moonshine  エミ




2004年02月29日(日)  指さえも (ブルース!ブルース!)

しつこいったら<風邪
喉は頑固一徹のお爺さんみたいに痰がからむし、
鼻は華厳の滝もかくやあらん、てな豪勢な流れであることよ。
そして、寝ても寝てもまだ寝られる。
明らかに健康な成人じゃない勢いで、眠くなる。

そりゃあ確かに一番鳥が鳴くくらいまで本を読んでいた、ゆうべ(てか今朝)。
しかし、それにしてもですよ。
昨日もたいした活動もなく散々寝てたくせに、私の今日といやぁ、
11時過ぎまで寝て、食パン食べて、洗濯して、スーパーへ行き、
ぱらぱら本を読んで(しかし本ばっかし・・・)
じゃがいもとアスパラと豚肉の炒め物、ほうれん草のお浸し食べて、
また眠くてたまらんくなって、さすがにすぐ起きられるだろうと思いきや、
3時間ぐっすりですよ。目覚ましぶっちぎって。
今も普通に眠いし。明日、寝坊しそうだし。

そうそう、今夜は某所でちっこくも満員御礼のライブがあった、
こんなコンディションながら、しれっと歌ってみたりしました。
風邪もさることながら、私の声は、硬かったねえ。
マスターがすごい優しくて、感激でした。
タイミングよくお水を出してくれたり、
手のおもちゃ出してくれたり(←子供か・・・?)、
あげくはジンをグレープフルーツで割ったカクテルをサービス!してくれた。

アコースティックのブルース、いいねえ。
ブルースが好きなんです。
アメリカ人でも、ブラックでもないのに、強烈な郷愁を感じるのはなぜか。
帰ってきてから聞いているのは、マディ・ウォーターズです。

『SUGAR SWEET』

Well I can't call her sugar
Sugar never was so sweet

  あの娘を“シュガー”なんて呼べないぜ、
  だって砂糖だって、あの娘みたいに甘かぁねえからな。


フレットの上を動く、指に弱いんです。
私は「肘から指にかけてフェチ」だな。
ギターを弾く腕のしなりに繊細な指の動き、
包丁を動かす腕、電卓やキーボードを叩く指、エトセトラ。
男は指だ! 
そういえば、日ごとに読み進んでいる『太公望』の作者、
宮城谷昌光に『玉人』(新潮文庫)という短編集があり、
『指』
というそれに収められた話も、私は大好きなのだった。
女の真の美しさをひきだし、みがきあげるという指を持つ、古代中国の男の話。
「主は神でございますか」
と、その指に触れた夜、女は言うのです。
ありえんやろー!と突っ込みつつ、心のどこかで「いや、あるよ、きっと。」

  君を愛するこの思い 五千年でもまかせとけ
  あの人の指さえも いま 僕のもの

小沢健二くんの『指さえも』も、もちろん大好き。





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2004年02月28日(土)  春を恋う

風邪はさらに進行、しかしもう頂上付近に到達した感ではある。
今日は一歩も外に出ていない、こんなのどれくらいぶりだろう?
昼近く、友だちが兵糧を持ってきてくれた。
パジャマでの応対失礼。ありがとう。(て、これ読んでないけど。)

午前中は陽がさしていたが、だんだん暗くなり、雨が降り出した。
風も強いようだ。
今日の私には、外のどんな変化も、何も関わりないけどね。

寝て、起きて、差し入れられたパイナップルとプリングルス食べて、
本を読んで、寝て、起きて、台所きれいにして、掃除して、
米を炊いて、サーモンを焼いて、煮物も完食して、片付けて、
エンタの神様をチラッと見て笑って、本を読んで、
今、りんごを食べて、ウイスキーをちびちびと。

熱は37度台半ばあたりが続いてて、動けないというほどではなく、
かといって行動的になる元気もなく、
「風邪だもん、風邪」
という大義名分で、ごろごろしてるわけです。
あり、あり。こんなのもありでしょう。
ひとり遊びには事欠かない性格です。

それでゆうべから、読書が進む進む。
『太公望』(宮城谷昌光 文春文庫)
は、ぐんぐん読み進んでいま下巻の半分まできた。
途中しばらく中断したりもしたけど、この一ヶ月、
どっぷり中国は紀元前1100年(!)の覇道にハマっていることになる。
ワタクシゴトでちまちまうつうつと悩んでいたたわりに、
読んでいる本は雄大なのが面白い。
もう把握できなくなるほどの諸国、諸侯が並びたち、
商という大王朝を討とうとしているところです。
このあとももう少し読みましょう。

今ふと気づいたんだけど、こういうときって、薬を飲んだら早く治るのでは?
でももう、お酒飲んじゃったしな。(百薬の長よ!)
という以前に、風邪薬、持ってないけど。
がんばれ、私の体! そして心。自然治癒だ。
風邪が治るのと一緒に、明るい気分がもてるといいなあ。
その頃には3月じゃありませんか。
春よ、来い。





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2004年02月27日(金)  『からだは全部知っている』

という、小説集がある。(吉本ばなな 文春文庫)
この、言い切りだけれど何となくとぼけたふうでもあるタイトルが好きだ。
しあわせとか不幸せとか、そういう基準で分けられないけど、
しあわせとか不幸せについてなんとなく思いをめぐらす短い話たち。

特定の宗教に傾倒しているわけでも、健康オタクでもないけど、
心と体はつながっている。と、つねづね私は思っている。
だって、どうだ、この風邪。
苦しいよー。

いま、18時20分。もう家です。
ぼーっとしてしかたがないので、早々に帰ってきた。
たなかまさんの働く店でご飯を食べよう、
という魅力的すぎるお誘いにかなり心が揺らいだが、
このままでは体までが・・・と、断念。

しかしこういうときに、部屋でひとり、というのは、やはり、なんとなく、さみしい、というか、心細い、というか。
それでつらつら書き始めたわけです。

一旦、アップ。またあとで何か書き足そうかな。

はい、24時45分、また真夜中がやってきた。
上の文章を書いたのち2時間ほど寝たら、世にも嫌な気分になってた。
暗くて散らかった部屋。寒くて気持ち悪い。
困り果ててさらに一時間ほどベッドでじっとしていたら、少し回復。
ごはんを食べようという気になったので、起き出した。
基本的に食欲は喪失していないので先は明るい・・・はず。
煮物たくさん作っておいてよかった。
微熱が続いているのでちょっと迷ったけど、お風呂に入る。長々と浸かる。
久しぶりに電気ストーブつけてます。
頭いたい・・・。(←もう寝れ。)

