moonshine  エミ




2004年04月30日(金)  バイオレンス・デイズ

恋人が久しぶりに帰ってきてることなんて、まるでおかまいなしに仕事は続く。
月末とはいえ、明日からゴールデンウィークに入る会社は、
どことなく軽やかな空気に満ちているようにも見える。ちぇ。
うちの部署は明日も仕事だよ・・・。
まあ、「仕事とは、そういうものだ。」

9時過ぎまでみっちり働いて、ほうほうのていで会社を出る。
昨日に引き続き、しんちゃんの両親にごちそうになる。
会社からの帰り道に何軒か焼肉屋があり、信号で止まると、いつもは
胃の腑を刺激するお肉の匂いにくらくらするような誘惑を覚え心はしょんぼり、
一目散に自転車をこいで帰路をたどっている私だが、今夜は意気揚々。
そう、今日は焼肉なのだ!
焼肉部、2月以来の活動です(基本的に休部状態。)
私が駆けつけたときには当然もう宴もたけなわであったが、
遠慮なく、肉を頼んでばくばく食らう。生ビールもぐいっと飲む。
相当おいしい店だった。しかも上等の肉ばかりいただきました。
中国に行ってみたくなった。

帰宅後、ポップジャムを見てあれこれ好き勝手に感想を述べるなどしながら、
アイロンがけやお弁当の下ごしらえなど。
日記も書いてるし、いつもの夜ですな。
お寿司にお肉にと、マーベラスな夕食が続いている。
明日のお昼はお野菜をたくさんとりたいと思います。
夜ご飯はなんにしましょうかね。
なんにせよ、恋人と過ごす短い日々は、恐らく引き続きバイオレンスです。
暴飲とか暴食とか。





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2004年04月29日(木)  テレビっ子見参

しんちゃん、来たる。彼の会社は大型連休です。

到着ターミナルで待てど、なかなか現れない。
電話がかかってきた。
「今、どこ?」
「なんかねー第3ターミナルに着いた。」
いつもは第2ターミナルなんです。
「はあ、第3。どこ?それ」
「うーん、僻地やね。」
地図を見て歩いていった。遠かった。
「どうする?これから」
「えみちゃんちに荷物置きに行く」
・・・・・。
私、迎えに来る必要なかったんじゃ?

夜は、しんちゃんの両親が福岡に来てるので、
お兄ちゃんと、お兄ちゃんの彼女さんと6人で食事。
腹いっぱいに刺身などなどを食べた。
かーなーりー、おいしかったです。
なんか、とってもいい感じでした。
お兄ちゃんと恋人がかなり美男美女でお似合い。
お兄ちゃんむちゃくちゃ若々しいし、彼女さんすごくいい人だったなあ。

しかし、わたし25歳なんですけど、
彼氏のお父さんと6年ぶりに会うって、すごいな。
いかにしんちゃんとの付き合いが長いかだ。

テレビっ子見参。
ただいま、「信長」とかいう深夜バラエティー見てます。
東海地区で1月24日に放送されたものらしいよ。
「これ、見た見た、愛知で」
と言いながら、凝視してます(彼がね)。そんなに面白いのか?
「やっぱいいねー、福岡は。CMがまず違うね。」
とのこと。

マイルドセブンのパッケージが変わっていた。
驚きのかっこ悪さ・・・。二人でぶーぶー文句を言う。
あの縦ストライプが良かったのに!





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2004年04月28日(水)  スマイル0円

「はい、これが計算書類地獄です」
と先輩=師匠も苦笑しながら、仕事しごと。
9時に逃走して、春吉の焼酎バーに行く。
焼酎が、焼酎が、530種類も!
ビールのあとにロックで3杯、これぐらいが私の適量です。
「会社では見られん笑顔やね」
ええ、そうです。飲むと意味なく、にやにやしちゃうんですよ。
最後のほうはちょっと、記憶もあやふやです。
でもちゃんと自転車で帰ってきたよ。(転ばずに。)
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2004年04月27日(火)  しかし雨は降り続くのだった。

しかも、さむっ。帰路にある電光温度計は、8度を示しておりました。冬やん。
ええ、往復ともに、そぼ降る雨の中を、自転車でゆきましたよ。
悠長にバス通勤できるようなヤワな時間に起床しちゃいない。て、威張ることか。
まったく、問題は今日の雨。傘がないんです。
(↑陽水ですよ、若者たち。)
きのうの強風で曲がったもので。
くそう、雨にも負けず、風にも負けず、そういうものに、私はなりたい。
言わずもがなながら宮沢賢治ですよ。

でも、昨日の晩、雨風の中ふたたび外に出てゴミを出しながら、思ったんだよね。
こういう日も、ごみ収集車は来るわけです。
誰も彼も、いやなことから免れてはいないのだ。

さながらイタチごっこのような仕事にもそれなりに精を出す。
帰り際、今月も終わりに近づいてきたので時間外労働の計算をしてみると、
予想されたことではあるが100時間の大台を突破しそうだ。
(当然、残業手当の計算は三六協定で致します。)
きついはずだよ・・・と嘆息しながら、しんちゃんを思った。
彼の残業もそれくらいだ。しかも私と違って一年に数ヶ月だけなんて話ではない。
毎月毎月、終わりのないようにこういう日々が続くなんて、どうだろう。
限りある人生の時間の損失だとか、体が心配とか、そういうのを越えて、
もうこれは寿命を縮めるというレベルなのではないだろうか。
そして、そんな人が日本中にたくさんいるんだろう。
それでも、家族を養いながらの生活に余裕なんてないのも普通だろうし、
ほんとに、いろんな意味で豊かになりたいねえ、日本人。

実際、私もこう忙しいのが続くと効率も下がっているなあと思う。
同じひとつの仕事をするにしても、定時労働の日々に午前中から始めるのと、
夕方6時に言いつけられて手をつけるのとでは、かかる時間も違うってもんでしょう。
まあ、それに対する正しい答えは、
『仕事とはそういうものだ』
ということなのだろうが・・・。

と、いま、しんちゃんから電話がかかってきた。
深夜1時半、いま退社した彼だ。
今朝は私からのメールで起きたらしい。どっこいどっこいな二人である。
「毎朝毎朝ぎりぎりまで来ないから、
 ほんと、今日こそ来ないんじゃないかっていつも心配。」
と師匠に言わしめる私、頭を垂れるしかないのだが、
しんちゃん、、、メール着信の12分後に出社とは。負けました。
寮生、強えーな。

うちの師匠ですが、キャッシュフロー計算書とかとか税効果資料とか作りながら、
「もーだめだ。早くあなたに引き継ぎたい。こんな仕事、若い人しか絶対できんよ」
としばしば口にする。
実際、机でする仕事も、体力勝負のとこがあると思うんよ、ある意味。
だからって引き継がれるとつらいけど。ね。

今夜これから飲まない?なんて誘いを2件断る。
そりゃ私も人とご飯を食べたい気持ちはあるけど、仕事がそれを許さないのよ。
恨み言は勘弁願いたい。仮にも同僚じゃないですか。わかってください。
ということで今夜も帰りは11時だったが、たまらず包丁を握りました。
明日はバッチリお弁当です。
夕食は、お弁当のおかずをちょっとつまんだのと、卵かけご飯でしたがね。





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2004年04月26日(月)  この雨がやんだら

ぶちぶち。
さっと飛ばして読んでください初めのほうは。

◆◆◆◆◆
大学生のころ熱中したゲームの一つに、『信長の野望』があります。

私がやったのはシリーズの中の“覇王伝”、大雑把だがしつっこいという性格は
シミュレーションやRPGに向いていて、しんちゃんに呆れられながらも
3ヶ月くらい(・・・もっと?)かけてシコシコやってたものでした、
戦いに明け暮れ、遂に天下布武が成ったそのあかつき!
エンディングのショボさに、怒髪天を衝いたのもなつかしい思い出・・・

とハナっから蛇足になっちまいましたが、そのゲームの中には
「論功行賞」という要素があり、つまり、戦に勝ったあとで、
参戦した武将に領地やら家宝やらを与えてねぎらうわけですね。
信賞必罰。正しく賞すれば家臣の“忠誠心”パラメータはぐっと上がり、
逆に、使うだけ使って放ったらかしにしたらば、
家臣はそっぽを向くのはもちろん、下手したら反乱だって起こしかねません。

ゲームでさえそうなのよ。

期待なんてしてなかったし、もう済んだことだと胸におさめておくべきなのだろうが、
計上された仕訳帳を見ていたらやっぱりぶり返す微妙な不満。

昨事業年度下期の表彰で、目標を達成した営業の部署に、
老若男女問わず一律○万円の商品券が支給されている。
それはいいんよ。もらった人たちはみんながんばったんだろうよ。

『営業あっての会社繁栄、管理部門の人間は、営業を立てるべし』
異動してきて間もなく読んだ何かの本に書いてあったことは、
いつも胸に留めて忘れていないつもり。

でもさ、他の部署に比べて、こっちの仕事ってそんなに遜色あるの?
一年通せば基準の労働時間は同じだとはいえ、変形労働時間なんて謎の制度に縛られて、
今月こんなに休みなく働いて、残業代・休出手当、がっぽり削られてるのにさあ。

この表彰の話が出たとき、女子社員の間ではすごいブーイングだったよ。
横並びでこれまできた女子社員の評価方法にメスを入れるにしても、
もうちょっと納得いくやり方ないんかね。
いらん軋轢をつくらんでほしいよ。

それにさ、子会社にどんだけ仕事をふれば気がすむの?
いや、詳しい事情は知らんけどさ、同期の女の子、
どんな話があったのか、いつのまにか子会社のほうに転籍させられてて、
お給料が本社より安いって噂はほんとじゃなかろうね?

