこらえた。








↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






また



期待しちゃうよ・・・。




2004年06月05日(土)     果たせなかった約束


リュウからのメールが届いた後。


私は気を落ち着かせて返信をした。




「そっか。分かったよ。

 今また関東上陸してるから、気持ち切り替えてくるね。

 あ。そうそう。

 昨日、仕事辞めるって言ってきた。

 約束通り、スキヤキ食わせてくれッ」




何となく。


何となく最後に約束を取り付けたかった。


仕事を辞めたらリュウとの接点が無くなってしまう。


だから友達になるための接点がほしかった。


スキヤキなんてどうでもよかった。


ただ、リュウとの約束がほしかった。






リュウとの約束。






一体どれだけ果たせなかった事だろう。


「次はふたりっきりでラブラブしよう。」


「今度映画見に行こう。」


「今度手料理作って。」


「パスタも食いに行こう。」





だからせめて、最後に約束を・・・。



だけどリュウからの返信は無かった。







関東での3日間はとても楽しかった。


リュウの事に触れずにただ、一緒にいてくれる友人達。


お互いが自由きままにいて。


ただ、一緒にいてくれる。


それだけで気分は落ち着いた。





そして最終日。



新幹線で名古屋に帰る。




私は変わっていく景色を眺めながら


泣きそうになった。


友人達とは、またしばらく会えない。


そしてリュウからはフラれてしまった。


そのダブルの悲しみから


泣きそうになった。




だけど、泣かなかった。


もう泣かないと決めたから。


私、泣きボクロが3個もあるの。


子供の頃からよく泣く子だった。


ここ最近は泣く事なんて全然無かったのに


リュウのおかげでめちゃめちゃ泣いちゃった。


だけど、もう泣かない。


また強い自分に戻るの。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加




どうしようもないね、こればかりは。





2004年06月04日(金)     リュウの決断


ゴールデンウィーク初日。


二泊三日で関東に遊びに行く。


私は早朝から名古屋駅に向かい


新幹線に乗り込んだ。


車中、子供の相手をしながら友人達とメールをした。







「隣の席のサラリーマン。イケてる。

 食っていい?」





「食ってよし。」





「今からトイレに連れ込む。」





「その意気だ。」





「今プレイ中。ジャマすんな(笑」







その合間にリュウにメールした。





「昨日はヨッパだった。ごめん。

 でも、返信ほしい。」







そして、新横浜に到着して



友達のひとりと合流。



適当に買い物をしながらカフェに入った。



その時携帯を見ると



リュウから返信が来ていた。



ついに



返事が来た。






ある程度の世間話の後に



リュウからの返事は書かれていた。










「あれから随分時間が経ったけど


 今でもゴリの顔や態度を見るとむかつく。


 最初はあんなヤツ、関係ないと思ってたけど振り回されてる。


 みぃのことは嫌いになった訳じゃないけど


 こんな気持ちでは付き合うのは無理っぽい。


 ごめん。」







やっぱりゴリが原因?


私のことは嫌いになったわけじゃない?