ここのところ、同僚が仕事で相当へこんでいるようだ。
そういうのって結局、自分で乗り越えなければいけないものかもしれないし、
乗り越えないで別の方法を選ぶ、という手もあると思うけど、
(私たちにとって仕事はひとつじゃないし、また、
 仕事を自分の人生のどこらへんに位置づけるか、
 仕事にどれくらい重きを置くかは、まったく自分次第。)
人間、まわりの環境に助けられることって多々あるわけで。
この手の話を聞くたびに、何となく、環境には恵まれてきたような気がします、自分。
同じ目線で、あるいは違うステージから励ましてくれる友達とはまた違った、
仕事を教わる、という直接的な部分だけでない上司とか先輩、
メンター的存在の人がこれまでにも今も何人かいます。
そういう人々は、「あとから来る者を引き上げよう」と努めてくれるだけでなく、
ご自分ではそう意識していなくても、
こちらが勝手に「引き上がろう」と思えるような姿を示してくれます。
とかく女の子というものは、上司に完璧なものを求めがちだといいますが、
上司たるもの部下のやる気や可能性を引き出して欲しい、
と願うのは私の弱輩者たるゆえんでしょうか。
例の同僚にも、よきメンターが現れることを祈ります・・・。
環境は自分で作るもの、とも言うけど、やっぱりそれにも限界がある。

大人の人を見て思うのは、「忍耐力・行動力・生活力」があるなあ、と。
だから大人がエラい、とか、それがない人はダメだ、とかじゃなく、
どんな大人の人も弱さはもってるなあ、とも感じるのだが、
じっと我慢しながら、テキパキ動いて、ちゃんと稼いで、
と八面六臂に活躍している大人の人は、尊敬しつつも時にいじらしい。
たまには、うじうじした愚痴も聞いてあげましょう。
なんだかんだいって、こちらは気楽な身分です。

何を長々と書いてるんだか、わけわからなくなってきました。
26時過ぎ。風邪だキツい喉が鼻が、なんて言って、真面目に治す気ないのか?
再びベッドへゆきます。
ティッシュとタオルを枕もとに置いて寝よう。
あと、読みさしの本も。(だから、治す気は・・・)





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2004年02月26日(木)  ものや思ふと 人の問ふまで

ふてくされない。
悲劇ぶらない。
から元気しない。
無理のないいつものわたしでいましょう。

しかし、しゃきっとはしてないなあ。
風邪が着実に進行しているせいもある。

よくあることだが、という前置きがつくこと自体かなり問題だと思うが、
会社のコピー機が調子を悪くしたので、メーカーの人がなおしに来た。

某最大手自動車会社に就職した友達が入社当時、
5人だかに1台、既製の車を与えられ、すべての部品を分解して、
もう一回組み立てるということを研修でしたらしい。
(組立後、車はちゃんと走ったがネジとボルトが数個余ったそうだ←危険)

それとおんなじことがコピー機で行われているのではないかと思った、
だって、5時間をゆうに越してたよ、しかも、二人がかりで。
その間、コピーの際は、いちいち上の階まで。とほー。
もっとも、修理する側は修理する側で、
「いいかげん新しいの買いやがれよ、びんぼう会社メー!」
と悪態ついてた可能性もある、おおいに。
そうなのよ。買おうよ。あと電子レンジ! 買うなら早く買おうよ!

仕事で英文タイプを打った。イマドキ英文タイプ?て話だが最近習った。
「大正時代の職業婦人」
「『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のディカプリオ」
なんて思いながら、慣れないので四苦八苦。
これは私の元上司の仕事、彼がパシパシ打ってた姿を思い出した。遠い・・・。

仕事の後、しずっこと待ち合わせて今泉のロクマルキッチンで食事。
かねてより、定食を食べようしかも魚!なんて意気込んでいたが、
定食というにはあまりにこじゃれた品々が出てきた。
見た目も味も店員さんもすばらしく、もちろん満足。

店を出た道で、私としずっこ、共通の後輩とばったり出くわした。
とはいっても、彼女はこのあたりで働いているからそれほど驚くべきことじゃない。
きれいな胸元を見せる服で、スリットの入ったスカートにブーツで、
いやらしくなくセクシーな、ショップの店員さんらしい格好で、
男の子と立ち話をしていた。
今度遊ぼうねー!なんて笑って若い二人のそばを通り過ぎてから、
「いやー、後輩はあんなにかわいい服着てかわいい男の子と・・・。
 それに引き換え私たちは・・・」
と、笑う笑う。
食事の間に近況報告やらなんやら、ひとしきりの話もすんでいて、
そのときのシズエミときたら、『花より男子』とか『日出処天子』とかの話で
おおいに盛り上がっていたのです。ええ、往年のマンガの話です・・・。

洗いものだとかアイロンがけだとかしながら、つらつらもの思い。
何がこうも落ち込ませるのか、と考えてみたら、いくつも原因が浮上した。
でも一番へこむのはやっぱり、自分のダメさ加減だな。
優しい気遣いが思い返されて、いきなり涙が出てきた。
ちょっと泣いた後、山崎まさよしの『ベンジャミン』が流れてたので、
そういえば昔、ダウンタウンの松ちゃんがベンジャミンってやってたな〜
と思い出し、くくっと笑った。

深夜の会社にいるしんちゃんと電話で話すと、きのう、風邪で会社を休んだという。
そんな日は電話くらいかけてきなさいよ、と言うと、
「そう思うやろ? でも22時間くらい寝とったんよ」とのこと。
大丈夫か?

そして私もだいじょうぶか?
具合悪いといいながら、こんな時間まで日記など。
(マイエンピツの方々、さあ、今夜も更新時間を見て呆れてください)
喉が痛い。鼻が苦しい。食欲はあった。でも、なんか、もしかして今って熱っぽい。ぞわぞわしてる。
もうだめダー。





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2004年02月25日(水)  心のふりこ

風邪はごく緩やかに進行しているようだ。
喉が昨日より乾燥してガサガサしている感じ。
今はウイスキーに小さい氷を二つ浮かべて飲んでいる。濃いー。おいしい。
お湯が沸いたらコーヒーを飲みます。
10日ぶりくらい。私にとってはお酒より断然遠いところにいるもの、それがコーヒー。大好きなんだけどね。


このあいだ友人が話していたこと、
今日の昼休みの話題、それぞれに少しつながる。

『心の浮き沈みは、ふりこのように、右へ左へ、同じ幅で振れる』

1.笑いが止まらないくらいのときも、頭をがっくり垂れているときも、
  反対がわに振れるときが必ず来ることを忘れちゃいけない。
  ウォッチ ユア ステップ あるいは テイク イット イージー。

2.むしゃくしゃしたり、しゅんとしたりしたとき。
  ふりこを無理にプラスのほうに大きく振れさせようとする行為、ちょい待ち。
 (例:モノを投げつけるとかって暴力衝動に走る。
    連日、都会の夜を遊びまわってひとときの盛り上がりを求める。
    次から次へとモノを買い、散財の快楽と所有の喜びをみたす。)
  無理をしても、プラスに大きく振れれば、
  今度はマイナスに同じ幅だけ、大きく振れるのです。
  うまくいかないときほど、ふだんどおりのテンションで暮らすのが、
  ふりこの安定へのいちばんの近道。

