moonshine  エミ




2003年11月30日(日)  しもつきつごもり、空も高き休日

 県立美術館に行く。少しお姉さんらしい格好をしてみた。
 天気もよく、あまり寒くなく、須崎公園は静かで、なんとも休日らしい雰囲気だ。
 ウッドワン美術館所蔵『近代日本の絵画名品展』
 どうしても見たかったので、母のコネでタダ券を入手した。
 うちの母は、以前この美術館で勤務していたのだ。
 などというと、なんだか随分、ハイソサイエティー、ソフィスティケイティド(?)って感じだが、母はここの掃除婦をしていたのである。

 ・・・と、話が逸れたが、展覧会は、すばらしかった。
 私は、近代日本の名画、と呼ばれるものに目がない。高校で使っていた日本史の資料集には沢山の絵が載っていた。教科書の類はこの年にもなると相当処分してるけど、あれは今でも捨てられない。
 
 そして言うまでもなく、資料集で見るのと本物を見るのとでは、迫力が全然違う。
 2mも3mも離れたところから、原寸大の絵を見る。
 はっと胸に迫るイメージ。
 思わず笑みがこぼれるような明るい色彩、
 息をのむような激しさをもったもの、
 しんと心が静まり返るもの、
 描き手の、重苦しいほどの心の深淵を覗き込むような気持ちになるもの。
 なかなかこんなことないよ、ってくらいに、
 めまぐるしく気持ちが動いた。

 山や川や木々や月なんかが描かれるような風景画や、
 人物が描かれたものが特に好きです。
 とりわけ、女性を描いたものは、本当にそれぞれハッとします。
 江戸の美人画ふうのも、西洋風のも、どんなものでも。

 美術館内の宣伝スペースにて、丸善で金子國義展が開催中との情報を仕入れる。
 無料なので早速行ってみると、本人がいた。
 おおお。
 この人の絵・・・
 好きか嫌いかと言われると、好きでないもののほうが多いのだけれど、
 なんかとにかく力を感じる。
 森博嗣『堕ちていく僕たち』の表紙みたいなのは、好きだなあ。

 絵のことなんてわかりゃしない。図画工作は大の苦手だ。
 でも、絵を見るのは好き。
 たぶんこれが大事なことで、このところ思うのだけれど、
 絵でも、音楽でも詩でも書でも、一握りの精通した人のものではなくて、
 それを感じる心というのは、誰にでもある。
 
 夜は、野菜がいろいろ家にあるので、大量の肉じゃがと、チャーハンをつくった。
 久しぶりにドラマを見たら、深津絵里と岡田くんの夫婦がとてもかわいらしくて、発作的に結婚したくなった。
 しんちゃんのとても好きだなあと思うところの一つに、
 別に頼んでいるわけではないのだけれど、付き合って6年以上たつ今でも、
 私のことを「えみちゃん」と呼んでくれる、というのがある。
(あと、ここには書けないようなバカバカしいあだ名も、いろいろあるが)
 もし将来結婚しても、ずっとそう呼んでほしいなあ。
 
 そして今日で11月も終わりだ。





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2003年11月29日(土)  まちにすんでいる

朝食は、チョコチップクッキー5枚とミルク。
土曜日ですもの。こんなのもいいでしょう。
(・・・ミルクなんて可愛く書いてますが、安い低脂肪乳ですよ、ええ。
 あ、みそ汁も飲みましたよ。)

熱い紅茶を淹れて(・・・といっても、ティーパックですけどね)、
今日の講義の際に提出する課題をやる。
締め切り間際ですよ、ええ。

まだ降り出してはいなかったけれども、予報は雨。
ぼちぼち歩いて25分、講座を受けに行く。
自転車は便利で早いけれど、歩くほうがやはり、目に映るものが圧倒的に多い。
引っ越してきてまだ二ヶ月足らず、マンションのすぐそばでも、
ちょっと違う道を通れば、そこはまだ馴染みのない街だ。
知らないものが、たくさん私を待ってるの!

本日の講師は、福岡に住む若者なら誰もが知っているタウン誌の元編集長。
まだ若くて、闊達な口調の、覇気にみちた人だった。
声が大きくてよく通る。話も面白かった。
すごい人なのだろうけれど、遠く感じなかった。それもすごさだろう。
有能ということについて考えた。
それは、小さな心がけを実行し続けることにも、あるかもしれない。

外へ出ても、まだ雨は降っていない。
ブラブラブラブラしながら、2時間半ほどかけて、家まで帰った。
キッズギャラリーをのぞくと、私より少し上の年代の、
小柄なお姉さんがアクセサリー展をやっていた。
KAICO、という個人レーベルらしい。
なつかしい感じのするものが好きだから、ということだ。懐古。
シルバー、ビーズ、天然石、どれもクールなのに暖かい感じがする。
ひとつひとつに名前がついていた。
「王冠リング」とか、「ベルサイユチョーカー」とか、「バブルピアス」とか。

ここ3年ほどお気に入りのカジュアルブランドの、妹分ブランドだから
もちろんさらにカジュアルなブランドが、大名に大きな路面店をもっている。
つい、買ってしまった。
そんな店だからとても安かったのだが、
今夜はねじ式のイベント“ゲゲゲのねじ式ナイト”にとても行きたかったのを、
ノーマネーだから仕方がない、とつらいつらい気持ちであきらめていたというのに、
ああ、お金を使ってしまった・・・。

家に帰って、お給料日までの資金の使途について、再検討。
きびしく締めていきましょう。

夜ご飯は、冷蔵庫に入っていたものをチャッチャと炒めたもの。
豆腐チャンプルです。
ほかの具材は、ひき肉、長ネギ、えのきだけ。
豆板醤でピリリと味をつけて、卵を落として、食べました。

「生きてるけど死んだように寝てました」
メールの返事でそう書いてきたしん氏が、電話してくる。
i-bookを買って、うれしそうだった。
いいなあ!





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2003年11月28日(金)  いつか輝く

週後半、ふと、仕事に対するやる気が湧いてくる。
とある人について考えたおかげだった。
ちょっと軽はずみな困ったところもある人だけれど、
その仕事ぶりを考えてみると、やはり優秀なのだった。
それも、とても。
こういう人が近くにいるってのは幸運なことで、見習わない手はないな、思った。

それで、やりかけのものや懸案になっているものなど、
ひと月くらいのスパンで自分の仕事のTO DOリストをつくってみた。
(ええ、こういうことも、一切やらずにいました、最近。)
ら、ぼんやり頭の中で描いているのよりも、かなりボリューム大。
そうよねえ・・・毎日、仕事の進捗如何にかかわらず、
鐘が鳴り出しすやいなやパタンと教科書を閉じて運動場へ駆け出す小学生みたいに、
早い時間に退社していた。
短信も半報もパスしたのに、これだけ仕事があるんだなあ。
来週からガンバロウ。

・・・と、微妙に先延ばしになっているのは、木曜日の夜は、
初めて招くお友だちと、うちでゴハンを食べる約束をしていたから。
なんやかんやと食べたり、飲んだり、ビデオを見たりしながら、
長々6時間近く、おしゃべりは続いた。
彼女の真摯な気持ちがかわいらしくて、ぐっときた。
第一印象とその後の印象に齟齬がほとんどないし、本当に気持ちのいい人だ。
人と人との関係って、それを世間でどう定義するか、
周囲からその関係がどう見えるか、ということよりも、
特に若いうちは、その関係が自分にもたらすものが重要だよなあ、
なんて考えたりした。
安全な温室だけにとどまる必要はない。

金曜日、夜に文筆のほうの講座。
提出しておいた今回の課題の添削、
私の文章は、情緒的、しっとりしていて、場面転換もよい。
反面、(しっとりした文章にありがちだが)形容詞の多用が目に付く。
との、こと。
前回、しっとりしていない課題のときは、文章のリズム感がよいと講評されたので、
やはり感情をこめたような文章って、つい安易な装飾過多になりやすいのですかね。
焦点と抑制について追求していきますわ。

夕食の誘いを二つもいただいたけど、どちらもタイミング合わず。
家で腹いっぱい、食べる。
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2003年11月26日(水)  ぼやぼやしちゃいられないでしょ

