moonshine  エミ




2004年03月31日(水)  新年度心得

お友だちとおいしいお酒を飲む予定だったのだが、昼過ぎに連絡が入り、
体調が思わしくないということで延期になった。
はりきって手みやげもカバンに入れて出社していたほどなだけに残念だけど、
やっぱりお酒は万全の体調で飲まなきゃいけないもんね。
というか、平日なのに飲む気まんまんだった自分は相変わらずですね。

鹿児島といえば「黒」。アントシニアンですよ。(違うかも)
黒豚、黒糖焼酎、黒酢、薩摩焼“黒じょか”。
父の故郷の町で黒米を買ってきて、ごはんに混ぜて炊いている。
お米がきれいな紫色に染まるのだ。
今夜はそれで洋風雑炊を作ろうじゃないか〜、と気を取り直してはりきっていたら、
約束がなくなってしょんぼりしていたのを話していたせいか、
スーパーをはしごして帰ってきた直後、同僚が訪ねてくることに。

ビールを飲み飲み甘いものや塩辛いものをつまんで、小腹がみたされたと思ったが、
お風呂から上がってみるとやっぱり何か物足りない、さみしい。
しかし時刻は早くも24時過ぎ。ぐっと我慢して、明日のお弁当のおかずを作る。
野菜とソーセージのバジルソースがけ。これでバジルソースは一瓶おしまい。
ちょっと多めにこしらえて、容器に入らなかった分はその場で食べたけど・・・。
これを未必の故意というのか。

同僚との間では、やはり自然と人事異動の話題がのぼる。
発表前日だけあって、かなり確実性を帯びたものを教えられる。
ほへぇ〜、と聞く。何を聞いてもふーん、という感じ。
私は、ひとにぎりの仲のいい人たちとは仲がいいし(変な日本語)、
うちの会社って心底!性根が悪いって人はあまりいないと思うのだが、
それとは別の次元で、もう会社に主体的に関わろうとは全然思えない。
まあ、経営側もそれを望んでいるのだろうから、結局おもうツボなのかもしれない。
政治家もそうなんだろうな〜、と思う。
あいつらはきっと、国民なんてバカなほうがいいと思ってるはずだ。

そんなこんなで明日から新年度。
季節労働者の私は、今週末から2ヶ月ほど、土曜日返上です。
連日、帰りが遅くなるのも、毎度のこの時期の記録で証明済み。
なるたけ不快感を覚えないために、どうやって乗り切るか考えてみると、
もっとも大事と思われるのはきっと

『神経質にならないこと』かつ『投げやりにならないこと』

インスタント食品が多くなっても、ちょっとくらい部屋が散らかっても、
自分の時間や友だちと遊ぶ時間がなかなかとれなくても、
しょうがないさと笑い飛ばせる寛容さをもつこと。
それでいて、時間がないもんとか、そんな気分になれないもんとかいって
ハナっからあきらめず、「ちょっとだけ」がんばって、
新鮮な野菜を食べたり掃除をしたりするよう、努めること。
がんばりすぎると疲れるから、軽い程度に抑えること。省ける手間は省く。
暖かくなってくるので、ごみ出しは現在の週1→週2にする。
溜め込むとイヤになるので、洗濯はなるべく2日に1回。
不規則な生活で太らないように、夜遅くの食事には気をつける。
空腹を手っ取り早くみたそうと、どうしても炭水化物や肉に走りたくなるからね。
“少量でおなかいっぱい”という感覚を磨くこと。
あ、差し入れは随時、歓迎します。
そして長い日記を書かない(笑) 睡眠時間を大切に。

と、言いつつ、今26時なんですけど・・・。

仕事の心得?
ああそうですね。いちお、考えてみましょうか。
うむ。
もくもくとやること、かなあ。
いちいち落ち込んだり苛々したりすると効率が悪いのは実証済み。
部署の人に迷惑をかけないようには、したい。
社会人としてステップアップしたいとも、まあ、思う。
あとのことは、全部背わた、腹わたとして、無条件に取り除くこと。
凪の精神でいきたいものだ。





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2004年03月30日(火)  たまには言わせてくださいよ

しばらく前から、会社ではアイメイクをしないことにしました。
「朝、ンなことしてる時間ないっ」というのが元来の厳然とした理由であるが、
休日や夜、目にまで化粧を施すと、さあお出かけだぞという感じがして面白いので、
社に無事に着いても、昼休みの時間にも、あえて新たにメイクしないことにした。
そのかわり、口紅の赤色を少し強くして(どうせすぐとれるけど)、チークをはたく。
そのほうが目より簡単。別に目ヂカラはいりません、会社では。
化粧にかける時間や手間が気合に比例する、そうだとしたら、やっぱり無気力?
一日中、眉毛を書いてない日もあるもんね。地毛の眉毛はちゃんと生えてますけど。

仕事の帰りに同僚と一杯やりました。
喫茶店でビールを飲むという、やや、やさぐれた感じが好きです。
久しぶりに、あんなにぶつぶつぐちぐち言って、少しすっきり。
愚痴がネガティブ思考を増加させるのは疑いようもないが、
たまにはどす黒い息を吐いてガス抜きするのも大人の知恵(?)。
大変だねえとか頑張ってねとか言われたいわけじゃないんです、
そうそう、そうなのよ!それにさあ全く・・・なんて言い合いたいんです。

でも、愚痴や噂話に終始するのはやっぱり自分の気分も悪いので、
たまに、のことにしておきたいと思います。
そして、表面的な理解に留まらず、もう少し核心に迫るような話もしたいけど、
それにはTPOというものがあるでしょうから、また見計らって。

明日は年度末なので、期初の人事異動について見込まれることなどが
時々あちこちで聞かれるここのところである。
今回、驚くほどその手の話題に興味のない自分を発見。

喫茶店では純粋にビール一杯しか体内に入れなかったので、
帰ってきてから肉豆腐とわかめの酢の物をつくって食べました。
酢の物をなるべく摂取しようとしているのです。





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2004年03月29日(月)  ひとが絶望するとき

しかしよくよく自分は感傷的な人間だなあ。ちょっと嫌になるときがあります。
普段はおおむね「良くも悪くも、あたしゃこげんありますけん」て具合に
なるべく上手く自分を受け入れているつもりではいますが。

最近、人に薦められたり、よく見るサイトで取り上げたりと、
立て続けに目にしてすっかり読みたくなってしまったマンガを買った。
『西荻夫婦』(やまだないと 祥伝社)
恋愛とは違う結婚生活の気ままさ、その端々に見え隠れする埋められなさ、
のようなものがユルい雰囲気で書かれている。
しかしあのラストはいろんな読み方を想定しているのか、私はちょっと、ぞっとした。
あの奥さんは精神を病んで療養生活、てことじゃないのか? 読み違え?
ささいな日常の果てに絶望と狂気があるなんて、リアルすぎて怖い。

だいぶ仕事が長引き、同僚に一杯、と誘われてかなり心が傾きかけたが、
心を鬼にして断る。
そんな夜の私の作品は、
チンゲン菜ともやしと牛肉炒め、油揚げなどのお味噌汁、きゅうりの酢の物。

鹿児島帰りに体重計を買った。
小さくてデジタル式のやつ。
やっぱり現状認識を怠らないのって肝要ですよね。
夏休みの計画を立てた時点で40日間勉強した気分になる子どものように、
体重計を買って「これで痩せられる」なんて楽観してますがどうなることやら。



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2004年03月28日(日)  風土と血脈(後)

何もないところに行きたいなぁ、と、ときどき思うことがあった。

喧騒から遠く、1年やそこらで町並が変わったりせず、ゆっくりと時間が流れ、
できれば自然があちこちに残った中で人々が暮らす、小さな町へ。
それは足を伸ばせばどこにでもある風景なのかもしれないけれど、
何もないところに何の用事もなく行くことは、現実には、あまりない。
そんなことに誰かをつき合わせるのもなんだし、
かといって、知らない町へ一人で行っても、よそ者だと淋しい気もする。
そこは街ではないから。

いかに鹿児島に行くのが18年ぶりとはいっても、
そこで生まれ育った父と一緒なら、私たちはよそ者ではない。
それどころか「里」といえる権利さえ、かろうじて持っている。

日曜日、起きてもう一度温泉に入り、朝の空気の中を散歩して、旅館を出た。
迎えに来てくれた叔父・叔母たちに同乗して、いよいよ父の実家へ向かう。
正確には、父の生家は父の母が亡くなってから取り壊されており、
今は生家の隣に古くから建っている家が、私たちの「実家」である。
兄弟の長男(これも正確には次男だが、戸籍上の長男は8歳で夭折した)が戸主だ。

人口7,000人ほどの小さな町の小さな中心部から車で15−20分ほどか。
小さな川が流れ、山はすぐそこ、一面に田んぼと畑。
緑の里の少し小高いところに、ぽつんと建っていた。
家の周りには木々や草花、赤に黄色にピンク、色とりどりの間を蝶が舞っていた。
感動した。
こんなところで育ったんだねえ。お父さん。
こんな美しいとこで、たくさんの兄弟で。
知らなかった。

家には、迎えに来てくれた人のほかにも、父の姉と兄、その奥さんなどが来ていた。
この家の主の長男、つまり父の甥にあたり私たちには従兄になる人、
40代半ばにもなるがまだ独身で、腕のいい仏壇彫り師なのだが、
こういう集まりは照れくさい、と出かけてしまっていた。
匠の技、とかいうテレビ番組に一人で出たときも、親戚の誰にも言わないような人。
そんな、子どもみたいに恥ずかしがりで変わり者の従兄がいることも知らなかった。

お墓は家からわずかに登ったところに、里を見下ろすようにあった。
父の父母と祖父母、そして既に亡くなった兄ふたりが眠っている。
墓石に刻まれた故人の名前と没年月日、享年を長いこと見て、心に刻む。
私の曽祖父は有右衛門、曾祖母はアサノ、ともに大正期に40代で没している。
祖父は父が成人する直前に、祖母は私が1歳になる前に。
父の兄は、一人が8歳で夭折、もう一人は26歳のとき、交通事故で亡くなったそうだ。
この人の写真は仏間に飾ってあった。昔のハイカラ風な、いい男だった。
「小学校の入学式に連れて行ってくれたのは、この兄さんやったもんねえ。
 よく面倒みてくれたが、酒が好きで、酒を飲んだら怖い兄さんやった」
と、父。

雪解け水のように、父の家系のことが次々と流れ込んでくる。
末っ子の父が還暦なのだから、おじさんやおばさんはみんな相当な高齢で、
最初は誰が誰やら、見た目では兄弟の順番さえ判断できないが、
でも、縁側に面した部屋でお茶を飲み、甘いいちごを食べながら
親戚同士の話を聞いているうちに、だんだん、わかってくる。
父も、本当に珍しいことに、昔の苦労話をしていた。笑顔で。
父本人の口から聞くのは初めてだったので、驚いた。
私が物心つくかつかないかという頃の話だ。
「ほんと、あのときは、若戸大橋から身投げしようと思ったさ。
 そこまで行く金さえもったいなかったけん、やめたがね」
それを聞く叔父や叔母も、長い人生の中に、いろいろな苦労があることを知っている。
なまりの強い薩摩弁は、時々つかみかねるけど、それでも優しさが伝わる。
もちろん、親戚なんて、普段から近くにいれば、それはそれで身内ならではの
煩わしさというのもいろいろあるものなのだろう。
両手の指を折っても足りないくらいの年月を経ての再会だからこその
いたわりあいだとしても、やっぱり、こうして訪ねてよかったのだ。と思う。

おそらく町に一軒しかないだろう寿司屋で、また別の親戚も合流し、昼食を摂る。
父の長姉のいちばん上の子どもは、私の父でもおかしくない年齢。55歳の従兄だ。
彼の長女が、24歳。
こんな面白い親戚関係だなんて、本当に、もっと早く知りたかった。