それで、あまり元気のない私だが、身の丈にあった普通の暮らしを試み、
まっすぐ家に帰ってきては、
大根とかニンジンとかシイタケとかでどっさり煮物を作り
(たけのこの水煮も買っていたが、鍋が容量オーバーになり断念。)
餃子を焼いて、ひとりの食卓をもった。
掃除と洗濯をした。
 
憂さ晴らしは、つつましやかにしておこう。
少しのお酒とか、のんびりお風呂に入るとか、
気の置けない友だちとほっこり遊ぶとか。

餃子、といえば、近いうちに餃子を食べに行こう、と部長が言っていた。
にわかに餃子部員と化しているような、私。

深夜1時です。まだ早い時間です。
ここ一週間ほど人と過ごすことが多くて、読書から遠ざかっていた。
『太公望』の続きでも読んで、寝るとしましょう。

今日聞いていたのは、Ocean Color Scene。
対訳がないのでニュアンスで解釈してるけど、この歌の詞が好き。

『THE CIRCLE』

Saturday afternoon
the sunshine pours like wine through your window
But I know
golden June can turn an empty grey against your window
And I feel like I'm on the outside of a circle・・・

そういう気分になるときって、あるよねえ。
切ない。
でも、誰とて、生きとし生ける者は、輪の中にいる。
と、パラドキシカルに感じられる歌。
だいじょうぶだよ、と、思える気がする。





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2004年02月24日(火)  おやすみを誰にも言わずに

もの憂い心を慰めようと、会社の帰りに天神でかわいいお店をいろいろ覗く。
「自転車から降りない」なんて、子供じみたひとり遊びをしながら進んでいく。
赤信号になったら、青いほうへ渡る。
運悪く双方とも赤の短い瞬間にあたっても爪先を地面につかなければセーフ、
なんて「自分ルール」を勝手に作って。昔ってよく、こういうことをした。

新しいお弁当箱を買いたかったのだが、雑貨屋などに行ってもデザイン云々の前の問題。
お弁当箱という商品自体が極端に少ない。
大人には、あまり需要がないのでしょうか。
結局、買ったのは一冊の本。

特売日のスーパーで買い込んで家に戻り、
お米を研いでスイッチを入れたところで同僚より薬院にいるとの連絡。
以前から様子をうかがっていた店に初めて踏み込み、
一緒に軽く飲んで、ピザを食べる。
こぢんまりとしたいいお店だった。
再び家に帰ってから、焼きちゃんぽんを作った。明日のお弁当。
くじらの『満月』を久しぶりに聞いて、思わず目を閉じる。

今は1時50分。
疲れました。昨日から少し喉が痛い。もう寝ましょう。いつもより少し早い。





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2004年02月23日(月)  かたちは変わる、変わらない

前の週の4連休明けは、リフレッシュしたなー なんて晴れやかに臨めたものだった。でも今週は違う。何もかもが遠くに感じるそんな月曜日。生活をたぐり寄せて、しっかりやってこう。

キャベツとツナとベーコンのぺペロンチーニ・・・のようなものを作った。味はともかく、大量に食べておなかいっぱいになった。

どうも私は月日というものに弱い。
真実は積み重ねられていくものだと思う。
何かのときに、一瞬だけ克明に輪郭が見える、ということはあるけれど、
それにだって必ず背景がある。
だから簡単に判断しないけれど、その分、確信をもつと揺らがない。
結果というのは、人生、ままならないことも多い、
でも、心のよりどころにするのは、やっぱり、それまでの過程だ。
そう思えるのは、私がまだ決定的な不幸に出会っていない、青い証拠か?
何の話だ?

2時半過ぎちゃった。
寝なきゃ。寝る気にならないけど寝なきゃ。


『そのかたち』 studio44

 ゆらゆらと揺れるたび それはかたちを変えていくもの
 小さな世界のあいまいな窓枠を変えてしまうもの 
 それでも欲しかったの いびつな光で 
 二人 それを求めては分かってた それははかなすぎて 

 あなたに欲しがったの 継ぎ目ない夜の二人
 とても不確かで つかの間の世界 そのかたちを





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2004年02月22日(日)  月日

喫茶と路駐の街、名古屋へ、恋人に会いに行ってきました。
チョコレートと、米焼酎と、リンゴチップスをおみやげに。
2回目なので少し街の地理や様子も飲み込めてきて、
前回よりもずっと、この街を好きになった。

かなり茶色くした髪の毛にゆるいパーマをかけて、こぎれいな格好をしたしん氏、
一見サラリーマンじゃないみたいだけど、猛烈企業戦士です。
大人になってるんだなあ、しんちゃん。
と思う場面がいくつもあって感慨深かった。
車があったのはそのわかりやすい一例で、こんな年なんだからマイカーの一台や二台(?)
持っていてもなんの不思議もないのだけれど、
福岡ドームにコンサートを見に行くときだって
二人して自転車に乗っていた時代を思い出せば、そりゃあ感じるものもあります。
小さな車だけど、見栄をはってない感じがして、それもまた私のお気に入り。
ちょっといいスピーカーが乗っていて、ご機嫌なナンバーが聞けるのも、
彼(と私)のクルマらしくてテンション上がる。

仲良しな年月を確実に重ねて、今がある。
そしてこれからがある。
飽きることなんてなくて、まだ経験してない面白いことが、この先もいっぱいある。
もちろん、人生、悲しいことだってあるに違いないけれど、
発展途上ということの持つ可能性の広がりが、楽しい気分にさせた。

料理は本格的だけど、いたって家庭的な雰囲気のイタリアンのお店で
おいしくご飯を食べて、ワインをぐいぐい飲んで、
互いに継続的な睡眠不足だったので、ホテルに帰ると即、寝てしまった。
2−3時間でハッとして起きて、テレビをつけると深夜のB級洋画をやっていた。
「マネキン?」
と、一言、しんちゃん。
大学の頃のやはり深夜、似た雰囲気のB級洋画を一緒に見たことがあって、
B級の洋画って夜中に見始めるとやめられないとこがある。
この日はマネキンではなくて、マーメイドの話だったけど、ついハマって見てしまう。

帰りの飛行機はひどく揺れて、つらかった。
お米を炊き、お味噌汁を作って、キャベツとかつおぶしでひとりの夕食をとった。
いきなりお粗末なようだけれど、美食が続くとこういう質素なものを欲するのが、
正しい日本人の姿じゃありませんか!