 ん?
 何かがおかしい。おかしいような・・・。
 目が覚めた瞬間にそんな違和感がすることが、時々ある。
 枕もとの時計を見やる。
 8時だ。
 ギャー! 寝坊だ。

 テレビをつけてみると、めざましテレビが既にエンドロール。
 そこから先は、言うまでもなく怒涛である。
 洗面、着替え、寝ぐせなおし、化粧、お弁当つめ、朝ごはん、
(そう、最後の二つをあきらめれば、30分なんて余裕なんだけど・・・そこが重要なんだもん!)
 三十分で家を出て、10分で自転車をこいで、なんとかかんとか、始業に間に合った。
 こんなことしてたら、いつか必ず自転車でコケて怪我する、と思う。
 
 席に着くまでに一日の集中力のすべてを投入してしまったようだった。
 燃えカスのような会社での私を許してください。
 まだまだ引き潮が多い私の仕事へのやる気は、いつになったら以前のように充電完了になるだろうか。ああ。

 夜は、リベンジサパーでカルボナーラに再挑戦。
 これでもか!というほどに、ベーコンを大量に入れた。
 おっ、なかなかおいしいじゃないの。
 こないだは卵ソースがパサパサになったけれど、今夜はトローリとできました。

 最近、寝る前には『京都で町家に出会った』(麻生圭子、文春文庫)を再読していた。
 夕ご飯を食べたあととか、ちょっとした時間には、フリーペーパーや「クーネル」をパラパラと少しずつ、何度も何度も見るのが楽しい。
 今夜からは、『上海ベイビー』(衛慧、文春文庫)を読もうかな。
 音楽は、キリンジ『47’45”』、サニーデイサービス『東京』、サニーサイド『今日、屋根にのぼってみる』、メガネウラ『フォークソング』、キャロル・キング『つづれおり』、EGO-WRAPPIN'『Night Food』、ジャミロクワイ『A Funk Odyssey』、シェリル・クロウ『シェリル・クロウ・アンド・フレンズ・ライヴ・フロム・セントラル・パーク』、THE JAMのベスト、などです。

 頭痛が痛い。(←まちがった日本語)
 お風呂に入ってあったまってきます。
 持って入るのは、『月刊サギサワ』(鷺沢萠、講談社文庫)です。
 20歳のときに買った本で、大学時代にもよく“お風呂本”として活躍していた。とても好きな本だ。
 日本、韓国、アメリカを股にかけた、筆者の不定期に書かれた日記。
 先週、久しぶりに開いてみて気づいた。
 これ、鷺沢萠、25歳の著作だ。
 おおお。





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2003年11月25日(火)  取るに足りないその一瞬のために

 美容室に行った、と書きましたが、バッサリいったんです。
 背の中ほどまで届こうかというくらいに、
 だらりと伸びてパーマでうねっていた髪よ、さようなら。
 さらり(?)ショートカットです。やったね。

「わ、切ったねぇ」
 と、人が見て、ただ一瞬、驚いてくれるその瞬間に出くわしたくて。
 ・・・というのは大げさですが、ほんとのところのひとつです。
 へえっ、と、時々、私にちょっとだけ驚いてほしい。小さな自己顕示欲でしょうか。
 いろんな人に驚かされも、したい。

 今年の初めにストレートパーマをかけた。
 そのとき、夏の間は野放図に伸ばそう、
 暑いうちに、うねうねパーマをかけよう、
 そして寒くなったらショートにしよう、と決めてた。
 人にとってはどうでもいいこと、私にとっても、まあ重大事じゃない、
 でも、ちょっと楽しい気分よ。

 仕事、どうしても判明せず、連休のあいだ寝かせていた数字を、
 今朝ふたたび起こしてみたら、はっと分かった。
 
 仕事のあとは、天神にて、今年一年をふりかえる座談会へ。
 おいしいパンと、ティラミスと紅茶をごちそうになる。
 小腹をみたしたので、帰宅してからは、簡単ごはん。
 お米とインスタントのおみそ汁と、二日目で煮詰まった飴色の大根。白菜のサラダ。

 今夜はフラッシュさん率いる「ホリデープリンターズ」のライブだった。
 行けなかったなあ、と思いながら、フラッシュ・ザ・徒歩5分のCDをかけてみる。
 ああ!今日、聞きたかった!新しいフラッシュさんの歌!
 と、当然ながら地団駄を踏む気持ちになる。年内にライブあったっけ、まだ?
 しゅんとしながら、キリンジに変えた。





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2003年11月24日(月)  こんな感じで過ぎました

日曜日晴天、美容室に行く。
雑誌を読んでいると、V6岡田くん
「本を読むのが好き。ジャケ買い(装丁買い?)が多い。
 最近では『世界の中心で愛を叫ぶ』を表紙を見た感じで買った」
とのこと。
それは、ジャケ買いをさせるような装丁につくられている本だ。
わんさかと目立つところに平積みで置かれている本だ。
だからジャケ買いするのは当然なのだ。
そうやってベストセラーが生まれる。
言いか悪いとか論じるつもりはない。商売ってそういうもの。

夜は、忘れ物をうちに取りにきた友達と、ガストでごはん。
3ヶ月ぶりのファミレスだ。感激。
ファミレス、ファーストフード、スナック菓子、インスタントやレトルト食品。
現代っ子と言わば言え、しばらく食べないと恋しくなるのだ。
友だち、高千穂土産にと焼酎をくれる。狂喜。
IMOというジャズっぽいバンドのMDももらう。

☆☆☆

月曜日寒空、部屋のあまりのニンニク臭さに、朝8時に目が覚める。
昨昼、皮をむいて、ちょろーっと炒めただけなのに、このパワー。ニンニクパワー。
窓といい、玄関といい、開け放つ。
ぬいぐるみの犬(にゃんたくん)も心なしか臭かったので、
ベランダに座らせて日光浴だ。後姿がかわいい。
大根と鶏肉の煮物をつくる。
この大根は1本38円だった。

昼すぎ、ゆうきちゃん、来たる。
煮物と白菜スープを食べさせる。
白菜は1玉58円だった。
青ねぎをたくさんふりかける。
青ねぎは1束38円だった。
ビデオを観る。『8人の女たち』フランス映画。この女たち、なんともまあ。
「うわー」「おいおい」「そう来るかい」「もー犯人だれでもいいや・・・」
ラストに至って、ゆうきちゃん一言のたまっていわく、
「つまり、バクロ大会やね」 うんうん、そういうことやね。
引っ越してきて、部屋にて初ドリップ。一袋で二人分、とる。
コーヒーは大好きですが、ふだんは飲みません。
小さな禁欲はむしろ背徳の快楽。
(とはいえ、お酒は常備している私の部屋だ)

夜、課題の文章を書く。ふつうすぎて書きにくいテーマ「街のいちおし」
まあ、一時間くらいで、書く。
私の文章って、アクがないなあ。
料理を作っても、たいてい、味にパンチがない。
平平凡凡とねえ。してるのかしらねえ。
てくてく本屋へ行って、発売したばかりの、おめあての雑誌を買う。
ついでに2冊、手が伸びかけた本があったが、グットガマンノコ!
広告の雑誌をなんとなく立ち読み。かなり面白くてしばらくページを閉じられず。

遅い夕食は野菜たっぷり、あったか冬のメニュー。
たいへん健康的な気分になり、念入りに風呂掃除。
夜になるにつれ、あたたかくなる日だった。
日付が変わってから、しんちゃんと電話。
「空間を歌うこと」「想像を創造する」「足りないときは塩」
など、なかなかに有意義な内容。
最後には衝撃告白も飛び出した。





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2003年11月22日(土)  学園祭は続く

 土曜日、なつかしい母校の学園祭に行く。
 卒業してからもう3年も経とうとしている。自分では在学中の子たちと変わらない見てくれだと思っているが、実際の現役さんたちが学内を歩く私たちを見ると「あら、OBだわ(=大学生じゃないわ)」なんてすぐわかるのだろうか。いや、18,9には見えないとしても、22くらいなら・・・なんて、いえいえ、ゴホン。

