はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2004年06月30日(水) ひまわり

 畑にまいたひまわりの種が
いい具合に苗になってきたので、
子供達は早速自分専用の特製ペットボトル植木鉢で
栽培を始めました。
 昨日植えたのですが、今日
「ひまわり、どうなってるかな?」と心配で
見に行く子も。
 これこれ、これが大切なんだよねと思いながら
子供達の様子を見ていました。
 植えたばかりのひまわりは、ぐったりとしていたのに
今日は起き上がっていることに、驚いていた子も。
 いま、雨が強くなってきました。
これから、台風の季節にもなるし、
無事、種がとれるまで、大きく育て!皆のひまわり!



2004年06月29日(火) 蛾・が

 幼稚園の玄関に蛾がいます。
この時期ですので、外灯に群がっていて、子供達がくる頃には
蛾も夢のなかでしょうか・・。
 じっと動かない蛾を子供達は騒ぎます。
「先生!!蛾がいる!」
「どれどれ、ほんとだね」
「先生!蛾だってば!」
「うん、いるね」
蛾を退治したいというのか、捕まえたいというのか、
見えないようにして欲しいというのか・・・
 子供によってその思いは様々です。
 動かない大きな蛾は、蚊と違って子供を刺しませんし、
無益な殺生はしたくないのですか、子供にはどうしても蛾は不人気なようでした。
そこで、虫のついているポスターを引っ張り出して、
「その蛾は、どれに似ている?もようはどんなふう?」
と尋ねると、さっきまでキャーキャーしていた女の子まで、何度も蛾のもようを確かめに行きました。
「これじゃない?」「いや、こっちの方が似ているよ!」
おかげで蛾は追い払われずにすみました。
 あるとき、蛾と蝶の違いを調べたら、夜に動くか昼に動くかの違いだとか・・・・
 ということは、「夜の蝶」はいないんだ・・
なんて、変に納得しましたが。
 結構綺麗な蛾もいるんですよ。



2004年06月28日(月) どきどき

 今日は運動会の総練習でした。
たくさんの保護者の方がお手伝いに来てくださり、
スムーズに終えることができました。
ありがとうございました!!
 子供達は、保護者の皆様の視線にどきどき!
嬉しかったり照れくさかったり、思いは様々です。
 お母さんの顔をみて、思わず涙した子も。
幼稚園は子供にとってオフィシャルな場で、緊張したり、
子供なりに表の顔をもっているのでしょう。
 それが、保護者の方の顔を見ることで、
ふっと気が抜けるのかもしれませんね。
 それにしても、子供達の嬉しそうなこと!
本番は益々張り切っていると思います。
 また、お手伝いをしている保護者のかたの様子も子供達にとっては新鮮で、誇らしく感じるようです。
 楽しい運動会になりそうですね。



2004年06月25日(金) 治療費

 父母の手作り会でのこと。
子供の病院通いで、治療費がかさんで大変だと話題になりました。
子供は、様々な病気のオンパレード。
 ある年齢になるまでは次々と病気になって、
毎日様々な病院へ通う方も多いです。
 ところが、最近は医療費の負担が大きくなり、子供の医療費も馬鹿になりません。かといって、そのまま放置もできず。
 一番のピークは3歳から4才半ぐらいでしょうか。
治ったと思って登園すると、すぐに熱を出してみたり、
何か行事があると、決まってお休みになってしまったり。
 お母様がた、それぞれ同じような悩みを抱えていらっしゃるのだと実感しました。
 基本は早寝早起き、三度の食事ですが、思うようには行かない時期もあると思います。
 これからは予防医学の時代だといわれ、また医療費負担も増えることから、簡単に病気になるわけに行かなくなると予想されます。
 子供の体を守るためにも、体作りを心掛けて行きたいと思います。



2004年06月24日(木) 言い訳

 日記、ついに断念したと、思ったでしょ。
昨日、日記を掲載できませんでした。
 できなかったのです。不可抗力。
言い訳じゃなくて、プロバイダーの点検で、一時使用ができなくなったのです。
 言い訳じゃないって!というたび言い訳に聞こえるでしょ。
昨日の分も、今日は書こうかな?
 昨日、トランプに負けて落ち込んでいる子がいました。
負ける。人生にはつき物ですね。
どんな風に声をかけますか?
 私は、子供達に「負けてもいいよ」というのは嫌です。
負けていいのですか?特に勝負をしていて、勝てたほうが嬉しい。
しかし、勝負ですから、負けることもある。それは伝えます。
まけたら、悔しい。そこで、何で負けたのか?どうすれば勝てるのか考えるように言います。
 昨日のトランプでは「練習をする」という方法を考えました。
そして、早速家で練習したそうです。
 勝てるかもしれない方法を手に入れる。それを考える方法を身につけることが、子供が社会で生き抜いていく力になると信じます。
 あなたなら、なんと声をかけますか?
ご意見募集中!!