昔からいた人には、昔から変な会社なんよーって聞くこともあるけど、
いつのまにか妙な会社になってしかもどんどんエスカレートしてる気がするよ。
「王様は裸だ!」て展開に、そろそろならんかいね。

ここで雇われている以上どんだけ言ってもしゃあないんやけどさー、
疲れて、やる気なくなって、
もう、焼肉とか焼き鳥とか食べて、泡だった生ビール、ぐっと飲みたいんよ。
(・・・え?)
◆◆◆◆◆

えーっと。

最近、足がよくつります。なんで? むちゃくちゃ痛い。

宇多田ヒカルの『誰かの願いが叶うころ』、まだ曲を聴けてないんだけど、
ネットでちらりと見た歌詞のフレーズに、胸が震えた。

先週にはEZテレビかなにかで、紀里谷和明の特集もあってたらしい。
見たかった。キャシャーン、見に行くつもりです。

『赤目四十八瀧心中未遂』の公式サイトを見たら、
寺島しのぶは原作を読み、いたく入れ込んで、
映画化の話もないうちに作者に手紙を出していた、とあった。
「私はいま、綾ちゃん(ヒロインね)と同じ25歳です」と。
そして5年が経ち映画が公開されて、今たくさんの賞をもらっている。
ひるがえって自分。5年後につながる何かを、いま、為しているだろうか?

昨日の映画が始まる前に、パトリス・ルコント監督の新作予告をやっていた。
『歓楽通り』を劇場で見てから一年。早い。
何の関わりもないけど、同じ時代を生きているんだなあ。

一時期、食指をそそられるものがなかったけど、今は見たい映画がたくさん。

◆◆◆◆◆
雨が降り続き けだるさが残った
早く 時間よ過ぎてくれ 力も出てこない

too fine life この先 何が起こるやら 悪いようにはならないと
疲れた体 無理やりに 何かいいことを探す

この先どうなるやら この雨がやんだら
きっと気分も晴れてくる この雨がやんだら

too fine life この先 何が起こるやら 俺は俺で好きにやるさ
疲れた体 無理やりに たたき起こし 考える
明るき未来よ つらき今日よ・・・

                『too fine life』エレファントカシマシ
◆◆◆◆◆
前にも、この歌、日記に書いたことがあったな。

春の嵐。
仕事が終わってバスを降りたのは23時すぎ、
バス停から家までものの3分くらいしかないってのに、なになに?!
すさまじい風雨、濡れねずみ。傘も曲がった。ビニール傘じゃないんだぜ!

◆今夜のごはん
菓子パン1個(実家で調達)と、ネーブル。
・・・・・。

◆明日のお弁当
赤いきつね。
・・・・・。
あ、いちご発見、3個。わーい。つめてこ。

◆◆◆◆◆
ウイスキーが1杯分だけ残ってた。
焼酎とか日本酒とか、すっきりした飲み心地じゃダメダメな気分。
こんな日のために残してた。強いクセのある味でカッと熱くなって、寝よう。
明日起きれるだろうか・・・月曜日にあるまじき疲労感。
仕事、忙しすぎ。やること多すぎ、えーん。
(でも日記書かずにいられない〜)





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2004年04月25日(日)  それぞれ誰もいつもどおり

ゆうべ寝る前に『パレード』(吉田修一 幻冬舎文庫)を読み終わった。
怖い展開になりそうだなーと思いながら読み進んでいたら案の定だった。
この人の書く小説は本当に、言い表しにくい厚みをもっている。
希望もないけれど絶望なんていう激しさもない、乾いて続く現実。

今日は『赤目四十八瀧心中未遂』を見に行った。前売り券を買っていた。
車谷長吉という人が原作を書き文藝春秋社から出ていて、直木賞をとったらしい。
限りなく彼岸に近いところまで行っておきながら、戻ってくる。
それはふつうホッとするべきところなのだろうけど、とても悲しい感じ。
終わったあと、しんと黙り込む気持ち。一人で見るにふさわしい。
穢土と浄土・・・。

映画では当然、省略されているところもあるのだろうが、
登場人物がそれぞれ凄い存在感なので、説得力があった。
特に寺島しのぶの「尼崎のドブ川の泥の粥すすって育った」「蓮の花のような」女の演技。
大河『時宗』のちょっとした役のときもすごかったけど、
やっぱりこの人、なんか圧倒的。好きだこの女優さん。
大楠道代と、あと、名前知らないけど犀くんの役の人もよかったなあ。

居場所とかさだめとかについて、ちょっと考えた本と作品だった。
自分自身をみても、やっぱり、どちらも決まっていると思う。ある程度。
両作品とも、わかる、という感じがあった。
根っこにある、誰にもどうしようもない、っていう諦観みたいなものが。

昼間はCharles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Bandを、
夜はエレファントカシマシの初期ベストを部屋で流していた今日だったけど、
やっぱ、そのときそのときにしっくりくる音楽を聴くって、いいね。

◆朝兼昼ごはん
スイートハットクリーム(ゆうべ実家でもらったパン)、
野菜とベーコンのケチャップ煮の残り、きゅうり、いちご。

◆夜ごはん
お好み焼き。ソースも適当に作って食べました。
副菜(菜?)に湯豆腐をと思っていたが、豆腐買うの忘れた。
ので、またまた、きゅうりにポン酢をかけたものを。

◆明日のお弁当
豚肉と春雨のぴりから炒め。反省点いくつか。
デザートはいちご。いちごおいしい。





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2004年04月24日(土)  やがて時がみちて

ああ、なんて穏やかな夜でしょう。
夕食は済み、部屋もざっと片付け、お風呂にゆっくり浸かって磨いて、
モータウンを彷彿とさせる小沢くんの音楽を聴きながら、
日付も越えないうちにお酒のグラス片手にパソコンの前。
あとはベッドで本を読んで、ぐっすり寝るだけ。
そして何といっても、明日はお休み。
悪夢みたいな寝起きの瞬間を味あわなくていいのです。幸せ。うっとり。

今日も一日、仕事でした。
読み手もきっとうんざりするくらいに、日々ぶつぶつこぼしている私ですが、
実は最近、うっすらと手ごたえを感じていたりするのですよ。仕事に対して。

「ここ、ここ気をつけなきゃ」
「これは指摘されるから、前もって聞いとこう」
「この誤差は、あっ、そういえばあの数字」
「これやったついでに、あれやっとけば早いんじゃない?」
「はいはいそう来ると思ったよ、その資料なら持ってますよ〜」
「なるほどね、だからそうしなきゃいけないわけね」

ぴん、とくる感覚。
根本的に数字に弱いのは、これはもう一朝一夕ではどうにもならんが、
慣れと経験でカバーできる部分が増えてきた、ということでしょうか。
ちょっとだけ、負荷に耐えられるようになってきたようですよ。

こんなふうに思えるのも土曜日の夜だからかもしれないし、
広くて深い大海のごとくに広がる会計の世界、
やっと沿岸で泳げるくらいにはなった、程度のレベルなのでしょうが。

うちの部長はもう典型的な「余は生まれながらにして」タイプとでも言おうか、
「物事はマクロです。大きいところからつかんでいきなさい」
私が異動になってきたその日から、ことあるごとに繰り返す。
(しかも生粋の九州人なのに、いつも癖のない標準語で。)
俯瞰することを忘れてはいけない、とは私も思うのですが。

中間決算3回、本決算3回を数えるこの二年半というもの、
私が片時も離れず(笑)そばにくっついてきたのは、実務の鬼、いや仏さま。
ミクロからマクロへと手を広げてこそ王道、というのが彼の指針です多分。
へらへらしたりどよんとしたりを繰り返す私に辛抱強く教え込むのは、
お猿さんに反省させるのよりも難儀なことであったでしょう。

だがそれは徒労ではなかった!と思ってもらっていいかもしれない。
狐につままれたように、言われるままにパーツパーツを埋めていた時が過ぎ、
ようやく地図の全貌が見えてきた気がします。
修正仕訳と組替仕訳、計算書類と附属明細書の関係、商法と証取法、
短信と有報、有報における財務諸表と注記および附属明細表。
つながりや対比、開示する側と見る側、その思惑。数字や情報が語る意図。

桃や栗なら生るころなのでしょうね。
少しだけ面白くなってきました。
もちろん、おもしろくないことが多分にあるのもまた事実、
悩みどころであることに変わりはないけれど。

夜は電車に乗って実家へ帰り、母親のごきげんうかがいに。
ずいぶんよくなったみたい。
生兵法になってはいけないが、詳しい話を聞き不調の原因も何となく見えました。
いつものように自分の話はほとんどしないのですが、
駅からの暗い夜道を歩き、明かりが灯った我が家の窓が見えてくる安心感よ。
結局、次から次へと出てくる母の手料理に舌鼓をうち、
あれやこれやを持って帰るといういつものパターンでございました。

鹿児島で黒米を買ってきたことは以前の日記に書いたが、
白米に混ぜて炊くほかに、面白い使いみちがあるのです。
清酒にふたつかみほど入れて、この2週間、冷蔵庫で醸造させていました。
結果、ロゼワインのようなきれいな色に染まったお酒。今夜解禁です。
とあるサイトに書いてあったとおり、まろやかな味になっています。
ここ2−3年もっぱら焼酎&ワイン党だったが、冷や酒の美味しさに目覚めそうだ。

なんせ幸せ、明日はお休み。
お天気も良さそうな昼ひなかから、くらーい色彩の映画を見に行く予定です。





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2004年04月23日(金)  僕らはぷかぷか浮かんで

◆明日のおべんとう
土曜日なのでお弁当づくりはお休みして、外でちゃんぽんでも食べようか・・・
と思っていたが、帰宅後やっぱり包丁を握る。
昨日とまったく同じ材料。ケチャップ煮にしました。甘ーい味。


