moonshine  エミ




2003年04月30日(水)  常套句のない世界に行けたら

 夕方になって、もう福岡に来ているはずのしん氏にメールする。

“なーにーしーてーるーのー? )^o^(” ←ホッペぷくりエミ

“悦邸(←註:友人宅)でエフェクター作ってます”
 
 あのぅ、私の認識では、エフェクターって一般ユーザーが「作る」ものじゃないと思うんだけど・・・。
 工作少年なのね。(少年?)
 今は友だちと飲んでるだろうねまだ。

  
 常套句のない世界にいきたい。
 と、たまに思うのである。

 それほどお互いのことを知っている間柄でもない人からの
「休みの日って、何してるの?」
「今、仕事楽しい?」
 というような質問ほど、答えに窮するものはない。

 あんまり親しくないと、ついこういう無難で漠然としたことを聞いたり聞かれたりしてしまうのだけれど、
 あんまり親しくないだけに、
「はあ、友だちと遊んだりしてます」
 とか、
「はあ、まあ楽しいときも楽しくないときもあります」
 とか、正直に、だけど、本当に面白くない答えを返してしまう。
 漠然とした質問って、漠然とした答えしか返せない。
 これが私の社交性のないとこかもしれないけど。
 でも、こういう質問って「いったい何が知りたいと?」と思ってしまうのである。
 しかし、こういう質問って、お決まりだよなー。つまんね。
 自分も言わないようにしようっと。

「ヘックシュ! 風邪ひいちゃったー」
 なんてときに、つい
「あー最近、気温の差が激しいからねー」
 とか、
「季節の変わり目だもんねー」
 とかいう。思いきり無難な答えを返してしまうことがあるけど、
 これも言ったあとに「なんて面白くないんだ!」と後悔する。
 まるで、
「チーズバーガーとコーラのSサイズください」
 といわれて、
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
 と返すのと同じくらいに芸がないではないか。
 
 面白くもないそういう質問、そういう答えは、それなのに、どこでだって繰り返されている。
 無難なのだ。
「こう答えときゃ(orこういう質問だったら)、角は立たないし・・・」
 そういう無意識がはたらくのだろう。
 常套句。安全牌。それは、なんてつまらない。
 
「大人なんだから、そういうのは必要だよ。挨拶がわりさ」
 そんな言葉が聞こえてきそうだが、耳を貸してはいけない。
 いや、もちろん私だって、常套句を使ってるのだ。そう、使わないわけにはいかないのだ。今の私には。
 でも、それはつまらないこと。
 そして、“しようがない”ことじゃない。
 私はそう思う。
 つまんないことを言わないステキな大人は、たくさんいるのだ。本当は。

 あ、「仕事楽し〜い?」なんて単純な質問も、気心知れた友達とのあいだだったら、全然平気。
「どうよ最近?」
「んあーまァまァ」
 これで事足りる、それが友だちというものだ。

◆ 
 前の話題とは違うけど、
 ペーパードライバーですって言ったら、
「免許取ったとき、車欲しいと思わんかったと?」
 と聞かれることもしばしば。(主に、オッサンが多い)
 これも、辟易。それしかないんかーい、って思う^^;
「車欲しいと思わなきゃ、いかんですか?」
 と、聞き返したくなる・・・。
 だいたい、車がさも自由に便利に、どこへでも運んでくれるようなこと言うけど、
 車を持ってる人って、休日にほっとんど!バスや電車に乗らんやないね。(そうじゃない人ゴメンナサイ)
 大名とか今泉とか、まー天神でも、車なんかで行くより電車のほうがよっぽど便利だよ。渋滞にイラつかんし、駐車場代かからんし。
 それでも、電車やバスは面倒くさくなるんやろ。
 車に縛られとるやん。
 もちろん、車があればなーと思うときはいろいろある。
 でも、
  ・車アリ=自由
  ・車ナシ=不自由
 という等式をあたりまえのように語る人の安易さに、たまにイライラしちゃうんだよね。
(あ。今の話は、福岡市のように、公共交通機関がそれなりに発達している地域の場合ね。)

 と、毒を吐きつつ思うのは、
 結局こういう他人に対しての苛立ちとか憤りって、自分の中で消化していくしかないということ。
 相手にそれ以上を求めたってしかたがないのだ。
 自分が思うことが「正しい」わけじゃなくて、
 ただ自分が「そう思う」だけだから。 
 それを万人に求めたってね。
 しかし私は私のルールで生きていきたいね。
 決まり文句を言うのに何のためらいもなくなるような人間には、なりたくないね。