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2004年02月20日(金)  浮かれでもポンチでも

先日おすそわけいただいた葛湯を飲もうと思っていたら、
湯船に浸かるともうすっかりゆであがって、今度は冷やせ冷やせと体がせがむ。
しようがないから今夜もウイスキーのソーダ割=ハイボールで日記を書こう。
それにしても、いま、裸足にスリッパも履いてないの。2月よね?
冬は短い。

そんな今は午前3時35分。
毎日まいにちこんな時間まで起きてて、たぶん体はそろそろやめようよ、と言ってるよ。
ゆうべ寝たのは明け方4時半で、7時55分にメールで起きて、
8時45分までうとうとベッドでまどろんでた。
それを7時55分に起きたといえるのか、はおいといて。
今日はまっすぐ帰宅して、そのまま3時間ほど眠りこけてた。
着信もメールもまったく気づかず。

夜11時に起きて、おなかがすいたので白菜とベーコンをコンソメで浸し煮て、
スーパーで買ったササミカツと共に食す。
2時も過ぎてかしわいさんから電話、明日は朝早い飛行機で名古屋だと言うと、
「浮かれポンチでまだ起きてるの?」などと言われる。
心も体も忙しく、時間の流れがひずんでいるようなこの一週間です。

一泊だから荷づくりってほどのこともないし、
ふらりと飛んで、よそゆきじゃない私たちの時間を過ごしましょう。
おみやげいろいろ持ってくよ。しんちゃん。

空港だとか機内だとかで読む本を一冊、本棚から連れて行こう。
なんにしようかな。選ぶことがすでに楽しい。

ぼちぼち写真をあげてます。
『a day with camera』(クリック!)





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2004年02月19日(木)  私はまっとうな会社員のはず・・・

月曜日は20時、火曜日は22時、水曜日は24時、そして木曜日も24時。
今週これまでの、人との待ち合わせ(もしくは来客)の時刻です。
すごいすごい。業界人みたい。
昨日寝たの、朝4時。今、朝3時20分。
毎日、今日こそ早く寝よう寝ようと思うのだけれど、
お客さんが来るのも外に出るのもやっぱり楽しいので、いつのまにか約束を作ってしまう。
でも、生活崩壊寸前警報が発令。
なんか、胸の辺りにニキビがいっぱい出てきた・・・

ちなみに、今、しん氏とメッセンジャーがつながっている。
深夜2時に仕事から帰ってきたらしい。彼には特に珍しいことじゃない。

さて、今夜は 餃 子 パ ー テ ィ ー ! !
場所は九重のかしわい氏別荘、
の予定だったが、うちから徒歩2分のかしわい本亭に変更(?)。
仕事が終わって、以前かしわいさんに借りてた大根おろし器(←ご近所付き合い・・・)
とオクラのポン酢かけを片手に駆けつけると、
既に餃子の山が大皿からこぼれ落ちながら積みあがっていた。
150個!
具をつめるのやりたかった、ちっ。
その悔しさを晴らすかのように、お父さん(=かしわいさん)が
次々に焼く餃子を、食べる食べる食べる。
たなかまさんが持ってきた高菜で、ごはんも食べる食べる。
その後、ちひろちゃんとたなかまさん作の白玉ぜんざいも、食べる食べる。
たなかまさんが持ってきた奈良漬をつまむつまむ。
ちひろちゃんにつられて、アーリータイムズを生のままでごくりごくり。
くーっと食道から胃の腑へ伝っていく。やばい、癖になりそ。
さっちゃんが買ってきたアイスも食べる食べる。
そういえば今日はエフくんがみかんを持ってきてなかった。
南くんが明朝仕事で、私の通勤路でもある住吉で、
通勤通学風景?を撮影をするらしい。私も映るかね?
まおちゃんがでっかくてかっこいいチャリに乗ってきてた。

で、23時45分、部屋に帰ってきたら突然メイル。
今度はうちにお客さんが来たのでした。
うちに来るお客さんが、私の部屋のどこら辺に興味を示すか、
に私はいつも興味を持っています。
人それぞれで面白い。
調子に乗って、今度は我が宅のウイスキーを生でクイッと・・・。
でも、サントリーREDは子供の酒なんだってさ。ちぇ。

わけわからんくなってきた。
しんちゃんと盛んにメッセしながら書いてる。
私の写真が送られてきたり、
かわいいフォントをダウンロードするサイトを教えてもらったりしてます。
4時だ! 感覚としては28時! 今日も仕事!
ね、寝よう・・・。





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2004年02月18日(水)  INTO YOU NOW

座して待つのが好きな人というのもあまりいないだろうが、待つのが苦にならないという人は、いる気がする。私は苦手です。

あれは1年半以上も前、風薫る春半ば、大物外タレであるレッチリの福岡初ライブのチケットを取るために、しん氏と天神で待ち合わせをしたある土曜日、待てど暮らせど(←大げさ。)現れない彼に嫌な予感を感じて電話をすると、家にいた。しかも、寝てた。

私は当然のことながらムッとして何か嫌なことを言ったと思う。しん氏はそんな私にムッときたらしく何か嫌なことを言った。私はひどく悲しく、情けなく、悔しくなって、天神は福ビル内の丸善で、もちろん営業中の店内で、大泣きをしながら彼を責めた。

今になって思えば、ふだんから寝起きの悪い人が起きぬけに言った言葉なんか真に受けた私の過剰反応。何も泣くことなんかないんだけど、ちょうどその前日に会社の人たちと飲んでいて、その場で出た彼の話題が喉元にひっかかっていたのも手伝い、突然、感情のメーターが振り切れてしまったのだ。
と、思う。

その当時、既に付き合い始めて4年以上が経っていたが、涙が武器になるようなかわいいキャラでは当然ない私が、しんちゃんに泣かされる(勝手に泣いただけだが・・・)のは初めてのことで、しんちゃんは驚いて一気に目が覚めたらしく、しきりに必死に謝っていた。今からすぐに行く、と彼は言ったけど、そのときの私はまるで貝、もう今日は会いたくない、と通話を切った。直後の着信もメールも無視した。

その後のしんちゃんの行動は迅速で、すごい速さで天神まで出てきて、一人でチケットをとり、何度も私に連絡をしてきた。引っ込みがつかなくなった私はその日は結局会わないまま帰ってしまったのだが、まあもともとたかが寝坊、大したことないことだからだとはいえ、その様子をうかがって、心はすでに氷解していた。もちろん程なく仲直りしましたよ。

そんな昔の小さな事件を、今日ふと思い出しました。
しょうがないしんちゃん、でも、躍起になって埋め合わせをしてくれたしんちゃん。傷つく心に敏感な、やさしい人。
いざというとき何をするか、で、その人がわかると思う。
くだらない話ですみませんね。
そのときの日記には書かなかった詳細を暴露してごめんなさい、しんちゃん。愛してます。
私も君のようにやさしい心をもちたい。何かにつけてそう思ってるよ。