皆が集まった家には、今は戸主は住んでいない。
父と一回り以上年の離れたその叔父は、脳梗塞で倒れて、もう8年にもなる。
はじめは回復も見込まれたが、少しずつ悪くなり、今は町の養護施設にいる。
集まった皆で見舞いに行った。
もう今では、歩行はおろか、車椅子に乗ることも滅多にない。話すこともできない。
誰が誰であるのかも、わかっているのかわかっていないのか、それももうわからない。
こぎれいに整えられた部屋のベッドに、小さな体が横たわっている。
目だけがぱっちりと開いて、父の呼びかけに、ものいいたげな目をじっと向けていた。
父が泣く姿を、初めて見た。
私には、生まれて何度かしか会ったことのない、顔すら記憶のない人だった。
でも、父にとっては、小さい頃、親の代わりのように面倒をみてくれた、
頼もしい、元気な兄だった。もう今では話すこともできない。
鼻からチューブで栄養分を流し込んで、生きている。

長い月日、故郷から足が遠のいていたことに関する事情という奴はもちろんある。
自然の状況や、我が家の特殊な要因が重なり合ってこれまできた。
そうやって背を向け続けていたことを、父は兄の姿を見て、どんなに後悔しただろう。
大勢で長居するといけないから、と言われても、離れがたくじっと寄り添う父。
私も涙が出た。
父の実家に上がったときから、ずっとがまんしていたみたいな涙だった。
これまで何ひとつ知らずにきた。

父の町には、日本でいちばん大きな楠の木がある。
父やきょうだいたちの通った小学校のそばの神社に、根をはり腕を広げている。
幹の中には8畳ほどの空洞があり、昔は子どもはそこに入って遊んだものらしい。
樹齢1,500年。途方もない年月を感じさせる姿。
南国の青い空の下、その木の前で、皆で写真を撮った。
人の一生は百年にも満たない。
私は祖父母の顔も知らないし、
この日集まった親戚たちとも、あと何度会えるかわからない。
私も、この世からいなくなれば、すぐに忘れられる小さな存在だろう。
でも、血脈はきっとどこかに、細々と、受け継がれる。
何代も何十代もさかのぼれるし、これから先、何代も何十代も続いていく。
この町や、どこかの町に。





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2004年03月27日(土)  風土と血脈(前)

今月、九州に、南へ向かう新幹線が誕生した。「つばめ」である。
博多〜鹿児島間を結ぶ全線の開通にはまだ暫らくの年月を要するため、
今のところは博多から熊本・八代までは特急「リレーつばめ」でゆく。
リレーつばめ。何だか、いじらしい名前だと思う。

鹿児島に行ってきた。父の地元なのである。
しかし、家族四人しての里帰りは、実に18年ぶり。いったいどういう家庭だ。

しん氏いわく
「末っ子はなかなか帰らんものやけんね〜。うちの父ちゃんとこもそうだよ。」
とのこと。やさしい反応だ。
うちの父は、8人兄弟(!)の末っ子。ちなみに、母親は6人兄弟の末っ子。
「まったく、末っ子同士の夫婦やけん、お互いあんなに我侭なんよ」
とは、我が姉の昔からの持論である。

一日目の土曜日は久しぶりの家族水入らずを、ということで、旅館を取った。
が、鹿児島中央駅に着くと、父の長姉にあたる人とその旦那さんが来ている。
大正生まれの夫婦、80歳になろうかというお年ごろ! お元気なものだ。
ぴんとした背筋で、車だってばんばん乗り回している。一緒に軽食を摂る。
おじちゃんもおばちゃんも、生粋の鹿児島弁で意思の疎通が難しい〜。
しかし、互いに笑顔。

「何かさ、鹿児島に着いたら、やっぱり心なしか、人々の顔が濃くない?」
こっそり囁く姉の台詞にふきだしつつ、
私たち家族は在来の特急に乗り込み、薩摩路をゆく。
ほどなく、海に浮かぶ桜島の雄姿が、ものすごい大きさであらわれる。
ただそこにある姿だけで感動を与える、これが自然の凄さだ。
うわー、すごーい、大きーい、と、出てくる言葉に修辞のつけ入る隙もない。
もうもうと噴煙が上がる噴煙に、小学1年生だった前回の里帰りを思い出す。
地中深く穴が伸びた旧式のトイレにどきどきしながら入ったそのとき、
どーん!と重い地響きに襲われた。桜島が噴火したのだ。怖かった。
あの大きな山を朝な夕なに仰ぎ見、噴火を体で感じ、灰をかぶるこの地の人々、
日常として受け止める環境が育てる部分って、確かにあるだろうな、
とぼんやり考える。
思わずシャッターを切りまくった母親は、翌日フイルム切れの憂き目を見ることになる。

下車後、さらにタクシーへと乗り換えて、山深い温泉地の旅館へ到着。
そこで働く人々に若い人はいない。みんな親切。
男の人はおっとり穏やかで朴訥、女の人はちゃきちゃきしている印象だ。
これが鹿児島人の特性か? いま、ネットで調べてみた。
薩摩おごじょ。気丈夫で夫を立てる、とある。なるほどな。

旅館には4つの浴場がある。大浴場、岩風呂、露天、けやき風呂。
時間で男女が入れ替わる。
着いてひとまず、大浴場へ。ここの温泉は、湯が茶色っぽい。
それにしてもショックだったのは、久しぶりに乗った体重計だった。
半年たらずの間に、3キロも増えているじゃありませんか!
うすうす自覚はあったものの、信じたくない思いで、何度も乗る。
当然、針は無情の数字を差したまま。
「確かに太ったよ」
「顔も丸くなったし、体つきもぷりぷりしている」
母と姉からも太鼓判。こんな体重、18,9の頃以来だよ。がっくりうなだれる。

うなだれつつも、大量の夕食はきれいにたいらげる。
黒豚といい刺身といい野菜といい、新鮮でおいしすぎる。
所詮、きれいになりたい欲は、その場のおいしい幸せに遥かに凌駕されるのだ。
酒も飲む。酒といえば焼酎、焼酎といえば芋が当たり前の鹿児島である。
泥酔事件も(両親の)記憶に新しい時期だけに、量は控えめ。悲しい。
かえすがえすも、悔やまれるあの夜だなあ。

長さんの追悼でやっていたドリフのコントを夢中で見たあとは、やはり温泉へ。
今度は岩風呂だ。大浴場よりも風情がある。
小さな露天風呂も併設されていた。南国といえど、夜の外気はまだ冷たく、湯もぬるめ。
熱い風呂でだらだら汗を流してガマン大会みたいになるのも、
ぬるい湯、いくらでも浸かっていられそうな心地よさで時間をゆっくり感じるのも、
どちらもいい。やっぱり女って温泉が好きなのね。
体じゅうが赤くなるほど過ごしたあと、浴衣を着て姉と二人、売店でアイスを買う。
何だか子どもの頃に戻ったような、楽しい気分。

部屋に戻って、ひたすらテレビを見て過ごす。
「珍しいね、あんたがそんなにテレビ見るなんて」
親も言う。
そうとも、こういうときは、特別なことをしなければ。
これが私にとっての非日常だ。

父親は隣室。女三人とひとつ部屋で寝るのは気がすすまなかったらしい。
この年になってなお、あくせく働く父にノーネクタイデーは殆どない。
この旅では、とにかくのんびりしたい、と以前から言っていたそうだ。
しかし、一日をともに過ごしてひしひしと感じるのは、
「うちのお父さんは、とにかく、自営業気質。」
目的を果たせば過程は誰からも指図されることがない、しかし、誰の指導もない。
零細だから、企画や営業はおろか、総務も経理も、何だって自分でやってきた。
仕事が細かい。何もかもが目についてしまう習性。それじゃのんびりは難しい。
途中でバッサリ計画を変更しても、誰にも咎められない。大胆不敵。
責任は全て自分で取る。
旅って、性格が出るものだ。

そうしみじみ思うと、自然、頭に浮かぶのはしんちゃんのこと。
彼との旅はとても快適で、豊かな彩りにみちている。これぞ性格の一致だろうか。
旅なんてそうそう行ってられませんよ、という勢いで学生時代は貧しかったが、
付き合いが長いだけあって、気づけばいろいろ行っている。
海ノ中道には私たちの別荘があったし、しん氏の故郷の長崎には何度も、
そのほか、日田、京都、長府、そして名古屋。
どれも楽しい旅ばかりだったな。
桜島、一緒に見たかった。





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2004年03月26日(金)  初体験

矢も楯もたまらず過ぎた一週間。
(“ちょっと間違った用法”が小さなマイブーム)

思わず一生懸命に仕事をしてしまったので、今夜のビールは美味しいぞう!とほくそ笑みながら一路、天神へ。
いや、労働に一生懸命、おおいに結構なのでしょうが、急な波に襲われたので。

新しい自転車の乗り心地は滑らか、快調に進んで柳橋を渡る。
おいちゃんが前を歩いている。気持ち、速度を落として隣を追い越・・・
そうと並びかけたその瞬間、おいちゃんが顔を横に向け、
私は予期せぬ濡れた飛沫を顔に浴びた。

え?!

おそらく日常的な癖なのだろう、おいちゃんの道に吐き捨てる唾を、
私は顔面でまともに受け止めてしまったのである。

「うわっごめんなさい!」
さすがに慌てたらしいおいちゃんの声を背中に聞きながら、走行はやめず片手で顔を拭い、
怒るというよりむしろ、笑ってしまった。一人で声を上げて。
ありえんやろ!!
頼むよ、おいちゃん。
こちとら、平手打ちもケツバット(←ソフト部出身。)も経験済だが、
さすがに、見知らぬ人に頬に唾吐かれるとは思わんかったよ。
唾を吐くときは、せめてもっと顔を下げましょう。

そのままの顔で、友だちと飲みに行きました。
いつもは複数で会っているが、今夜は初めてのさしむかい。
ちょっとのドキドキもわくわくが包み込む。
いろんな話をした。ぐっと身近に感じた。

またね!と別れても金曜の夜は続く。
別の友だちと合流。
楽しく更けていきました。





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2004年03月25日(木)  その感情は封印

あの人のしてる仕事のほうが難易度が高いとか重要とか大変とかって、
まあ実際あるのかもしれないけど、私はそういうふうには考えたくないな。
それは、冷静に分析するというのとは違う面の問題。
人間としての感じ方の問題というか。
がんばっている自分を心の中で褒めることはあってもいいと思うけど、
あの人は楽そうでいいよね〜とかは、なるべく思いたくない。
いや、たぶん、人間誰でも、そう思ってしまうときはある。
でも、そう思ってしまったときには自分を厳しく戒めたいし、
そんな素振りを見せない人に、私はなりたい。
仕事なんて、適性とか能力って部分はもちろんあるが、
風向きもあるし、タイミングも、運にだって左右される。
それさえ実力だなんて言っちゃあ、それまでよ。
仕事をがんばるとか仕事ができるとかっていうのが大事だということに異論はない。
でも、仕事は人生の一部にすぎない、という気持ちもいつも持ってたい。

そんな話を肴に飲みたいんだがね〜。うーむ。
こういう話を具体的に状況と照らし合わせながらできる人は、なかなか限られている。

今週の、『浮遊研究室』(森博嗣 vol.119)のご案内も良いなあ。
どの辺が「ご案内」なのかは、さておき。
“職業に貴賎はない、ということはまったく概念として普及していませんが”

年度末。
月末に忙しい同僚は、当然、普段の月末の何倍?という勢いで忙殺され、
「あと4営業日・・・」
なんて言い聞かせながらやっている模様。
「執行猶予は、あと4営業日か・・・」これが私。
4月になったら帰りが遅くなるのだろうなあ、やっぱり。
生活が崩壊するだろうことが悲しくてしかたない。特に食生活が・・・。

今夜はちゃんぽんを作った。
豚肉、キャベツ、たまねぎ、にんじん、白ぶなしめじ、もやし。
具だくさんは幸せを運ぶ。
今朝作った油揚げの煮びたしも一緒に。
梅干も、食べた。
このあいだ友だちにもらった梅干は、その子のおばあちゃんの自家製だった。
すごくおいしくて、なくなるのが悲しいのでちびちびちびちび食べていたが、
ついにタッパは空っぽに。ううう。ごちそうさまでした。
今日、スーパーで買ったのは一番安いやつ、やっぱり味の差は歴然。うう。

いま買いたい本は、
宮本輝『梵火の終わり』(集英社文庫)
筒井康隆『エディプスの恋人』(新潮文庫)
先週末から予定が多くて、あまり文庫を読めてないなあ。
母にもらった料理本や、『クーネル』の最新号をぱらぱら読むのが、
ささやかだけど満ち足りた幸せのとき。