 今日は9時前に会社を出たが、
 おなかがすいてたし疲れたので、コンビニでカントリーマァムを買って、道を歩きながら一つ、食べてみた。
 おいしかった。
 お行儀が悪いね。
 でも、今日はそんなことが似合うかわいいカッコをしてたのよ。
 
 そして家に帰ったら、NHKで源氏物語絵巻の特集をやっていた。 
 私は源氏物語にはチクとうるさいのだ。
 そう、何でも聞いてください! 大好きだもん。
 電子顕微鏡を使ったりしてものすごく詳細に追求していって、それを元に模写をするという、
「そんなことして何になるの?」的、すばらしいすばらしい研究。
 ブラックライトも真っ青の、光を受けると立体的に見える染料が使ってあったりして。900年も前の絵巻物にだよ?!
 途中からだったが、夢中になって見た。





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2003年04月29日(火)  長崎のふたり

 長崎に行ってきました。
 
 休みの日にしては驚異的な早起きをして、
 特急「白いかもめ号」にひとり飛び乗って、2時間寝たおし、
 長崎駅でしん氏と待ち合わせ。
 
 一ヶ月ぶりというのは、久しぶり感はあるものの懐かしい感はない、ちょっと不思議な感じです。
 もちろん、心はピョピョン跳び回りたいような楽しさでいっぱい。
「今日はエミちゃん尽くしで来ました」
 と言うしん氏、
 私があげたTシャツの上に私があげた長袖のシャツを羽織り、
 私があげた小さいバッグを肩からさげて、私があげたジッポ(壊れているのに・・)をバッグの中に入れていた。
 滅多に贈りものなんてしないのに、これだけあるのが年月というものであろうか。
 ま、それが5年半にあげた全部かもしれないが・・・。
 そして、会って一時間足らずで、私があげたバッグをあっさり置き忘れて移動しようとしていたしん氏だが・・・。

 長崎は小さな町。
 山に囲まれ、でも海がひらけた町。
 しんちゃんの出身地なので二人で5〜6回は長崎で遊んでいることもあり、
 あまり旅づかない私にとっても何となく馴染みある町。
 もう何か特別なことをするわけじゃない。
 皿うどんを食べて、出航する帆船を見送りながらビールを飲んだよ。
 それから、それから。
 
 ああ、楽しかった。
 しんちゃんといるのって、とにかく、しっくりくる。
 
 いろんな写真を撮ったので、
「a day with camera」のほうで怒涛のようにアップしようかと思ったが、
 なんとサーバー増強中とかで連休明けまで使えないらしい。がく。

 とりあえず一枚。

『泪でけぶるチンチン電車』(←ウソ。)

 そう、ぶれただけッス!
 なんかバスっぽく写ってますが、
 まぎれもなくチンチン電車だから!! 全区間100円!!!


 中田英寿と村上龍のメール&対談集『文体とパスの精度』
 読み終わった。
 とても前向きな気持ちがみなぎる本。
「あー面白かった」と閉じて、ひと呼吸おいて、再び開く。
 さっそく2度目を読み始めました。
 わたしってこんな人間です。

 帰りの「白いかもめ」号でもグーグー寝ていたが、
 ローカル線に乗って帰るときは、少しだけさみしい気持ちになったせいもあってか、
 しん氏からの携帯メールを22通ほど、ひたすら自分のパソコンに転送。
 わたしってこんな人間です。

 いや、しかし、ともかくときめくメールの数々。
 ほとんどが事務連絡とか一言ふたことメールだというのに、よくもこんなに楽しませてくれるものだ、しんちゃんよ。
 今になってこんなにときめくことができるってことは、
 これまで全くメールをしなかったのが良かったのかもしれない・・・





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2003年04月28日(月)  ゴールデンだよドラえもん

 今年はなんともゴールデン感のないゴールデンウィークだが、
 私はなかなか楽しみにしていた。
 そしてやってきた。
 カレンダー通りの我が社なので、今日は出勤日。
 もちろん、一生懸命に仕事した。
 今日できることは精一杯に。
(ただし、スケジュールを考えるとチと進捗が不安でもある 
 ・・・が、この際それはそれで←大丈夫か)

 こちらは10連休で帰福してきた大学時代の友だち、きくちんと8時に待ち合わせて、好きな居酒屋で飲んだ。
 気ままな友だちって、いいなあ。
 このあいだ飲んで気に入った、芋焼酎「山ねこ」をまた飲む。
 やっぱりおいしい。
「そうそう、この味!」
 と舌鼓をうつ。・・・この表現って、お酒にも使うものだっけ?
 