心配は配賦してかけるため(?)、夕方しん氏が電話をかけてくる。
残業中だったが、思わず15分ほど話し込む。
入院と手術の日程が決まった。
そんな話に心が騒がないはずはないが、彼の身に起こることは私も共有したい。
あたりまえだよね。

何が何やらわけもわからずながらもどんどん作業を進めていた資料づくり、
夜道の向こうのかすかな明かりが見えかけたそのときに、
システム依頼をかけなければならなかったことに気づく。
完成は火曜日以降か〜せっかく順調だと思ったのになあ。ぬかりました。

ずしこん(もはや原型をとどめていないがしずちゃんのことです。)と遅い夕食をとる。
かねてより、グルメ部の先輩にすすめられていた定食屋である。
本日これから行って参りまっす!と申告すると、
「『緑川』って酒がおいてあってね〜、すごくうまいけど、
 あんたは飲みなさんなよ。ま、交番は近くにあるけど・・・」
釘をさされる。すっかり素行の悪さが・・・。
「ふぁ〜〜い」
生返事。

銀ダラの味噌煮つけ定食を食す。んまっ!
そしてざる豆腐を肴に、『緑川』を飲む。むちゃくちゃおいしかった。
でも、忠告に敬意を表して、一杯だけで我慢しました。

「笑いをとれる自信がないんよ」
と真顔で打ち明けるしずりんに大笑い。
いつもながらに話が尽きず、つい最後の客になってしまった。
ささやかな週末気分。
明日もフツーに仕事だけどね・・・。

警固って町は、いいね。
警固探検隊になろうよ、と誘う。

帰宅すると、ゆうきちゃんからメールが入ってくる。
励まし(ありがとうー)と、「日常」についての考察。

しずっこと約束した後、今日は別の人にも誘いを受けた。気晴らししない?と。
いろんな人の気遣いを感じる。
ちょっと、忙しいとかきついとか吹聴しすぎかなァ、と反省もする。
でも日記は、よるべない心をつれづれに綴ってるものなのでお許しください。

そしてもう一通のメール。
今日は友だちのお母さんの一周忌だった。
「何となく、日付が変わる前にメールしたくて。
 今夜もお酒を飲むんだったら、頭の隅っこにおいてもらえたら」
と。
その子にもらった焼酎をいま、飲んでいます。
どんな日々だったのか、それは私の理解を超えるものなんだろうと思う。
つらくないはずのない一年、
でも、変わらないやさしさを持ち続けられたその一年を、私は愛おしみたい。
知らせてくれてありがとう。





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2004年04月22日(木)  ウサギの耳を折りたたんで

まずは母のことを心配してくださった方々、ありがとうございます。
夕方、電話をしてみると、ちゃんと病院に行ってくれていました。
MRI診断を受けたところ、脳はとてもきれいな状態で、
脳梗塞などの心配はまず99%ない、と断言されたとのことです。
採血の結果はのちほど、また、耳鼻科に行ってみるようすすめられたそうです。

めまいというものは原因がはっきりしないことも多いし、
病院通いや検査続きは本人にはきついが、脳ではないということは、
急に命が危険に晒されることはない・・・だろう。
ひとまず、少し安心しました。
一人で脳の検査を受けるのは怖かっただろうに、早いうちに行った母に拍手。

メールくださった方々、ありがとう。
BBSに書き込みしてくださった方、さっき見たらご自分で消去されていたようで、
思うところあって消されたのでしょうが、心配して書き込んでくれた様子、
とてもうれしかったのでここでお礼を言わせてください。ほんとありがとう。

さて今日はというと、そうそう毎日スムーズに早く帰れるということはなく、
10時過ぎまでひたすら働いたわりには、思わぬことで時間をとられたりして、
当初予定していた仕事はなかなか進まなかった。
が、仕事にこんなことは、つきものなのでしょう。きっと。

ビジネスライクに淡々と処したいのに、
気づけば会社のことばかり考えている気すらするほどです。
どうだっていいじゃん、と思えれば楽なのだろうがそうもいかないのは、
しょうもない考えにふけりがちな性格もあるのでしょうが、
やはりそれなりに一生懸命やっているからかもしれない。

知る権利、という言葉を持ち出すまでもなく知の欲求は人間にとって自然であり、
私は情報を集めて自分なりに分析する、という作業を好むたちだが、
知ることによってぐったりすることもあるなあ、と最近しばしば感じる。
特に体の疲れが心が疲れを増幅させるようなこんな時期は、
あるていど殻にこもることも自衛手段のひとつのように思います。
アンテナで何を受信するか、自分で選ぶ必要性、というか。
それでも、知りたいんだよね。
知らなきゃよかった、という思いはとてもつらいけれど、
知らないままでいることもやっぱり耐えがたい。
一番いいのは知らないと気づかずにいることでしょうが、それもまた嫌なんです。

しかし、ここのところの日記はどうも、暗い調子が多いなあ。
暗澹とばかりしているわけではないのでご安心を。
変わらずアクセスしてくれる皆さんありがとう。
レスも遅れがちですが、書き込みしてくれる方々もほんとありがとー。
自分のレスをみると、すごい時間ばかりで反省します。
早く寝たらもう少し明るい気持ちで日々を過ごせるような気はするのだが。

◆今夜の晩ごはん
たらの目の天ぷら、きゅうりの酢の物。
天ぷら揚げたわけではありません、きのうスーパーで買ったものです。
帰りが遅い今、お惣菜の棚なんてすっからかん、というのが常だが、
きのう久しぶりに唐揚やらコロッケやらがたくさん並んでいるのを見て、
思わず手にとってしまいました。
お惣菜らしい味でした。油でぎとぎとしてて・・・。

◆明日のお弁当
たっぷり温野菜のクリームソースサラダ。
にんじんやらベーコンやら入れたら彩りがとてもよくて、ほくそ笑みました。
甘いネーブルもあり。ひょっとしたら野菜ジュースも。





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2004年04月21日(水)  子供でしかない

日曜日はきちんと休んでいるのだが、曜日の感覚がめっきり薄れる今日この頃だ。
しじゅう水、木曜日という感じ。週明けとか週末とか何それ?
うちの部署には変則労働時間制、というのが敷かれているが、4月に限っていえば、
「ずーっと会社にいる時間制」だと思う・・・。

とにもかくにも、商法の計算書類と附属明細書の作成が終了した。
上の人の一存で修正箇所がいくつか出るだろうが、それはそれ、
言われたとおりにやればいいのであって、うんうん唸る段階は終わった。

ひと段落した気分で、8時前に仕事をやめる。
(これも最近の感覚で、『仕事を終えて』というより、
 いつも『今日は、もうやめやめ〜また明日。』という感じなのだ)
こんなに早く終わったら、誰かをつかまえて一緒にご飯でも食べたいところだが、
そんなこともなくスーパーにだけ寄って、直帰する。とにかく睡眠不足できつい。
それほどたいした仕事をしているわけではないと思うのに、
この疲れ、特に精神的な疲れはなんだろう。
そばにいたい人は遠くだし、ゆっくり話したい人とも時間をとれない。
ご褒美がほしいな〜なんて思う。お金やモノではないごほうびが。

母親から手紙が届いていた。近況など書いてある。そして、
『電車に乗ればすぐの距離なのに、なかなか会えずさみしい。
 でもこの時期は(私が仕事に追われているので)しかたないよね。
 忙しいだろうから、食事代の足しにでもしてください』
と、1万円が同封してある。
お金のことなんて心配しなくていいのに。使えませんよ、こんなの。大事にしまう。

すぐに返事を書こうと思ったが、どうしようもなくだるくて、横になる。
服も着替えず電気もつけたまま2時間半ほど眠ってしまったあと、
ぼんやり目が覚めてベッドの中、11時半か、食事には遅いな、
このまま寝て、朝、早めに起きようか、やっぱりシャワーだけでも浴びるか、
などと考えていると、電話が鳴る。母親だった。

手紙のお礼などちょっとしゃべったあとで、
「仕事で大変だろうけど、体の具合はどうか。めまいなどないか」
と尋ねられる。
疲労はあるけど私は若く、まあ特筆すべき不調は(それほど)ない。
聞くとやはり体調が悪いのは母親のほうだった。
「ここ数日、目の前がふわふわするようなめまいがあり、
 今日もスーパーで立ちくらみがして、帰宅後、吐いた」とのこと。
近いうちに、近所の胃腸科に行ってみる、などと言っていたが、
とても寝る気分ではなくなって、電話を切ってすぐにネットをつないで調べる。
めまいというのにはいろいろな原因があるようだが、
どうも、めまい→吐くというのは、胃腸からくるものではない気がする。
血流ではないか。
再び電話して、脳神経内科のほうに行くように言う。
明日、行くように念を押す。

めっきり気が沈む。
人と比較するのは難しいが、けっこう心配性なたちなのかもしれない。
自分のことはその場では落ち込むものの、そう悲観的ではないつもりだが、
まわりの人に関しては不調を聞くとものすごく気になる。
特に(しょっちゅうこんなこと書く自分も嫌だが)友だちに比べて高齢な親が、
いつ重い病気にかかるかと、小さい頃から不安に苛まれることが多かった。
それでも私ももう成人してずいぶん経つのだから、
これまで親がひとまず健在でいてくれたことは幸運だったと思うし、
自分がしっかりしなければならないのだが、心配は増すばかり。
だからといって、いざその場になったら直面するだろうと思われる
現実的な問題に対処して気丈に生活できるかどうか、自信がなかったりする。
要するに、私はいまだに毛布をかぶって震えているだけの子供なのだ。