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2004年03月24日(水)  ジャイアンの本名は合田剛。合田の合は・・・

ちょっと早いですけど、用事があるので帰ります〜
なんて言って、会社を出ました。
用事って合コンなんですけどね。
あら、心なしか字が大きくなってしまったわ。
そう、合田の合は、合コンの合です。

響き的にとっても華やかで最初は飛びつくんだけど、
いざ具体的な話になってくると「いや、私なんてとてもとても・・・」
と持ち前の内弁慶が頭をもたげ、腰が引けてきてしまう、それが合コン。
「きゃっきゃ言えるうちに言っとこうじゃないか」
という、ずっさん(註:しずちゃん)のお言葉で、行ってきました。

結論を言うと、とても楽しかったです。
待ち合わせ場所、スーツ姿で待っている初対面の男性陣に「おおっ」と思った。
会社に入って早3年にもなるが、こういうシチュエーションって初めてなのだ!
その場でサッと店を決めて連れて行ってくれて、
その店もとても雰囲気のいい店で、大人っぽくて、
次に行ったバーも、とても雰囲気のいい店で、大人っぽくて、
えー、慣れないことなので語彙が非常に貧弱になっていますが、とても楽しかったです。
相手の男性たちも、皆さん上場企業の営業マンだけあって、話も面白く、スマートでした。
彼らも楽しんでくれたならいいんだけど。
ま、そこらへんは大丈夫でしょう。
なんせこちらは、長嶋さんばりに面白いずっさんと、
小池栄子をもっと上品にしたようなかわいいゆいちゃんを擁している。
わたし? 私は飲む係・・・。
(ちょっと飲みすぎました、てへ)

「わー大人っぽーい」と心で連発してた私だけど、
実際は、バッチリこういう店の対象年齢なんだよなーと思った。
「大人っぽいなー」と思った男性たちだって、同世代だし。
独身で、会社勤めをしているって、こういうことだよなー、
社会人も板についてきて、養う人がいるわけじゃないから自由になるお金もあってさ。
ひとりひそかに頷く私でありました。
とにかく興味深かったです。
またネタがあったら声かけてね>ずっさん

さて、今は午前7時50分!
昨日は帰宅後、服も脱がずに倒れこんで、そのまま朝を迎えてしまいました。
合コンでまで何でそんなに飲むのか・・・と自分を問い詰めたい気持ちを抱えたまま、
会社に行きたいと思います。
あ、起きたのは6時だから、ちゃんとお風呂にも入れたし、お弁当のおかずも作れましたよ。
キャベツと油揚げの煮びたし〜





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2004年03月23日(火)  波に揺られるように

さあ、今は夜8時。これから街へ出るところです。
サニイサイドのライブなのだ。
出番を聞いたら10時過ぎだというので、いったん家に帰ってきました。
炊きたてごはんにきのうのお味噌汁、さつまあげ、
キャベツ・玉ねぎ・白ぶなしめじ・ソーセージ・ベーコンのバジルソースがけ
と、満足感ある食事を摂りました。
食器の後片付けもしたし洗濯物もたたんだし、明日のお弁当の下準備もできた、
帰ったらお風呂に入って、この日記にライブの覚え書きを書き足して、
あとは寝るだけです。ひゃっほう。

今日のハコは、親不孝通りのデカタンデラックス。
初めて行くライブハウスです。ちゃんとたどり着けるでしょうか。
えーと持っていくものは、財布とメガネとタバコくらいかな。
楽しみ! 待っててねサニイサイド!!

    ◇◆◇◆◇5時間半経過◇◆◇◆◇

ただいまー と帰ってお風呂に入りました。
ごきげんだったのでわーわー歌いながら。隣上下には聞こえてない・・・と思う。

怪しげな道を入ったところにある怪しげな建物、
という説明に従って自転車を進めると、どうみても怪しい道、怪しい建物がそびえてる。
恐る恐る覗いてみたが、ハ、ハイキョ?
表通りまで戻ってかしわいさんに電話して迎えに来てもらう。
あたってた。
まおちゃん、的確な説明でした。

ひとくちにライブハウスといっても当然それぞれいろんな表情があるわけで、
デカタンは場所といい外観といい内装といい、私が知っている中ではいちばん、
「勝手にすれば?」という顔をしているハコだった。やる側にもきく側にも。
これは悪い印象ではなくて、(ひとりであそこにいるのはちょっと嫌だけど)
はーい勝手にしまーす、と思えば、なかなか居心地の良い場所だと思う。
ライブハウス然とはしてなくて、スペース、って感じだけど。

久しぶりにバックヤードを見た。相変わらずかっこよくてうれしくなった。
なんたって曲がいい。東さんの声がいい。
すごいグルーブ感があるのに、タテノリじゃなくて風通しがいい。
途中でトイレに行ったんだけど、その中でも音を聞きながら知らず体が揺れてた・・・。

エフ氏に一杯おごってもらいました。ネグローニ。ごちそうさま。

サニイサイドは新曲を二つやった。どっちも、すごい好き。
まだやり慣れない感はあったけど、すごくよかった。いい歌だ。
『春麗』(はるうらら、と読みます)の歌詞が胸に染みた。
自由に生きよう、悲しいことがあっても、自由に生きるのは楽しいことだ。と思った。
でも、自由ってなんでしょう? 私は、それは心の問題だと思うのですが。
『本当はまだ』もすごく良かった。優しさと激しさの波。南くんの生声カウント!
そして『オレンジ』だ。ちょっと苦しげなかしわいさんの声が逆に煽る。
この歌のわからなさが好き。
なんていうかねー、“不確かな中から見えてくる確かさ”みたいなのがねー!
この歌の世界観は、私の中では、『道標』と同じ。

サニイサイドはCDがじゃんじゃん売れてた。すげー。驚いた。
7人で、長浜ラーメンを食べて帰りました。

ハルウララ、と言えば、騎乗後の武豊の日記がやっぱり良かった。
あの世界の第一人者としてのプライドと責任感、そして優しさを感じる日記だった。

さて、調べがつきました、細木数子さんの大殺界。
簡単に調べられるサイトを教えてもらいました。
私は去年までの3年間が大殺界だったらしい。そんなに悪くない3年間だったが。
性格判断も、けっこう当たってるような気がしました。
何を見ても当たっているような気がするものかもしれないけど。
それにしても、3年間も悪い運気が続くなんて、酷な占いだー。





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2004年03月22日(月)  薄暗い飲み屋で安酒に溺れる青春のひと夜

テレビをつけたら、NHKで時代劇をやっていた。
暗い酒場。染川町の入り口。酌とり女の名前は「おとら」と「おきみ」。
これだけの情報で、稲妻に打たれたように
「せ、『蝉しぐれ』だ〜〜〜!」
と閃く私は、本当にあの物語が好きで繰り返し読んできたんだなあ。
藤沢周平の送る青春物語。この時間(21時)に再放送やってるんだねえ。

海坂藩下級武士の牧文四郎、若者の中でも剣の腕は指折り。
しかし政争に敗れた父親は切腹させられ、自らは謹慎の身となる。
筒井筒の仲というべき、隣の家のおとなしい少女おふくは、
ふとしたことから藩主のお手がつき、側室になって江戸へ行ってしまう。
いくらかの月日が過ぎ、
幼い頃からの友人3人で色街の入り口にある酒場で飲んだ後、友人から
おふくが藩主の寵愛を受け子どもを身ごもったが流産してしまったことを聞き、
やるせない気持ちになって友人と飲み屋に戻って飲みなおす。
酔っぱらって飲み屋の奥の部屋で寝込んでしまって朝になり、
しろうと酌婦のおきみちゃんの生あたたかい身体を横に、
(おふくは人の子を流産し、俺はこんなところで酔いつぶれて・・・)
と、苦く述懐する場面でありました。
青春って、伸びやかで血しぶくような情熱に満ちていても、
この種の暗さ、ゆきづまる感じを内包しているものだよなあ。

文四郎役の内野聖陽、かっこいいけど年がいきすぎて全然少年ぽくないー!
寡黙ながらも内に凛とした意志を秘めた剣の使い手、
なんて役どころ、年若い俳優さんでは難しいんだろうけどねえ。

朝方まで冷たい雨の降った寒い一日だった、
が、今夜は冷しゃぶを作って食べました。レタスに豚肉、もやしに長ネギ。
しいたけとまいたけとじゃがいも、長ネギのお味噌汁も作りました。
お味噌汁は具だくさんが好きです。

まだ1時。もう明日の準備も万端。
寝る前にもう少しだけ、楽しい考えごとをしようかな。
それとも今日買った雑誌をめくろうか。





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2004年03月21日(日)  やさしさに包まれたなら

伸びかけの髪の毛を整えてもらうため、美容室に行く。カット&カラー。
帰宅して鏡を見て、「だいぶ伸びたなあ」
まがりなりにも切って帰ってきて、そんなこと思うのもなんだが。

やっぱりもうちょっと、と帰宅後、自分でさらに前髪を切った。
そのときに気づいた。髪の内側、急激に白髪が増えている! 遺伝もあるけど、
いくら何でも老け込むには早すぎやしないか? マリー・アントワネット気分だ。

美容室の帰り、スカートを買った。春だから。
帰宅して改めて履いてみて、「私ってこんなに足太かったっけ?」
しん氏にも聞いてみる。「確かに細くはない。」

寮住まいのしん氏、洗濯室(?)から電話をかけてくる。やや元気そう。
やっぱりあの日パトカーに乗ったらしいよ、と報告。「勘弁してよ」
洗濯機、乾燥機、と移動しつつ話し、浴場まで来たとこで「じゃあねー」

それで私も風呂に入ることにする。一時間ほど籠もった。
シャワーで済ます日が多いので、お湯を溜めると、つい長風呂になる。
ハナウタ何曲歌ったかな。

見たり見なかったりの『新選組!』、今夜は見た。相変わらず伏線細やか。
え、もう江戸編は終わるの?と思ったが、考えてみれば始まって3ヶ月だ。
藤原くんの沖田総司、前髪を落としていた。大人になった、てことだけど可愛い!

2ヶ月ぶりに実家に帰った。父親が接待でいなかったので、母と二人で外食。
サーロインステーキを食べた。ファミレスだけど、豪勢だった。
そこで母から、パトカー乗車の事実を知らされたのだった。

母親は料理の本を買っていてくれた。『昔ながらのお母さんの味』(主婦の友社)
姉にも同じものを一冊プレゼントしたらしい。
きんぴらや肉じゃが、さばの煮つけ等、これぞ定番のレシピ集。重宝します。

帰り際に母親、ふいに小銭入れを開けて「ほら、見てー」
中には500円玉がゴロゴロ入っている。「何でこんなに?」
「あんたが来たらあげようと思って」6枚ももらった。私はこういうのに弱い。

人間、優しくしてもらったことは忘れないな、と思う。
私って奴に見どころがあるとすれば、物事に素直に感動できる心じゃないかと思うが、
それはこれまで、色んな人に色んな場面で優しくしてもらってきたからだろうな。

タイトルは、荒井由実の曲より。『魔女の宅急便』でも使われていた。
そのフレーズはこう続く。「きっと、目に映るすべてのものは、メッセージ。」
あの映画は公開当時よりも、大人になってから見たときのほうが感動した。





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2004年03月20日(土)  起こることのすべてが

金曜日は風邪ぐあいが思わしくなく、会社では喉が乾燥するし、
しじゅう鼻がムズムズしていた。
ついに花粉に反応するようになったのか?!と疑ったり。
酒を飲みながらも、しょっちゅうハンカチを出したりして。
で、夜は12時過ぎにはバッタリ寝てしまったというのに、
今日も起きたら12時過ぎてました。日が高〜い!