 昨日から久しぶりにサニーデイ・サービスの「東京」というアルバムを聞いていて、
 もう春にぴったりのナンバーずらり。ときめきまくりだ。
 軽いけどチャラチャラしてなくて、
 ユーモアだってあるけど、
 音といい詞といい、とにかく節度があるこの感じ。
 ああ、いい。
 サラリと歌われる情景。心の機微よ。

 そして明日は長崎でしん氏と遊びます。
 やっぱり雨っぽいのだが。
 長崎、大好きな町、しんちゃん。
 楽しみだ。





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2003年04月27日(日)  ふうわり、おやすみ

 時間が過ぎる。
 あっという間に日曜日も夜だ。
 朝寝坊のよろこびを堪能し、
 ゆっくりとご飯を食べ、
 雑誌を見て、
 タンスの中を整理して、
 自転車のタイヤに空気を入れ、
 TSUTAYAで立ち読みしてCDを借りて、
 ランニング、6キロ走って。
 なんて、気ままに過ごした快晴の日曜日。

 まだまだやりたいことがある。
 でも、もう眠くなってきちゃった。
 今朝はあんなに寝たのに。
 どうして、毎日きちんと眠くなるんだろうな。
 もっともっと遊びたいのにな。
 あれもしたいこれもしたいのにな。
 でも、明日からもしばらく、いろいろ楽しい予定があるな・・・。

 心地いいけだるさと、満たされきれなさと、明日やあさってや、その先への期待とやる気
 そういうのがないまぜになった気持ちで、
 今夜もベッドに入ります。
 これは、純粋にいい意味で書くけど、
 たぶん人生なんて、こんなもの。


 日曜日なので(?)、最近のオススメをいくつか。

1.「北島寛×ことば 語るポートレート展」
(註:このリンクはそのうち切れます)
 昭和30年代の福岡市天神を撮った、もちろんモノクロの写真。
 一枚一枚に、ことばが入ってる。
 素朴でシャレてて。わしづかみにされました。
 ソラリアプラザ1階にて。

2.絵本「エミリー ザ ストレンジ」
 コズミック・デブリ/作 宇多田ヒカル/訳 (メディアファクトリー)
 話題の本なので、本屋で見かけた人も多いことでしょう。
 わたしも、平積みにされているのを手にとってパラパラめくって、
 早速買ってしまいました(これが、先週カード払いで買った本の一冊。)
 いや、ね、やっぱり、「エミリー」て名前で掲示板に書き込みしたりしてるエミちゃんとしてはね。欲しいよね。
 凝ってるのにシンプルな印象の、
 ブラックでシュールなのに、読んだあとはどこか晴れ晴れとした気持ちになる、小さな絵本。
 見つけたら、買わなくても、手にとってみてね。

■更新情報
 トップページの言葉。たまには見に来てね。
 写真コーナーも更新。これを書いてる現在、サーバーが落ちてるようだけど。





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2003年04月26日(土)  ワンダラスデイ

 土曜日。
 監査の来訪に合わせて(そう!土曜日だって来るのだ彼ら!)
 10時までには出勤しようという心積もりで。

 目が覚める前、ワンダーな夢を見てた。
 夢の中も土曜日、なぜか私はバス通勤(ほんとは電車)、
 揺られてウタタ寝、ほんの少しと思ったのに終点まで行っちゃって、
 なんと料金表が9860円と点灯している、
「お金そんなに持ってません〜」と言うと運転手さん、
「あぁじゃあもういいよ降りて」と投げやり。

 降り立ったそこはワンダーな町、ひと気は少なく錆びれた古い町、でもすごく大きな集合住宅がそこここに、その壁も窓もひび割れてたりして。
 うーむ。とひねった首で、通りかかった若い女の子二人に
「あのぅここはどこですか?」と聞くと
「○○だよ」と知らない地名。うーむ。
 彼女らはなぜか地焼酎をふるまってくれる。甘くておいしいーと思ったときにハッと
「やばい、会社に行くとこだったんだあたし!」
 まあ、土曜日だし、お酒も飲んじゃったし、今日はこのまま休んじゃおっかな・・・なんて。

 プルルルル、と会社に電話。部署の先輩、出る。
 彼はきのう、「休んでもいいよ、土曜日だし」と言ってくれた人だ。ラッキー。
「あのー バスを寝過ごしちゃって、今どこにいるかよくわかんないんです。
 今日はもう、行かなくてもいいですか?」
「寝過ごしたんなら、引き返してくればいいだけやろ」
 ケンもホロロ! 話がちがーう!!!