ただ、家庭に関する不安の効果(?)か、早くから割と自立心が旺盛だったので、
自分の面倒は自分で見られるつもりだ。経済的にも、精神的にも。
日記からは躁鬱が激しいように思われるむきもあるようだが、
それで仕事が手につかなくなって辞めたり、長期間引きこもったりすることはないし、
貧乏は一生つきまとう気がするが、食いっぱぐれはしないように思う。
生活はそれなりに営んでいけるだろうという、この(やや根拠のない)自信もまた、
親から引き継いでいる気がする。
決して易しくない状況でも、ちゃんと育ててもらったから。

やっぱり環境というものは、人を決定づける大きな要因なんだろう。
そういえば、男の人が苛々したり大きな声を出すと異様に怖くて、
そうなると貝のように口をつぐんで動けなくなるのも、環境かも・・・。
癇癪もちの男の人とは絶対に結婚できないと思う。
今は職場にもそういう人がそばにいないので、ほんとに助かる。

結局、3時にもなろうかとしている。
こんなに書くつもりじゃなかったのに。夜の魔物か。





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2004年04月20日(火)  何を得るかはその人しだい。

汚いお金を銀行に入れた。
この臨時収入の話が社内で出たときは、i-podを買おう! 
なんて思ってすぐにしん氏にも相談した。
でも、全然浮かれる気持ちにならなくなったので、たぶんやめる。
もちろん、汚くてもお金はお金なので、貧しい私にはありがたい(←卑屈)。
しばらく寝かせて、垢がとれるのを待とう。
「どうした?あのお金。もう使った? なんに使う?」
ヒラ社員から役席、役員に至るまで口々に。
もうやめようよ。そんな話はさ。

あまりに会社のことを悪く書いたので、
「大丈夫か?」
「怒りすぎ」
「やめちゃったほうがいいんじゃ?」
「ちょっとは落ち着いた?」
ほうぼうから懸念の声、ありがとうございます。
ふてる隙もなく忙しいので、汗(冷や汗含む。)だくだくで仕事はしています。

最近、仕事の帰りにスーパーに寄るのは10時とか11時とかで、
その頃になるとさすがに客足もまばらである。
今日、新しく入ったと思われるバイトの女の子がいて、
会計をしようとレジに向かったときは、丁度どのレジにもお客さんがいなくて、
若いバイトさんたちはそれぞれ自分のレジに立ったまま、にこやかに雑談をしていた。
私がいつもいる男の子のレジに入ると、その子はちょっとはりきり気味に、
普段よりきもち、声を張ってしゃきしゃきと対応してくれた。
それが妙に微笑ましくて、「こういう感じだったよなァ、バイトって。」
となつかしかった。
たぶん学生さんのバイト同士、わりと仲が良くて、
新人さんが入ってきたら、少し距離をはかりながらも声をかけたりして、
でもお客さんが来たら、少し先輩っぽく、「仕事しごと!」ってふるまったりして。
仲間で、同じ年ごろの友だちなんだけど、クラスメイトとかとは微妙に違う、
同士意識とかささやかな上下関係があるあの感じ。

私は、社会に接して仕事をするということそれ自体は、
学生時代、バイト時代から嫌いじゃなかったと思う。
今もそれはたぶん変わっていない。

明日のお弁当は焼きうどん。
バターとしょうゆで、お弁当なのでちょっと濃いめに味つけしました。
にらが余っていたのでおかか炒めにしました。
大根も余っていたので、塩もみしたあとレンジにかけました。
こうすると下ゆでと同じ効果があるらしい。
ぽん酢をかけてお弁当箱につめて、いただこうと思います。

今夜の音楽はTHE WHOのベスト。かっこいー! 特に初期。
と言いつつも、一般にどこまでを初期と定義しているのかはよく知らないのだ。
夜ご飯を食べるとき(当然きょうも豚汁。)はとりあえずテレビをつけるけど、
たいてい騒がしく感じてすぐに消してしまう。

25時前、しん氏(@会社)と電話。
性格が及ぼす仕事への影響について、ちょっとしみじみと語り合う。
しんちゃんの職場も忙しすぎ。
でも、私から見ると、仕事を始めて一年で彼はかなり大人になった。気がする。
あの現場にいたらとても落ち着いて自分のことを見つめる余裕なんてないだろうが、
人生という長いコースを思って、焦らず、がんばってほしい。
お互いマイペースな性格だと思うから。





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2004年04月19日(月)  Heven helps those who "only" helps themselves

朝、起きた瞬間から気分が暗い。なぜなら寝坊したから。前夜ネットを落としたのが3時半、少し本を読んで消灯、4時。起きて7時50分!(会社は8時45分始業・・・) どういう心がけの悪さでしょうか。それでも朝ごはんは食べる。お弁当も詰める。どういう執着心でしょうか。そして雨。つまりバス→混雑。いけません自分。

正真正銘の少女だったころ、氷室冴子さんの本が大好きでした。
『なぎさボーイ』『多恵子ガール』という対になった2冊の本があり、
なぎさくんと多恵子ちゃん、幼馴染みの二人の恋がそれぞれの視点から書かれていた。
ちょっと前にはやった『冷静と情熱のあいだ』もこの類ですね。

二人はまぎれもなく恋心を抱いているのだけれど、
そこは幼いお年ごろ、ほかに魅力的な少年少女も登場したりして、
なかなか互いに素直になれません。
『なぎさボーイ』のほうが時系列では短く終了していて、
そのラストでなぎさくんは、告白とまではいかないけれど、
本人としては精一杯の気持ちを告げるのです。
しかし『多恵子ガール』のほうではというと、
同じシーンでのなぎさくんの一世一代のセリフは、
“結局、そのときも、なぎさくんの答えはとんちんかんで、
 はっきりしたことは聞けなかった。”
てな如くあっさり流されて、相変わらず多恵子ちゃんはもやもやしています。

まだ中学生にもなっていなかったはずの幼い私ではありましたが、
「なぎさくんがこんなに勇気を出して言ったセリフも、
 多恵子ちゃんには真意が全然届いてない。
 多恵子ちゃんもなぎさくんのことが好きなのに。
 気持ちって、なかなかうまく伝わらないもんだなァ。」
と、こども心に切なく思ったことを、印象深く覚えています。

そんなことを思い出した今日でした。
すれちがいって切ない。
気持ちを伝える努力はしたいけれど、からまわりに終わったら、
臆病になって二度三度と続ける気力もなくしちゃいそうだよね。

何となく息切れした感じで8時半には仕事をやめて、帰ってきた。
9時の帰宅でも何だかとってのんびりできる気がする。これぞ、ザ・順応?
豚汁をあっためて、またニラ玉をつくって、テレビなどつけてみた。
菅野美穂は大好きだけどあのドラマは見たくないのでチャンネルを変えて、
NHKでは『菊亭八百善の人びと』をやっていた。
宮尾登美子の原作、とくれば、彼女独特の重厚な文章とシビアな物語展開、
同じくドラマ化された『一弦の琴』や『蔵』のシリアスさを思い浮かべるが、
このドラマは何とも軽妙なコメディータッチ。
原作をこよなく愛する人が見たらどう思うかしれないが、面白かった。

エマールで冬物のスカートを二着、風呂場にて手洗い。
BGMは小沢健二くんの『球体が奏でる音楽』。
休日を思わせるミニアルバムも早い夜にはぴったり、穏やかに湧く気分。

  ウッカリして甘いお茶なんて飲んだり
  カッコつけてピアノなんか聴いてみたり
  大人じゃないような 子供じゃないような
  なんだか知らないが 輝ける時
  誰かと恋をしたら そんな時は言いたいなあ
                     『大人になれば』

部屋片付けたら さあ ちょっとだけ踊ろう!
ていうフレーズが、初めて聞いたときから大好きでした。





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2004年04月18日(日)  雨のなか散歩

昨日の日記すごいな。心がすさみきっている・・・。
信頼する人と軽く飲んだあとですら、あの毒具合。ちょっとこわーい。

さて、ゆうべは深夜2時ちょっと過ぎにベッドイン。
9時間も寝りゃーいいだろうと11時に目覚ましをかけたのですが、
目覚ましを3つかけたのですが、
起きたら1時半でした。おまえ寝すぎ!

お金はないけど天神で写真展と、
ついでにお洋服とかお靴とかお鞄とかでも見ようかしら、
なんて思っていたけれど、家のことちょこちょこしたりご飯食べたり、
そりゃすぐ夕方になりますわね。
それで予定を変更して、雨がふりそうなので自転車には乗らず、
食料品の買い物がてら、家の周りをぷらぷらすることにした。

徒歩圏内にもいろんなお店があるのです。
珈琲専門店、お好み焼きやさん、胃袋直撃食堂(←うける)、など、
軒先をじっと見つめる。
先ごろ会社で大きな取引のあった会社、
契約書のゴム印でうちのごく近所だということは知っていたが、
初めて場所を確認。なかなかモダーンなビルでした。

案のじょう、暗い空から雨がぽつぽつ降り出した。
今夜からたくさん降るらしい。

お酒を飲むのにちょうどよさそうなグラス、
あたしの小足にぴったりくるスニーカー、
お店の人の形容も面白い「浅草ふう」スカートなど、
欲しいものをいろいろ見つける。
ご縁があったらいつか買いたいものです。

お店に入って、いい音楽が流れているととても嬉しい。
花見のあとにゆうきちゃんとしけこんだ店もそうだったし、
今日のTシャツ屋さんもかっこいい音楽流してた。
あと、無印の音楽も、好きとか嫌いとかを越えて、なんとも落ち着きます。