皿山まで5−6キロ? 真新しい、ぴかぴかのボディーの自転車をこいで、
安田さんの新しい事務所へ遊びに行く。
この事務所はアトリエに併設されている。いい環境。
たくさんの本、CD,ポスター、フィギュア。
部屋も大手門の頃よりずいぶん広い。手作り感は変わらずで素晴らしい。
人がたくさん集まってわいわいやった。

安田さんちの、小柄でかわいらしい奥さんと、
やんちゃで利発そうなまおくんも来ていた。初めてお会いする。
まおくんは、小学3年生。
友人知人の子どもにお目にかかる機会は時々ある年ごろになった私だが、
赤ちゃんでない子ども、というのはとても新鮮。
伸びやかな手足であちこち行き来して、くるくるした目、つるんとした肌、
しっかりした口調、私たち妙齢(?)の女と接するのは照れくさそう、
「パパ、見て見て〜!」なんて、
自分でその場で染めたものを(草木染めのアトリエなのです)
うれしそうに持ってきたりして、かわいいの!
すごいな〜、こんなに大きくなるまで、育てるってすごいな〜、パパとママ!
と、心ひそかに感動だった。

夕方になり、ひとり先に皆さんとさよならして、天神へ向かう。
自転車って便利だねえ。
皿山は少し遠いけれど、道がけっこう広くて走りやすいので、
ぼんやり考え事をするにはちょうどよい距離。
都市部って、もっと車が少なくなるべきではないかと思うのだよね。
わけのわからない交差点、なかなか変わらない信号が減って、
歩道と自転車道が分けられてもっと広くなって、段差も減って、
すると(車に乗らない私にとっては・・・)随分住みよくなるんだけどなあ。

向かった先は、天神のライブハウス、ハートビート。
めがねうら主催の『蛍茶屋』だった。
福岡人としてのめがねうらのライブは、今日で最後になる。
すごい数の人々が集まっていた。
興味本位というよりは、みんな「めがねうらを見よう!」と意気込んで来ている感じ。
もちろん私もその一人。尊敬する後輩たちだ。
サークルの仲間や、よくライブで会う子たち、いっぱい来てた。
みきちゃんに、おはぎをもらった。わーい。

対バンは同じサークルのCasting Around、久々のライブで炸裂していた。
戦闘機のようなひろやさんのドラムを見ると、あれだけ情熱をぶつけられたら、
どんなにスッキリするだろう、と思う。
でもあれだけになるまでに、すごい練習をしてきたのだきっと。

もう一つの対バンのウラニーノは、新星堂オーディションで全国優勝した埼玉のバンド、
(めがねうらはあのとき、審査員特別賞だったかな?)
出てきた瞬間からぐっと心をつかまれた。さすが、流れる石と書いて流石です。
「ダメなおれの青くさい歌」という一貫したテーマはぶれることなく、
時に呟いたり話したりするように歌われるフォークな心根を、
力強くもあたりは柔らかく、ドラムとベースがしっかりリズムで刻む。
MCも、むちゃくちゃうまい。
でも、歌も演奏も喋りも、“こなれてる”という感じはあまりしない、
いい意味でのアマチュアシップを感じた。ほんと、かなりびっくりしたほど、よかった。

めがねうらについては、今夜はもう語る言葉をもたないくらいだ。
二部構成で、一部の最後では私がとても好きな『フォークソング』が
初めてバンドバージョンで聞けてうれしかった。
二部では、男性陣はじんべえ、というか作務衣、というのかな?の着物、
さかいさんは、白地に墨で書かれたような花が咲いた浴衣だった。
三人ともとてもよく似合っていた。特に、しどけなくも粋なさかいさんの着こなし!
それで、思った。これはお祭りなんだ!
センチメンタリズムに酔ってばかりじゃいられない。今日はハレの日。
ビールを飲み干して、焼酎を買い求めた。

今日は曲数が多かったので、よく知ってる聞き手としては、とても楽しめた。
途中からうしろのほうに移動してみたら、お客さんが本当にみんな、
一途な目をしてステージに向かっているのにも胸打たれた。
くるりの『東京』をカバーでやった、
私はこの歌が、イントロだけでもうおいおい泣けるほど好きなのだけど、
めがねうらバージョンは少したどたどしくて、
その感じがまた、これから大海に出てゆく彼ら、を思わせて、よかった。

ほんと3バンドともすごくて、すばらしいライブで、お客さんも良くて、
この場にしんちゃんもいたらなー、と思わずにいられなかったけど、
青春の時を分かち合った仲間も、いずれそれぞれ違う場所に行くのは当然のこと。
これまでのすべてが、美しく、いとおしい。きっとこれからも。
そんなふうに思えたひとときだった。
まあ実際は、会う人会うひとに、留置所の件を突っ込まれてましたが・・・。
家に帰って、しん氏と、ライブや体調のことなど、いろいろ話す。

来年はどんな春なんだろうな。





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2004年03月19日(金)  うすぐもり春もよう

>>Friday 5

If you...
1. ...owned a restaurant, what kind of food would you serve?
(レストランやるなら、どんな料理を出す?)
>>メニューは無く、その日その日で気の向くままに作る。
  それを文句も言わずに食べてもらえるような店がやりたい。
  ・・・て、書いてて気づいたけど、それって家庭やん、ねぇ。

2. ...owned a small store, what kind of merchandise would you sell?
(小さな店をもつなら、どんなモノを売る?)
>>今の私なら、キッチンを巡る品々。
  穴じゃくしから箸置きから、なんでも。

3. ...wrote a book, what genre would it be?
(本を書くなら、どんなジャンル?)
>>これはいろいろ興味ある。小説、詩歌、雑文・・・
  でも『短編集』が作ってみたいなあ、4編くらい書いて収録して、
  全部読んだら、いじましくも懸命な作者の横顔が目に浮かぶようなやつ

4. ...ran a school, what would you teach?
(学校を経営するなら、何を教える?)
>>国語。小学生にも中学生にも高校生にも教えてみたい。
  というか、子どもの感受性に触れたいのだ。

5. ...recorded an album, what kind of music would be on it?
(アルバムを作るなら、どんな音楽が入ってる?)
>>胸がどくどくして、ニコニコしながら大きな声で一緒に歌いたくなるような、
  なのに、ふと気づいたら涙しているような音楽。

◇◆◇◆◇◆

これは土曜日の26時に書いているのだけれど、やっぱり日記って、
その日その日に書かないと、ライブ感がまったく違うねえ。
一日でも経つと、ひと心地ついて冷静な頭で書けるといえばそうだが、
私は、日記は、耳元でぬるい息を吹きかけるようなナマナマしさで綴りたい。
なんて、キモいねー、ふふふ。

人々がやけに忙しげに働いている年度末の風景を横目で見ながら、
ぼんやりと過ごした今週であった。
いや、私にもやることはいくらでもあるし、“自分内 業務日誌”を見たら、
もちろんあれこれこまこま仕事しているのだが、どこか心は上の空。

少し年の離れた人たち、ことに男性を見ていると、不思議な気持ちになる。
机を並べて同じ仕事をしたり教えてもらったり、
仕事のあとでバカ話をしながら一緒に飲んだりしているこの人たち、
毎日、身近に過ごしているけれど、生活というものは全く違うのだなあ。
同じ案件に絡んでいても、負う責任も全然違うし、手にするお給料も当然違う、
奥さんがいて、子どもがいて、ファミリーカーにマイホーム(たとえ賃貸でもね)、
お金の使いみちも異なれば、週末の過ごし方も。
とにかく、稼いだお金を(主には)自分のために使わない、
守るべき存在をもっている、ということに、非常に興味を覚える今日この頃である。
取り巻く世界の映り方って、どんな感じなのだろうなあ。
こんなどうでもいい(?)ことを考えるのも、春だからでしょうか。

さて、夜は、先輩としめし合わせて会社を出て、飲みに行きました。
初めてサシ飲みする。というか、同じ酒席をもつこと自体が、レア。
私から、やる気まんまんで誘ったのだ。エミちゃんも、やるときゃやるぜ!
(註:お相手は、女性です。)
噂には聞いていたが、かなり突き抜けたバクロ大会になり、面白かった。
突き抜けた人って面白いです。柔軟性があれば、なお、よい。
居酒屋も、お店の人の真面目にやっている姿勢が
いい感じにざっくばらんな雰囲気を作り出しているようで、良かった。

ほろりと酔って自転車をこいで帰りました。←飲酒運転になるんですってね。
大丈夫、こけてません。
そういえば、記憶がとぎれがちになるくらい飲んだときって、
知らないうちに足に擦り傷や青痣ができていることはよくあるが(バカ)、
先週の泥よっぱらい後、肩が赤く擦り剥けていた。驚きだ。どういうこと?





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2004年03月18日(木)  希望はいいものだ。たぶん最高にいいものだ。

それほど怒りっぽくはなく、どちらかというとしゅんとするタイプの私ですが、ちょっとムッとしてしまいました。自分のことについては過敏なまでなのに、人に対してはびっくりするほど鈍感なんじゃないの〜?て思うこと、ありますよね。私もまあ何しろ軽はずみな性格なのでそういうこともあるんだけどね。人の振りみて、ってやつだと思って流しとこう。取るに足りないはず、あんなこと。

今日は久しぶりに9時半過ぎまで会社に居残った。
なんて言っても最後の一時間は自分の課題に先輩を付き合わせたのだが。
これでどうやら、無事に最後のレポートを乗り切れそう! 
感謝してます、先輩、ってこれ読んでないけど。
キャッシュ・フロー計算書なるもの、いつも出来上がったものは見てるけど、
作成の場を初めて目の当たりにしました。
ついでに、仕事についてちょっといろいろ、話した。
予想されるとびきりの困難に、できうる限りの対策を講じている先輩(上司)、
肩でももんでさしあげたいくらいだが、仕事で返すのが大事。とは思う。うむ。

その後は大名のJカフェで、友だちと夕ご飯。
遅れて合流したが、もりもり食べて取り返す。
もう子供という年齢ではないので、みんないろいろありますが、
まだ若いことは確実。
希望を失わずに、でも、刹那的・享楽的なばかりにはならずに、
自分の人生をぼちぼちいきたいな〜、と、思うのであります。
希望はいいものだ。たぶん最高にいいものだ。
映画『ショーシャンクの空に』のせりふにあったね。

帰ってきたら12時半だったので、お弁当のおかず作りはやめて、
先日買っていたパイナップルを切った。明日は、これ持っていこう。
あとは、お米と、冷凍食品のおかず。こんなもんですよ。

ゆうべ寝る前に読んだ沢野ひとしの『転校生』(集英社文庫)はよかった。
彼の文章、思いがけず上手くて、なんか切ない気持ちになる。

周りに風邪っぴきが増えていてみんな苦しそう。お大事にね。
なんて言ってるうちに、あらまた2時過ぎた。
私の風邪も、まだ治ってはいないのです。喉が痛くて。
夜更かしも楽しいけれど、健康な生活に適度な睡眠は不可欠。おやすみなさい。





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2004年03月17日(水)  ちゃんと見てるから。

しん氏の足の調子がかなり心配だ。
見なくても、声の調子でだいたいわかる。今どれくらいなのか。
痛い、とか、やばい感じ、とか、言葉は同じでも今はひどい状態。
もちなおすヒマがなさそうなのがさらに心配。
どこか悪くしたとしても、ひぃひぃ言うのはそのときだけで、
安静にしとくとか、病院で診てもらうとかしたらそのうち治る、
若くて五体満足な自分は、体調不良とはそういうスタンスで付き合ってきた。
しんちゃんを見ていると、そうじゃないことのつらさがわかる。少しだけだが。
もどかしい。もちろん、自分の体をいちばんもてあましているのは本人だろう。
でも、彼は自分の体とは一生付き合っていかなければならない。
ベストを尽くして欲しいと思う。
気持ちの浮き沈みはあっても、投げ出さず、辛抱強く、追求して欲しい。
私も、そのためにできることはなんでもする。
とはいえ、こう離れていると、そばで見ていることすらできないのが現状。
「ごめん、今ちょっと、横になりたい・・・」
そう言われて電話を切ることくらいしかできない、つらさ。

今はお互い自分の生活に向き合って、元気でいるのが一番なんだね。
それにしても、しんちゃんは最近、めっきり大人になってきたなあ。
こうやって力関係(?)が変化していくのでしょうか。
頼もしいような。さみしいような。

私はといえば、相変わらず同じようなところでぶすぶすくすぶっている。

事情もよくわかっているし、自分の非もじゅうぶんわかっている、
そして今どうすべきか、についても正解は恐らくひとつ。
だけど、だからこうします、と言われてもう言葉を返すこともできない、
という状態をあっさり心まで受け入れられるほど、人間できてない。
楽しいことがいろいろあっても、それで一つの悲しみが打ち消されるわけじゃない。

こんな私でも、それなりに挫折とか、別れとか、今まであった。
それで言えるのは、毎日をいっしょうけんめいに過ごしていたら、
時間が楽にしてくれるということ。
だから今度もそうするつもりです。
愛すべきものはたくさんある。
ただ一つを大事にしたいときもあるけど。

最近、「ちゃんと見てるから。」のような言葉を立て続けにかけてもらった。
ぜんぶ年上の人からで、こういう励まし方は人生の先輩ならではだなーとふと思った。
心弱くなっているときって、自分ばっかりつらいような、一人よがりな気分になる。
がんばって、でもなく、楽にいこうよ、でもなく、「見てるから」。
ああしろ、こうしろというのではなく、「見てるから。」
それだけで、ずいぶん救われる気分になるものだなあ。一人じゃない、と。
しかも、実際に自分の面倒を見るのは自分だよ、と気づかせるこのニュアンス。
大人だなあ。

今夜は、ゆうべの手羽先煮、それと里芋と豚肉の味噌煮を作って食べた。
久しぶりの炊きたてごはん、おいしかった。
今回の風邪は、喉のほかにお腹の調子が悪いのがつらいところだが、
食欲には影響ないのでついつい食べ過ぎてしまう・・・悪循環か?