 と、目が覚めた。
 11時だった。がーん。

(はい、もう現実の今日の話ですよ。)
 それから出社。
 土曜日の会社って、スッキリしててうるさくなくて、ほんとにいい感じ。
 クセになるな〜(←なるなよ。)
 依頼書づくりや資料整理などコマコマ、シャキシャキと。
 その後計算書類ができた今、次なる大物、決算短信の準備に取りかかる。
 ガイドラインの今年の変更点を、じっくり読む。
 こんなことができるのも、土曜日だからこそ。
 会計処理やIR活動は、常に最新の法令や改正への動きをチェックしなければならない。・・・あんまりしてないけど 笑
 うーん・・・コーポレイトガバナンスか〜・・・

 夕方、しずりんと待ち合わせの天神まで、同じく休日出勤してきていた先輩に乗っけてってもらう。
 会社近くのパチンコ屋の駐車場に停めてるという。
 パチンコ屋さんの中、両側に並ぶ台の間を通って駐車場へ。
 パチンコは一回もやったことないし興味もないけど、パチンコ屋に入るというだけで、かなり新鮮やった。
 通っていく狭い道、それぞれの人の足元に銀色の玉がいっぱい積んであって、
「これをウッカリ足で蹴飛ばして、
 ザーッと玉が床に流れ出しちゃったら、大変なことになるだろうな。」
 と用心しながら通るのもまた楽しい。
 先輩の車は、意外にもおっきなファミリーカーだった。チャイルドシートもついていた。
 お父さんなんだもんなー。

 天神。しずりん登場。
 彼女は背が高くて、いつもカッコイイ服を着てて、見るのが楽しみ。
 街は異様な人・人・人。
 ゴールデンウイーク初日だもんねー。
 全然、ゴールデン感のない今年だけど。
 
 今日はちょっとこじゃれた店で、まず食事。
 んまい!! 
 そしてカラオケへ。
 ヒットチャートそっちのけ、 
 自分の音域・声質なんのそので、
 歌いたい歌を楽しく歌う。
 二人で、なぜか槇原敬之に一曲ずつ捧げた。
  しずりん『遠く遠く』
  エミ  『雷が鳴る前に』
 
 そしてロザリアンでコーヒー。
 花咲くおしゃべり。
 話芸も顔芸も一流のしずりん。
 エンターテイナーだ。
 
 終電で帰る。 
 ゆうべから今夜にかけて、いろんな人とのメールのやりとりもあった。
 なんだか全般的にスバラシイ日であった。ような。
 
 明日は休み。ゆっくりする、お休み。
 あれしよう、これしよう、なんていろいろ考えるけど、
 あっという間に終わるのかしらん。





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2003年04月25日(金)  ワンダーウォッチング

 金曜日なれど仕事の状況を鑑みるにとても予定を入れられず。

 10時を過ぎて、「さあ帰ろうか」というところで、他部署の人と
「メシでも食って帰るか」という思わぬ展開になり、
 A課長とB課長代理と三人で会社近くのお店へ。
 二人とも、会社以外で一緒に食事をするのは初めて。

・A課長は「ケセラセラ」人生
 なんとかなるさ、そのときに考えよう、というタイプ。
 いかにも昔ながらの明るく声の大きい営業マンといった風情。
 気配りに長け、雰囲気を盛り上げるのが上手いのも営業マン的。

・B課長代理は「リスクヘッジ」人生
 深謀熟慮の策略家
 あらゆることに対して自分の理論をもち、
 誰に対してもはっきりそれを表明する
 表明することに何より意義を感じるアメリカ人気質(当然日本人。)

 どちらもいい人だし、食事に誘ってくれるくらいだから私に取り立てて悪意を持っている人でもないのだろう。
 しかし、価値観の相違をビシビシ感じる場、
 なかなかに興味深い人間観察の時間であった。
 
 B課長代理はとにかく自分の持論や経験談を語る。
 私はこの人を「議論好き」だと認識していたのだが、
 そうではなく「意見表明好き」なのだということがわかった。
 コトコマカな根拠を述べながら、「だから、こうなんだよ」という。
 相手の反応は二の次、言わなければ気が収まらないのだろう。
 A課長はおおらかで朗らか、営業マンだけあって調整上手でもあるのだが、
 ビシビシ意見を表明するB課長代理に刺激され(?)、自分の意見を述べ始める。
 その意見は基本的に、B課長代理と逆なのである。
 議論討論にいたるわけではないが、意見の一致をみるわけもなく、
 相手の価値観を認めるわけでもなく、双方がそれぞれに自見を述べて、にこやかに話は進んでいく。