2004年06月22日(火) ソーラン

 今、子供達は運動会に向けて練習中です。
今年は、30周年なので、記念に全園児ソーランを行います。
といっても、言うのは簡単ですが、教えるのは一苦労。
異年齢の子が、楽しみながら、でも集中して練習するなんて
奇跡に等しい。
 でも、子供はすごいです。(いつもいってますが)
段々形になってきました。
運動会までもう少しです。
 子供達の元気なソーラン、お楽しみに!



2004年06月21日(月) 階段

 幼稚園の園庭にある階段が新しくなりました。
運転手のおじさんの特製です。
 とても綺麗に丈夫につくってくれました。
子供達も新しい階段を軽やかに上ります。
 何でもお金で買える時代でも、やっぱり手作りはいいです。
気持ちって見えないけれど、感じることはできます。
 おじさんの子供に対する愛情が階段に込められています。



2004年06月18日(金) スイカ

 今日も暑い日でした。
くだものおやつはスイカ。とっても甘いスイカで、すっきりとしました。
子供にも大好評だったようで、「先生も食べた?」と聞いていました。
 最近は季節感のない食生活なので、暑いときの食べ物、秋の味覚
冬に美味しいものなど、子供と話しながら食べたいと思っています。
 ・・・スイカ、青森では少し早い登場でしたが、今日の暑さにはぴったり。
今度のくだものは何にしようかな?
 梅雨に食べたいものって、なんだろう?



2004年06月17日(木) おとうさんの顔

 子供が泣いてきました。
「お父さんが朝いなかった」
私が「お父さん好きなのね、どんなところが?」と聞くと
「お父さんの顔!・笑ってる顔」
と泣きながらいうのです。
 お母さんに聞くと、普段そんなに笑わないお父さんだそうで、
その笑顔が印象的だったかな?
 子供の観察眼は侮れませんね。



2004年06月16日(水) 貴重品

 きょうは親子教室でした。
天気だったので、「外で遊びましょう」と声をかけました。
あるお母さんが、「荷物は中においていきますか?」と聞かれましたので、
「貴重品はお持ちください。」といいましたら、
「貴重品は子供。お金で買えませんから」とおっしゃいました。
嬉しかったのです。すごく嬉しかった。
「今はそんな風にいえないわ」という方も、
お子さんが生れたときは、宝物だと思われたのでは。
その気持ち、時々思い出してみましょう。
 本当に嬉しいできごとでした。



2004年06月15日(火) 子供浴

 人生には辛いときもありますが、
子供といると、本当に癒されます。
もちろん、子供のことで大変なこともありますが、
仕事をしている間は、神経を集中しているので、
いやなことを思い出す暇がありません。
 また、子供からもらうエネルギーもすごくて
いつぞやの講演会では「子供浴をしている」
といわれました。森林浴よりも効果的だとか。
なるほどね。
 道理で、子供の仕事をしている人は、
いつまでも若いといわれます。
  どうですかね・・・・!!



2004年06月14日(月) ゼリー

 今日はとても暑い日でした。
暑いので、おやつをゼリーにしたいのですが・・と
先生の申し出があり、もちろん是非に!とお願いしました。
 先生が作ってくれた手作りのゼリーは、ひんやりとして、子供達は大喜び!
手作りというのが、またまた子供達の心をくすぐっていたようです。
 暑い日が続きます。おうちでも試してみてください。



2004年06月11日(金) 手作り会

 今日は手作り会。
バザーにむけて作り物をしていますが、楽しいのは皆さんとお話すること。
お母さん同士も色々な話題で、時には悩みを、時にはいい情報交換をと盛り上がっています。
 手作りが苦手な方でも、ぜひ参加してみると、楽しい発見が一杯ですよ。
お待ちしています。
 バザーの作品ももちろん、進んでいます。



2004年06月10日(木) 木の顔

 子供が幼稚園に寄ったおじいさんの顔をみていいました。
「おじちゃん、木みたいな顔だね」
・・・こんなとき、「そんなこといわないの、失礼でしょ」
といってしまいますが、今回は何も言えませんでした。
 だって、そのおじさんの顔は、本当に「木」のようでした。
少しやせて日に焼け、しわのよった顔は、地にしっかりと根をはる木肌そのもの。
 しかも、子供は馬鹿にしていったのではないのです。
子供の観察眼には本当に感服してしました。
 私も、木のように穏やかな顔でいたいです。