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2004年03月16日(火)  私を待っていてくれた

影も形もなくなった、と思っていた、私のかわいい黄色の自転車ですが。
(はい、まだ泥酔バナシの続きですよ・・・)
きのう、見つかりました。あったんです。

しょせんこの世はかりそめの宿じゃないか、恥なんて、恥なんて。
日曜日の夜には開き直るような気持ちになっていたものの、
週明け会社に行ってみれば、さっぱり忘れていた愚行を聞かされ、
穴を掘って逃げ出したくなる。
しかも、体調が悪い。
再び風邪を引いてしまったようだ。おなかも痛い。
あの夜に引いたとしか思えん。
ああ、いい年して、飲みすぎるもんじゃありません。

しかし自転車は見つかった。
置いたと思っていたのとまったく違うところまで、乗っていっていた。
(と、会社の人に教えてもらった。)
ほんと記憶になかったからねえ。怖いよ。
なくしたと思っていた鍵も、会社の人が持っていた(なぜ・・・?)。
言われたとおりの場所に見に行ってみると、いい子で待っていてくれた。

もう出てこないものとあきらめて、日曜日に新しい自転車を買ってしまっていたが。
見つかった子をそのままにしておくことなんてできやしない。
連れて帰ってきた。
慣れた乗り心地に、心が弾んだ。
のぶまる〜(←友人による謎の命名)、会いたかったよ〜!

今日は会社を休んでおりました。
本当は今週の金曜日に有休をとるつもりだったのだが、
悪くならないうちに、と思ったのと、
先輩にはもともと、なるべく月末から遠いうちに休んで欲しいと言われていたのと、
昨日ひどく気分が(機嫌が・・・?)すぐれなかったのとで、
ゆうべのうちに会社に電話して、休みをいただきました。

15時間も寝てしまった。
どうも良くない傾向だとは思う、睡眠不足と過眠の繰り返し。
「会社辞めようかな〜なんて思うときあるんですよね〜」
と、酒の入ったときになにげなく先輩に言ってしまったら、
「あーそういうこと言い出すんじゃないかって思ってた」
と返されたのも小さくショックだった。
そういうふうに見えてるんだ・・・。普通にしてるつもりなのに。
元気出さんとなー。と、思います。
が、そこまで無理してするものでしょうか、仕事とは?!
と思うのも事実。
しかしお給料をもらっている以上、もちろん、やることはやるつもりです。

手羽先とゆで卵・じゃがいも・にんじんのオイスターソース煮を作った。
これは誰にでも食べさせられるな、と思うくらい、おいしくできました。

そういえば一昨日がホワイトデーだった。
会社の人からはおいしいフィナンシェもらいました。
しんちゃんには、「当日は会えないから」と、名古屋に行ったとき、
無印でお菓子を大人買いしてもらいました。
チョコをあげた翌日にお返しをもらったという話。





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2004年03月14日(日)  風よ変われ

起きる。まだ泥酔のツケは払いきっていない。
ともかく部屋を掃除し、シーツなど洗濯して、食パンを食べ、家を出る。

昼の中洲へ。
そう、金曜日、自転車に乗って飲みに行ったまま、置きっぱなしだったのだ。
しかも、泥酔のどさくさで、鍵をなくしてしまっていた。
合鍵はない。
他の持ち物は全て無事だった。鍵は自転車につけたままにしていたのかもしれない。
果たして、自転車は影も形もなく消えていた。
暗澹とした気持ちになる。
確かにもう古い自転車だった。
でも、こんな形で急に別れが来るなんて・・・人生わからない・・・
って、自分がすべて悪い。
毎日の相棒だったかわいいあの子、今ごろどこでどうしているのだろう。
びっくりしただろうか。いい人に拾われたのだろうか。
トラックで遠くへ連れて行かれたのだろうか。淋しがってはいないか。
悲しい。

しかし、It's no use crying over spilt milk、
覆水盆にかえらず、綸言 汗の如し、だ。(なんか違う・・・)
起こってしまったことはどうしようもない。
落ち込む私に明るさを持ち込む友だち、来たる。
手作りミトンを持ってきてくれた。
これでまた、私の自炊ライフに彩りが!
人が来るということで、部屋もいくぶんきれいになったし、
おいしいものを楽しく食べることもできたし、いろいろしゃべって気も紛れた。
酒を飲む元気も出た。
いや、懲りてます。もちろん少量にしました。

以前、別の友だちにお土産でもらっていた、そばパスタなるものを調理した
(友だちが。)
彼女は私など遠く及ばない料理歴をもっている。
手際よくソースをつくる様子を見て、へぇーへぇーとボタンを押し続ける。
なるほど、パスタソースって、ああいうふうに作るんだね。

先週レンタルしてそのままになっていた、『月とキャベツ』を一緒に見た。
8年前の映画。ブレイク前後の山崎まさよしが主演だ。
なんてこたァないストーリーだが、ああいうものに郷愁を感じるのは、
やっぱり青春の甘さ、切なさ、かえらなさを誰もが無意識に実感しているからかね。
山崎まさよしって、ハンサムではないように思うけど、なんか、いい。
ぶっきらぼうな感じの話し方とか、よかった。
八重歯ぎみの下の歯。劇的なまでの、あの、なで肩・・・。

遠い月、天にあり日ごと形を変え、手を伸ばしても届かないもの。
地のキャベツ、花のようにも見え、水を含み、体内に入る生の象徴。
音楽。

そのビデオと一緒にレンタルしていたアルバムを、CD−Rに落とそうと、
インデックスまでボールペンで書いたあとで気づいた。
CCCDだった。
レミオロメンめ〜!
すごすごとMDに落として、返却に行った。





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2004年03月13日(土)  覚えてることも忘れてることもイヤ

中央警察署の留置所でした(昨日の続き。)

あれを留置所というのかどうかは良く分からないが、
おそらくあんなに奥まで行ったことのある人はそうそうおらんだろう、
というくらいの奥のほうに、天井は低く、入り口は黒い格子、という、
あのドラマで見るそのままの小さな独房があり、そこで転がって寝ていたのです。
薄い毛布がかけられておりました・・・。

(檻かよーーーっ!)
とさすがに一気に目が覚めたことでありますよ。

動揺も酔いもさめやらずで、そうそう滅多に経験できないここでのことを
あまり覚えていないのが今となっては悔やまれる。(>不謹慎)
なんせ、酔っぱらって行き倒れてたのを拾われたらしいです。
そのあたりのことはまっっったく記憶になく、いつ会社の人々と別れたのか、
どこで行き倒れて、どういうかっこでいたのかも、藪の中。
いちばん気になるのは、自分がパトカーに乗ったのかどうか?!である。
最後にいた店は親不孝通りらしかったので、そこから中央警察署・・・
微妙に距離があるのだもんね。
朝になって起きてから、警察の人がその辺のことを説明してくれたのだろうが、
それさえももう覚えていない。
乗ったのかな〜、乗ったのなら覚えておきたかった(>不謹慎)

しかし、いくら優しく気のいいおっちゃんのような顔をしていても、
警察は警察、やるこたぁしっかりやってたな、という印象だ。
プライバシーもクソもありゃせん・・・であった。
もちろん、ぐうの音も出せません。
自分が悪いのです。
お仕事ご苦労さまです。
わけもわからず、指紋をぺたぺたといろんな書類に押してきた。
まあ、勝手に酔っぱらって行き倒れてただけで、
人様に危害を加えたりはしていなかったのだけが、救いといえば救い。
しっかり実家にも連絡されていた。
「いま、電話しなさい。心配されとるよ」
と言われ、母親に電話する。

「あんた、またやったね。」
一報を聞いてからしばらく経っていたせいか、親はいくぶん冷静であった。
「拾ってくれたのが警察の人だったから良かったようなものの、
 それがどっかの悪い人やったら、あんた、今頃どうなっとったかわからんよ」
云々、云々。
おっしゃるとおり。
「親も年をとってきたし、これからは、親孝行せないかんよね」
なんて、ゆうきちゃんとしんみり話していたのは数時間前だというのに、
この体たらくである・・・。

これまでの泥酔史を振り返ってみても、
友だちに連れ帰られ、恋人に迎えに来てもらい、見知らぬ人に路上で起こされ、
私鉄の駅員さんに保護され、そして今回は警察だ。
(こうして書いてみると、ほんと、ひどい。)
どんどん悪くなってきている。
次回は気づいたら、外国に行く船の中・・・
だとしても、もはや何の不思議もないように思える。恐ろしい。

やけに眩しい朝日を浴びながら警察を出て家まで歩いて帰り
(どこをどう歩いて帰ったのか覚えていない)
服を脱いで横になってほどなくかかってきた会社の人からの電話に出て
(何をどういうふうに話したのか覚えていない)
ひと眠りして昼になって、おびただしい数の不在着信に気づいて
一緒にいた会社の人たちに電話をして謝り
(このときもなお、まだ変なテンション)
そういえばあとひとり連絡がとれていない人がいる、と妙に心配になって
会社に電話をしてみると出勤していたその人と喋り
(この辺で少し現実に戻る)
夕方から約束をしていた友だちに電話をかけてキャンセルを伝える。
(ことのあらましを聞いて絶叫していた)

そしてさらに眠り続けること数時間、夕方になって目が覚めて、
初めて鈍い頭痛と胸やけに気づいた。
やっと正気に戻ったら、当然のことながらひどい自己嫌悪に襲われて、
なんとかシャワーは浴びたものの、
ゆうべの洗い物も、脱ぎ散らかした服も片付ける気にすらなれず、
ひたすらベッドに入ってぼーっとしたり、本を読んだりしていた。
立原正秋の『薔薇屋敷』を読了。
阿片と買春にまみれた戦後の話だった、が、再生へと収束していったので助かった。
抜群のタイミングでこういう読書がやってくるときって、ある。

夜中になってようやく廃人気分から抜け出して、
コンビニに行ってヨーグルトや清涼飲料水など買い込み、雑炊を食べた。
しん氏に報告の電話をかけて、怒られつつも愛情を感じ、
いくらかあたたかい気持ちになって、部屋を片付け、またすぐに眠った。

しかし何で私はこうなんだろう。





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2004年03月12日(金)  FRIDAY MIDNIGHT LOST

ちょっと面白いサイトを見つけたのでやってみます。
人は質問に答えたがるものだ。
でも、大切なのは「どう答えるか」ではなく、「何を問うか」だと、
森博嗣は言っている。
>>Friday 5

1. What was the last song you heard?
(いちばん最近聞いた歌をひとつ)
>>これは、いま流れてる歌やね。
  サニイサイド『この部屋』

2. What were the last two movies you saw?
(いちばん最近見た映画をふたつ)
>>『キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン』
  『ラスト・サムライ』
 もろハリウッドだなあ。今日は『月とキャベツ』を見る予定。

3. What were the last three things you purchased?
(いちばん最近買ったものを3つ)
>>カラダバランス飲料「DAKARA」
  鶏湯春雨
  明治ヨーグルト『VI-YOU』
  ひっさびさに、コンビニでカゴもって買い物しました。

4. What four things do you need to do this weekend?
(この週末にすべきことを4つ)
>>シーツの洗濯(済)、衣替えぼちぼち、通信教育課題、
  そして何より、反省・・・。

5. Who are the last five people you talked to?
(いちばん最近話した人を5人)
>>恋人、母親、友だち、会社の人ふたり。

◇◆◇◆◇◆

たいへんな金曜日。
あとで書き足します。まだ事後処理の最中です。
(3月14日のにちようび、11:30 a.m.)