そんな中途半端な返事じゃ


また振り切れなくなっちゃうよ。


だけど、最後の「ごめん」が


リュウの決意に聞こえて・・・。








寂しかったけど


大好きな友達がいてくれたから


何となく平気だった。





私はその足で、携帯に色柄のシールを貼ってくれる店に行き


携帯を真っ赤にしてもらった。


彼とオソロの黒い携帯を


真っ赤に変えてもらった。




だけど、オソロのドリームキャッチャーのストラップだけは


外せなかった。







楽しかった一日が終わり、夜。


久々に会った友達なのに


特に話をするでもなく、互いにパソコンを触ったりマンガを読んだり


何だか凄く自然で


お互い会話がないのに


凄く居心地がよくて


私はリュウの事も、たいして考えずに眠りにつけた。







だけど、その日


私はリュウの夢を見た。



夢の中で、リュウの携帯にはまだオソロのストラップが付いていて


「まだ付けててくれたんだー。」


喜んで話し掛ける私を


リュウは優しく抱きしめてくれた。





夢から覚めた時。


それが夢だと気付いて


私はひとり、布団に包まって泣いた。






↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






素直になれない私の



精一杯の強がり。





2004年06月03日(木)     決断の実行


リュウの前から消える。



もうそれしか無かった。



元々私は8月で辞めると決まっていた。



それを早めてもらおう。







8月で辞めると決めた時は



まだゴリと付き合っていて・・・。



リュウにも、辞める話をしたら



「めっちゃうまいスキヤキ、ゴチしたる。」



そんな話になっていたけど・・・。



今となってはそれも叶わぬ夢となったのだろう。









ゴールデンウィーク前の最後の日。



私は上司(♀)と呑みに行った。



楽しい席だから、辞める話はしないでおこう。


そんな風に思っていたけど


彼女の方からその話を切り出してきた。




「みぃちゃん、辞めるのどうする?」




「8月までって言ってたのに、勝手ですが

 もう、辞めたいので、求人かけてもらえますか?」





・・・言ってしまった。



いろいろと条件を出して引き止めてくれる彼女にも申し訳なかったけど


これ以上、リュウのそばにいるのは辛かった。




体はこんなに近くにあるのに


触れる事も、話し掛ける事もできないのは辛かった。




結局、上司との呑み会は楽しく終わって


気分よく酔っ払った私は


上司と別れた後に


どうしようもなく寂しくて


リュウに電話をかけた。












だけど、相変わらずリュウが電話に出る事はなく。



そのままメールした。





「もう、待つだけ無駄なの?」




リュウからの返信は




無かった。










↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加









翌日は大好きな友人達に会いに関東へ行く。



気分転換にはピッタリ。



リュウへの気持ちを



捨ててこよう。




2004年06月02日(水)     部屋と二段ベットと私


ゴールデンウィーク前の日曜日



私はまた部屋の大掃除をした。




リュウと別れてから



一体何度目の大掃除だろう。



物を捨てる事で気分が晴れる。



だけど、既にいろいろ捨てすぎて



捨てれる物には限りがあった。







そして私は



もう十年以上物置として使っていた二段ベットを



捨てた。






私は性格上よく「男らしい」と言われるけど



ドライバー片手に二段ベットを次々と壊していく私は



誰が見ても男らしかっただろう。



だけど、心の中はセンチメンタルで。



リュウへの想いを壊していくように



ベットを壊していく。



いつか、リュウがこの部屋に・・・。



そんな想いも捨てきれぬまま。








翌週


リュウからは何の連絡もなく。


私からも何も連絡せず


リュウの仕事が早く終わった水曜日も


話をしようと思えば充分できた木曜日も


リュウからは何の連絡も無かった。









↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加




決断を実行に移す時が


静かに訪れた。




2004年06月01日(火)     大好きな彼より大切なもの


あの頃の私は今考えても精神的に病んでた。



リュウを想って切ない。


現実ではリュウから冷たくされてるのに


日記ではラブラブだった頃を書く。


そんな日々で、スッカリトゲトゲしてた。





心配して声をかけてくれる人さえも


トゲトゲした感情で受け取っていた。






そんな時はパソコンの電源を入れて


メッセを立ち上げる。


そこには、いつも相談している友達がいて。





私は毎日のように彼女を捕獲しては愚痴をこぼした。




彼女が旦那とケンカしたと聞いても

相談に乗ってあげるでもなく、ただ

「ケンカできるだけ羨ましいよ。」

そんな事を言って・・・。




ただ、ひたすら自分の愚痴をこぼしてた。




彼女はいつも同意して聞いてくれて。



私はそんな彼女に甘えてとにかく毒を吐きまくった。



全てに・・・。


全てが鬱陶しくて


全てに棘を刺し


全て切り捨てた。







さすがにちょっと、言い過ぎてるかな。

ココまで愚痴ばっか聞かせて

嫌われるんじゃないか。



そんな風に思った時


友達が静かに語りかけてきた。





「みぃすけや」




そのなだめるような口調にドキッとした。


リュウに続いて


友達にまで呆れられたかも。


次の言葉が反映されるまで


ドキドキした。






そして、彼女の次の発言が反映された時



涙がこぼれた。








↑エンピツ投票ボタン
コメント変わるよ。


My追加






ただ、その一言が嬉しくて


ただ、その一言が心に染みて




私はパソコンのモニターを見つめながら


泣き続けた。







こんな友達に恵まれた私は


例えリュウに振り向いてもらえなくても





幸せなんだと思う。



もうすぐ、ゴールデンウィーク。



すべての決着を付けよう。






←過去  │ 目次 │  未来→