 私にとっては何だか不思議。
 意を汲み合うとか、相手から情報を取り込もうとか、
 あるいは面白いことを言い合うとか、
 そういう会話のキャッチボールの醍醐味を求めてないのかねー

 どんなに隙のない理論であっても、
 自分の話題や自分の意思を述べるのに終始するのは、
 あんまり魅力的じゃない、スマートじゃないんだけどね。
 そういうことには考えを巡らせないのかな。
 
 常に先のシミュレーションをして、意思どおりに物事を運ぼうとする生き方
 明日の風にまかせて、その場その場の感触で決めていく生き方
 そのどちらが良いか? ということの答えは
 あくまでも「その人にとって」であって、
 どちらも個人の価値観という意味では全く同じ、正誤も優劣もないのである。
 意識的にであれ無意識的にであれ、
 みんな自分にとって一番心地よい選択をしながら生きているのだから、
 机上の議論で、ことさら自分の恋愛観や見も知らない人の経験談を語られても、あんまり心が動かないんだよな。
 よほど面白い話でないかぎり。
 ああ、でも、語り手自身に興味があったら、その人が言うことは些細なことでもチェックして心にペッタンと付箋を貼るけどね。

 A課長と同じ方向なので一緒に乗って帰ったのだが
 B代理の持論にさすがに閉口ぎみだった様子のA課長、
 私と二人になっても、「あいつも、ちょっと固執しすぎなんだよなー」なんて、
 B代理のことを一言も、冗談めかしてすら悪く言わず。
 できてるなーと感心した。
 
 この日、尾崎豊の11回目の祥月命日。





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2003年04月24日(木)  這いあがれ、ヘコミスト

 ヘコミスト・エミです。
 前夜飲みすぎたわけではないけど、慢性の睡眠不足やら仕事疲れやらで、
 どうもテンションが低い。
 というか、もともと朝に弱い。
 朝っぱらから些細なことで「プチッ」と切れてしまって、
 そんな自分に自己嫌悪を感じて、さらに凹む。
 お金を払うのを忘れていて、今朝から携帯電話が止まっていることに気づく。
 こんな元気のない日に、友達や相方からのメールも読めないなんて! 
 へこむ。
 マヌケな自分がおかしかったけど。
◆ 
「気をとりなおして」

 と思って午後だが、
 予定外のことで時間をとられ、監査法人と社内の他部署との間に立つやりとりにも、いい加減ストレスが溜まり、
 かわいくない態度をとってしまう。
 しかも、ほかの部署の全然関係ない人に対して。 
 八つ当たりとは、あれだ。
 自己嫌悪の嵐。反省ザル。
 その人に謝ろうと思うのに、お話しするチャンスなし。
 へこむ。
 
 凹みつつも仕事はもちろん待ったなし、
 次々に入る問い合わせや資料集めに追われ、
 机の上も引き出しの中もパソコン上で開いているファイルも散乱・散乱で、
 何からやったらいいのか、どうやって効率よく、どの関係者にも波風立てず処理していいのか、まったく見当がつかなくなる。
 冷静な判断能力をなくしてしまう。

 調子のいいときなら軽く聞き流せるようなことも、
 いちいち心に引っかかってしまい、面白い受け答えの一つも思いつかない。 
 あっというまに5時を過ぎ6時になり、フロアから人が減っていくのも今日は何だか恨めしい。
 
 こ、これは重症だ・・・と深呼吸。
 
 忙しくても、一つ一つをおろそかにせず、着実にやっていくことが結局いちばんの近道だ。
 誰に対しても誠実にあることが、結局まわりまわって自分のためにもなる。
 そう思うと少しだけ落ち着いた。

「もう、テンパッちゃって、八つ当たりはしちゃうし、最悪です〜
 いま私、かなり反省ザルです〜」
 他部署の先輩に笑いごとめかして話しかける。
 自分のことを笑い飛ばせる余裕が欲しかった。
 先輩は笑って、引き出しからローズ茶のティーバッグを一つ、握らせてくれた。
 小さな優しい反応に救われながら過ごしていく。
 そう、やっぱり、自分の心を開かないといけないんだ。

 夜になって、外はどしゃ降り。
 やはり遅くまで残っている、組織改変で部署が離れた、先週まで同じ部署で机を並べていた先輩や後輩と、
「あー、早く帰りたいけど、こんな雨の中、帰りたくないね。
 おなかすいた、ピザでも取りたいねー」
 なんて軽口たたいたりしながら、10時まで仕事。
 会社を出る頃には、かなり小降りになっていた。