ゆうきちゃんをうちに招いて、簡単手作りの食卓をもった。
一週間の疲れと週末の心安さ、気の置けない友だち、自宅、
と酔いの回る条件はそろって、滑らかに回る口を絶えず酒で潤しながら、
気がついたらあっという間に日付を越えていた。
いつ見てもちょっとありえないほどに綺麗なつくりの顔を火照らせて
帰っていった彼女が帰宅後すぐにくれたメールを読んで、
何だかたまらないような気持ちになって家を出た。
会社の人が飲んでいるというので合流すべく。

後日のしん氏いわく、
「そんな時間から飲みに行くのが、そもそもの間違い。」
そのとおり。
ゆうきちゃんとの、酎ハイにワインに焼酎、という節操に欠ける酒盛りで、
既に酔っぱらっていたのだ。
冷たい3月の夜風に吹かれて自転車をこいで、醒めたと思ったのもきっと間違い。
大概ほろ酔いなのは自覚してたのに、そして眠くてたまらんかったのに、
私の背を押して家から出かけさせたものはなんだったんだろう?

1軒、2軒、3軒、と、時間が経つにつれて記憶は先細りになり、
ぷつんと消える。
そして翌朝、私が目覚めた場所とは。
(明日の日記に続く・・・)





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2004年03月11日(木)  また春が来る

朝いちばんで、チーム内ミーティング。決算も間近になってきた。
「今年は、私もかつて経験したことのない、厳しいスケジュールです」
10数年選手の先輩がおごそかに言う。
さもあらん、びっしり書き込まれたカレンダーを見ると、
震えるような、やけっぱちになりたいような、10キロ走って逃げたいような気分だ。
やる気がないわけではない。
でももうそれほどの希望もない。
私はいつまでここにいるのかなあ、なんて呟くことが多くもなってきた。

ただ、私は今のところ部署の人みんなを好きで、とりわけ
お世話になりっぱなしの先輩が今年どんなにきついかももう容易に想像がつく。
この人のためにもがんばろう、とは思うのです。
そう思わせてくれる先輩とめぐり会えたのは、天佑かしらね。
そういえば、しん氏も仕事の忙しさはよくこぼしているけど、
まだ周囲の人を悪く言うことはまったくないなあ。

昨年の今日の日記を見ると、やっぱり監査の週でした。
明日もう会社に行きたくない、と書いている。ふふふ、そうでしたね。
今年同じ仕事をやってみるとやっぱり楽だったり早かったり、
でもその分、違う仕事もするようになっているわけで、
そうやって「自分いまむかし」を比較してみれば、感慨がないこともない。
もうああいうところではつまずいたりしない、
でも今は今で、別クチでしっかり落ち込んでいる。
そういうものなのでしょう。

8時半、買い物をしてスーパーを出たところで、同じく帰途のかしわいさんと遭遇。
同じくチャリ通、しかし距離では大幅に水をあけられている。
うちのそばから香椎の先まで通う、軽装の、かしわい氏30歳である。
玄関口まで来てもらって、名古屋みやげの味噌せんべいを渡す。
ついでに、友達にもらったたくさんの海苔も、ジップロックに詰め込んでおすそ分け。
にこにこと喋るかしわいさんは、いつでも自分の筋を通してて、
いつでも面白そうなことを着々と準備している。

キャベツ・ツナ・エリンギ・ソーセージの白ワイン蒸し。をレンジで作る。
じゃがいもをふかしたものと、スパ王を添えて夜ご飯。
よく食べるなあ。
調理酒だもんねー、なんて買った白ワインは当然、一杯、二杯と食卓にも上がる。
ああ、やせたいねえ。
これから一枚、二枚と着るものを脱いでいく季節ではありませんか。
最近、私を舞い上がらせた褒め言葉のひとつに男の人に言われた
「太ってるなんて、一度も思ったことないよ。」
というのがありましたが、なんのなんの、ぷくぷくしてるよ。
年末年始以来、どこに肉がついたのか自分でハッキリわかるもん。
ともかく体重計に乗って、現在の正確な重量をはかるのが急務だな。

自転車移動がメインになってから、みちみちで写真を撮ることが少なくなった。
以前に撮った写真を、こちらにちまちまあげてます。
もうすぐ来る美しい季節を目にうつして焼き付けよう。

今夜もしんちゃんとの間で絶賛ネタが上がった。ノラ・ジョーンズについて。
でも、本格的に始めると長くなりそうだったので、
お互いに睡眠時間をとるために、早めに切り上げた。





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2004年03月10日(水)  日常のそこここで口を開けて待つ危険

私と数ヶ月前後してひとり暮らしを始めた人と話す。面白い。
人の話によって自分が見えてくることってありますよね。
その人いわく、

「モノを食べるのと寝るのが同じ部屋というのがどうもイヤ」
(私:ははぁ、なるほど。気にしたことなかったなあ。)

「引っ越してから二ヶ月くらい、夜あまり眠れなかった」
(私:ほえー、いつでもぐっすりだよ。)

「寝ていても、隣や上下、外のちょっとした物音ですぐ目が覚める」
(私:上の住人の深夜のお風呂や洗濯の音も子守唄がわり。)

いやー、私って、ひとり暮らしに向いてるなあ、なんて思うことしきり。

しかし!
起きれない。まったくもって起きれない。
いや、夜が遅いというのがいちばんの原因だということは自明だが。
前日、ちょっとだけと思って読み始めた『剣ヶ崎』(立原正秋)にひきこまれ、
やばいなーと思いながらも読了して、おそるおそる時計を見たら3時だったのですが。

この日、寝坊により遅刻。
またかよ!
12月に遅刻して、1月2月はウインタータイムで一時間出勤が遅くて、
3月、通常に戻ってわずか10日でもう遅刻だよ!
情けないったら。
今回は、会社から電話がかかってくる前に起きて連絡を入れられたのが唯一の救いだ。
会社員向いてないかもしれない、もう朝の遅い仕事に就こうかな・・・
なんて、果てしなく気分は沈んでいくが、落ち込んでばかりもいられん。
3月に入り徐々に忙しくなってきています。
それでも、本当はもっと、今のうちから忙しく準備しなければとは思う。
危ない。

今日こそ早く寝ようと、帰宅するや、入浴をすませ、洗濯機を回して、
夜ご飯は親子丼。
私の作る親子丼は、いつも微妙に味が違う。
これよこれー!という味に仕上がったのは、一回だけ。
今日も、んー?と首をかしげながら食べました。ま、自分で食べる分にはじゅうぶんか。

酔っぱらった人から電話がかかってきた。
ほろ酔いの帰り道って、ひとりになった後も誰かと話したくなるよね。
私もひとりの夜だし、それは一向にかまわないのだが、
とつぜん会話が途切れたので不審に思ったら何ということ、ずこっと転んだらしい。
「やだ、大丈夫ですか〜? びっくりした〜、わ、血が!」
なんて、通りかかった人がさかんに心配している声がする。
確か先月も同じようなことが・・・。
手と足と顔が痛い、とは、こりゃまた派手な。
危ない。





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2004年03月09日(火)  立ち止まることすらできないのさ

もうね、ストレスで気がおかしくなりそうです。
だいたい私はガマンの足りない性格で、
日頃うじうじ考えごとが多いわりには、軽挙妄動につっ走るくせがあります。
深謀熟慮にはほど遠く、事後承諾はお手のもの。
しかしここはとりあえず、海に向かって叫んでみました。
(携帯で撮った画像は、クリックしても大きくならないようです。)

だけど今日は長浜CBにてホリデープリンターズのライブだったのでした。
何だか洗い流されてきました。
4ヶ月ぶりのフラッシュさん! やせてた。
すごい懐かしさと、期待と不安とでドキドキした。
初めて見るホリデープリンターズ、一曲目でにっこりできた。
フラッシュさんのあの声はカラフルなキーボードによく乗って、
演奏も息が合ってて、やっぱりねじれた雰囲気で、想像以上にいい感じ。
とにかくフラッシュさんの歌が聞けたのがうれしかった。
曲もいいのがいっぱいできててうれしかった。
違うバンド見に来てた人たちも、みんな釘づけになってたのもうれしかった。

ずっと同じところにいるようだけど、フラッシュさんを取り巻く環境も、
私だって、ここ1−2年で気づいたらいろいろ変わってた。
でもフラッシュさんの歌はやっぱり素敵で、それを聞く私の気持ちも全然変わらん。
それがうれしかった。
いつの間にか変わってく。変わってくけど同じところにいるわけじゃない。
でも、そのときそのときのフラッシュさんの歌を聞く。
なんかね〜、それがね〜、同じ時代を生きてるって感じがするね。
たまにしか会えんくてもね、愛が噴きだすね。
ビール2本でほろ酔って、フラッシュさん(今日はけんじ。って誰それ)とちょっと喋って、まおちゃんと熱く語りながら帰った。

わたし、みっともないこともいろいろするよ。これからもきっと。
みんな一生懸命だ。

今日はサンキューの日。
友だちのシズラーっ子、よりちゃんの誕生日です。オンナ25歳おめでとう。
今朝になってしまったけど、ハガキを出した。

ゆうべ読み終わった『薪能』(立原正秋)のラストは、心中だった・・・。
もしかしてそうかな、そうくるかな、ああやっぱり。という感じだった。
でも小説だからね。美しい小説だった。大好き。
続いて、『剣ヶ崎』を読み始めました。こっちのほうがさらに暗そう。
これから少し読みますが、いま、1時40分。
今日は少し早く寝ます。明日はお弁当なしの日。





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2004年03月08日(月)  泣きたい日

寒いけどよいお天気だったので、昼休みに自転車に乗って会社を出た。
自転車に空気を入れるために f(^ー^;

今朝といったら、会社の手前二つ目まで一度も信号に引っかからなかったおかげで、
寝坊して(そう、やはり今日も寝坊しています・・・)遅く家を出た割には早く着いた、
のだが、風は強いわ空気は抜けてるわ、というコンディション。
たかが10分だけど休みなくこぎ続けるのがけっこうきつかったのだ。
会社からいちばん近いと思われる自転車屋さん、
「あー、うちはねー、空気入れ貸し出ししとらんとよ。
 でも、せっかく来とんしゃーけん、今回だけ、入れちゃーね。」
ありがとう〜、
でも、町の自転車屋さんなら、空気入れくらい貸し出してくれてもいいっちゃないと?