余談。
泣き濡れた目でこのときに買った本の一冊が、坂口安吾の『風と光と二十の私と』でした。私の本棚の中で10冊といわれたら、きっと挙がる。
さらに後日談。
この日にチケットをとったライブ、半年後、無事に二人で見に行ったのだが、まさにそのライブ当日に、内定が下りて、愛知に行くことが決まったしん氏だった。楽しみにしていたライブ、その直前に聞かされた愛知行き、夢の中にいるような日だった。

今夜は家に帰ってきてから、ずっとファンカデリックを聞いていた。1978年、私が生まれた年に発表された、『ONE NATION UNDER A GROVE』。長い付き合いの中でこれまでに一度だけしんちゃんがうちの実家に来た愛知に行く10日前の春の日、そのときに実家の私の部屋で聞いた。これファンカデリックやね、すぐわかる。このエロいギターはジョージ・クリントンだ。としんちゃんが言った。

『INTO YOU』

俺は俺が理解できないものの中には入っていけない
俺は悪いロマンスの中には入っていけない
偶然で終わってしまうような愛の中には入っていけない

悪いことと良いことが同じ心の中にあることがわかるまでは
どんな夜も神経質なままだよ






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2004年02月17日(火)  みんなまとめてさみしがりや

タイトル、このフレーズ、何かわかる方いますか?!
10年くらい前かなもう。もっとかな。

プシューと穴が開いて大事なものがみるみるうちに漏れていく、
そんな日、誰にでもある、たぶん。
今の私はなんとか穴をふさいで、ふーふー膨らまそうとしているところ、
でもあっちの人は、今しも穴が開いたばっかり。
そんなときにあっちの人がチラリとこっちを見て
気づかないうちにでも合図を出してれば、
ガムテープとか縫い針とか持って、駆けつけたいと思う。
自他ともに認める、不器用の私だけど。
求めたいし、求められたいのよ。

もうこんな時間か(25時50分。)
寝なきゃ。
といいながら、ウイスキーのソーダ割を傍らにパソコンの前に座ってる。

今日は新しいオーブングリルで朝から張り切ってパンを焼き
(ええ、食パンをトーストしただけですけどね・・・)
夜は、豚肉のアスパラ巻を作った。
(ええ、アスパラを豚肉で巻いてレンジでチンしただけですけどね・・・)
それから、葛湯と海苔をおすそ分けしてくれる、と、
友だちが出てきてくれたので、うちの近くで一杯やった。
一杯のつもりが二杯飲んじゃった、てへ。
だからこのウイスキーは今日3杯目〜〜〜

しんちゃんが、仕事の納期がずれ込んだので、土日に出勤の危機だという。
応援よろしゅう、なんて言われたけど、
応援なんてもんじゃないくらい、それは切羽つまった我が事よ、
お月様にもお星様にもおてんとさまにもお地蔵さまにも、
祈ってるからね。
ああ、気分は七夕。
たった一日と少し、私たちに時間をください。

少し酔ってる?
帰ってきてから、簡易チャーハンを作った。
明日のお弁当。

いくつか書きたいことがあったけど、また、のちの日に。
書きたいことはいろいろある。いろいろ。





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2004年02月16日(月)  I'm home,baby!

今日も青空。また走りに行った。
なんて書くと、下↓の日記と併せて読まれた方は、
「こ、こいつ毎日?!」なんて思うかもしれないが、
なんのことはない、日記、休んでましたから。
中4日での登場です。

しかし、10キロ。
博多駅からだったら、西は姪浜、東は香椎のチョイ先くらいまでだろうか。
我ながらものずきだというしかありません。
あの昂揚にとり憑かれちゃってるんだもんな。

そう、今日は月曜日だけれど、会社はサボり、いや、振替休日だった。

土曜日に買ったオーブンレンジが届いた。
レンジ、グリルにトースター。
一台三役こなしてくれるこのコのおかげで、
どうしても腑に落ちなかった、“トースターを床に直置き”という
謎の状態からも解放される。
大学時代から使っていたトースター、前代レンジ殿、さよなら。
これまでの活躍に敬意を表します。

一時間かけて走って、帰ってきて一時間以上お風呂に入って、
新・レンジで焼きビーフンをあっためて食べたら、
どうしようもなく体が弛緩して、しかもついでに鈍い頭痛までしてきて、
引きずり込まれるように一時間ほど眠ってしまった。
起き出して、客人を迎えパイナップルなどご一緒に食べた後、
スーパーで給料日前の最後の大・買い物をして、
ひとりですき焼きを作って食べた。その夕飯、午後10時半。
お腹がすいたときに食べる、というのは、
お腹のすき具合と、腹八分目具合を正しく判断できれば、健康的だと思うが、
今の私はどうも、まっしぐらに太りコースを歩んでいるようだ。
この間「ひとり鍋」をしたときも思ったのだけれど、
一般に大人数向けとされるような献立をひとりでするのも、割と好き。

日記を休んでいた4日間は、
友だちと飲みに行ってうちに泊めたり、友だちとうちですき焼きをしたり
(今日はそのときに余った“すき焼きだし”を使用したのですね)
友だちと焼肉を食べたりとんかつを食べたりして、
友だちオールスター、って感じでした。
ひとりで本を読んだりギターを弾いたりして楽しく遊んでもいました。
会社には全然行きませんでした。
(ええ、金曜日も振替休日で・・・4連休だったのです・・・へへ!)

リフレッシュしたいいお休みでした。
自分がどういう生活をしたいか、っていうのも何となく見えました。
今はけっこう明るい気持ちでいます。
明日は会社か。しっかり働いて、稼ごう。





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2004年02月11日(水)  またの日までごきげんよう

また走りに行った。
暖かい祝日の昼下がり、いい気持ちになりたい人々で公園はいっぱいだった。
春近し。
今日も10キロ走る。汗した体で水ぎわの草むらに横たえると、
お空の青の鮮やかさに思わず、
「不来方の お城の草に 寝転びて 空に吸はれし 十五の心」
なんて啄木の歌が口をついて出る。
もう二十五だっつーの。

以前、韓国のおみやげでもらっていたインスタントラーメンをお昼にいただく。
真っ赤なスープにねぎをいっぱいふりかけて食べた。
夜はかぼちゃメインの野菜スープと、
オーブンでこんがりローストした鶏もも肉。
明日のお弁当用にケチャップライスを作った。

今日しようと思っていたこと、できたこと、できなかったこと。
満足したり反省したりしながら、明日を迎えよう。

さて、夜10時から2時までがお肌にとって大切な時間であることは
女性の皆さんには周知の事実だと思いますが、
その時間がきっかり終わってから眠りについているこの日常。
日記を書き始めるのはだいたい1時も過ぎてからだ。
それで、というわけでもないですが、
リフレッシュ期間!なんて銘打って、ちょっと日記を休みたいと思います。
何日か。
内外の予定(?)もコマコマありますが、
まあ、だいたいふだん通りに過ごしていると思います。
どうぞご心配なく。
それではまた。おやすみなさい。ぐう。