 週半ばからの雨が上がったと思ったらやっぱりすごい寒波がきた。
 手袋に穴があいた。
 
 九大の学祭というのは、近郊の私立大学などと比べて、もっっっとも、規模が小さいのです。ええ、どうせ国立だし・・・お金ないし・・・
 有名人が来たり、しません。
 だから、学外の客は少ないと思います。わいわい賑わう、ってほどじゃない。
 でも、あのこぢんまりとした雰囲気が、やっぱり好きですよ。

 Q-FOLKライブハウス「野瀬亭」は毎年113番教室で3日間、朝は9時から夜は7時くらいまで、途切れることなく入れ替わり立ち代りで部員がライブをしている。教室とはいえ、ビール箱をたっくさん連結して組み上げたステージ、おっきなスピーカーに照明設備、ミラーボール、なかなか大儀なものですよ。
 ただでさえセッティングに時間がかかるバンド演奏、しかも15分とか30分とかいう短い枠でプログラムが組んであるのに、時間がめったに押さず、番組表どおりしゅくしゅくと進んでいくのも、なかなかのものなんですよ。
 地元のライブハウスにも出てるようなサークル内実力派バンド、
 女装やら仮装やらでステージに上がる(でも演奏はちゃんとする)コピーバンド、
 初めて学祭に臨むバンドや卒業を控えたメンバーのいるバンドなど、
 今年もまた、例年と違わぬ私たちの青春の風景、が繰り広げられていたのでした。
 ステージに司会進行ができている、やたらと部員がステージ前にたからない、など、変わっている点もあり。ふむ?


 グラウンドの野外ステージ(なんていうと大層なようだが、まあ、貧相といってさしつかえない程度ですが・・・)では、サークルの枠を越えていろんなバンドが演奏する。

 なつかしい旧友、フクダくんは今じゃドクターコースに進んでいて、「どないないきさつで一緒にやることになってん?!」なんて聞きたくなるような、渋いおじさまたちと、B.B.キングとかやってた。彼も、ブルース一筋ではや7年、てとこかあ。ドラム叩いてたのは、手足の細い小学生の女の子だった。うーん謎。

 デッドフラワーズやデルタtなど、若きキラ星のステージも見た。
 Q-Folkの二つ隣の教室でやってる、BE-ROCKの教室ライブでは、去年に続いてゲストで招かれているヘップニッパーズも少し見た。うまいよね、やっぱり・・・。
 ちなみにこの日のQ-Folkのゲストはミズノイロ。
 初めて見た。なぜかおっさんバンドをイメージしてたので、びっくりした。これはいい意味なんだけど、少女向けのバンドものマンガから抜け出たような、Zipper系のルックス、鋭角的な音を出すバンドだった。

 かなりツボだったのは、元Q-FOLKだったとかいう「新世界」てバンドで、これが、へなっとした演奏、歌なんだけど、大きなぬいぐるみをドラム横に置いてたり、頭にビヨンビヨンとした触覚つけてたりして、妙な間のMCで、サニーデイサービスとかビートルズとかやって、友達が多いんだろうけどお客さんがニコニコ笑ってて、これぞ学祭!という雰囲気だった。

 すごく上手!でなくても、ちょっと内輪ノリでも、いいんだよ、タダで見られるんだし、この三日間は君たちが主役なんだもん。
 気取ったり、牽制しあったり、見るほうのことを考えすぎなくていいよ、思いきり楽しんで、自分たちがやりたい趣向を凝らしてるのが見たいよ。
 そういうことができる場、できる時間というのは本当にひとときの、かけがえのないもので、もう当事者ではいられない私も、それを見ると、自分のなつかしい思い出にまた絵の具を重ねるような気分になれる。
 とはいえ、今年で本当に最後かなあ。見に行くのも。
 もう知っているバンドも、そろそろみんな卒業しそう。

 学祭でライブを見ると本当にせつなくなって、それは今年はやっぱりめがねうらを見てるときがピークで、大学で見るとひときわの貫禄さえ感じるような演奏、県境だって今じゃひょいと飛び越える広い活動をしてる彼らだけど、やっぱりここが原点で、やっぱり若くて、気まぐれに太陽の光がさしこんだり曇ったりする寒空の下でやる『傘がない』がまだとてもよく似合う、でも院の卒業を控えて残された学生の時間は少なくて、学祭のステージもきっとこれが最後で、なんて、せつなすぎる。

 エツ氏に切なさを訴えると、「もーオレも泣きながら見よるよ」、しょーこちゃんは「来年の今ごろ、なにしてんだろ・・・」
 感傷と懐古、羨望と少しの嫉妬さえ、さまざまなものを呼び起こす、学園祭。

 みんなそんな時間を過ごして、大人になっていくのね。





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2003年11月21日(金)  せめて満たして、おなかの中を。

 金曜日、夜はしんちゃんと久しぶりにぬくぬく仲良しになっているはずだったが、
 先述のとおり、今夜も二人の距離は800キロ。

「しんちゃんね〜来れんくなったとよ」
 などと友人らに説明する口調の10倍は軽く、暗い。気分は。
 ぽっかり空いた三日間の予定を埋めようなんて気にもそうそうなれず、
 だが唯一の光明があるとすれば、この日は給料日である。

 思えば大学時代、 
 一緒に住んでいるような状態で毎夜いっしょなのに、お金も無いのに、
 私としん氏は本当によく外食をした。
 特に焼肉に対する情熱はどちらも負けずとも劣らず、全くの五分だった。
 ウエスト、いちや、寿苑、この三店がテリトリーだった。

 しかし箱崎から実家に戻ってからというもの、 
 私の焼肉に対する情熱は急速に冷めていった。
 それはひとえに、はたちをいくつも越してゆく自分の胃が、
 ニクニクしいものよりもさっぱりすっきりしたものを好んでいく
 ような習性に変わっていったがゆえだと、固く信じていた。
 ひとり箱崎に住み続けたしん氏と週末などに会って、
 「さあ今夜はどこでご飯を食べようか」という話になると、
 彼は変わらず、「焼肉」「焼肉」「焼肉」と希望し続けた。
 私は、10回のうち9回は、拒絶した。
「もう焼肉は、男の子同士で行けばいいやん」なんて、すげなく。

 今になって慄然とわかった。
 肉に対する欲求は、実家でお母さんの作る、
 それを用いた様々な料理で満たされていたのだ。
 再び一人暮らしを始めて1ヶ月と半月あまり、焼肉に恋焦がれる私である。
 赤いお肉をじゅーっと金網で焼いて、苦しいまでに頬張りたい。

 ・・・ということで、お給料も入ったことだし、
 仕事の後、同じくお給料で懐が(一時的にせよ)暖まった社の面々で焼肉を食べに行った。
 肉!
 肉ー!
 にくー!
 にーーーくーーー!!

 満たされました。





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2003年11月20日(木)  停滞じゃないよ

 その場だけ見れば何かと徒労の多い一日、でも教訓があった。

 だから、
 おいしいご飯をおごってもらえそう、でも時間が遅くなる、というのと、
 おうちでひとりインスタントラーメンを食べて早く寝る、というのと、
 後者を選んだ私は後ろ向きでも卑屈でもない気持ちだったのです。

 輝かしい未来(?)に向かって、前を向いてこ、と思った。 
 イメージ、イメージ。
 自分にとって豊かな生活のイメージを忘れてはいけない。
 何を選ぶのかを間違えちゃいけない。

 この日に得たもののひとつは、ある人がなにげなく口にした言葉、

「ゼロと1とは大きくかけはなれている。
 でも、1と100とはたいして違わない」

 1、がプラスのことであれマイナスのことであれ、あてはまることは多いと思う。
 実感としてよくわかる。大きく大きく首を縦にふった。

 つらかったけど、いいものを見たな。
 うそくさい響きだとしても、「誠意」って本当に大事だな。
 誠意を心にもつだけじゃなくて、行動で示すこと。

 サッポロ一番みそラーメン、おいしいね。
 そう、今日は給料日前日。
 毎月この日を「インスタントラーメンの日」と定めたいと思います。
 いろんな銘柄を食べようっと。
(いつも「うまかっちゃん」とか「どんべえ」とか、限られた銘柄を食べてます)
 おすすめあったら、教えてください。





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2003年11月18日(火)  われ泣き濡れて

 相方しん氏は今週末に一時帰福すべく飛行機も予約済、
 雲行きが怪しいことは前々から聞かされていたけれど、
 やっぱり無理だって。来られないって。
 ひでぇや、しんちゃんの会社・・・。

 んー。

 がっくり頭を垂れてます。
 寝るか・・・。

(でも、寝ることもできず今もまだ仕事をしているしんちゃん。
 長い人生、彼がどうか元気でいられますように、どうかお願いします。
 神さま。)

「愛し」
 古語では「かなし」と読むんだよね。
 
 遠距離恋愛らしくなってきました。





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2003年11月17日(月)  I'm waiting for...

