はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2004年09月30日(木) 大雨だ!

 今日は、あさから、だんだんに雨が強くなり、バスの運行を中止にしました。
 幼稚園は前回の台風でも休まなかったのですが、今回は雨が多くて、バスが通れない場所が出たためです。
 御父母の皆様には、ご協力いただきました。ありがとうございました。
緊急時には、本当にどきどきします。特に、子供の安全にかかわることですので、一番いい方法をとらなければなりません。
 おかげさまで、午後は雨も小降りになってきました。
ほっと一安心。この仕事の一番心配なところ、それは災害時です。自分たちの備えでは防ぎようもないものですので、その中でも、最善の方法を、と考えています。
 正直、お休みの日に地震があったりすると「平日じゃなくて、よかった・・・・」と胸をなでおろすこともあります。
 かけがえのない命を預かることの重大さを改めて感じます。



2004年09月29日(水) きじ

 年長さんが描いたきじの絵。
とても素敵です。
 町の文化祭に出すのですが、本当にびっくりしてしまいます。
棟方志功が「子供のように描きたい」といった言葉がありますが、
まさにその通り。
 子供たちの先入観のないものの見方は、見る人をはっとさせる力があります。
 町の文化施設で行われる文化祭。そのほかにも、たくさんのすばらしい作品が並ぶことと思います。
皆さんもぜひ足を運んで見てはいかがですか?



2004年09月28日(火) お疲れ様

 今日、実習の先生が一人、終了しました。
子供たちとたくさん遊んでくれました。ありがとうございました。
 幼稚園の実習では、子供とのかかわりだけでなく、裏の仕事を垣間見ることになります。重いものを運んだり、細かい制作をしたり、気力と体力の仕事だと痛感したかもしれません。
 楽器を運んでもらうとき、重くてもてないことがありました。
先生たちはいとも簡単に運んでいるのにと、気にしていました。
大丈夫、先生たちも一年目のときは運べなかったものも、いつの間にか軽々と持ち上げられるようになりましたよ。
 うれしいことは、まだまだ未熟ながらも子供を大切に考え、この仕事についてがんばりたいと目を輝かせている学生たちの姿です。
 この生徒たちが、未来の子供たちを育ててくれるのですね。
 お疲れ様でした。そして、私たち教師も、初心を思い出して、また明日から子供たちに向き合っていこうと思います。



2004年09月27日(月) 手がとどいた!

 みんなでりんご園へりんご狩りにいってきました。
おいしそうなりんごがたわわに実っていました。
 よし、とるよ!とはりきりましたが、「先生、とれない・・」と5歳の男の子。普段はとても活発なのですが、どうやら、木の高さをみて、早々にあきらめた様子。そこで、先生にとってもらおうと考えたようです。
 「大丈夫、あの箱を持ってきて、上ってごらん」
「だめ、上れない・・」そんなに高くない箱も、あきらめている彼にとっては、最初から上るものではないようです。ところが、ほかの女の子が、こわごわと上って、見事りんごをとりました。「すごい、高いところにも、手が届いたね」と周りが騒ぐと、その男の子も「上ってみる・・」と挑戦しました。もちろん、そんなに難しい仕事ではないので、上手にできました。
 最近は、すぐあきらめる子、面倒くさがる子、疲れたという子が増えています。
 幼稚園では、今日のような楽しい機会を捉えて、できるだけ前向きに挑戦していけるように、促しています。
 家庭でも、できることは挑戦する環境を作っていただきたいと思います。
子供たちも「やればできる、スリリングだけど、楽しい!」と思えば、新たなことにも、興味をもって、くれるでしょう。
 幼稚園では、子供たちに「生きる力を持った人」になってほしいと考えています。そのためには、なにより、問題解決力は必要だと考えます。そのためには、試行錯誤も必要です。「迷う機会、試す機会」を大人の過保護で奪うことだけはしたくないですね。



