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しもさんの「新聞・書籍掲載文」
しもさん
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1997年06月14日(土)
お祭りはシンプルな踊りが一番(39歳)

東京新聞 朝刊(発言)

夏まつりというと、つきものの踊り。
最近は盆踊りではなく、サンバ等を中心としたリズミカルな踊りも多い。
いろいろ仮装した住民が、振り付けにアレンジをし、競い合っている。
しかし意外と振り付けが難しく、お祭り前に何回となく練習を繰り返し、
息を合わせている光景が目につく。
住民参加型のイベントには踊りのコンクールは欠かせないが、その昔、
お祭りの踊りとは、豊作や大漁を祈願する踊りが中心であり、
息がピッタリ合っていなくても構わなかったはずである。
ステップも振り付けも、気にならない。
心から豊作・大漁を祈念して、全身で表現していれば、
それだけで良かったに違いする。
最近の踊りは、どうもスマート過ぎる気がする。
踊り疲れて倒れるくらいの勢いが欲しい。
もう一度、踊りの原点に戻ってみよう。
見ている人が、突然でも参加できる踊り、非常にシンプルな踊りこそが、
これからのお祭りの踊りとして、生き残ってくる予感がする。



1997年06月13日(金)
スポーツ通し親子触れ合い(39歳)

産経新聞 朝刊(談話室)

最近、子供のスポーツ活動に対する親のバックアップが頼もしい。
子供の球技大会に向けての練習には、
普段、運動には縁のないような親まで参加して、
我が子と一緒になって頑張っている。
スポーツ少年団のサッカーやバスケットボールのチームに所属する子供の親となると、
試合の送り迎えから飲み物の準備、マッサージまでする親もいるという。
過保護だ、という批判もあるだろう。
しかし、親子の触れ合いが少なくなってきた今、翌日の筋肉痛もかえりみず、
ジャージーに革靴の姿もほほえましい。
仕事で疲れた、と昼間でごろごろしていたり、
テレビゲームで高得点を出して喜ぶよりも、
下手でもいいから青空の下、わが子とスポーツを楽しんでもらいたい。
汗を流したり、風を感じることの喜びを思い出してほしい。
きっと夕飯には、いつもと違ったビールが飲めるに違いない。



1997年06月09日(月)
知識見直したい39歳は私に意味(39歳)

静岡新聞 朝刊(読者のことば)

三十九歳の誕生日を迎えた。
今までにない思いが、頭の中を駆け巡っていた。
四十歳ではない、この三十九歳こそ私にとって、
非常に大きな意味を持っていると感じているからだろう。
孔子は「四十にして惑わず」と言った。
あと一年で、そんな境地になれるか、挑戦である。
いままで広げてきた人間関係から、積み上げてきた実績、
そして、いろいろな経験から得た知識を、見直してみようと思う。
残すものは残す。捨てるものは捨てる。
その上で、自分の人生に必要なものを、自分の判断で見極め、
身軽な状態で四十歳を迎えたい。
そんなステップを踏みながら
「五十にして天命を知る」状態に近づけたら、最高である。
情報過多の時代、
自分に必要な情報だけを選択する習慣をつけたいと願う。
そりためにも、今からやっておかなければならないことはたくさんある。
位置について、ヨーイドン。