 月曜日、郵便を3通、ポストに出した。
 行ってらっしゃーい。
 
 携帯のメールなら、すぐ返信が来る。
 パソコンのメールなら1日2日。
 1週間とか2週間とか待つことになる手紙やハガキ。
 いつ返ってくるともとも知れず、待つともなく待つもの。
 いろいろあると、楽しみは増える。
 もちろん、返事がなくて悲しくなることもあるけど。

 今週こそ、と意気込んで出社してみても、どうにも取り戻せない明るさ。
 こういうことはいくらでもある、それはわかってる、
 でも平気だったらウソでしょう、そう簡単に割り切れないよ、
 一生懸命やってきたんだもん。
 じんわり涙が浮かんでくる。
 しかし、その間にも仕事をいろいろ言いつけられる。
 気がついたら塞ぎ虫がどこかに行っちゃっていた。
 
 そうか。
 手を動かそう、と思った。
 余計なことを考えず、とにかくどんどん片付けていこう。
 思い巡らせず、目の前のことに追われよう。
 そしてチャンスを、待つともなく、でもあきらめずに、待ってみよう。

 夜は餃子を焼いた。
 ごはんもおみそ汁もおかわりして、動けなくなるほど食べた。食べ過ぎた。
 だっておいしいんだもん。

◆ 
 日曜日のことも書いておこう。
 昼間は友だちが二人、うちカフェしに来た。

 ゆうきちゃん、最近、プジョーの原付を購入。乗ってきてた。
 かわいいのなんの!
 私は全然詳しくないけれど、あまり流通しないものらしい。

 贅沢というものをちっともしない、つつましい暮らしぶりの彼女が、
 ずっとずっと前から欲しがっていたものだった。
 少しずつ少しずつお金を貯めて、買ったもの。
 
 この原付は、キーを回してブーン、ではなく、
 人間の足でモーターを回して(?)やっとエンジンがかかる。
 うちの下の駐輪場で、停まったままのバイクの重いペダルを
 一生懸命こいでエンジンをかけるゆうきちゃんを見て、
 心の底から祝福の気持ちが湧きあがった。
 なんだかとても、価値のあるお金の使い方を知ってるね、という感じがしたんです。
 かっこいいよ。
 
 夜は、絵本を書いたり通信教育の課題(財務基礎コース・・・)をやったりしつつ、
 なーんか寒いなあ、だるいなあ、と思ったら熱があった。
 寝て、起きたら、すっかり治っていた。若さだね。
 ぴんぴんしてます。

 と、いうことで、しこしこしらみつぶしに埋めてこうと思ってたけど、
 今日の分に二日分のせて、日付に追いついたのでした。

 今夜はしっとりした気分なので、R&Bを。
 インディア・アリーを聞いています。





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2003年11月15日(土)  雨のロストライダー

 雨が降る降ると天気予報がさかんに言っていたので、講座の開催場所まで歩いて出かける。 
 ちちち遅刻しそうーーー、と途中からたびたび走る。
 気づいたら、あれ? 見知らぬ通りだ。
「あのう、中央区役所って・・・・(←会場はその近く)」
 道を行くおばさんを呼び止める。
「あの先の角を左よ」
 走って走って、行き過ぎていた。 
 数分遅刻。

 今日の授業は、なかなか面白かった。
 話を聞きながら、本屋に走りこみたくてたまらなくなるような気持ちと、
 自分の不確かな将来、何より確固とした意志がいまだないことに対する焦りで、
 心はぐらぐら煮える。

 終わって外に出ても、雨の気配はなし。
 むしろ空には弱気そうではあるものの、晴れ間がのぞいているではないか。
(なんてこったーい!!)
 いったん帰ることにする。
 てくてく歩きながら、帰り道にあるお店に、いくつか入ったりもする。
 家でごはんを食べて、愛チャリで再出陣。
 
 長浜CBにて、イベント『untitled』。
 お友だちのまおちゃんが主催者のひとりで、たなかまさん、Fさん、みぎわさん、ゆみえさん、しょーこちゃんにりえちゃんなど、いろんな人が見にきている。見知らぬ人も、もちろんたくさん。盛況だ。
 
 untitled、という名前がとてもぴったりのイベントだった。
 出演の5バンドは、それぞれまったくカラーが違う。
 東京、高知、北九州、長崎。出身地もこのとおり。
 よくこんなブッキングできたよなあ、と、まずそれにびっくりだ。
 なかなか見られるもんじゃない。楽しみにしていた。

 私が知っているのは魚座だけ。
 彼らといったら最高だった。
 いつのまにやら前へ前へと吸い寄せられてって、ステージ前で見た。
『海』『夜の二人乗り』『シルバースター』いつ聞いても好きな曲。
 なんといっても、『雨』と『時間が過ぎる』だ。
 歌詞がよく聞こえて、胸をかきむしるような切なさにじんと痺れた。
 藤井さんのつくる歌は、なんてなんて、ずるっこいのだろう。
 決してありきたりじゃないのに、誰の心にもあるとてもデリケートな、触れられると涙が出るような琴線を、かき鳴らしていく。
 最後の曲では、がらっとパートが変わって、ベースの藤田くんがフロントでギターボーカルを、キーボードのマナミさんが細い体に重いベースを、ギターボーカルの藤井さんはキーボードの前に、ゾラさんも立ちあがってのドラミング。
 この歌がまた何とも、よかったんだ。歌詞が何ていってるかよくわからなかったけど。なんとも雰囲気が。
 ギリギリの感情を表現する鋭いバンドだけど、本当に音楽を楽しんでる、魚座。

 高知出身で全国各地でライブをやっているというムシャクシャ(蟲屋、とグッズなどには屋号)、 
 着流し(?)の和服で、舞台の上で踊る役者さんのような男の人がいてね。
 ステージが始まった瞬間、うわー、と目を奪われた。
 かっこいかった。
 曲も、かっこいいリフを聞かせたかと思えば、'80年代歌謡曲っぽいメロディーもあったりして、MCも気が利いてて、あっという間に感じた。
 名前はよく聞いていた、長崎からきたファンタジーズ・コア、
 こちらもステージの最初から客の心をぐっとつかんできた。
 立ちボーカルのフロントマンが、歌でジェスチャーで小物で楽しませる。
 演奏がすごくびしっとしてて、一糸乱れぬという感じだった。
 やっぱり、演奏がうまいって、気持ちがいい。
 ドラム以外の4人で一斉に大きな声で歌うところが何箇所かあって、
 そこも興奮しどころ。
 サニイサイドで、南くんとかしわいさんが同時に大きい声で歌うところも、(あんまりやらないけど)いつも気分が昂揚する。
 迫力あったなあ。
 
 帰りは大胆に、道に迷う。
 方向感覚がないくせに、夜目もきかないくせに、
 早そうな裏道を発掘しようという冒険心に時々かられる。
 夜の長浜鮮魚市場、初めて通った。
 ずらりと屋台が並んだ様子は、中洲の川沿いとは全然違う。
 ネオンに彩られていない、裸電球や単色の看板の明かり、のれん、
 あの辺で働く人たちの飲み場だ。
「こんなところがあるんだね、へぇー」なんて感心している場合ではなく、
 南北の方向すらわからなくなって、ふと信号の案内板を見ると「荒戸」なんて表示してある。
 あ、あらと?! とても遠くまで来たんじゃない?!
 コンビニに入り、売り物の地図で現在地を確認(何やってんでしょう・・・)
 とても遠くまできていた。
 あーあ、と思いながらエッチラオッチラ帰っていると、
 なんとここへ来て、雨が降り出した。しかも、割と力強く。
 こんなにずぶ濡れになるのは、いつぶりだろう。
 結局、スムーズに行けば20分くらいだろうに、一時間かけて帰った。
 最後のほうはむしろ、おもしろい気分になっていた。
 顔からぼたぼた雫を垂らしながら、家の近所のコンビニで、食パン買ったりして。