おしまいに駅の本屋さんで雑誌数冊を中心にさんざ立ち読みして、
文庫コーナーに移動してみると、

「キター!!」

吉田修一の『パレード』が文庫化されていたので、即購入。
ここのところ忙しくて劇的に本を読んでいなかった、
そのうえ先日の事件でちょっともう読書はしばらく・・・てな心境だったが、
新刊を待ちわびる数少ない作家の一人、吉田修一。
ミスタードーナツでポン・デ・黒糖とアップルシナモンマフィンを食べ食べ、
さっそくページをめくってみると、出だしからやっぱり好きでたまらん。
「本当にこの人の本が好きでたまらない」という私に、
ある人は「あなたが好きだというのが何となくわかる」と言った。
大人でもない子供でもない、という感がそう思わせるのだそうだ。ちょっと納得。
そう、話の筋とかいうよりも、あの雰囲気にまず、やられちゃうのよ。

スーパーでお給料日まえ最後の大買い物をして、ふうふう言いながら帰宅。
ちょっと、そうね、15分くらい・・・なんて横になったら、
まるでベッドに縛り付けられたかのように2時間も寝てしまった。おまえ寝すぎ!
ものすごく気だるい寝起き。
あまりにぼーっとするので思わず体温計を脇に挟んでみたら微熱が。
も、もしかして体調悪い? うー(でもおなかすいた。)

◇◆◇◆◇

ということで、ごはんを作って食べました。
先々週はシチュー、先週はオニオン→トマトのリレースープ、
と日曜日に鍋物を用意して忙しい平日にちまちま食べている4月です。
さて今週の献立は、というと。
豚汁。
「いーねー! その季節感の無さ。」(しん氏・談)
ええ、ええ。
具だくさん好きの私には、たまらない一品ですよ。
豚肉、こんにゃく、しいたけ、にんじん、だいこん、たまねぎ。わーい。
にら玉を作って食べました。
卵って、もともとそれほど愛着がないしレンジ調理にも向かないので、
6個入りを買ってもどうしても余りがち。
賞味期限間近のあと3つ、どう調理しようかなあ・・・
最終的にはゆで卵に落ち着くのかね。ゆで卵もそんなに好きじゃないけど。

明日のお弁当は、ぴりっから煮。
こんにゃくと大根とわかめ。わかるようなわからないような組み合わせ。





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2004年04月17日(土)  独り言炸裂につき相すみませぬ。

もう少しお酒を入れたいところだが、牛乳を飲んでいる今です。

土曜日だというのに、春らんまんの昼下がりだというのに、
とあるホテルにて会社の会議&懇親会である。
わけのわからん会議とわけのわからん懇親会。
わけのわからん決算賞与とやらの支給を
思いつきで提唱した役員さまにありがたくひれ伏して、
現金入りの封筒を押し戴くために開催されたようなもんだ。
というのは、あまりに穿った見方だろうか?
人間、金ばい。
なーんて言ってるとか言ってないとか知らんけど、
カネ、カネ、カネって、そりゃーお金は喉から手が出るほど欲しいけど、
下っ端は金さえ与えりゃ動くと上が思っているのなら、それだけの企業にしかならん。
それで充分だと思っているのでしょうけどね。
大きな会社ではないからすぐに口の端にのぼるんだろうけど、
ひとまず社員までだまくらかして、何が決算賞与ですか?
お天道さまに恥ずかしくないんでしょうか。
要するに示威行為でしょ。

しかし私の部署は決算業務に係る土曜出勤マラソン第3回のため、
会議も懇親会にも出ずに朝っぱらから会社でもくもくと仕事。
どっちもどっちだ。
ばかばかしくって、とっとと草稿を上げて7時に退社しましたよ。
とにかく体がキツいし。働きすぎだよ。
(遊びすぎ、それによって起こる寝不足すぎでもあるけど・・・)

組織とか団体とかいうものは、人が多く集まれば集まるほど、
ひとつひとつの小さな動きのよりどころとして、
揺るぎない信念や理念を共有してほしいと思うのだ。

人間なんて環境に慣らされる生き物だから、
上の者が公正な目で皆を見なければ絆の生まれようがないし、
生活のために働くというのは大前提だが、
理想のために行動できるのが人間の人間たるゆえんでしょう。

今の私たちはまさしく、上が動かすビッグマネーのための駒。
言われたとおりやって即物的なご褒美をもらって喜ぶなんて、
まあなんと情けない、下等なこと。
もちろん、内的動機をもって自己実現をはかろうとしている人もいるだろう。
しかしそれだけではどうしても近視眼的になりがちだし、
それで会社の数字が伸びたとしてもかりそめの成功でしかないんじゃないの?
蔓延するのは乾いてひび割れた、誇りも思いやりもない心。
企業っていうのは社会に貢献してしかるべきなのに、そんなんでいいの?

なりふりかまっちゃいられないくらいに景気が悪いのは知ってるけど。
会社の存続のために仕方がない、ということですか?
それとも、末永い繁栄なんてハナから考えになくて、
あと数年もちこたえればいい、長期的な展望なんて必要ないってわけですか?

こういうのって、オンナコドモの浅はかで甘っちょろい考えでしょうか。
違うと思う。
歴史をひもいてみよ。大事を成し遂げた勇傑は、武将にしろ創業者にしろ
合理的な政策のもとに必ず理想を持っていたはずだ。
純粋な情熱こそがもっとも素早く強く、周囲に訴えるはずだ。
それにビジネスの方法論に留まらず思想までも織り込んだ本って、
圧倒的に男性読者のほうが多いはずじゃないですか。

あー、こんなところで立ち止まっていたくないな。
確かにお給料を貰って生活しているよ。
理想的な企業なんてそうそうない、ってことくらい知ってるよ。
養うべき存在もないし、思い立ったらいつでも辞められる立場だからこそ、
こんなこと考えるのかもしれないよ。
でも、つき合わされるのはごめんだよ。
大事なものを見失って、それにさえ気づかず生きるのはまっぴらだ。

・・・・なんて心の中でぶちまけながらも、
今日も仕事のあとは会社の人間と遊ぶ私ではありました。
それでも同志的心情は共有しているらしい。
まあ、いいことか。わからん。こういう話は、しとらんし。





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2004年04月16日(金)  農繁期まっさかり

日記も書かずにぱったり倒れこんだ、ゆうべの時刻は1時15分。
おかげで6時間睡眠、平日にこんなの、珍しい。
比較的すっきりと目覚める。外は晴れている。
睡眠は大事ですね。生きていくうえで。

先輩を自分の職務の現場に引きずりこむ。
涼しい顔で外部の人にかます、ハッタリの説得力に感服する。
こういうとき、大人の力を感じるなあ。
あと、「忙しいとこすんません・・・」と恐縮しながら質問などに行ったとき、
その場でサッと電話をかけたりして、処理してくれるようなとき。

会社にいると気持ちが荒れて、心がどんどん埃を吸い込んでいくようで、
本当に辞めたいと思いつめることもしばしばだ。
辞めるのは負けだ、という論理なんて何だろう?と思う。
人生はトータルバランスだ。
たかが仕事で、眉間に皺をよせる時間をたくさん過ごすなんて馬鹿げてる気がする。
私は別の仕事をしてもなんだかんだで食いつないでいくことはできるだろうし、
収入が減ってもそれなりに楽しく過ごすやり方を知っていると思う。
そうやって暮らしている友達もたくさん見ている。
今いるこの場所に拘泥する理由がそんなにあるだろうか?

でも、はっとする嬉しい驚きや、捨てたモンじゃないな、と感じるひとときがあると、
見切りをつけるのはまだ早計かな〜とも思う。
ここで学ぶべきことはまだいろいろあるのかもなあ、とか。
どこに行っても嫌なことはあるのだろうし。
だけどそうやって、羽ばたく機会をなくしているような気も・・・

迷いながらも現実は目の前のことに追われて、今日も退社は22時半。
4月半ば、月報はすごいことになっている。これじゃまるでモーレツ社員だ。
友人がいる近所の店でタコスとビールをおいしくいただいて、24時帰宅。
そして明日、土曜日も朝から会社です。
ひとまずがんばろう。がんばりすぎず、流そう。





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2004年04月15日(木)  やりきれない

ゆうべは寝る前、しんちゃんを相手に大泣き。

日記を書き終えてヤフーに戻ると鷺沢萠が急逝していて、すっかり心乱されてしまった。
倒れこみたいくらい眠かったのに一気に目が覚めて怖くなり、
しんちゃんに電話すると体調が悪く会社を休んでいたという。
原因はやっぱり足だ。
もういろんな感情がぐじゃぐじゃに混成されて一気に涙で噴出。
鼻が右も左もつまって、このまま寝たら自分まで死ぬんじゃないかと思った。
しんちゃん、夜中の2時につき合わせてすみませんでした。

会社に行けば昼ごろか、鷺沢さんは自殺であるとの報道。
半ば、仕事が手につかない心境になる。
生きていることと死ぬことは、実はとても近くにあるものなのか・・・。
とにかくやりきれない。

それでも仕事が待ってくれるはずもなく、10時半まで会社に残り、
暗い更衣室、ひとりで着替えるのが今日はとても怖くて、
先輩を「帰りましょうよもう、ねえねえ」と執拗に誘って一緒に階下へ下りる。
疲れとショックにまかせて、会社近くで一杯やって帰る。
あ、一杯なんてものじゃなく、3杯もごちそうになったけど・・・。
鷺沢さんについて語りあえる人がいて、少し救われた。
しかしひとしきり憶測しあって弔い酒を飲んでも、彼女の死は死。
悲しすぎる・・・。

焼酎が効いて、なんとか洗濯機を回しつつシャワーは浴びたが、
そのままベッドに直行。
朝になった。
いま8時。
さあまた仕事だ。





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2004年04月14日(水)  とりあえず毛布くらい

半休くらい取りたいところだが真面目な私は昼休みに予約、半年ぶりに病院へ。
診断はやはりグレーを帯びたシロ。それなら波のように繰り返すこの症状は何?
診察はイヤだしー、お金はかかるしー。もうっ。