 明日も一日、雨らしい。
 それでも私は会社に行く。仕事をする。
 好きなことだけ選んでやってる生活じゃない。
 蝶や花のことだけ考えてられる生活じゃない。
 もちろん、新しい道を選ぶことだってできる、これから先いつだって。
 私のストレスなんて些細なものなんだ、とも思う。
 どっちが素晴らしいとか、優れてるとかじゃなく。
 傲慢にも卑屈にもならず。
 ただ今は、目の前にあるものに懸命に。
 学べる人はどんな状況からも学んでいくんだろう。
 そんなふうに、あれたら、ね。

 ゆうべ、ネットでニュース記事を見て、
 ニーナ・シモンが亡くなったことを知った。享年70歳。
 憂いある深い声、しみとおるピアノを弾く、女性歌手。
 とても好きで、23歳の誕生日に、しん氏にCDも買ってもらった。
 ゆうべはニーナを偲んで、そのCDを聴きながら眠った。
 今夜もそうしよう。





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2003年04月23日(水)  酒に作法なし

 グラフを描くとしたら
 と昨日の日記にも書いたが、
 疲れ度ならば、かなりの高水準続き
 テンションならば底這いの日々・・・

 なんてくだらないこと考える、それ自体が暗くなってる証拠、
 でも今夜は久しぶりに、ウイークデイに飲みに行きました。

「明日も明後日も(ヘタしたら土曜日も)仕事いそがしいんだから、
 今日はアルコール抜きで・・・」
 なんて思うのは飲み始める前のこと、
 いったん飲みだすと
「もういっぱーーーい!」
 というのが私の悪い癖。青汁かっつーの。
 しかし最近は自制心の天使も自覚しているようだ。
(それに家では全然飲んでないんですよ。←何を言い訳してるのだ?)

 生ビール中ジョッキ、モスコミュール、米焼酎、ワイン。
 というのが本日のラインナップ。
 ワインを飲みながら茄子とキュウリのヌカヅケ食べたし。
 こういう節操なさすぎな飲み方が許される場って絶対必要。
 オシャレな雰囲気のお店が必要でない仲間って絶対必要。
 何を求めてるの?って思うんだ時々。
 人生に必要なもの、
「ビール コーヒー ユーモア ジョーク」
 アップルフィッシュマンデーも歌ってる。
 面白いことが言える人って最高。





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2003年04月22日(火)  続く勝負の日々

 何かイヤなことがあったとかいうわけでもなく、ただ本当に、純粋に疲労を感じた一日。
「疲れ度 折れグラフ」つくったら、かなり高水準で推移しているだろう。
 蓄積してる。

 もう考えごとする余裕なし。
 泡のようにぷくりと浮かんでは次々と消えて、深まっていかない。
 
 今夜も10時の電車に乗り込んで体が重くって、
 それでもバッグから取り出した本は『文体とパスの精度』(集英社文庫)
 中田英寿と村上龍の、4年以上にわたるプライベート・メールのやりとりと、対談を収めた一冊。
 昔でいうところの往復書簡集ってとこ。
 日韓ワールドカップの直前くらいに単行本が出版されたから、文庫化は早いんじゃなかろうか。
 文庫になったら買おうと決めていた一冊だったので、げに嬉しきかな。

 サッカーの技術のことは全然わからないけど、
 中田の言葉、考え方、「一流になるべくしてなった人」だ。
 言葉のプロである村上龍とのやりとりのメール文だって、
 全然見劣りしていない。
 自分の言葉、しかも難しくない言葉で、言いたいことをしっかり言えるということ。
 自分というものをしっかり持ってないとできないよな。
 そういう精神性と、サッカーで世界を渡り合う選手になったということ、 それは卵が先かニワトリが先かで、
 切っても切り離せない関係だよな。
 
 このメール集といい、中田の公式サイトでの文章といい、
 それから武豊が週刊誌でやってる連載といい、
 一流の人の連続した生のレポート読むの、大好きだ。
 
 サッカー選手もジョッキーも、シーズンは長い。
 たとえば柔道だったら数年に一度の世界選手権やオリンピックと、それに至るまでの選考試合との重みは全然違うけど、
 サッカーは競馬は、一年にたくさんの試合をやって、その一試合一試合の重みは同じで、それの積み重ねで順位が決まっていく。
(もちろん、サッカーや競馬にも『特別な試合・大レース』というものはあるけど)

 野球の首位打者だって打率は4割にも満たないように、
 一流といわれる人だって勝つときもあれば負けるときもある。
 活躍したりできなかったり、
 面白い試合だったりそうじゃなかったり、
 プライベートで奥さんや友達とケンカしたり、
 さまざまな波を描きながらシーズンは続く。 