 寝ようかな、というころ、着信音、鳴る(Dance to the Musicです。)
 久しぶりに話すお友だち。思わず長電話。





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2003年11月14日(金)  少女に何が起こったのか

 いいかげんカレンダーに追いつきたい、
 これは土曜日のPM24:20に書いている金曜日の日記。

 夜、講座2回目(文筆の1回目)。
 今日の講師は、話はあまり面白くない。
 でも、事前に提出していた課題がなかなか褒められたのでよしとしよう。
 受講者の空気が、どうも偏っている。
 今度、何か質問してみよう。

 優しいけれど核心をとらえた言葉に打ちすえられる。
(今日の日記タイトルは、そのとき言われた言葉の一つ)
 大人になろうと思った。
 よく思う。なかなかなれない。
 いや、子供のままではいかん。
 周りには、かわいがってくれる人がいろいろいる。
 それに甘えてばかりでは、いかん。

 スーパーに寄って10時ごろ帰りつき、
 カゴメから出ているインスタントのリゾットを食べた。
 かなりおいしい。また安売りで出たら、買うばい。
 余っていたキャベツも、湯どおししてバリバリと、(胃に)片付ける。

 忙しすぎるしん氏と電話で話す。
 トヨタのエンジンと日本の国防費についての話、
 私の部屋の番号とインターネットの話など、
 即興の妙ちきりんな発想で、楽しませてもらう。
「車、もう少し大きいの買えばよかったなあ」
 ギターを練習するのには、そのほうがいいとのこと。
 車の用途って・・・(そんなしんちゃんが好き)





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2003年11月13日(木)  確かに革命を喉もとに突きつけた

 しず友優待券を使って、今週も会社帰りに1000円で映画を見に行く木曜日。
 今回はスポンサー・しずりんと一緒に、『マトリックス・レボリューションズ』。
 リローテッドも一緒に見た我々である。
 
 前作までに広げられた大風呂敷を、いったいどうやって収束させるのか・・・ 
 なんて、そんなこと、もはや、期待しちゃいません。
 だって難しいんだもん。
 それでも一応、前作の内容を復習すべく、ちら、と上映前に話すも、
「あそこでトムがさ・・・」
 とキアヌ(ネオ)の名前まで既に間違える始末。
 そう、我々、トム部(もちろんトム・クルーズ様ですよ)の部員なのだ。
 来月は『ラスト・サムライ』を亥の一番に見に行きますよ。 
 
 さて、レボリューションズ。
 ぷ、と思わず噴き出すことが何度あったでしょう。
 そんなときは隣のしずりんの肩も揺れている。
 笑いどころ満載です。
 
 コンピュータプログラムやキリスト教や哲学の思想が全編に蔦のように張りめぐらされているがゆえの難解さはもちろんのことだが、
 この映画にどうしても入り込めないのは、世界観の緻密さとは裏腹に、人間の描き方がどうも大雑把だからであるような気がする。
 命も投げ出す強さでネオを愛するトリニティー、盲信じゃないの?と思わずにいられないモーフィアスの救世主への期待、救世主としてのネオの葛藤、中心人物三人の誰にも、いまいち感情移入できない。
 脇役も、どうも一面的。頭が固かったり、離れ離れの恋心や、英雄への心酔や、特攻精神や、一人につき一つの感情だけがやたらとクローズアップされてて、なんか立体的じゃないっていうか・・・。
 ネオをつけ狙い続けるスミスの、愛憎入り混じってるような姿がむしろいちばん人間的かも。
 
 でも、息をのむ斬新なCGで世界中の人の目を奪いつつ、 
 簡単に答えなんか教えてあげないよ、すっきりさせてあげないよ、
 禅問答、定点の無い舞台設定、
 見ながらも見たあとも考えれば考えるほど面白いよ、
 というハリウッド映画を作って派手に売ったウォシャウスキー兄弟(だっけ名前?)は、やっぱりすごいと思う。
 カルトなものをカルト好き以外のこんなにも多くの人に見させた、そのやりくちがね。
 わからんなりにイロイロ考えてはみるし、わからんでも、好みじゃなくても、面白いもんね。
 
「なぜ戦い続けるんだ?! 愛か? 理想か?」
 というような質問に対する答えが好きだった。
「選択したいからだ」
 でもすべては必然に向かって動いている。
 この、選択と必然に関する問答のあれこれを整理してみたい、と思ったな。(しないけど・・・)

 席を立ったあと「ナウシカ・・・」と二人とも思ったことを確認。
 しずりんは、「ドラゴンボールの実写版は、だいたい見えたね」と言った。然り然り。

 人生で初めてフレッシュネスバーガーに行って、でも頼んだのはポテトだけだったけど、
 オンナ25歳の近況について、またも熱くトーク。
 いろんな展開がありますな。

 『ボクの音楽武者修行』を読み終わり、次なる読書は初めましての嵐山光三郎。
 『ざぶん』(講談社文庫)です。
 サブタイトルには、“文士温泉放蕩録”とある。
 明治の文豪たちが何十人と出てきて、短い章でそれぞれが取り上げられ、絡み合い、物語が進んでいく。
 もちろんどの章にも、温泉とか町の銭湯とか、家の風呂とかが出てきます。
 鷗外も漱石も紅葉も露伴も子規も一葉も鏡花も、風呂ではもちろん、すっぱだか。
 面白い。はまってます。





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2003年11月12日(水)  雨に打たせる

 水曜日、朝、実家に電話する。
「あー今日ね、夜ご飯食べさせて」
「食べたいものある?」
「肉」

 会社からだったので手短にすませ、切ってからしまった、と思う。
 接頭語(ちがう)として『牛』をつけていなかった。
 大丈夫だろうか。

 季節の変わり目には長い雨があり、この季節のは“山茶花梅雨”というらしい。
 天気予報で言っていた。
 へぇー。
 この日も冷たい雨。

 社を出てまっすぐ家に帰ると、果たして燦然と用意されていたのは牛肉だった。
 ほ。
 ありがとうお母さん。
 ニコニコで食べる。食べ過ぎる。
 く、くるしい。
 パン屋さんのパンやら、皿やら、綿棒やらをもらって、電車代の元はしっかりとれた。
 おみやげ兼誕生日プレゼント(一ヶ月半前だよ)として、縦型の掃除機をもらう。
 
 ちょうど帰ってきた父親が、家に上がる前に駅まで送ってくれる。
 3分の再会。
 改札口を通ってから、部屋の鍵を実家に忘れてきたことに気づく。
 取りに行く、と電話をすると、母親がもってきてくれる、という。
 悪いなあと思いながら待っていると、急に雨足が強くなる。
 傘をさした、風邪の治りかけの母が登場。
 実家に滞在したのはわずか一時間、その間も母親というものは少しもじっとしていない。
 やれ風呂が湧いただの、このパンを、皿を持っていきなさいと詰め物だの、なんだのかんだの。
 ごめんね、お母さん。

 一ヶ月に一度くらいだと、いくらでも優しい気持ちになれるものだ。
 そこには少しの後ろめたさ。
 親孝行、難しい。
 本当は、一緒に暮らして、夜は早く帰って、病気をせず心配をかけず、
 毎日の生活の中でいろいろなことを手伝ったり、話したり、
 親が望んでいる親孝行とはそういうものだとよくわかっている。
 それができずにまた家を出てしまった。
 今の私の生活では、貯金だってできやしない。
 うちは自営業。お金はない。退職金なんてもってのほか、年金も怪しい。両親はもう還暦。
 いつか親に楽をさせてやれるだろうか、と思う。
 不安、忸怩たる思い、いつも頭の隅にあるけれど自分の楽しみを追っている私だ。
 親不孝かなあ、やっぱり・・・。