2004年09月24日(金) 感動

 昨日、県のマーチン具大会を見てきました。
感動しました。子供たちの真剣な表情と演奏し終わった後の満足そうな表情。
あれは、一生懸命に練習した子供たちでなければ味わえないものでしょう。
 暑い夏でした。練習も大変だったでしょう。
先生たちも、喝をいれたり、ほめたりと真剣でした。
 指導する先生方は、自分のお休み返上で練習しているそうです。
こんな時代でも、こんな子供たちとこんな先生がいるのです。
すばらしい演技をした子供たちは、笑顔で退場し、楽屋裏で泣いてました。
それも「みんなでしっかり演奏できて、よかった!」とないているのです。
 すばらしい経験だと思いました。保護者の方も、先生を助け、マネージャーとして生き生きと動いていました。
 前向きなパワーが、私を元気にしてくれました。
日曜日の園児のマーチングも楽しみですね。



2004年09月22日(水) 栗ひろい

 今日は雨が降ったりやんだりと秋の天気ですね。
子供たちは雨の晴れ間をみて、栗ひろいに。
 わーと一瞬のうちにたくさんの栗をひろいました。
今年は秋のめぐみがたくさんで、グミもくりもたくさんなりました。
幼稚園の道路側にも、たくさんの栗がおちていて、朝の散歩で拾っていく方の姿もみられます。
 東北の短い秋を存分に味わいたいですね。
来週にはりんご狩りにいきます。青森のりんごはおいしいですよ。
子供たちも心待ちにしています。
 その日はお天気でありますように・・・



2004年09月21日(火) 経験

 女の子は園でバレエを習っています。
とてもいい先生ですが、習い事の世界ではいい先生はたいてい厳しい。
とはいっても、幼稚園児に教えるわけですから、先生もずいぶん優しく教えてくれます。
 しかし、今の子供たちは、声を上げて怒られたことがない子もたくさんいて、少し声が大きくなると、すぐに「怖い」といいます。
 幼稚園でも、先生たちは軒並み優しくなっています。
幼稚園で怒られない子も、小学校にいって大きな声でいわれると「怖い、幼稚園と違う」というそうです。 やさしいだけの先生も考え物ですね。
 怒られることも経験です。親が怒るだけではだめです。
心理学の勉強をしたとき聞いた話ですが、5歳ごろまでの子供は、心の傷の修復が早いそうです。つまり、立ち直りやすい。だから、この時期にさまざまな人間関係の中で、いやな思いをしたり、されたり、おこられたりすることで、大きくなったときに免疫ができるそうです。ところが、大きくなって、4年生ごろから思春期にかけて怒られたり、いやな思いをすると、必要以上に反応して、トラウマになったり、逆切れしたり、引きこもったり、心の傷を治すのが困難になるのだとか・・・
 小さいから、かわいそうだからと、いつでもやさしいのも、子供にとっては人生の経験不足になってしまうのかもしれません。 
 だって、大人になったら、いやでもやらなくてはいけないこと、付き合わなくてはいけない人、って必ずありますよね。子供たち、いやなことから逃げない、折り合いをつけてゆける経験の真っ最中です。



2004年09月17日(金) 集中力

 年長児がマーチングを練習しています。
本番は26日日曜日。子供たちの集中も徐々に高まっています。
今年も・・・初めは心配してみていましたが、今では立派に演奏できていて、練習風景をみていると、「がんばってるな」と涙が出そうです。
 本番は一番いい演技をみられることでしょう。
子供たちの集中力には改めて驚きます。
 そして、この経験が子供たちをまたひとつ大きく成長させるのです。



2004年09月16日(木) 今日は

 お祭りもうすぐ。
子供たちも張り切っています。
みんな見に来てくださいね。
とりいぞぎ、お知らせまで。



2004年09月15日(水) 試練?!