 彼らの文章を追っていくと、
「今日のプレイはここがダメだった」
「今日は○○選手のここがすごかった」
「これは会心の出来だった」
 すごく明確に冷静に結果をとらえて、落ち込んだりしながらも、すぐに次の試合に臨んでいくことがわかる。
 やっぱり、基本的に「気を取りなおす」のが早いの。
 そして、自分の分野を本当に愛してるし、それに対する考えがすごくしっかりしてるし、
 それがベースになってるからか、ほかの分野に対しても考え方が柔軟。
 そんな彼らだから、シーズンが終わったときには一流の結果を残している。
 なんか、すごく示唆にみちてる。
 続いていくことへの処し方。

 一ヶ月に何度かライブをやってるインディーズのバンドも、そういう感じなのかなーと思う。
 お客さんが多いライブ、少なかったライブ、イベント、
 もちろん、練習や曲作り、打ち上げといった日々もあって、
 浮き沈みを繰り返しながらも、好きで続いていく。
 だから、好きなバンドのHPで、メンバーの書き込みとか見るのも、当然好き。
 ライブ前の書き込み、ライブ後の書き込み、ライブとライブの合間での書き込み、
 それらが全てタイムリーに見られるネットってほんとに素晴らしい!
 
 んで、続いていくのは私の生活だって同じことで。
 調子のいい日悪い日、単発じゃなくて全部つながってる。
 失敗した日だって明日につながってる。
 冴えない日だって記憶から消去することない。
 一日一日を過ごす目線、自分で作っていこう。

 と思ったので、
 疲れて日記なんかもう・・・とも思ったけど、
 こんな日の記録を残すことにも何かしらの意味があるんじゃないかと書き始めたら、
 こんなに長くなった始末でございます。





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2003年04月21日(月)  魔法のチョコレート

 日曜日の夜ときたら久々のひどい偏頭痛に襲われてダウン。
 ということで、今日になって日曜・月曜と二日分の日記を更新しています。 
 そんなこと期待しとる人がおるわけでもないのに、あー私ッたら日記中毒。
 バファリンも効かない痛みだったけど、一晩寝たら今朝はすっきりしてて、
 そうよあたしだってまだ若いのよ、なんてタカくくってたら何たること、
 今日の夕方になって また頭の片側が鈍く痛んでくるではないですか。
 馬鹿なそんなマサカ!
 と信じがたいうちにも痛みはどんどん増していく。
「頭が割れるぅ」
 なんて同僚に訴えつつも、仕事は変わらずギュウギュウ押し。
 しかしここで奇蹟は起きた!
 ううう、と心で泣きながら、気休めにチョコ(あおトッポ)を一袋、
 ポリポリ摂取すると、嘘のように治ったのです。
 ハレルヤ。

■更新情報
 もう一昨日くらいのことだけど、
 写真日記「a day with camera」を更新して、
 これで、春の花3部作?
 日記というか、写真ポエム状態ですな。
 くくく、ポエムってなんか、超恥ずかしい言葉!!! ブリブリやん。
 もう絶対使うまいこの語彙。そう呼ばないでね。





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2003年04月20日(日)  『GO! GO! L.A.』 クレイジー・ロスをキュートに批判

 夜更けに映画を見るのってけっこう好き
 しん氏と住んでたころ、テレビっ子の彼はいつも深夜までつけっぱなし
 ときどき一緒に深夜のB・C級映画を見て突っ込みまくったり、
 時に名作に行き当たってぼろぼろ泣いたり、
 もちろんビデオを借りて見ることもありました。
 感じる心がなかなかシャープで、感じた心を割と大事にとっておく。
 そんなしん氏と映画を見るのはとても楽しかった。
 
 5年も仲良しの彼が遠くへ行ったからって、
「アナタがいないと、あたしダメなの。。。」
 なんてことには実際ならないもんですが、
 相棒の不在がけっこうポッカリ大きく感じられるのはこんなときかも。
 しんちゃん相手に遅くまで起きて一緒に見て、
 映画の感想をあれこれ言いながらちょっと酒とか飲んで、
 あっそんなとこ見てなかった、ちくしょーコイツやるなー
 なんて心地よい悔しさを感じたりしたいのだ。

 しかし一人で見る夜よ(七五調。)