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2003年11月11日(火)  ポッキーの日

 先輩に買ってもらいました。
 悔いの無いポッキーデイを過ごしました。

「今日は何の日か知ってる?」
 と、会社でいろんな人に聞いた。
 ひとりの先輩(男、30代半ば)が、
「下駄の日?」
 と、言う。
 下駄で歩いたあとの雪道が思い浮かんだ。
 かわいらしい。少し幸せな気持ちになった。

 ネットでムッとすることって、たまにありますよね。
 私も以前、「ムカつくかもしれないからそういう人は読まないでね」なーんて書いたことがあるけれど、それはそうなのだろうけど、今はやっぱりそれは少し横暴というか、その前にもう少し気をつけたいな、と思っています。
 私はろくに大学で勉強をしなかった。勿体ないことをした。
 でも、
「人の意見を引用したり、それに対して見解を述べるときは、
 必ず出所を明らかにしなさい」
 と教わったのは、大切なことでした。
 うちの大学は、少なくとも私が属していた研究室では、
 学部の卒論はまあそれなりのもので単位をくれますが、(しかし必ず卒論は書かなければいけない。)
 参考文献に関しては、
“どこからどこまではこの人が何年に書いたこの論文から”
 といちいち明記することを厳しく言われます。
 先行研究というものを軽んじたりは決していけないのです。
 批判をするときほど。
 言いっぱなしというのがいくらでも可能なネットの世界ですから、特に気をつけたいと思います。
 人を傷つけることに鈍感にならないように。

 夜は親子丼を作った。一人で食べるにはもったいないくらい美味しくできた。でも、一人で食べてもおいしいものはおいしい。
 その後、同僚が訪ねてくる。一緒にぐいぐい飲んだ。
 楽しく酔っぱらう。
 酔っぱらうと本当にくだらないことばかり言ってしまう。
 何を言っても楽しい。

 ギターを抱えたしん氏が電話をかけてきて、しばらく話す。
 最近、ウイスキーのCM(布袋さんが出てるやつ)で流れている、
 THE BANDの『WEIGHT』をその場でちょっとコピーしてコードを教えてくれる。
 前から大好きな曲なんです。いい曲だよね?

『ボクの音楽武者修行』(小沢征爾、新潮文庫)を読み終わる。
 なんという気持ちのよい青春譚。
 前へ前へと進むことに気負いがない人。そして心の優しい人。
 少し泣いた。すがすがしい涙。
 彼が26歳のときに書いた本なんです。
 同世代や、もっと若い人に、ぜひ読んで欲しい本だと思う。





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2003年11月10日(月)  清くて重い?

友だちが投票に行かないと言っても、「いや、行ったほうがいいよ」なんて言う気は全然ない私ですが、
意思も信念もなく投じる一票と、「意思も信念もない」という意思表示をすることになる無投票と、どちらがいいかっていうのは難しい問題だなあ。

「投票しないなら政治に文句を言う資格はない」というのはあちこちで聞くフレーズですが、問題は投票をしない人(特に若年層)は「投票もしないし政治に文句も言わない」。無関心であるということ。私のように、「投票はしたけれど」という人も多いでしょう。わたし、新聞も読まないしニュースもあんまり見ないし、「新聞読むのは社会人の常識」なんてクソくらえだと思う(ときもある。) だいたい新聞ってオーソライズされすぎだと思うし。

投票に行こうってCMとか投票日前にやってるけど、決まってダサい。あれじゃアップせんやろ。投票が終わったあと、もっとデータが知りたいと思う。投票率の、世代別、地域別、職業別、男女別。浮き彫りにしてほしいなあ。
とにかく私の年齢では、「選挙? 行ってないよー? 行っても変わらんしー 興味ないしー」あるいは「適当に決めて投票したよー」 と、まだ平気で言える。でも、たとえばうちのようないわゆる普通の会社で働くおじさんだったら、「選挙に行ってない」と言うのはむしろどちらかというと恥ずかしいことだろう。そのボーダーはどこにあるのか? 年齢という観点でみると、今後そのボーダーはどんどん上がっていくのか?
投票率だけ上がればそれでいいのか?

考えてみてもよくわかんないなあ。

民主党。この人たちも、政権をとるためなら、平気で公明党と手を組むだろうなあ、と思ってしまう私は勉強不足ですか?

さて、これは月曜日の日記です。
夜はサウスサイドテラスで、女の子ばかりの飲み会でした。いい雰囲気でした。
(仕事のときも)元気を出そうと思った。
解散後は、ひとりで歩いて帰りました。
雨の上がった、引き締まった夜の空気が、ビールとワインで火照った顔にちょうどよかった。
見上げると、空の高いところにお月さま。

サウスサイドテラスからうちまで、徒歩10分もかからない。やっぱその辺は、感動です。





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2003年11月09日(日)  つれづれのようでばたついている

 まだ日記が日付に追いつかないー。
 月曜日の深夜に書く日曜日の日記。

 昼ごろ起きて、一時間するかしないかのうちに、家から3分ほどのかしわい邸前へ。
 自転車のライトをなおしてくれるというのです。
 取り外して調べてみて、まあ電球を替えてみようということになり、
 高宮あたりの工具屋さんに行ってみる。
 が、あの豆電球って、実は特殊なものらしく、置いていなかった。
 しくしく。
 かしわいさんは、自分の自転車のパンク修理もした。
 手際よい。見事になおっていました。
 そういうのって、すごく豊かだなあと思う。
 バッとお金を出せば手は汚さないで済むんだろうけど、
 モノに自分で命を吹き込むことができるっていうかね・・・。
 コーヒーを淹れてもらって、あれこれ話す。
 アイデアといい行動力といい、物事を楽しむ姿勢といい、おおいに見習いたいところ。

 めっきり夕方になり、ひとりで投票所へ。
 あれよあれよと流れに乗って、あっけなく終了。
 小選挙区は、結果、勝ち馬に乗っていました(ちょっと違うねこの表現。)
 比例代表は、○○党、と書くときに、党の字をうっかり間違え、
 あわてて二重線を引いて書き直しました。
 あれ無効票になってないよね・・・。
「党」を「常」と思わず書いていた。ふだん、なかなか手で字を書かないからなあ。
 なんて言い訳が通用しないほどの誤字か? 
 あとで知ったんですが、私の投票の仕方は俗に「クロス投票」というらしい。そうね、確かに・・・。

 夜ごはんには、ゆうべ友だちが残していってくれた食材などを使って、カルボナーラを作る。
 なかなかいい見栄えだったので、写真など撮って一人で悦に入ったあと、
 パクリと食べると不味かった。
 生クリームとか入れるべきだったのでしょうか。
 そんなもん、いちいち、よう買いませんが・・・。
 しかし、野菜と一緒にもちろんたいらげる。

 その後、しこしこ課題をやったり鶏がらスープをつくったりで、
 あっという間に深夜2時。
 エミさん、夜は早く寝ましょうね・・・。

 しかし日記を短くてもピシャリと書きたいな。だらだら日記が続いている日々。

 これから読みたい作家がたくさんいる。メモに書き出してみた。
 若いうちにもっといろいろ読みたい。
 若さってもちろん年齢だけの問題ではないが、まあ、できるだけ早いうちにね。





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2003年11月08日(土)  step by step

土曜日のこと、遅い覚えがき。

起きぬけにしばらくネット散歩をした後は、忙しく家事。
ひとが来るとなると掃除にも力が入ります。よいことですね。
並行して、夜ごはんの仕込み。ポトフ状態までもっていく。
今日の具材は豪華ですよ。
肉だって牛ですよ。

13時半に家を出る。
天神某所にて、開講式。
これから五ヶ月間、編集とか文章とかについて勉強してみようという試みです。
試みというには大枚だったが、「わたし真剣です!」と胸を張れるほどの思い切りのよさもない自分。
無論、楽しみではある。
特別講演に続いて第一回目の授業。
いくら面白くても、人の話を4時間聞くのってきついよなあ、と、
後半はメモ欄に絵本のための落書きなどしながら、時を過ごす。
将来が嘱望される(?)学生さんから、大手企業でPR誌を作っている現場の人まで、
けっこういろんな人がいるものだ。
私はまるで専門外の社会人ですが、ま、恥をかけるのは若さの強みでしょう。
もうあまり若くないですがね・・・。
「人は、どう答えるかではなく、何を問うかで評価される」という言葉(森博嗣)が思い出される。
特に質問などせず。