 今日はものすごい一日でした。
立て続けにいろんなことがおきて、その対応に追われて、やっと今、一息つきました。昼ごはんもままならず、おなかすいたと思ったら、5時です。
これじゃ晩御飯ね・・・
 さて、このところいろんなことが起こって、でも、そのたびに職員一同の協力が本当に大切だと実感しました。
 手前味噌ですが・・・こんなときこそ、普段の保育がそして人間関係が問われるのだと思います。
 試練?!試されているのかもしれません。
とにかく、前向きに取り組んでいくしかありません。
 さ、明日からも、がんばるぞ!!



2004年09月14日(火) ごぶさた

 昨日も日記がなくて「なにしているんだ?」と思われたことでしょう。
ご無沙汰しておりました。
 いろいろありまして、HPもいまだ未完成。
しかし、仕事もひと段落いたしましたので、また、がんばります。
 お祭りのだしができてきました。子供たちも楽しみにしています。
今年は異常気象で台風が多いのですが、きっとお祭りの日はいい日和になることでしょう。
 お近くの方は、ぜひ幼稚園のだしを見に来てくださいね。
まずは、ご無沙汰のお詫びまで・・・



2004年09月10日(金) 山車

 山車、いよいよ完成間近。
今日は見返りの絵をがんばりましたよ。
今年は何でしょう?
お楽しみに!



2004年09月09日(木) 秋風

 昨日は台風の吹き返しで、とても暑い日でしたが、
今日はもう秋の風。すごしやすい一日です。
久しぶりのお外に、子供たちも待ってましたとばかりにお外へ。
風で落ちた栗を拾ったり、虫を見つけたり(でも、虫はあまりいなくなりました)
 幼稚園もHPがいよいよ復旧して、また皆様にたくさんの情報をお知らせできると思います。
 庭では鶏も大きな鳴き声を上げ、久々のよき日和を楽しんでいる様子です。



2004年09月08日(水) さようなら、やまぼうし

 台風、いかがでしたか?
テレビでも、各地の様子が映し出され、胸を痛めています。
おかげさまで、百石町は台風に当たることもなく、過ぎてきましたが、今日はじめて被害がでました。
 子供たちの大好きな、山ぼうしの木が、大きな枝を無残にも引き裂かれたのです。
 子供たちが大好きな木でした。赤い実をつけて、おままごとには欠かせない存在。夏は涼しい木陰を作っていたのに。
 自然の力に驚きもし、また、最近の異常気象を本当に恐ろしく思いました。何かの警告なのでしょうか?
 子供たちは山ぼうしに別れを告げました。
「おれちゃったね・・・」と残念そうでした。
 さようなら、山ぼうし。のこった枝で、厳しい冬をすごし、来年の春ちょっぴり元気になった姿を見られることを願って。



2004年09月07日(火) スケッチ

 子供たちが、鶏を見ながらスケッチをしていました。
その顔は真剣そのもの。
 後ろからその姿を見ていると、子供たちのなんと神々しいこと!!
これって「先生馬鹿」というのでしょうか?
その姿にすっかりまいって、カメラを連写してしまいました。
 子供の真剣な姿は、本当に心に響きます。
また、もちろん子供たちの絵も、よく見てよくかけていました。
鶏そのものをかくのだという、真摯な気持ちが伝わってくるのでした。
田舎の幼稚園ですが、まるで、都会の絵画スクールの子供たちのようだね、とほかの先生と、これまた「先生ばか」しておりました。
 いやいや、この子達は、自然を満喫し、あさな夕なに鶏の声を聞き、その体験を紙に表現できるのだから、本当に恵まれているのだと思いなおしたり・・・
 うちの子天才!そう思う、保護者の気持ち、わかります・・!