怒涛の3週連続監査はまだ3日目、関係各部署は引き続きお覚悟めされ。
いえ、嘘です。お世話になります。なってます。

最後はぶっちぎるように9時前に会社から逃亡し、
自転車を飛ばして長浜CBに駆けつけてみれば、
フラッシュさんはステージでシールドを巻いている。
まさに終わったところだった、しょんぼり、入り口でまおちゃんと立ち話。

そんなこんなで、よりいっそうこたえる疲労をまとった帰り道、
一人で一杯ひっかける元気もないし、うちひしがれるってこれだな〜、
と気分は暗い。

一時期はやった「癒し系」て言葉は何だか嫌いだった。
ちょっと穏やかな静かなもの、やさしい感じのものを、
何でも「癒し」って甚だ自分本位な言葉でくくるのが気に食わなくて。

でも今は、しみじみ癒されたい、なんて思ってしまう。そんな自分が嫌だ。
いじけたりひがんだりしそうになる心、何とか打開策を講じねば。
とにかく、いちにち休んでぐっすり寝たい。
さもなくば、飲みたい。(←出たよ・・・)
ぱーっと、ではなくて、薄めの焼酎とかを、気心知れた人とぐだぐだ飲みたい。

仕事のあと10時前に帰宅するなんてものすごく久しぶりで、
思わず掃除とかしてしまう。台所のシンクまで磨いてしまった。
何だかんだいって、けっこう、のんびりできない性質なのか・・・?
浴槽にお湯を張ってお風呂に入る。
考えてみればこれも4月に入って初めてじゃないの。
熱い湯船に浸かった瞬間、我知らず「ふはー」なんて声が出てしまいましたよ。

明日のお弁当は豚肉のしょうが焼き。
邪道かもしれないけどピーマンを入れた。
そろそろ使い切らないと腐りそうなのですもの。
このあいだ買っていたネーブルも切りました。
ひときれ食べてみれば、まあ、なんて甘い。
小さな楽しみね。会社に着いたらすぐに冷蔵庫に入れようっと。

眠いー。

OCEAN COLOR SCENEのアルバムを聴く。
英語はあんまりわからないながらも、この人たちの音楽、
非常に鬱屈とした感があって、よいのです。
きれいなだけのものには癒されない今夜の気分。
寝る前にはTHE BANDを流してるここ数日だけれど、
一曲目すら終わる前に眠りこけてしまってなかなか堪能できない・・・。

抱きしめて眠りたい。
でも勿論ひとり寝。





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2004年04月13日(火)  人に歴史あり。

しまった。おとといの昼に洗ったシーツ、干しっぱなしにしていた。
今日は雨も降ったというのに。うちのベランダはあまり濡れないが、
顔を近づけてみると、何となくお日様ではない匂いがするようでもある。
しばし黙考。まあ、洗いなおすまではなかろう。たぶん・・・。

不出来ですみません、と先輩の顔色を多少うかがいながら帰宅、23時。
オニオンスープの鍋に、エリンギと煮込用の粗いトマトジュースを投入。
当然ではあるがかなり酸味が強くなったので一瞬焦ったが、
固形ブイヨンを放り込んで事なきを得る。
しかしこれ、日曜の夜に作って火曜日夜現在、まだゆうに1リットルはあるが、
毎日、火を通せば週末くらいまでもちますかね。とりあえず朝な夕なに食しよう。

そのほか、明日のお弁当に、豚肉とエリンギとチンゲン菜の味噌煮をレンジ調理。
葱類大好きの身としては玉ねぎも入れたかったのだが、皿に乗り切れず断念。
きゅうりを1本刻む。明日の朝、酢の物にします。
このきゅうり、確か、マカロニ或いはポテトサラダを作ろうと
思って購入していたのだが・・・。最近、酢の物がとてもおいしく感じるの。

毎日こんなに帰りが遅くて、疲れて眠くて、
食べ物なんかもっと適当にすればいいのにと我ながら思う。
これが私の潔くなさ、というか、性格のしつこさの一端だろうか。
ひとたびやらなくなれば、もうさっぱりご無沙汰になる性格でもあるので、
それが怖いというのもある、と、どうでもいい自己分析をしてみたり。

それにしてもみんな大変そう。仕事ってそれぞれ、孤独だよなあ。
もっといろいろなことを共有しあってもいいと思うのだけど。
知っていても心の中にしまっておく、という面もあるし。
人のことも、もっとアピールできないものか?

私も忙しいけど、まあ季節的なものだから、あまり気に病まないでおこう。
とにかく、自分の時間がなかなかもてないのが一番つらいかなあ。
本が読みたいし、走りに行きたいし、あれもこれも、ぶつぶつ・・・。

仕事上のちょっとした探し物のために会社のサーバーをさまよっていたら、
その案件を取り組んだ当初の、担当者と相手先とのメールフォルダを発見。
ざっと閲覧。とてもリアル、かつ、妄想の翼を広げる心を刺激された。
2年以上前の案件、私は主に電話の取次ぎ役で関わった(笑)が、
こういう道のりをたどって成立していたのねー!
タイトだけど人間的で、もちろんプロフェッショナル、確実な進捗。
あくせく自分の仕事に追われつつも、ふと、感動のひととき。

ふだん私たちは「その人の現在」を見ているわけだけれど、
とある拍子に過去のことや隠れた部分を垣間見ると、
とても得心のいくことがある。
いろんなことが積み重なった結果、の今だなあ。
ふってわく、ようなことなんて滅多にない。

弱冠?25歳の私にもそれなりの歴史があって、
今の生活や考え方、ひとつひとつにそれが反映されているのだろう。
つまり今の過ごし方が将来の指針になっているともいえる。
岐路は突然やってくることもあるけれど、
そのときに選ぶ道は、「それまで」が決めるのだ。





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2004年04月12日(月)  クソタレな気分けとばしたくて

媚びたり無理したり卑屈になったりするのは嫌。
やっぱり自分に素直に生きたい。
お金はないよ。権力もないよ。爪は伸ばさない。マスカラも塗らない。
高いバッグは持ってないし、グルメな生活もしない。
だけど楽しいことを知っている。
何をして何を感じたのかを語れるよ。
はだかになってもだいじょうぶ。
素直が自分の美徳だと思う。
もちろん素直じゃない気持ちになることもあるけど、
そんな自分にも素直でありたい。
作り笑いとか社交辞令とかも必要だけど、それで自分の気持ちを見失いたくない。
本当は楽しくないのに笑ってる、というときは、そのことに気づいていたい。

何を言っているのやら?

会社を出て22時、同僚とビール飲んで24時、いま、もうすぐ26時。
今週もまたこんな感じで過ぎていくんだろう。
疲れてて体調も良くないけどね。
大事にしたいことは、まだちりぢりにはなってない。と、思う。

同僚と話してて自然に出た、
「やっぱ彼との間には、減価償却累計額がたまってるから。」
なんて比喩に自分でも笑ってしまった。
そういえば昨日しん氏の口から“移動平均法”なんて言葉が出て驚いたが、
そう告げると彼はサイン波の説明をしてくれた。
り、理系・・・。
(でも本当に理系の人からそういう話を聞くのはけっこう好き。
 内容わかんないけど。)

タイトルからおわかりのように、フリッパーズ・ギター聴いてます。
夜になってもあったかいので、しっくりきます。





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2004年04月11日(日)  やっと休みだ。

なぜか会社の人からのメールで目を覚ます日曜日。
とっくに止まった目覚まし時計は12時半を指していたから、
そりゃメールが来てもおかしくはない時間ではあるけどね。

カーテンを開けたら確かにいいお天気。
慌てて布団を干す。洗濯する。シーツも洗う。
しょうこちゃんにもらった五島のうどんをゆがいて、
めんつゆとわかめとかつおぶしをふりかけて食べる。
五島うどん、すごくおいしい。スーパーでも売っているのかな?

そして掃除。
半月以上ぶりに床を水拭きまでしたら、頭痛がピークに達したので、
薬を飲んでまた少し眠る。

起きてやっと家を出る頃には、既に日が沈みかけていた。
自転車で天神へ行く。洋服や食器を買いたい欲が頭をもたげるが、
both make ends meet。収入の範囲内で生活するために我慢だ。
限りある時間のために本屋もあきらめる。
目的のものだけ、手に入れる。
下着。久しぶりに採寸してもらった。大きいといわれても嬉しくない。
生活物資。買うのはけっこう楽しいけどね〜、これがバカにならんのよね〜。
そして映画の前売り券。来週は念願の、ひとり映画鑑賞会だ!