(なーんて言いながら、明日もまた書いちゃってたりしてもご愛嬌。
 書かないとむしろ落ち着かないかもしれません。
 そう、それが日課というもの・・・)





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2004年02月10日(火)  人生どうして

こんなに眠いものなんでしょう。

独り言癖はないほうですが、先日、ふう、と席に着いたときに我知らず口から出たのは、『人生眠すぎる・・・』


目をこすりながら、小鍋にお湯をかけ、日記編集画面を開く深夜1時半。
眠けりゃ早く寝りゃいいのにねえ。

最近の濃度を考えると、今日は仕事量も時間も多くはなかったのだけれど、
妙に疲れを感じた。たまってる?
7時に会社を出て、買い物して帰って、さあ夜ご飯をと思いはするものの、
シンクの中の食器類(今朝に食べきったシチューの鍋を含む)を見ると
何だか億劫になり、空腹を抱えたまま家からの逃亡を敢行。
国体道路まで出てブックオフに行ったがなかったお目当ての本を、
薬院駅まで戻って新刊で手に入れる。

そして再び帰宅した後は、腹を決めて(空きっ腹が決意させるのです)、
洗い物をして夕食をつくる。ありあわせの豆腐チャンプルに、
炊きたてごはんと、インスタントのお味噌汁。

ご飯を食べながらテレビをつけたら、ちょうど『僕と彼女と』なんたら、
というクサナギくんのドラマをやっていた。
面白かった。
番宣や人の話、また二週間ほど前にチラと見たときなどの印象のとおり、
青っぽい画面と相まって静かなトーンではあるのだけど、
とてもテンポのあるドラマだなあ、と思った。
小雪ってセリフまわしはともかく、もの言いたげな表情が、やはりイイ。
しかし、ドラマも真冬の設定なのに、一人暮らしの部屋であの薄着・・・
どういう暖房してるんですかね? うらやましいこと!
下手すりゃ部屋の中でもマフラーしてる私ですから。
ご飯を終えた後、ウイスキーの水割りを作って、キャベツを肴に、
思わず一時間まるまる、見てしまった。
そのあと続けて、『はねるのトびら』まで見てしまった。
こんな平日の夜は久しぶりだなあ。
番組の合間に、しんちゃんと電話で話す。意外な質問を受ける。

そんな感じで今日は晩酌を早くすませたので、
いま日記を書きながら飲んでいるのは、紅茶です。

そういえば今日は、珍しく外で昼食を摂った。
(これも仕事です、“会議費”という勘定科目で経費とします。)
かき揚げ定食、野菜やら魚やらでとってもおいしかった。
金曜日のお昼以来に、お米を口にした昼食でした。





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2004年02月09日(月)  ドライハート

なんでしょう、この荒涼たる、寂寞とした胸のうちは。
むしろおどけてしまいたくなるような、理解不能の虚脱感は。
仕事で疲れたんでしょうか。迷いが生じているのでしょうか。
それがどんなに利己的で矛盾にみちたものであれ、
自分の心中を把握するのは比較的容易な私なのですが。
はてさて。
わけがわからんぞ。

たまにはこういう夜もあるということでしょう。
こういうときは、とるもとりあえず、ふとんに入って本でも読んで、寝るがいちばん。
すると朝が来るのです。
いつもの朝が。

今日も9時まで残って仕事をして、家に帰って、
友人が来たので一緒にごはんを食べた。
きなこ入りシチューを人の口に入れさせて、なんとなく、にやりとする。
ピリっと辛い味付けでオーブンで焼いたお豆腐のあと、
甘いティラミスを食べた。

他愛ない夜を過ごしたい。恋人と。朝までだらしなく一緒に寝たい。





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2004年02月08日(日)  楽しむが勝ち。

友だちと、がらーんとひろーいところへ行って、
歌をうたったり、おかしを食べたり、写真をとったりして遊んだ日曜日でした。
楽しむことが肝要。
でも、楽しいってのは楽をするってこととはチョイと違って、
もっと楽しくするためには、ちょこっとずつでもがんばらんば!
なんてね。楽しい心で思ったりしてね。

今朝はシチュー作りで始まった。
ふと思い立って、食糧籠の中に入ってたきな粉を入れてみた。
とろり濃厚。意外とイケます、これ。
お天気になったので、洗濯物を外に干した。

家に帰って『新選組!』を見た。
回を追うごとに面白い。
主要人物はまだみんな若く、それぞれが愛情深く描かれているだけに、
これからの歴史の展開を思うとドキドキする。
先週はじめて登場した山南(堺雅人)、
沖田(藤原竜也)をぐうの音も出ないほど打ちのめしたけど、
あれも、のちのドラマの伏線と思うと既にぐっとくる。

見終わって、家の近くのブックオフに行った。
『太公望』(宮城谷昌光)の上巻を今夜あたりで読み終えそうなので、
中巻がないかと探しに行ったけど、なかった。
でも、安い安いと舌鼓(?)を打って、つい2冊購入。
『子供ができました』(よしもとばなな 新潮文庫)
『転校生』(沢野ひとし 集英社文庫)
後者、椎名誠の少年時代からの盟友、ワニ眼のサワノくんが書いたもの、
かねてより読んでみたかったのだ。100円で買っちゃった、うれしい。
当分、本には不自由しないなー!

夜はチヂミ(のようなもの)を作って、シチューと納豆とで食べる。
食べ合わせなんてナンボのもんじゃい!
おいしい夕食でした。
自分のために料理を作って、食べる。というのがけっこう好きだと思う。
いつかそんなことも、寂しいとか虚しいとかって、耐えられなくなるのかな。

しん氏がビデオで音楽モノ映画を2本、見たらしく、
私も以前に見たものだったので、軽く語り合う。
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
これはとっても、おすすめです。音楽がすごいイイ!!

何をあたりまえのことを、ってな感じだが、
対人で求めるものは、強さと明るさとやさしさだなあ、とふと考えた。
自分はどう? エミちゃん。

手紙を書いた。





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2004年02月07日(土)  さてもさても土曜日

午前中のうちに出社するぞ、とひそかに目標をさだめて就寝した時間、
金曜日の27時。
うっすら目が開いたのは明けて10時。
傍らの携帯を見ると、同じく今日も会社に行くと言っていた先輩から、
メールが入っている。『すごい雪!』 9時過ぎのメールだ。
今日も雪か・・・と思いながらしばらくうだうだとふとんで過ごし、
10時半にようやく起き出す。
ぱっと目が覚めてがばっと起きれる自分になりたいけど、なかなか無理。

平日と同じようにお弁当を作って、味噌汁だけ飲んで家を出る。
会社に着いたら、11時50分。
目標は達成したな、と生ぬるい自己満足。
メールをくれた先輩は、既に退社していた。
3時間ほど一人でデータ整備や資料収集をする。

これで月曜からの監査準備にひとまずメド。
ささやかな心の余裕を手に入れて、天神へ向かう。
(会社の前の停留所から乗ったのに、バスに乗り間違えた・・・!)