今を大事にできなければ夢なんてかなわないよなあ。
そして、そのときそのときを大事にすることを継続できる人生は、
当初の夢でなかったとしても、きっと何かを得ることができる。
まあ、そんなふうにばかり考えられないのが人生ですが。
最近の自分を省みて戒める。

薬院まで戻って、同僚と合流する。
今夜は「もうひとつのオンナ25の会」in エミ亭。
鍋班の私、ワイン班、おいしいパン&パテ班と、
三人揃うと豪華な食卓のできあがり。
ポトフにホールトマトをぶちこんで、さらにアスパラやエリンギ、コーンも加えた洋鍋にしました。
ぐいぐい好調に飲みつつ、珍しいパテに舌鼓を打ちつつ、
当然、おしゃべりが止まるわけもなく、口は大忙し。
せこせこ空いた皿や鍋から洗いつつですから手もそれなりに忙しい。
いろいろCDを聞かせてみたりもした。フラッシュさん、特に「118」が好評でありました。
しゃべりつつもまったりして、あっという間に電車がなくなった。スマン・・・。
友人とやや長い電話をして、シャワーを浴びて、就寝は深夜3時。エミさん、規則正しい生活を心がけましょう。





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2003年11月07日(金)  フラッシュさん、スモーキン・ブギ、ギターパンダ、騒音寺

 何ヶ月も前から待ちに待っていたこの金曜日、
 ビブレホールでのライブのメンツはタイトルのとおり。
 哀しみを知ってるゴリゴリのロックバンド4つの競演です。

 最初のフラッシュさんが始まるちょうど瞬間に、ハコに入れた。
 やる気を出せば(つまり、仕事にやる気を出さなければ・・・)6時スタートだって間に合う今の私だ。
 ライトを浴びて歌うフラッシュさん、久しぶり。
 やっぱりエレキとライトが似合う。アットホームなところも似合うけど、大きな声で歌える場所でもたくさん歌って欲しいと思う。
 選曲も好きなものばかりだった。
「朝食が遅すぎた夕暮れ」「してやったり」「裸になりたい」「覚めた夢」「ホリデープリンターズ」・・・。
「茶渋」がどんどんかっこいく思えてくる不思議さよ。
 とにかくあちこちでやたらと胸打たれた。
 最後の「ベイビー」、聞くのは二度目なのにやっぱり泣いてしまう。
“幸せの意味もわからず 幸せふりまいて” 赤ちゃんの愛らしさってほんと、それだよなあ、と思うし。
“悲しいことがあっても 僕は何もしてあげられないよ
 ひとりで生きてかなきゃいけないんだよ
 (でも)ベイビー ベイビー おまえはいい子だ いい子だよ
 僕がだめな分 いい子だよ”
 というような(だいぶ違ったらごめんなさい)という歌詞のところが、
 ほんとに涙腺にくる。あまりにもフラッシュさんらしくて。
 そのあとの、
“迷子にならないで 探すのはこっちだよ
 でも帰ってくるのもこっちだよ”
 みたいな歌詞のところも。

 スモブギ、久しぶりに見る。
 ビブレホールの“気の薄さ”みたいなのが何だか気になる。
 いつ見てもかっこいい三人、いつ見ても決まってる演奏なのに。
 あんなに早口でスキスキ言われたら、笑っちゃう。でもイチコロでやられるなあ。
 シマゼンさんて歌うとき割舌がいい、というか、歯擦音がかっこいい。ロックボーカルだと思う。

 ギターパンダ、やっぱりノリオさんの声は本当に素敵だ。
 ワイルドなライブだった。
 でもギタパンは、ゆっくり時間をとって見たほうがいい気がする。
 カルピス・プレスリーの歌は、エロいよなあ。
 引かせたいのかしら、って思うくらい。私ひかないけど。
 整形の歌、どんよりした曇り空でも〜、という歌、サイコー、
 の三つが特に好き。整形なんて、って歌は泣ける。

 騒音寺、もう言いきれないかっこよさ。
 ナベさんに出会えたのは人生の喜び。
 いやもちろん出会っているのはこっちだけ。
 ここで飛んで、ここでパフパフ言うのを鳴らして、ここでこう言って曲に入って、
 というのは多分だいたい決まってるんだろうけど、
 そういう意味でナベさんは舞台に立つ役者だと思う。
 同じことを各地で、いつもいつでもかっこよく見せて、日常を忘れる世界に誘ってくれる。
 圧倒的な存在感。
 
 閉店まぎわのボンラパスで、翌日のための買い物をして帰る。
 家に帰り着いたあとでなければ、打ち上げのお誘いに、財布も省みずフラフラとついてってただろうなあ・・・。
 11時過ぎ、エツやんがうちの下まで届け物にくる。
 降りていくと人影は二つ。
 かしわいさんが通りかかっていた。
 ヌードモデルや共産党についてなど、
 ツッカケをひっかけた足が冷えるまでひとしきり話し込み更けゆく秋の夜。
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2003年11月06日(木)  水底に沈むコイン

 懲りない私は一杯だけのワインタイムです今。
 おつまみは、りんごを4分のひとかけと、キウイ半分。

 夕べは本当に気分が悪くなって、ベッドに倒れこんで昏睡。
 長風呂の後の一杯の水割り。あんなにキけるものでしょうか。
 目覚ましをかけるのも忘れていた。7時半に目が覚めたのはせめてもの神様の慈悲であろうか。
 起きてもまだ胃が気持ち悪く、どうしようかと思ったが、
 おそるおそる朝ごパンを口にしてみるとあっさり治ったのだから世話なし。
 それどころかぐんぐん食欲が出てきて、また家を出るのが遅くなってしまったことですよ。
 
 今日はしょうが焼きをつくったけど、味つけがイマイチだったな。
 しょうゆ焼きみたいになってしまった。
 いったいどうやったらそう間違うねん、自分。
 でもおなかいっぱい食べて、食べたあと、
 駅の本屋さんまで食後の散歩に行きました。
 たっぷり一時間ほどあれこれ見てまわり、うんうん悩んだけど、何も買わずにまた川沿いを歩いて帰ってきました。
 読みたい本は山ほどある。
 人生はなんて短いの。
 そしてお金はなんて無いの・・・。
 涙。

 涙といえば、仕事がつらい。
 つらいというか、もう、どうだっていい、の心境でもある。
 今までのことが全部ばかばかしいし、この先にも何の希望ももてない。
 ああ、なんて大げさな私。
 なんてつまらないことで、いつまでもうじうじしてる私。
 そんな自分がイヤになって、またうまく笑えない。
 まあいつかは浮上するでしょう。
 でもそれは今じゃない。
 すぐに平気になんてなれないよ。

 しん氏、ちょうど学祭もあってるし、ということで、
 勤労感謝の日あたりの連休で福岡に来る予定になっていて、
 既に飛行機も確保しているのだが、
 仕事があまりに忙しく、来られなくなるかもしれないとのこと。
 うううそーーーー!!
 ま、まだわからないのでしばらく静観です。
 いや。
 いつだって静観なのです結局は。(←五七五?)
 祈るのみ。

 山崎まさよしの『コイン』って、ほんとにいい歌やね。
 人間はどこまでもひとりでしかない、としかいいようがない部分は本当にある。
 そして人を恋しく思う気持ちはあたたかくもなんて悲しい。





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2003年11月05日(水)  久しぶりの雨

 しとしとと、よく降っている。
 予報は当たると踏んで、今朝はバスで通勤していた。
 仕事も早く終わり、またバスに乗って帰る。
 駅のスーパーで買い物をして、傘をさして、少し歩いて帰る。

 今日は鮭でも焼こうかな・・・と昼間からぼんやり思っていたら、
 ちょうど安かった。「広告の品」とシールが貼ってあった。
 しめじとにんじんを炒めて周りに散らして、
 先に作っておいた小松菜とおかか炒めと一緒に、
 炊きたてのごはんでいただきました。
 週末から外食やらインスタントやらが続いていたので、
 簡単なものでも自分で作ると、とてもおいしく感じる。
 それでもまだ8時。
 