オニオンスープをたっぷり作る。
黒米の洋風雑炊。具はベーコンと玉ねぎとチンゲン菜。勝因は赤ワインだと思われる。
お茶碗一杯分だったけど、意外とおなかがいっぱいになったので半分は冷蔵庫へ。
手羽先を解凍して、フライパン唐揚げ。
実は人生で初めて揚げ物をした。
かなりフィーリングで作っただけはある出来ばえだったが、
自分でもできるのね!と経験値をつんだ感じ。いってみようやってみよう。
コツを知ってる人、教えてください。

明日のお弁当は、牛肉と玉ねぎとチンゲン菜の赤ワイン蒸し。
私の料理(の適当さ)も、板についてきた。
しんちゃんは、次回の帰福に期待するように。
しかし彼はけっこう味に厳しいのである。何でも食べるけど。





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2004年04月10日(土)  earn my living by・・・

起きる直前に夢を見ていた。
家でしんちゃんと眠っているところに、母親がやってくる。
何の理由かわからないが、興奮して私を実家へ連れ戻したい模様。
「もう、そんなに言ってもしかたないよ。
 しんちゃんと暮らすって決めたんだからさ。
 いろいろあっても、がんばってやっていくから。」
そう言うと、母親は肩を落として帰っていった。
しんちゃんは心配そうにしていた。

私は寝起きが悪い。
顔を洗いながらも、まだ泣けてしかたがなかった。なんて切ない夢。

>>Friday 5

1. What do you do for a living?
(生活の糧を何で得ている?)
>>一企業で主計を。いちばん大きな仕事は会社の決算。

2. What do you like most about your job?
(今の仕事で何がいちばんすき?)
>>数字がもの語るのを感じられる。ピシャリ数字が合うと気持ちいい。
  あと、「この人、好きだな〜」と思える人が会社に何人かいる。

3. What do you like least about your job?
(いちばんイヤなのは?)
>>いやー私は基本的に数字に弱くて・・・。
  それから、会社の体制が好かん。辞めたくなるほど鬱陶しい。 

4. When you have a bad day at work it's usually because _____...
(仕事でイヤになるときって?)
>>それは仕事がスムーズにいかないときでしょう。
  永遠に数字が出ないかとさえ思うほど溝にハマるような内憂と、
  仕事って理解なんか得られないよな〜としみじみ思う外憂がある。

5. What other career(s) are you interested in?
(ほかに興味のある職業は?)
>>本屋か本を作る仕事。接客業。ほかの会社の経理。

◇◆◇◆◇◆

未だに“仕事ごっこ”の感もある社会人生活であるが、とにもかくにも4年目に入った。
2年くらい前までは「もっと想像力を使えよ!」と憤っていたけれど、
今では私も行使することが少なくなった。
こうやって廃れていくんだな、人間と会社というものは。
絶望はしないようにしたいけど。

土曜出勤マラソンの第2回は過酷であった。半日囚われの身。
平日は14−5時間ペースだ。そしてまだ5キロ過ぎってとこ。先は長し。

夜はこのまま実家まで行くんじゃないか?というほどの勢いで
自転車で筑紫通りを下りすぎながらも、なんとかフィリピン料理のお店へ。
安田さんの『愛の言葉』に間に合った。
いい店、いいお客さんたち。食べ物はおいしく音楽がある。
マスターによると、私の声はコミカルでもあるらしい。とても嬉しい。
12時過ぎに帰宅し、しんちゃんと電話で話す。
深夜の長電話は、付き合い始めたすぐの頃を思い出す。
19歳になったばかりで、PHSは時々電波が途切れていた。





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2004年04月09日(金)  隣にいきたい

夕方、しんちゃんよりメールが入る。大事なことで。
サニイサイドのライブを見たあと、電話する。
本質的には前向きなことだし、私がふさいでも始まらん。
いつかそういうときが来るだろうとは思ってた。
そうしたほうがいいのだろうとも思ってた。
でも、まだ先のことのような気がしてた。
今日ほどそばにおれんのを悲しく思ったことはない。
たとえ近くにいても、いつも恋人と一心同体でいられるわけじゃない。
でも、彼の足のことは、家族の次に私がこれまで見てきて良く知っているし、
こんなとき力になれるのはやっぱり自分だと思うのに。
ああ見えて強いからきっと大丈夫だと思うけど。
私がいることをいつも忘れないでほしい。
手術をするとしても、その前に会えそうなのが救い。
とにかくいま早く顔が見たい。
たぶん取り乱しているのは私のほうだ。
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2004年04月08日(木)  さざれ石すら動かせず

もう今日こそなんもかんも放っぽらかしてとっとと寝よう、
そう、会社を出るその瞬間までは固く心に決めていたのに、
自転車で帰る夜の道すがら、「アレが冷蔵庫に入ってるからアレを買い足してサ。」
気づくとつらつら考えて、いつの間にかスーパーに入っている。
深夜までやっている近所のスーパー、重宝してます。絶対つぶれないでね!
(このスーパー、大学時代に住んでいた部屋の近くにもあったが、
 引っ越して9ヶ月ほどで閉店と相成ったのであります。)

結局、帰るやいなや今日も台所に立つ私なのだった。時刻は24時。
地道とか節約とか通り越して、もはやこれは不健康な行いなのでは、
と仄かな疑いすら覚えながらの本日のメニューは、
鶏ささみ肉とピーマン・玉ねぎのダッカルビ風。
ピリリと豆板醤をきかせたお味は、疲れているとやっぱり濃くなる気がします。
もちろんこの時間には食べません。明日のお弁当と、時間があったら朝食にも。

心のシェフきくちんより、
『気合と食への情熱で4月を乗り切れ!』と励ましのメールが届く。
ありがとう、そうできたらいいなあ。

先週後半から花冷えの日々が続いていたが、昨日今日は少しあたたかい。
そうすると何だか無性に初期のくるりが聞きたくなって、
『さよならストレンジャー』やら『図鑑』やらがヘビーローテーション中。
もんわりとこもる湿り気を帯びた熱、切なくも虚しさにみちた轟音を、
仕事中も焦がれるようにふと思い出すのです。
自分の中での「くるり・せつな集」CD−Rでも作りたいくらい。

苦労に報いる、って、世の中の仕組みではなかなか難しいことだよな、
と思う今日このごろ。
一日一回くらいは、馬鹿馬鹿しくて何もかも投げ出したい気持ちになる。
まずは自分が、光の当たらない部分も見逃さない人間でありたい。





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2004年04月07日(水)  新体制

22時、大名にてゆいどん降誕祭に合流。
4月7日。新学期と同時にひとつお姉さんになってきたんだねえ。
もう食事を終えていた面々を尻目に、豚トロと揚げだし生麩を頼み、がっつく。
デザートは黒ごまアイスにいちごや桃といったフルーツ、
それに杏仁豆腐とクレームブリュレと、ひとり4種盛り!
ずっさんの計らいにより、お誕生日ゆいどんのお皿はさらに豪華。

降誕祭はもう一つの崇高な意味をもっている。
今日を境に、「オンナ25の会」は「オンナ25,6の会」として生まれ変わり、
新たな船出である。ずっさんから指針も発表された。

帰宅後、しん氏より電話。
なぜか彼からも指針の発表あり。私も新境地を開かなければならないらしい。うける。
仕事の話をしていると、何としん氏の口から『監査』という単語が。
ソフト開発グループ、という部署で仕事をしている彼、本日、
ソフト評価グループ、という部署によって、ソフト監査を受けたそうな。
その様子を聞いてみると、いやー身につまされるほど、身に覚えのあることばかり。

友達の話を聞いて、いろいろ思い出すことあり。
しかし、よく決断したなあ。聞いた瞬間に湧いた感情は、敬意。

ぎゃーもう深夜2時半だ。
へとへと。





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2004年04月06日(火)  花のたより、人のたより

爽やかだけどやっぱり眠い、朝7時の待ち合わせ。
レストランのモーニングは、これからの街の喧騒とは程遠く、緩やかに半覚醒。
「いい? はしゃぎたい気持ちになるけど、はしゃいだら浮くけんね。
 私たちは、出勤前によくここを利用するOL友だち。
 落ち着いて、常連のような顔でね。」
しっかりOL風の格好で決めてきた(でも、腕時計を忘れて悔しがっていた)
モーニング先輩のたなかまさんに諭されても、やっぱり浮かれて笑いが止まらない。
ちひろちゃん、ウエイトレス姿が意外にも(?)よく似合ってた。
ああいう制服が懐かしかった。
コーヒーのお代わりとか席へのご案内とか、そういうことをしてた頃を思い出した。
けっこう、いいウエイトレスだったと思うんだけどな。私も。
ああいう制服がまた着たいなあ。

仕事で天神に行ったので、帰りに中央公園を通ってみた。
桜ももうすぐ終わりだね。

昼下がりの公園のんびりしている若者って、けっこういるものだ。
働けよおまえら!とは全然思わなくて、純粋に、いいなあって思った。
妬む気持ちともまた違って、芝生に座って言葉少なげな雰囲気で、
でも何となく穏やかな顔つきをしている人たちを見て、
それだけで何だか和んだ。

ら、花壇の柵に塞がれて、出られなくなった。
自転車は中まで入ってはいけなかったらしい。すごすご引き返す。

大学時代のある友だちから、久しぶりにメールが来た。
すごくうれしかった。
思いもかけず状況が変わって大変だっただろう友だち。
風の噂で(?)このHPを見つけてずいぶん見てくれたらしい。
ありがとう。早いうちに会いたいものです。私は相変わらずですよ。

別の話。
仲良しだった人と疎遠になってしまうこと、
ほつれた糸を元通りに戻せないことって、とても悲しい。
縁、と呼ばれる、どうしようもないことかもしれないが、
ひとまずそれに歯向かうたちとしては、ああ、やっぱりもうだめだ、
と認めるしかなくなったときの脱力感はひとしおだ。
望んでいるのは小さなことなのに。

なーんて、ものを思って沈むヒマがあったら、早く寝ましょう。
明日のお弁当は、小松菜とハム(←完食!)と大根の炒め蒸し(?)です。
まいにち同じような食材、と言うなかれ。一人暮らしってこんなもんよ。
今日は、和風の味つけでございますよ。

明日はゆいどんの降誕祭。ちょっとくらい早く会社を出て、顔出せるといいけど。





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2004年04月05日(月)  遠足前夜

今夜の私はテキパキさんです。
仕事が終わったのは22時だったというのに、24時過ぎの今、あとはもう寝るだけ。
夜ご飯も食べました。
(夕べのシチューと大根の煮物です。作りおきは便利ですね。)
洗濯物もたたみました。
お風呂にも入りました。
明日の洋服も準備しました。
お弁当の準備もしました。
(友だちにハムをもらったので、小松菜・ピーマン・玉ねぎで、
 中華炒めを作りました。おいし〜い!)