ここのところ、3日連続で夜にインターホンが鳴る。
誰なのよいったいー。
昨日と今日は1階のオートロックの外からだったので、
もっとも穏便に考えるとNHKのおじさんだろうが
(越してきて5ヶ月、そろそろ捕まる頃だろう・・・まだ逃げるが。)
土曜日はドアの前まで来ていたのだ。どないして入ってん?!
とても大きな声で、宅急便のように見せかけつつ絶対に違う、
という怪しげな口上を、各ドアの前で繰り返す男を魚眼レンズから見てた。
今にもピッキングして中まで入ってくるのじゃないかと、怖かった。
居留守を決め込んで息を潜めていれば済むのだろうが、
何度も鳴らされるインターホンが響いてる間は、ほんとに怖い。気味が悪い。
これから毎日来るのだろうか・・・。

半分残っていたブロッコリーを、昨日と同じように食べた。
ベーコンと玉ねぎのほかに、今日はエリンギとソーセージを加えて、
バジルソースをかけて、レンジで調理した。
そのほかに、ほうれん草と大根・人参・しいたけのお味噌汁、
ほうれん草のおひたしカツオブシがけ。
たくさん品数を食べると満足感倍増だ。

立原正秋の短編『薪能』を寝る前に読み終わる予定。
『恋人たち』(角川文庫)もそうだったけど、この人の書く男がとても好き。
あの情けなさ、何か大事なものが欠落している、乾いた感じ。
これに少し優しさとか弱さとかの湿り気を帯びさせたのが宮本輝の書く男、
これを少し投げやりにエゴイスティックにモラトリアムにしたのが吉田修一の書く男、
というと大雑把に過ぎるけど。
私にとって、いい男じゃないけど好きな男を書く3人。

養鶏場での自殺のことを知ってから、ずっと気分が暗かった。
間違えて、その後の対応も悪くて、経営者としても生産者としても愚かで、
糾弾され罰せられるべきだったのだろうと思う、確かに。
だけどあの年で、夫婦で首を吊るなんて、悲しすぎる。
「それで済むわけじゃない」「最後の選択まで間違っている」
それはきっとそうなんだろうけれど。
私の近親者にもいるが、年を取ってからの自殺って、本当に悲しい。
この世のどこにも居場所がなくなって、毎日が針のむしろで、
死へ、どんどん気持ちが傾いていって、しかも夫婦でそれを決意して実行するまで。
想像すると、想像でしかないけれど、叫びだしたくなるほどだ。
一方じゃ、同じ年頃の長嶋さんは、国ぐるみというほど心配されてんのに・・・
なんて、長嶋さんは私も大好きだが、なんか、やりきれなくなる。
私の家も自営業で、零細でいつも不安定で、社会的にも経済的にも弱くて、
というのが変にオーバーラップしてか、どうも気持ちが落ち着かず。
子供の頃から両親の老後のことがいつも心配だった、
そしてうちの両親はもう還暦だ、老後も遠い話じゃない。
大人になるにつれ、どこの家でもいろんな問題が顕在化してくるものなのだろうけど・・・。

それで夜、母親に電話した。
「自殺のニュース見た?」
と聞くと、
「ああ、さっき、見よったよ。ほんと、すぐに通報すればよかったのにねえ。
 変なことやってごまかそうと思っても、そうはいかんもんなんよ」
と、のんびりしていた。
長嶋さんのことやら、新しくなった岩田屋のことやら、今度の帰省のことやら、
とりとめなくしゃべってる母親に、まだ今はある平和を感じて安心し、
そして、いつか必ず来るときが、余計に怖くなるのだろう、また。





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2004年03月07日(日)  楽しいことを知ってしまった

強い風と寒気にさらされながら試験会場になっている母校の大学に着いてみれば、
開始時間を30分早く勘違いしていた。何でこうも不注意なんでしょう。
なんとなく、うろついてみる。どこも静かだ。
ここは主に、1年生と2年生が講義を受けるキャンパス。
思い出はちょっとぼやけてきたな。

私が受験したのは、銀行業務検定、とやらの中の、「財務3級」
教室は9割、男性でした。
あまり喋ったことのない会社の後輩が、意外にも笑顔でいろいろ話しかけてきた、
営業マンになったんだねえ。

歯が立たない、というほどでもないが、やっぱり手ごたえはなし、
まあ今回はこんなもんで勘弁してやろう、サヨナラ〜、と退室して、
帰り道でけやき通りの本屋さん「キューブリック」に寄る。
ここは品揃えといい雰囲気といいすばらしすぎて、
さんざん立ち読みしたけれど、すごく欲しい本があったけれど、買わず。
対価さえ持っていれば物欲をみたすのは簡単なことだが、
次から次へと手に入れて、身につかないものをいっぱい抱えているのは、
何だかかっこいいもんじゃないなーと思うようになった私です。
自分がいま大事にできる分、というのをいつも把握してたい。
今、本は立原正秋の短編集を読んでいます。

おなかが空いてたまらなかったので、家に帰ってすぐ、焼きうどんを作った。
友達におみやげでもらった讃岐うどんの麺で、
冷凍していた豚肉をどばっと入れて、長ネギとピーマン刻んで、
バターとお醤油で味付けして、かなりおいしく食べました。
テレビをつけたら「ちびまるこちゃん」をやってた。
まるちゃんが「分身の術」の修行で、おじいちゃんの周りをぐるぐる走るとこ、
ひとりで爆笑してしまった。いま思い出してもけっこう笑える。
ああいうのが私のツボなのよね。
ベッドに入って見ていたら、そのまま眠ってしまった。
部屋の電気も、電気ストーブもつけっぱなしで、だらしなく、あったかかった。

3時間くらいして起きたあと、賞味期限が切れたハムがあったなーと思い出して
ケチャップライスを作った。味見したら、イヤですよ、めちゃうま!
思わず食べてしまいそうになったけど、これは明日のお弁当、がまんがまん。
でもやっぱりおなかがすいてきたので、ブロッコリーとベーコンと玉ねぎで、
クリームチーズ煮を作って、昨日のお味噌汁と一緒に食べました。
しかし、一日のうちでこうも次々と料理して、こんなに駆り立てるものは何だ?
料理なんてきっと好きにならないと思ってたのに、
今の私といったら、まるで『キッチン』(吉本ばなな)の主人公、みかげだ。
とりつかれたように、時間も気にしないで、ねえ。
食べる時間はあっという間で、食べればあとかたもなく消えるし、
鍋やらフライパンやら洗うのは面倒だ。でもその全てを厭っていない今。
いずれ憑きものが落ちたようにしなくなる予感はするが・・・。

今日は久しぶりにビデオレンタルしてきたのだが、いま、深夜の3時半すぎ。
それほど夕寝が効いてそれほど眠くはないけれど、
さすがに、これから見るのはよしたほうがいいのでしょうね。
“今夜”見たいから、借りてきたのになあ。
時間はうまく使わにゃならんねえ。夜は早く寝らないかんねえ。





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2004年03月06日(土)  時計と仲良くしなければ

雪は生真面目に毎日降っている。
それでもこの寒波が遠ざかったら遂に春だろう。
ちょっと困ったなあ、という気分。
4月は休みも少ないし帰りも遅い、およそ人間的な生活ができないことも考えられるので、
その前にやっておかなければいけないことがいろいろある気がする。
でも、今月も既に一週間。早いなあ。早いよ。

などと、もの思いにふけりながら(?)向かった先は、土曜日の会社。
忘れ物を取りに来たのです。
私の席がある階で一人だけ出社してきていた先輩が、
「そうだいいものが」
と差し出したのは、洗剤の小さなパック。
ありがとうございます。実用的です・・・。
甘栗のお菓子などいただきながら、つらつら喋る。
いま話題になっている本『負け犬の遠吠え』(酒井順子 講談社)を薦められたが、
どういう本か実際に手に取っていないので詳しくは知らないものの、
25歳にしてこれを読めと言われる自分がちょっと悲しいようなおかしいような。
でも、
「ひとり暮らしも長くなると、誰かと住みたいなあって思いませんか?」
という私の問いに、
「疲れて帰って奥さんがいるほうが煩わしいような気がする・・・」
と答えるあたり、彼は私を同類と見て、あの本を薦めたのかもしれない。
確かに私も、会社から帰って親がいろいろ話しかけてくるのが面倒だった。

だからこそ、自分は専業主婦にはならないほうがいいなあと思ったりする。
そうなったら自分が夫にとって煩わしい存在になりそう。
私だって、一日じゅう家にいて、小さい子供とかいて、
しかも福岡じゃないところで毎日まいにちが過ぎていったら、
そりゃあ夫の帰りを待ちわびて、ここぞとばかりにつきまといそうだ。
しかし実家の支援も望めない土地で、子供が小さいときに、
無理をしてまで働くのもどうかと思うし、
○○教室みたいな平和的文化的集まりにもさほど興味を持たない自分も知っている。
その前に、自分には何となく、子供ができないような気もするのだが・・・。
ま、何にせよ。先のことではある。
現実味を帯びてるような、帯びてないような、将来の話だ。

それで忘れ物がなんだったかというと、受験票です。
そう、そんな素振りも見せずに今週もきましたが、明日、試験なのです。
昨日「餃子部」活動報告をしていた友人から
『今夜はすき焼き部だったよ。エミちゃんはナニ部?』
とメールがきたが、財務部だよ、バカヤロー!
今夜になってさすがにちょっとくらい、とテキストを開いてみたが、
浅漬けではあるまいし、一夜や二夜のにわかじこみでは当然、無理のようですね。
浅漬けはおいしいけれども。
明日という休日を有効に使うため、いっそ棄権したいくらいだ。しかし、そうもゆくまい。
疲れ気味なので今シーズン最後のボードを取りやめたという件の友人に代わって、
明日は私が、見事に滑ってまいりましょう。さむー

今日は12時近くまで寝て、4時半から2時間ほど昼寝して、いま朝の5時半、
というむちゃくちゃな日でした。
これがけっこうよくあることっていうのがむちゃくちゃなんだよ。





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2004年03月05日(金)  八分目でやめられない性分

昨日も意外な人の体験談を聞いたのだが、その話になるたびに、
けっこうみんな、飛び込んでいってるんだなあと思う。
そんなに特別なことじゃないし、罪悪感をもつ必要もないんだろう。
何の話かって、エステ。
私も行ってみようかなあ。今は値段もずいぶんお安くなってるようだしね。

今夜は、部長の所望で・・・なんて、部長にごちそうになるのだけど、
部署みんなパッと会社を引けて、餃子の会を催した。
「何を食べるか」よりも「誰と食べるか」というのが
ある意味重要であることは言うまでもないけれど、
今日の夕食をけっこう楽しみにしていて、実際とても楽しかった私は、
何だかけっこう幸せな奴だと思う。(この幸せは、“おめでたい”に近いかも)
餃子はもちろん、エビチリとか、蒸し鶏とか、出るもの何でも美味!でした。
ああいうときって本当に、際限なく食べてしまう。幸せだ。
「肉ばっかり取ってるね、野菜も食べなさい」
と部長に言われたのはちょっとショックだったけど。
これから野菜をとろうとしてたんです、とぶつぶつ言ったが、
それにしたって、肉を先に取るという浅ましさに変わりはなし。がくっ。

雨風が強くなってきたこともあり、早い時間に始まってさくっと解散するという、
会社の食事会としては理想的な展開で帰宅し、
大して飲んではいないが一週間分の疲れもあってかほろ酔い気分。
おなかもいっぱいで急速に眠くなり、すぐにお風呂に入って、さあこのまま・・・
というところで急展開、お客さんが来ることになる。
3月のこんな寒い日、早く自分の家に帰ってぬくぬくしたほうがいいと思うのだが、
急に人恋しさを覚える日がある気持ちは分からんでもなし、
ばたばたと部屋を片付けて迎える。
しばらくだらだらお酒を飲んだりしゃべったりして送り出したのち、
zookeeperなんかやって25,000点という私の中での高得点を弾き出したり、
ちょこちょこ家事をやったりしても、まだ24時。
明日は早起きしなくてもいいし、金曜日の夜ってくつろぐなあ。

しかし、眠い。それもそのはず、ゆうべ寝たのは3時過ぎだ。
遊びごとが少なくても夜更かしに変わりはない自分がよくわかった今週だった。
仕事ではないが明日も会社にちろっと行かなければならないことも判明したし、
もうベッドに行きましょう。夢くらい、いいの見させてね。かみさま。





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2004年03月04日(木)  ひとり、こまこま。

朝、家を出たら雪がもうもうと降っている。驚く。
帽子をかぶっといてよかった。
3月の雪か〜、と思いながら自転車をこぐ。そういう歌があったなー、と思い出した。
槇原敬之くんのね。好きだったなあ。あのアルバムとても。
ダビングしたカセットテープ、今はもうないけど、聞きたいなあちょっと。

職場で、机の中の整理を始めました。
何も退職準備をしているわけではありません。
あまりに、ワンダラスですので。
忙しい4月になる前に、きれいにしたいと思います。<一ヶ月計画かい!
仕事しながら整理できる人になりたいなあ、って、
ちょっと努力すれば誰にでもできそうなもんだけど・・・。
とにかく紙がねぇ〜