2004年06月09日(水) のどあめ

 喉をからしている先生に
ある日4歳の男の子が
○を書いた紙をもってきました。
 その紙を先生に差し出し、
「先生、これのどあめ」
・・・・のどあめだったのです。
「薬局にうってるからね」
先生の声ががらがらで、気にしてくれたのでしょう。
大きく描かれた丸いのどあめは、
先生の心に効きました。
 
 気持ちを届けるとは、このことなんだと
子供に教えられました。



2004年06月08日(火) ねむるせみ

 昨日の登山、同じく登っていた団体のかたが、子供にせみをくれました。
もらったときは生きていましたが、「多分、難しいだろうね、生きるの・・」と先生の間で言いながらも、飼育箱へいれて、餌を与えました。
 でも、甲斐なく今日せみは死んでいました。
 「先生!せみがいる!」
という5歳の男の子に、「せみは、どうしている?」と聞くと、
「動かないよ」と他の子供。
「どうして?」と私。もちろん、答えを予想して。
ところが、「ねむっているんだよ、ずっとね」という答えに、少し驚きました。
子供でもすぐ、死んだ、生きたといいますが、なんだか少しほっとしたのです。
 生死を捉えるのは大切なことだし、子供でも話せば理解できます。
でも、ずーと眠っているせみには、死を感じながらも、また生きて欲しいという希望を込められるような気がしました。
 いつか、起きてくれるといいなあ。そうやって、考えたっていいんだよね。



2004年06月07日(月) くろあげは

 今日、年長さんと登山に行きました。
小雨の降るなかでしたが、現地につくと、雨も小降りになり
天気にも恵まれました。
 歩いていく中で、いろいろな発見をしました。
木がおれているよ!でも、葉っぱがついてる。
アー、水が流れている!虫!・・・・
 くろあげはがひらひらと舞っていました。
「先生!」「あげはだ!」
皆で大騒ぎになると、あげはが飛んでいってしまいました。
「あーあ、皆で大きな声を出すからだよ」
声が聞こえるかどうかは別として、
自然のなかで色々な気付きをすることができました。
 帰りは牛や羊にあい、またまた感動!
詳しくは、今月の行事にも載っています。御覧下さい。



2004年06月04日(金) 本音

 言ってもいいですか?
今日はちょっと疲れました。
週の終わりということもあり、暑さが続いたせいもあり。
子供がいるときは緊張しているので、すごくテンションが高いのですが、
帰ると、どっとくるなあ。
 お休みはしっかり体を休めてくることにします。



2004年06月03日(木) なにもなくても

 こどもたち、何もなくても遊べるような想像力を身につけて欲しいと
思っています。
 今日も、帰りの集まりで、すぐに遊びだしました。
足元の砂。たったそれだけで、グル−プで盛り上がり、わいわいと!
昔は、自分でおもちゃを考えて遊んだよ。と祖父から聞かされていても、
いまの子供達の環境はあまりにも過酷です。
 あふれかえるおもちゃ。公園にいっても相手がいない。外には危険がいっぱいで、限られた範囲の中でしか動けない。・・・
 せめて、幼稚園のなかで、自分たちで考え、思う存分遊ぶ体験をさせたいものです。
 はじめはおもちゃがなくては遊べない子も増えてきました。
でも、子供の力は偉大で、段々と、物を見立てて遊べるようになってきます。
砂も、ダイヤになったり、スープになったり、まめになったり・・・
 子供の遊びには、楽しい発見がいっぱいです。



2004年06月02日(水) さつまいも・おおきなおいも

 青い青い空で本当にいい天気でした。
お芋を植えるには、うってつけの天気。
午後、皆と畑にいきました。
 畑には、前回うえたじゃが芋が、もう大きな葉を繁らせていました。
サツマイモを植えると、大きくナあれ!とジュモンをかけて、
その後は、草花を眺めたり、青虫を見つけたり。
 とっても豊かな午後でした。



2004年06月01日(火) 砂場

 今日はとてもいいお天気で、暑いぐらいでした。
子供達は駆け回ったり、ままごとをしたりと楽しみました。
砂場の上には藤棚があり、子供達に心地よい日陰を作ってくれました。
 珍しく女の子が一斉に砂を掘り始めました。
皆で力をあわせるのだと真剣です。
 汗をかきかき大きな穴をほりあげると、満足げでした。
かぜも吹いて、本当に気持ちのよい一日でした。


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