2004年09月06日(月) 晴れ間

 今日は年長児の山登りでした。
霧雨にぬれる山を見上げて、「大丈夫かな・・」と心配しながらの登山。
頂上まで上って、すぐに下山しようと思いましたが、天気がよくなってきたので、山にある龍神水のお宮まで行くことにしました。
 龍神様は雨乞、お天気、邪気払いなどに霊験あらたかと聞いて、(立て札にそうかいておりましたので)子供たちに早速教えました。
 それじゃ、お天気にしてくれるように頼もうとみんなで手を合わせました。
水の音だけが聞こえるシーンと静まり返った時間・・・
 さあ、それじゃあ、戻ろうね。とまた、頂上へ引き返すと、なんということでしょう。空が明るくなってきました。
 「神様のおかげだね」といって、子供たちも喜び、おかげでお外で気持ちよくお昼ごはんをいただくことができ、ばった取りまで楽しめました。
 本当に不思議なことに、山からは景色がまったく見えないほどきりで囲まれているのに、子供たちのいる場所だけが明るかったのです。
 遊びも終わるころ、雨が降り出しました。ちょうど帰る時間でした。
というわけで、無事登山を終えてきました。
 神様がいるのか、龍神様のお力か、私にはよくわかりませんが、
誰かがどこかで子供たちを見守ってくれているとしたら、心強くはないですか?また、子供たちにも「いい行いをしていればきっと報われるよ」と本心でいってあげられる、何かを信じられるそんな子供になってほしいと思います。うれしい晴れ間のお話でした。



2004年09月03日(金) えだまめ係

 今日は果物おやつの日。
年長さんがはりきって畑に向かいました。
とりごろの枝豆を収穫するためです。
 行く前に先生たちはエールを?送ります。
「たくさんとってきてね、いっぱい食べられるようにね!!」
えだまめ係となった年長さんは意気揚々と出かけました。
・・・そして、本当にいっぱいの豆を収穫し、園児全員分の枝豆となりました。おやつの時間においしくいただくことができました。
 枝豆係はその任務を果たして、得意顔。
収穫の秋のめぐみでした。



2004年09月02日(木) ひまわりさいた

 幼稚園で育てたひまわりを
夏休みに家庭にもってかえりました。
 
 そうしたら、最近、「さきました!」とひまわりの写真を見せてくださるご家庭がありました。
 うれしい!とおもっていたら、
「うちもさきました」とほかのご家庭も。
 またまたうれしい!
 植物の育ちは本当にうれしいですね。
そして、大きなひまわりの栄養に家族の愛が
たっぷりと注がれたことでしょう。
 ひまわりさいた!うれしいニュースでした。



2004年09月01日(水) いざこざ

 2歳でも、3歳でも。もちろん年を重ねればまた複雑に、
いざこざが起こります。
 たたかれた、たたいた、怒ったり怒られたり。
親御さんとしては「うちの子が、何かやられていないか・・」と心配になっていることと思います。
 集団の中では、どうしても力関係ができてきます。
力の強い子、弱い子、人を見て動く子、マイペースな子、理屈の通る子・・など。
 保護者から「平等にしてください」といわれても、子供たちの力関係はそう簡単に変えられません。
 というのも、幼稚園は子供がであう「社会生活」の、第一歩だからです。
社会とは、その人を尊重すればするほど、力関係ができてきます。その人らしいことは、差が生まれるからです。
 子供たちはその経験をつんでいます。もちろん、怪我をしたり、傷ついたりするのは避けなければなりませんが、ご存知の通り子供たちが飛び出す社会には、まるで納得のいかない不公平に満ち溢れているのです。
 子供たちは学んでいます。自分が得意な子や苦手な子とどのようにかかわるのか?自分が意地悪をしたり、わがままをいうと友達が遊んでくれなくなるのも知っています。
 子供から、お友達のことで相談をうけたら、チャンスです。どんな風に周りのこと関わっていくのか、真剣に話してください。
 そこで、「お母さんが先生に言ってあげるからね!!」と自分で考えるチャンスを子供から奪ってしまう方法は、その後の子供の考える力をそいでしまいます。ご参考までに。


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