紀伊国屋にたっぷり一時間ほど滞在。
『剣ケ崎・白い罌粟』(立原正秋 新潮文庫)を買う。
著者の作品では、『恋人たち』(新潮文庫)を大学生の頃に買った。
退廃的だけどセンチからは程遠い、乾いた感じがすごく好きで、
これまでに何度も読み返している。
今回買ったものは、5つの短編を収めたもの。楽しみ。
そういえば、平行して読んでいる『太公望』の著者、
宮城谷昌光が師事していたのが、立原だ。
意識して買ったわけではないので、ちょっと面白い。
そのほか、靴を買ったり、チョコを買ったりして家に戻り、
なんだかくたびれて一時間ほど寝てしまう。

そういえば魚を食べていないよな、と思い始めていた最近だったので、
スーパーで見つけた一切れ100円のサーモンの切り身に目を輝かせて、
塩をまぶしておいしげに焼けたというのにああ何ということでしょう、
皿ごと床に落っことしてしまったのでした。
こんな事件、つい先ごろもあったよな・・・。
ここのところ、とにかくツイてない、なんて思っていたけれど、
もやは何かが“憑いて”るんじゃないかとさえ疑っちゃうぞよ。
宜保さんでも呼んでこようかいな。(←どうやって?)

すっかりふてくされて、夕食の後片付けもしないままに、
太公望の続きを読むなどして、私にしては早めに就寝。25時半であった。





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2004年02月06日(金)  雪も風も日常

明日が休みと思うと、ちょっと落ち着いて日記が書けそう。
とはいっても、明日も会社に行く予定。
起きてどうしても面倒になったら、月曜日に超早出をしようと思うけど、
たぶん明日済ませたほうがよいだろう。心の余裕のために。

雪に降られながら会社に行って、窓の外の雪に時おり目をやりながら仕事をする。
忙しいけど、仕事に救われるってこともあるなあ、と、思う。
夕方ちーちゃんからメールが入ってきて、夜ご飯でも一緒に、
という話になるが、残業漬けになってご破算。
先輩とラーメンを食べて帰った。
ビールもつけてもらった。
(どの先輩にしろ上司にしろ、どうも私には酒を飲ませないと可哀相、
 とでも思っているのか、必ずといっていいほどビールをつけてくれる。。。)
帰り道も雪だった。
道路に落ちた雪が、強い風に吹かれて横すべりしていた。
冬まっただなかの風景。

帰りにスーパーに寄ると、きのう買ったマヨネーズ『ピュアセレクトハーフ』が、
なんと今日限り、100円で売られてた。
50円も高い値段で買っちゃってたよ〜。無念。
引っ越してきてから初めて納豆を買ってみた。3個パック、88円。

家に帰って、久しぶりのアルバム『ハチミツ』(スピッツ)を聞きながら、
洗いものなどしていると、
  ♪『くだらない話で 安らげる僕らは
    その愚かさこそが 何よりも宝物』
という歌詞に、はからずして胸を打たれてしまった。愛のことば、という歌。
暖かさだなあ。しかも、そこはかとなく、悲しい。

落ち込んでいるときに、ふだん通りの生活をするというのは
とても大切だなあ、と思った一週間でした。
やり過ごすことも大事、と大人になった私は思うのです。
それは逃げるということではなくて、進むということだと思うのです。
何かがダメになってても、ほかのことまでダメにしない。
そして、ふだん通りの生活ができるのは、周りの人のおかげでもある。
みんなそれぞれの日常を生きている、という実感の、心強さ。
そこここで、小さな優しさと共に、つながっている。





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2004年02月05日(木)  落ち込んだり落ち込まなかったり

今ふと見たいのは、麻生久美子が出演している映画です。
一作だけ見たことがある。
愛する坂口安吾が原作の、『カンゾー先生』
「淫売」なんて役どころだったんだけど、すごくよかったんだよねえ。
私と同い年なんだって。
いろんな映画に出てるけど、テレビには滅多に出ない。
『新選組!』で、龍馬の妻、おりょう役です。まだしばらく出ないのかな。

落ち込みの効果は、仕事が普段よりつらく感じないところ。
いつもだったら不満たらたら、てことも、こんなのへっちゃら、へーん!
て心境です。やけっぱちというのか?
忙しいんですよ今週は。

そうそう落ち込まないのは、食欲。
夕ご飯は、きのう作ったお味噌汁とマカロニサラダ、そして、
豚肉と長ネギをじゅーっと炒めたもの。
おいしかった。
食べ終わった直後に、ふらっと客人あり。
ちょっとだけ話して、お帰りになった。

しんちゃんに電話で謝った。
実は彼、キューピーのプチ株主なのだが、マヨネーズを買い足した今日、
味の素のピュアセレクトハーフを選んでしまった。
だって安かったんだもん。

懐かしいアルバムをひっぱりだして聞いた。
ボン・ジョヴィ『KEEP THE FAITH』 10年くらい前に買ったもの。
それほど評価が高いわけじゃない作品だと思うけど、けっこう好き。
ちょっと泥くさい感じが。
売れたベスト盤『クロスロード』は、きれいすぎてあんまり好きじゃない。
そして、その頃ってCDをかなり聞き込んでいたんだなあと思う。
適当だけど、なんとなくジョンと一緒に歌える曲が多い。
ずっと聞いてなくても記憶にとどまってるところが、当時の愛を感じる。

あと、いま興味があるのは、アテネに行く女子マラソン選手。
オリンピック早く始まらないかな〜。

だめだ、なんか全然、文章が書けない。こんな文章なのに、書くのがすっごく遅いよ。(当人比。)





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2004年02月04日(水)  瞬くように過ぎる

<今日のできごと>

・前夜2時半まで読書、あわや寝坊
・とある仕事、マニュアル改正で量が倍増したことが判明
・さっそく(元)上司に愚痴る
・すっきりして仕事にかかる
・お弁当には昨日の残りの太巻を
・今朝、どうしても開かなかったジャムの蓋を会社に持ち込み開けてもらう
・8時半まで仕事、おつかれさま。
・同期会に遅れて合流、米の水割り一杯で退散(支払:実額)
・電話2本(しんちゃんは11時過ぎでもまだ会社)
・インスタントカレーで夜ごはん
・明日以降の食料、味噌汁、マカロニサラダを作る、美味。
・洗濯
・風呂(シャワー)
・お金の予算と実績チェック、食費がオーバー気味
・ウイスキー水割り(サントリーREDを買いました。)