ピシャリ!
定時で上がって、寄り道もせず人にも会わず本も読まずに今夜何をしていたかというと、
友人の仕事のお手伝い。
もくもく、ひたすら、文字入力。
けっこうな量で、のべ3時間くらいやっただろうか。
飴を口に含んだり、ご飯を食べたり、ひと眠りしたり、メールしたり、電話したり、
適度に休憩を取りながら、割と快適に作業できました。
作業のコツが飲み込めてからは、BGMにデレク・アンド・ドミノスを。
久しぶりに聞いた。むちゃくちゃかっこいい! レイラ〜!!
思わず2周まるまる、聞く。ため息がでるほど好きだ。

そんなわけで今日の夕飯は簡単に、
以前、会社の先輩におすそ分けいただいた、ちょっと高級なインスタントカレーと、
もやしと小松菜のナムル風ですませました。

『白い巨塔』を見た。初めて見た。といっても5分くらい。
最後の5分だったしドラマ自体たぶんクライマックスなのだろう、すごい緊張感だった。
エンディングテーマに乗ってクレジットが流れ出して、
聞いてはいたものの、今すぐ大河ドラマが作れそうなキャストに改めてびっくり。
というかあの出演者の面々、むしろ大河ドラマ未出演者のほうが、数えるほどだ。

別に思うところがあったわけでなくただ何となく、ちょうど一年前の日記を開いてみた。
タイトルは『いるだけでありがとう』、ん?なんのこと?と思いながら読み返す。
そうか、ゆうきちゃんにあの話を聞いた日だったのか。
覚えてる、
胸を衝かれた気持ちも、ゆうきちゃんが飲んでいた熱い紅茶も、
席の真裏にあったトイレ、入り口の段差につまづいたのも、
途中で上司からメールが入ってきたのも。あれは何のメールだったんだっけ。
そして『風邪が絶好調』という文面。
どうも私はこの時期に風邪をひきやすいらしい。
今年は、もう、ほとんど治りました。

まいにち日記を書いておくと、記憶のひだが増えます。
時々、以前の日記を読み返すけど、
書かなければなかなか思い出すこともないだろうな〜という記憶が、
書いた本人には、書いていないことまで文間から匂いたつようによみがえってきて、
楽しくなったり、消え入りたいほど恥ずかしくなったり、切なくなったりします。
いろいろあるけど、自分の人生。感じたことはちゃんと覚えておこう。

さて、2時です。26時。
今日は寝る前にまだすませなければいけないことがポツポツと・・・。





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2004年03月03日(水)  ピシャリとシメたいものですが

家に帰ってきたら、冷凍庫の扉が開いていた。衝撃。
5センチくらいだったので、このうす寒い部屋、大丈夫だとは思うけれど。

毎朝起きられない。
目覚ましが鳴り出してもすぐに気づかない(3個かけている。)
気づいても、本当の私は目覚めていないので(ってオカルトな話ではないよ)、
「目覚ましが鳴る→→→起きなければ」
というごくシンプルな式を認識できない。
目覚ましを一時停止にして、あるいは鳴らしっぱなしにしたまま、
とにかく、ギリギリのギリまで寝ているのですよ。
ようやっと起き出しても、それからのペースがまた遅い。
ほんと、朝に弱いのですよ。
そのうえ、弁当をつめるのと、朝ごはんは、あきらめたくない。
寝坊のせいで弁当を諦めるくらいなら会社を休んだほうがマシとさえ思っている。
大げさなようなほんとの(でも圧倒的に間違ってる)話・・・。

果たして今日はあわや遅刻でした。
席に着く間もなくラジオ体操が始まった。
それで定時で上がったものだから、ソッコーで会社の人からメールが入ってきた。
『ぎりぎりに来といて帰るのは早ぇー』
ズキリ。ほ、ほっといて。

乗り気にならんのだもん。
それで本屋に寄り道した。
私の読書志向は比較的メジャー路線だと思うけど、大ベストセラーはあまり読んでない。
興味が湧いたものだけ、読む。まあ当たり前か。
すんごい話題だから、という理由では興味が湧かないのでしょう。
最近の大ベストセラーでちょっと惹かれるのは、
『博士の愛した数式』 (小川洋子 新潮社)
文庫になったら読むかもしれない。なんたってタイトルがいい。
でも、感動感動と宣伝されてると、ちょっと引いちゃう私だから、どうかなあ。

『嗤う伊右衛門』(京極夏彦 角川文庫)
を、だだーっと立ち読みした。
すごく面白そうだった。そういうふうに終わるのね!と思った。
ぞぞぞ。
映画版も見たいのです。小雪、好き。

そして、まだ言うか!という感じだが、『太公望』(宮城谷昌光)。
あれだけ長い物語なのに、終盤、肝心の紂王を討つあたりで急に淡白な記述になって、
紂王も妲己も最期についてあまり触れられていないのはどういうことか、
と多少不満だったが、今日、本屋で気づいた。
そのあたりのことは、旧王朝側から殷周革命を描いた
『王家の風日』(文春文庫)
に詳しく書いてあるのね。
いずれ買うとして今日はひとまず我慢、太公望に関するあたりだけぱらぱら立ち読みした。

牛肉とピーマンともやしが冷蔵庫にあったので、
「ここはもう、青椒肉絲しかないでしょう!」
と思い、インスタントのタレを買った。
ら、もやしが傷んですごいことになってたので、コンビニに走って買い足した。
雨が降り出したから、文字通り走ったのですよ。
もやしのひげ根をとるとかなりおいしくなると聞いたので、
CDを流しながら、一本一本とっていった。
どんだけヒマなんだ、て感じだが、試してみたい気持ちもあったにせよ、
何となく、そういう無心な単純作業を欲していたのかもしれない。
ほんとにおいしくできました。
きのう塩ゆでしていた人参や大根などは、お弁当では濃いディップをつけたので、
今晩はポン酢であっさりいただきました。

5日ぶりに浴槽にお湯をはって浸かりました。
洗濯物をびっしり干しました。
一週間ぶりにコーヒーを飲みました。
外では雷が鳴っていました。ちょっと怖かった。
ふと思い出して、2001年3月の日記を読み返すと、
3月1日のタイトルが「春雷」になっている。そんな季節なのです。
このころは“エンピツ”でないレンタルサイトで日記を書いていましたが、
まだサーバーから消えていないことにちょっとびっくりしました。
しんちゃんに電話をしました。近日、大学の先輩のイッセイさんが結婚するそうだ。
しかし電話したのは24時45分だが、やっぱり会社にいたぞ・・・。
公共交通機関で帰らないでいいって、恐ろしい。
素敵な人から久しぶりにメールが来ました。
本当になつかしく、急に恋しさが込み上げました。来週には会えそうです。
『図鑑』を聞きました。読みました、の間違いじゃないです。くるりです。
今日はひなまつりだったのか。
日記が長い。





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2004年03月02日(火)  思い出すたびに色づくような

「アンタのことだから、どーせ何か失くして泣くのがオチよ、そんな人ごみ。
 財布とか鍵とかキャッシュカードだとか」
と、小憎らしくも的を射た会社の人の忠告にあっかんべーして(死語?)
仕事を終えたその足で冷やかしに行ってきた、岩田屋新館オープン。

伊勢丹傘下に入った岩田屋は本館・新館と二館が隣り合って営業することになり、
“第4次天神流通戦争”とやらが始まった(らしい。)
今後1、2年の間に地下鉄が延伸し地下街も延びて、
天神の集客戦はさらに加熱することになる(らしい。)
ちなみに、第3次は1997年の福岡三越オープン時。私は大学1年生だった。
そのとき臨時で警備のバイトをしていた級友ダンノ氏(=現在は在愛媛)
を思い出し、メールしてみた。夜な夜な泳いでいるそうだ。

百貨店のオープンに行くなんて自分の行動でないようで、我ながらおかしい。
エヘンと立ち並ぶ二館の前、スクランブル交差点がすごい人だった。
客の多くが、館内案内のリーフレットを手にしている。
エスカレーターの脇にはいちいち社員さんが立っていて、
「こちらは新館2階、バッグ売り場でございます!」
てな具合に声を張り上げている。
それが、きれいなお姉さんでもかっこいいお兄さんでもなく、
オープン時の盛況も過ぎれば、そうそう現場には顔を出さないのではないか?
と思われるような、それなりの役職についているだろうおじさんたちなのが、
いかにも「特別な日」という雰囲気をかもしてる。

その華やぎに、かつて自分が関わったオープンが思い起こされた。
大学時代にバイトしてたレストランが、天神の真ん中へ移転したときのことだ。
パートやアルバイトも新しくたくさん雇って、従業員は100人を越した。
オープン前の店舗で新旧混じって研修をした。
オープンの日には、本社のえらーい人たちもやってきた。
1ヶ月くらいは、行列に次ぐ行列だった。
連日むちゃくちゃなシフトで入って、文字通り座る間もないほどきつかったけど、
私は前の店からの移転組だったので同僚とは仲が良かったし、
大学の長い夏休みだったから、まるでフリーターのように熱心に働いた。
今ではもう考えられないくらいだが、私は接客業の鬼だったのだー!
前向きな忙しさには張りがあり、バイト仲間とは戦友みたいにがっちり結ばれたものだ。
箱崎で一人暮らしをしていて、実質はしんちゃんと二人で住んでいて、
若者らしい天衣無縫な生活であったことよ。

・・・と、在りし日のことを思い出しながら
(その店は、私が大学(と、店)を卒業して1年後、閉店したのだ・・)
階から階を行き、お財布は一度も開かず、
隣のビルに入っている無印良品でのみお買い上げして、つつがなく帰宅しました。

今日の夜ご飯は、讃岐うどん、鶏肉とピーマンのグリル、大根と小松菜とベーコンの煮物、ほうれん草のおひたし。
なかなかヘルシーで、品数も豊富じゃないの。

さて、傍らの梅酒も飲み干した今は、24時35分。
明日のお弁当の下ごしらえもすんだし(塩ゆで野菜にバジルディップ!)
今日は早く寝られそうだな。
日曜日の夜に『太公望』(宮城谷昌光)を読み終わって、興奮冷めやらず、
ゆうべは著者の他作品で、太公望とその周辺についての記述箇所を探し読みしてた。
好きなことに関しての派生事項を調べるのって楽しいんだよねえ。





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2004年03月01日(月)  どうにもならんよ と言いながら

ラッキーとアンラッキー。
帰りがけにスーパーでたくさん買い物をした日、
とりわけ、両手の荷物の中に2ℓ入りミネラルウォーターなんか入ってる日にゃ、
マンションのエレベーターがもともと1階で待機してくれていたら、
(・∀・)! 小さくガッツポーズ。
逆に、7階くらいより高くに昇ったままだったら、がっかり。
降りてくるまでしばらくかかる。

風邪が下り坂に入った、というのは、いちばん悪いとこを頂上としてのことで、
つまり、なおってきたー! これからは元気になるいっぽう。
だといいな。
気分もすっきり。
するといいなあ。

今日は仕事のあと、友だちと家近くの中華食堂にて食事。
ピリッと辛いものをいっぱい食べた。
讃岐うどんやら、地焼酎やら、梅干やら、おみやげいっぱいもらいました。
会社では梅酒もいただきました。しかも自家製! ひゃっほう。
相変わらず、もらいもの道をバク進している私だ。
なんのお返しもできず、いつも心苦しいほど。
でも、施しと言っちゃあ卑屈なようだけれど、
見返りを求めない善意、のようなものを皆さんに感じ、ひたすら感謝です。

家に帰ってきてから、サニーデイサービスの『東京』を聞く。
このアルバムを流して一緒に歌えるほどには、元気になってきたのかも。
いろんなフレーズがぐっとくるけど。
すぐには忘れられないよ、なんてね。
でも、

 そっちはどうだ うまくやってるか
 こっちはこうさ どうにもならんよ
 今んとこはまあ そんな感じなんだ

て、『青春狂走曲』が、やっぱり好きだなあ。
そんな感じなんですよ。明るい歌です。
あくせくばたついて、小さなことにいちいち一喜一憂して、
多分これからも変わらないよ。
楽しいこともあるだろう。

大根とベーコンと小松菜を、和風の煮物にした。レンジで。
明日のお弁当です。
今日から3月だ。
うちの部の就業規則の関係で、1・2月よりも1時間15分ほど、
早く家を出る日々になりました。(こっちが通常。)
なので今日から、夜は遅くとも1時半までには寝ようと思います。
今は、
・・・・1時45分?! あらー。





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