やっぱり人間、目的があると、何とかできるものですね。
目的が前向きであることが大事なのは、言うまでもない。

明日は朝から、デートなのです。
洒落てモーニングを決めこむ予定です。
待ち合わせは7時。6時前には起きるつもりです。
そう、いちばんの難関は、明日の朝の目覚め。
こんなにスリルをともなったデートも、珍しいのではないでしょうか。
だって普段より1時間半も早く起きるのよう。
寝坊したらごめんね、たなかまさん。いや、しない。起きるもん!





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2004年04月04日(日)  楽しき夕べ 「ジャパの会」

気づいたら月曜日以外、毎晩ひとと遊んでいたリーチ状態の一週間。
11時ごろまでこんこんと眠る。
起きて、クッキーを2枚食べて、また2時間も眠る。とにかく眠くて。

掃除や洗濯、食糧の買出しをすませ一息ついたころ、しずりんがやってくる。
今夜は“ジャパの会”。
世界に誇るジャパニメーションを鑑賞する会、である。
先週の合コンに負けずとも劣らずの気合で臨んだというのに、
課題作品『攻殻機動隊』は、どこのビデオ屋でもレンタル中。
みなさん、ひそやかにジャパの会を催しているらしい。

アニメコーナーを前にあれでもないこれでもないと論議。
「わっ、フランダースの犬が一本になっとる。劇場版?
 かーっ、いかんね〜、縮めちゃあ。これは延々と見らないかんものよ。
 げ、母をたずねて三千里も、一本になっとうのがあるやん。
 いかんね〜、マルコがどんなにお母さんに会いたかったか、
 これでもか、これでもかと見せんとね〜」
スラリとした長身をいつもおしゃれな大人のファッションで包みながらも、
マンガっ子精神は決して失わない、愛すべき友、ずっさん。

それで、同じ押井守作品であるところの、『機動警察パトレイバー』を借りた。
「おいおい、これじゃレイバーが出動するたびに街は壊滅やろ」
「ちょっと今の中身、カバンの容積を越えとらん?!」
「カラダむき出し! あぶねー、死ぬよ!」
「このキャラ、マニアにはたまらんのやろうね」
シチュー、大根と鶏肉の煮物、野菜と焼き豚の温サラダを食べたあと、
随時突っ込みを入れながら、ジャパの会は賑やかに行われた。
コンピュータの知識が細やかに詰め込まれた1989年制作のこの作品。
さすが、オタク先進国日本である。
話も面白かった。最後があまりにあっけないのは予算の関係でしょうか。
イノセンス、デビルマンにキャシャーン、スチームボーイ、アップルシード、
目白押しのジャパニメーションに、より期待が高まった夜でありました。

ちらと映った柔道のシーンにすかさず「わ、裏投げ!」と突っ込んだずっさんは、
巴投げと一本背負いの区別もきちんとできる。マンガ読みの賜物だ。
自転車が2台になったので、古株ののぶまる号を貸し出した。
「のぶまる、元気で、いい子でね〜」と別れを惜しむ私をよそに、
「ほらっ、行くばい!」とサドルをバシッと叩いていた。
スパルタ方式らしい。





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2004年04月03日(土)  花には知らず心よりそう

8週連続土曜出勤マラソンシリーズ第1回。
しかしこうまでしても仕事が滞りなく進むかはおおいに疑問。現実は厳しい。
早くも計画を繰り下げつつも、7時前には会社を出る。だって土曜日よ?!

こちらも今週は修羅場だった様子のゆうきちゃんと合流、
舞鶴公園まで自転車を飛ばして、夜桜を見にゆく。
何の祭りだ、というくらいの人出と、ゴミの山。
桜が咲いているというそれだけで、こんなに浮かれることができるのだ。
日本人でよかったなあと思うひとコマ。

先に花見をした友達からもらったという食べ物の数々や、
家から持ってきてくれた野菜をつまみながら、
大勢でわいわいやってる団体を尻目に、私たちはまったりと飲む。
「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」
なんて歌も思い浮かべた矢先に、肌寒い春の空から雨粒が落ちてくる。
慌てて退散。
桜のときは本当に一瞬だ。

赤坂の路地を一本入ったところにある店で飲みなおす。
こじゃれた店構えとは裏腹に、リーズナブルでお店の人も優しい。居心地よし。
「えみちゃんはしんちゃんのどこが好きなん?」
なーんて質問に、考え考え答えを返すと、
「それは、しんちゃんがえみちゃんを好きなところと同じかもね。
 私がえみちゃんをいいなって思うところも、そこだもん。」
とのゆうきちゃんの言葉に、思いがけない小さな喜びを感じる。

愛知は岡崎公園というところで花見をしたというしんちゃんと、
寝る前に一時間ほど、電話で話す。

去年の半ばあたりからよく思うことなのだが、
なかなか口に出すことはできない心の浮き沈み、出来事のいろいろを、
誰もがいだきながら生きている。
恋人でも友だちでもどうしようもないことはたくさんある。
そう分かっているから、大人になった私たちは全てを語るわけではない。
でも、ふと垣間見えるときがある、ひとひらを吐露されることがある。
私が外国人なら、そっとハグしたいような気持ちになる。

私も、毎晩毎晩こうして日記を書いているけれど、
もちろん起こったこと、感じたことの全部を書いているわけじゃない。

ゆうきちゃんから聞いた。
桜は、咲く前は、風が吹いても雨が降っても、枝から落ちないんだって。
でも、きれいに開ききってしまったら、
そよぐ風、柔らかな雨にも、ひらひらと散りゆくんだって。
惜しげなく。





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2004年04月02日(金)  遠方より友きたる

日付も変わる頃に摂取したラーメンが胃の中でくすぶっている朝。
いつものトーストはやめにして、ざくりと刻んだキャベツをレンジにかけ、
ポン酢で和えて食べ、家を出た。

席をあたためるヒマがない日。
お坊ちゃん然とした監査の男の子が、何だかしっかりしてきたのを感じる。
如才ないクッション言葉を自然に使えるのって、社会人らしい。
みんないつまでも子どもではいないよね。
私も気づけば4年目ではないか。もう新人という年ではないな。

昨日に引き続いて、仕事が長引いて友だちを待たせる夜。
1年半ぶりに会うひろさん。茨城に住んでいて、結婚式でこちらに来た。
しん氏とよく行っていた、天神の居酒屋で飲む。
これまでも頻繁に会っている仲ではないのに、そんな感じがしない。
ネットってやっぱりusefulだ。
九州と関東の食生活の違いや、陶器市のこと(行ってみたい!)、
今度飼う予定の犬のこと、遠距離恋愛の経験など、
とりとめもないおしゃべりであっという間に3時間経っていた。
おみやげをいただいた。
ダンナさまからは、水戸納豆カトちゃんのキーホルダー。
ひろさんからは、苺ののった、桜餅。甘すぎず上品でとても美味しかった^^

時々しか会えない距離だけど、来福の際にはこうやって会えるって、
とてもうれしいことです。
そしてほんわりした雰囲気とは裏腹に、彼女はとてもお酒が強い。
泡盛や焼酎を飲んでも顔色ひとつ変わらず。恐れ入ります。

酒豪とか言われることもあるけど、真に強い人の前では、ひよっ子同然。
私はお酒が好きなだけで、本当はあんまり強くないんです。





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2004年04月01日(木)  劣等生

「しん粘土」
と題されたメールがずっさん(=しずりん又の名はしゅーぴん)から届きました。
新年度。
このさき一年を暗示するかのような、心がけのわるーいスタートであった。
全体朝礼に遅刻・・・。(あるって言ってなかったやん!)
就業時間には、かろうじて間に合った。
今日はいつもより10分ほど早く起きたんです。それでのんびりしてしまいました。

私は劣等生です。
昔からずっと、それがコンプレックスの根幹としてある。

しょうこちゃんとデート。
自分から誘っておきながら、仕事のせいでずいぶん待たせ、9時から遅い夕食をとった。
ほんとごめんね。嫌な顔ひとつしないしょうこちゃん。ありがとう。
ぶりごま定食、んまかったー。
缶ビールでささやかな乾杯。

しょうこちゃんと話すと、やさしさについてしみじみ思う。
それは一朝一夕では培われないものだ。
優しく育った人ってすごいなあ。
悲しいことは、人それぞれ、いろいろある。
でも優しい人は、悲しいことを、優しさで乗り越えていける気がする。
優しくされたら、優しくし返そう、と思うもん。
優しさは次の優しさを呼ぶよ。

異動になる人を交えて飲んでいるというので、彼女と別れたあと中洲へ行く。
きれいなお姉さんのいるスナックであった。

店を出たあとちょっとめんどくさいことになりそうなところを助けてくれた人と、
いろいろ話をしつつ、ラーメンを食べる(自分の胃が信じられない!)
そして今度はその人がめんどくさいことを言ってくる。
勘弁せれー!
確かに飲みすぎるタチですが、飲んで数々の醜態を晒してきたものの、
飲んで色っぽいことになる可能性は絶対にありません。
それにしても私はそんなにチョロい女には見られないはずですが、
やっぱりあんまり飲みすぎないことがいちばんなんでしょうね。
もちろん、さくりと振り切って、中洲から家まで歩いて帰りました。雨雨雨。

わーっと騒いでバカ話をする会社の人との飲み会は、
1、2時間でパーッと解散したいと思うのである。
でも、「もうちょっと、飲まん?」と私が言うときは、
本当に心底、行きたがっていますので、
楽しそうだな、と思って付き合ってくれるととてもうれしいけれど、
気が進まなかったらハッキリ断ってくれて全然かまわない。
私にも、誰にも、時間はとても大切なので。

友だちからメールが届く。
『あたしなんか毎日ぷち嘘つきだから、今日は素直な天使よ。』
それが彼女の、エイプリルフールの嘘。かわいすぎる!!
私のついた嘘は、
『きのう道端で一万円拾いました。』
俗っぽい〜。スケールが小さい〜。むなし〜い。





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