てなところ。
まさしく日常、せわしなく波立つの繰り返し。
寝る前にたぶん読書、『太公望』の続きを少し。





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2004年02月03日(火)  ついてねぇ マジでついてねぇ

  ♪ついてねぇ マジでついてねぇ
   ついてねぇ マジでついてねぇ
   ついてねぇ マジでついてねぇ
   もー えーっ!つーくらい ついてねぇ

・・・というのが、今の私のテーマソングです。
スチャダラパーの『ついてる男』より。

いやー。
また会社に家の鍵を忘れて、マンション玄関に着くまで気づかんしね。
何が楽しゅうて、長ネギがはみ出したスーパーの袋片手に、
夜の会社に向かわにゃならんのよ。
おいしい煮物の最後のひと盛りを
皿ごと冷蔵庫から床にぶちまけるに至って、
何かがプツンと切れて、ウイスキーをどぼどぼグラスに注いで、
ぐびーと(というのは大げさ、ちびちびと)飲みましたよ。

ま、なんだかんだで、ついてないっつーより自分が悪ぃんだよね。

ゆうべから落ち込み持続中で、会社にとっても行きたくなかったけど、
いつもとなーんも変わらん会社の日常が、
これほど愛おしく(というのは大げさ)思えたことはなかったかも。
今日も地球は回っているわけよ。

夜は、オンナ25の会;節分編。
しずりんちで太巻きを食べました。
ちゃんと恵方を向いて、かぶりつきました。
でも、黙って一本食べきる、というのは三人とも挫折したので、
幸せは遠いかもしれません。
それでもいい、友だちっていいもんです。
まだまだつるもうね。

ああ、ツイてるね ノッてるね(BY ミポリン)になりたいもんです。

家に帰ってから、長ネギのマリネつくりました。
これだけが明日の楽しみよ、ぐすん。





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2004年02月02日(月)  からっぽか濁流か

翌日に書く日記。
この日、とても悲しいできごとがあった。
しばらく沈んでいるでしょう。
でも、お客さんも来たし、久しぶりの友人と話したし、
読みさしの本も読んだし、
今朝もちゃんと起きて、お弁当も作って、会社に行って、仕事しました。
こんなときはきっと、手を休めずに、
いつもどおりに過ごしたほうがいいのです。
たぶん大丈夫です。大丈夫にしたい。
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2004年02月01日(日)  a life with RUNNING

次の日が休みと思うとどうしても前日夜はフィーバーしてしまう。
といっても、だらだらベッドで本を読んだりしてるんですけど・・・。
夜中3時半過ぎに寝て、翌11時半に起床。
携帯を見ると、メールが一通、迷惑電話と思われる着信が一通。
前夜なんだかんだでけっこう飲んだので、少し頭がぼんやりしている。
ゆうべのポテトサラダの残りで朝ごはんを食べて、掃除。
やっぱり床を水ぶきすると気持ちいい。またたくまに埃は現れるけど。

中5日で再び大濠公園へ。小さな雨がぱらついている。
それほど意気込んでいたわけでもないが、本日ついに、念願の10キロを初走破!
最後の1キロはさすがに息苦しく、汗が吹き出て顔が熱かったが、
未踏の地平を走っている実感、10000メートルという金字塔に一歩ずつ近づく喜び、
沸きたつような爽快な胸のうち。
思えば2年半前、会社に入ってなまる体に喝を入れようと走り始めたときは、
2キロでぜえぜえいっていた。
『継続は力なり』ってことわざは、教条くさくてあんまり好きじゃないけど、
ほんと言えてるだよな〜、と激しくしみじみしながら、
家に帰ってさっそく、ランニング仲間のP氏に報告した。

着替えて再び外へ、天神までてくてく歩く。
ヴィレッジヴァンガードで誕生日事典を読みふける。
『シービスケット』の原作本も。
映画のラストのあと、現実では3人とも、幸多いとはいえない人生だった。
やっぱりそうだろうな、と思わせる何かがあったな、
そう思うと、改めて、やっぱりよく作ってあるのかも、あの映画。
しっかし、HMVのセールにも、丸善に並ぶ文庫の新刊にも、
春物がそろいはじめたお洋服のショップにも、魅力的なものが多すぎる。
うーんうーんと悩みつつも、
物欲にたやすく迎合し続ける生活はしないって決めたじゃない!
と、ほっぺたを叩いて去り続ける、数々の売り場。
結局、家を出る前に購入を決めていた本を一冊手に入れて、帰途につく。
『ひとりぐらしも5年め』 (たかぎなおこ メディアファクトリー)
これがもう面白くって、家に帰ってさっそくめくりながら、
くっくっく、と一人で笑う。

そのほか、今読んでいる本は、
『ミルクチャンのような日々、そして妊娠!? 』
(よしもとばなな、新潮文庫)
『太公望』(宮城谷昌光、文春文庫)であります。
後者は、久しぶりに読む歴史長編。
歴史の中でも、すんごい昔の話ですよ。なんせ紀元前1100年!
上・中・下の3巻だてで、まだ上の四分の一といったところ。
のちに中華の覇者になる主人公の望くん、少年にして既にカッコイイー

夜は、ゆうべの食材のあまりで、ひとり鍋。
とってもおいしくいただきました。明日の朝の分が残ってる、うれしい。
それでも白菜が数枚あまったので、浅漬けにする。
そしてこれから(なんて、もう日付が変わろうとしているが)、
煮物を作る予定で、今は椎茸をお水でもどしているところ。
休日は料理に時間をかけられるので、何かおいしいものを作っておくと、
とかく憂鬱になりがちな月曜日の朝の目覚めも、ちょっとわくわく。
大小いろいろの楽しみで生活を彩る。のだ。

さて料理の前にお風呂かしらね。
今宵は、たくさん走った体を湯船に沈めましょうぞ。
お風呂上がりはカンパリソーダですぞ。うしし。
あー今夜も寝るの遅くなりそう、、、

ただいま25時15分、付け加え。
こういうことについてネット上で議論する気はないけど、
感じたことなのでやはり書き残すことにする。
今日、イラクに行く自衛隊についての特集番組をNHKで見た。

「国内のことだったら、血を流しても命を投げ出しても働く、
 それは家族や大事な人たちを守ることにつながるからだ、
 でもイラクでは、どうやってモチベーションを上げればいいだろう」

隊員のこの言葉が、すごく心に残った。
イラク派遣についていちばん感じるのは、世論の薄さ。
自戒も込めて書くが、
平和憲法を持つこの国の人間が戦地(と言っていいだろう)に赴くという
そのことに対して、是にせよ非にせよ、
周りで話題になることも殆どない。それ自体がおかしい。
マスコミもそれなりに報道はしているけど、
サッカーのW杯のときのほうが、よっぽど時間と熱意を使っていたはず。
国民の総意でもなく、ひっそりと(としか私には思えない)
イラクへゆく自衛隊員か。。。





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