 少し書き物をする。
 添削してもらうもの。
 なんだか緊張するけど、うまく書こうと思ったらだめね、きっと。

 お風呂にお湯をためて、からだ半分、ゆっくり浸かりながら、本を読んだ。
 汗をふきながら。
 小沢征爾が若き日の外国での日々を書いた、『ボクの音楽武者修行』。
 心も躍る冒険譚である。
 いい音楽環境の家に生まれて、少年のころからいい先生について、
 という恵まれた部分は確かにあるのだろうけど、
 一流になる人って、やっぱり若いころから気宇壮大というか、すごい。
 磊落だけど、自分を安売りしていない、
 自分がモノになるかならないか、まだ判然としないころから、
 何年か先まで考えて行動しているのがかっこいい。
 ケチケチしてちゃ駄目なのね。

 さて、予告どおりに、ここから少し、しん氏とのことを。
 え、いつ予告した?
 って、しんちゃんに予告してたんです。今日きみのことを書くよ、って。ははは・・・。
 
 19歳の11月初めに、しんちゃんと恋人になった。
 てことは、7年目。
 心が離れて距離をおいた時期もあるにせよ、若い私たちにとっては長い年月です。
 まさかこんなに続くおつきあいになるとは、そのときは思わず。
 20歳のしんちゃんも、22歳のしんちゃんも、25歳のしんちゃんのことも良く知ってる。
 しんちゃんも、私のことをよく知ってるね。
 それはとても嬉しいことです。
 こんなときにどんな反応をするか、あんな声をしているとき、どういう気持ちでいるのか、だいたい、わかる。
 だけど時々、ハッと驚くようなことを言ってくれる人。
 
 とても忙しく仕事をしている君で、なかなかすれ違ってる日々ではありますが、できるだけいろんなことを伝え合いましょう。君のことがいつも頭にある。心配したり懐かしく思ったりしています。今も、一人で家にいると、学生時代の箱崎のアパートのときのように、ガチャガチャッと鍵が開いて、靴を脱ぎ捨てた君が部屋に上がってくるんじゃないかと思うときがある。バイトを終えた君が先に帰っている私に電話をかけてきて、「ビール買ってこようか?」と言ってくれたら楽しいな、と思う。それがないのはとても寂しい。愛知に行くのは心細いから、やっぱり君が福岡に帰っておいでよ、なんて思ったりもする。でも、きっと行くでしょう。その日までお互いに楽しく過ごしましょう。もっともっと大人になって、一人じゃ駄目だから二人でいよう、ではなくて、一人も楽しいけど二人だったらもっと楽しいな、という感じで一緒になる、そんな日がきたらいいなと思っています。
 
 いかん。酔った。こんな薄い焼酎に、一人で。

 久しぶりの雨は落ち着くなあ。





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2003年11月04日(火)  手足は大事にしたいところ。

 仕事が重症。
 こんなこと初めてだ。
 いつになったらこの悪いスパイラルから脱けられるだろう。
 自分次第だなんて、あたりまえにわかってるのだが。
 まいにちまいにち、暗澹たる気持ち。

 会社を出たらそれなりに元気です。
 今夜は同期とキャナルシティのAMCへ。『キル・ビル』を観た。
 1000円券をくれたしずちゃん、ありがとう。
 竹馬の友、刎頚の交わりのしずちゃんは、最近、HP“たまむしのずしずし”を始めました。
 さすが芸人!と手を打ちたくなる日記は必見です。
(註:しずりんは会社員です)

 さて、キル・ビル。
 グロい描写があること、二部作であることをすっかり忘れて臨んだのだが、
 ノープロブレム・オールオッケー。
 かなり気に入った。(←えらそう)
 かっこいい映画って、始まりがかっこいいよなあ。
 まあ、マジメェに観る映画じゃないんだけど、日本の監督がああいうのを撮ったら、サブカル臭がぷんぷんするんだろうな、と推測する。
 タラやんはさすがです。
 あれは「間違った日本人像」じゃないもんね。
 素晴らしき研究の成果と趣味の追求とイマジネーションの世界よ!
 次作に続くラストもかっこいかった。
 主人公の女の人、かっちょいい。すぐに悲しげな表情になるのね。
 てか、タランティーノって、どんなかっこいい名前やねん。
 しかもクエンティンだっけ?

 それにしても、笑い飛ばせる程度とはいえ手足のみならず首も脳髄も飛ぶ映画、
 知らず知らずのうちに体がこわばっていて、見終わった後はピキピキしてました。

 週末からのBGMはジャミロクワイ。
 読書は、『南の島のティオ』を終え、
『ボクの音楽武者修行』(小沢征爾、新潮文庫)へ。これがまた痛快。





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2003年11月03日(月)  週末四日分大放出

 金曜日。
 この日をもって10月の会計監査は終了。
 やれやれひと息・・・と思っていると、部長から部員に、あるお達しが出る。
 そりゃ絵に書いた餅ってもんよ!と、毒づく(裏で・・・)。

 ソニープラザや本屋、HMVなど、寄り道する。
 ちらちら。見るだけ・・・。
 HMVの試聴では、邦楽バンドふたつが、キた。レンタル候補だ。
 吉野屋で牛丼を食べて帰る。
 10時前、会社の人がワインを持って訪ねてくる。
 くいっと飲む。意外と酔っぱらった。
 酔っぱらうと好きな人の声を聞きたくなるものだ。
 一人になってから、しんちゃんに電話する。さかんに会いたいと繰り返す。
 
 土曜日。
 天気がよいので久しぶりに洗濯物を外に干す。
 シーツも洗った。
 午後から姉とデート。キャナルシティをうろうろする。
 夜は劇団四季「オペラ座の怪人」を見る。
 この晩は、「メガネロックフェスティバルvol.2」に行く予定にしていたのだが、
 お姉ちゃんがこの日のチケットをとってしまった。
 涙のダブルブッキング!(とはちょっと違うか・・・)
 ファントム・オブ・ジ・オペラ。
 五列目の席は役者の表情や汗まで見えそうだった。
 豪華絢爛の夜の世界。
 衣装や装置といったハード面にくらべて、ソフトのストーリーは、割としっとりしていた。
 観劇後、パスタを食べる。服にピシャッと、ソースをこぼす。
「チャーン☆チャララララー」
 と、オペラ座のテーマソングが頭を流れる。

 日曜日。
 友だちに車を出してもらって、西区小戸のマリノアシティに行く。
 ここはもともとアウトレットショッピングモールだというのに、
 オープン三周年とダイエー優勝、ダブルでセールで大安売り。
 前日にソラリアプラザの無印で買ったのと同じものが、こちらでは1000円も安かった。
 ショックを受けつつも、安い安いと感心して欲しいものを手に入れる。
 けっこう、いい店入ってるんだなあ。ちょくちょく行こうかな。
 ちくと遠いのだが。
 帰りは思わぬロングドライブになる。
 友だちのいろんな話を聞く。
 つらい話。涙が出そうになった。出口はまだ見えていないんだろう。
 でも、聞いて、少し安心した。
 あんなふうに深く考えられるのだから、きっと自分の生き方ができる。

 月曜日、祭日。
 窓の外、選挙カーで山崎拓が通った。うちの選挙区なんです。
 久しぶりに予定のない休日。
 とはいえ、TO DOリストを書き出してみたら、やることは沢山。
 忙しいのを言い訳に放置していたダンボール(そう、まだあったんです・・・)を
 片付けたり、冬物を手前にひっぱりだしたり、収納ケースを買いにいったり。
 せわしく動いているうちに鈍く頭が痛み出す。40分ほど昼寝して治す。
 小久保が巨人へ移籍だって? ショック。
 優勝の喜びに浸る間もなく、次々と選手が出て行きそうなホークス。
 やっぱり母体が不安定って、こういうことなのだろうか。涙。
 にんじんを煮て食べる。
 甘い。
 これを書き上げたあともいろいろやることがある。
 しかし時間が過ぎるのは早いなあ。 





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