 土曜の夜に見たのは『GO! GO! L.A.』 

 これは何で借りたかというと、ヴィンセント・ギャロが出てるから。
 そう、ミニシアターのカリスマ!(って最低級にダサい表現だ!)
 前の夏に彼が監督・主演した『バッファロー'66』を見て、
 それがサイコー!と思えるほどでもなかったのに、なぜかその後も気になる。
 彼が出てるから違う作品も見てみよう、なんて、思わせるなんて、
 わたし、そんなに映画大好きッ子でもないのに、すごいことだよねー、ギャロめ!
(でも、あくまで助演のギャロを、主役より名が売れてるからって、
 まるで主演のように宣伝する広告会社?には苦笑)

 さて。
 この映画ったら、とってもキュートなの。
 
 ストーリーはとっても簡単、
 スコットランドで葬儀屋を営みながら地味〜な生活を送る青年リチャードは、
 ある日お葬式の途中で出会った、女優の卵バーバラに一目ぼれ、
 彼女が暮らすロサンゼルスまで追いかけて生活を始めます。
 故郷とは180度ちがう、派手な街ロスに戸惑うリチャードのぎくしゃくぶり、
 バーバラとのすったもんだの恋模様、そして彼らを取り巻くロスッ子たち。
 
 イギリス・フランス・フィンランド合作のこの作品の底を流れてるのは
 どうもハリウッドに対する批判精神らしく、
 主人公リチャードとヒロインの間を邪魔する男・パターソンは薄っぺらーいスリルだけを売りにしたような
 いかにも「ハリウッドの悪いとこ!」を集めたような映画を撮ろうとする監督の卵だし、
 忙しい忙しいと連発する、これまた派手で見栄えのする企画ばかりに熱心な映画プロデューサーも出てくるし。

 主人公のリチャードは、ロスに出て行ったとたんに自分のペースを崩し、
 田舎モノ扱いされるうちにストーカーまがいになる

 ヒロインのバーバラは、
 スコットランドで登場したときはあんなにも美しく魅力的で、
 奔放な男性遍歴の母親を反面教師にしてるような、根はマジメな女の子なのに、
 映画でいい役が欲しいばかりに、パターソンのような中身スカスカ男との関係を断ち切れない

 要するにロスは、実直な人たちをクレイジーにさせる街なのね。

 確かに、制作側のハリウッドに対する嫌悪とか軽蔑とかを感じさせもするんだけど、
 でも! やっぱりハリウッドを魅力的な街として、描いてるんだよ
 それは、ギャロが演じる風変わりだけど頼りになるモスとか、
 その彼女になるケラケラ笑ってばかりのジュリーとかの
 ロスッ子の描き方もそうだし、
 猥雑でギラギラ・混沌としている一方で、
 海とか空とか、ロスの乾いた美しさも随所で描く。
 劇中でギャロと共演するファンキーバンドも超クールだし!
  
 ロスは、ハリウッドは、
 大きな街、刺激的で、くだらない、それも楽しい、
 楽しいことをやればいい、
 でも、見失わないで、自分の場所をいつか自分で見つけて、
 それがロスでなくてもいいじゃない。
 
 ラスト、故郷に戻ったリチャードを追いかけてきたバーバラが言うセリフ
「イギリスでも、映画は作ってるんでしょ」
 この一言が映画の肝でもあるだろうね
 サラッと見てると、そのセリフが唐突に感じられたんだけど
 楽しくてパッパラなそれまでをもう一回なぞってみると、なるほど、って感じ。
 
 映画の主題はそんなに奇抜なものでもないんだけど、
 権威批判的なイヤミや卑屈さ、ナルシスを感じさせないで
 軽く楽しくキュートに見せたのが新鮮
 リチャードのぜんまい人形みたいなイギリス英語のしゃべり方と
 ギャロのラッパーみたいなヒップホップ英語が対照的で面白いし
 ジョニー・デップの意味深な出演のしかたは消化しきれなかったけど
 考えなくても面白い映画でしたよ。うん。
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2003年04月19日(土)  ボーナス一括で

 給料日前の土日、手持ち資金は風前の灯であると同時に、
 昨日の日記の末尾のとおり、どうも金運も落ちてきているようだ。
 この週末は、引きこもることに決定。

 予約していた美容室には行く。
 割引券を会社に忘れてきてしまっていたのだけども。
 最初にシャンプーをしてもらった頃はまだ客も少なくて、
 ほどよい広さのフロアに、高すぎず低すぎずスピーカーからの音楽が行き渡って、人の指で丁寧に洗われて熱いシャワー。
 夢心地である。

 今日は軽く梳くだけなので短時間で終了。
 その足で向かったのは、そう、本屋。
 ゆるりと過ごす本屋の昼下がりは、ヒーリング効果上々だ。

以下、目に留まったもの。
◆◆雑誌「Invitation」
 ぴあより。創刊第3号。初めて見つけた。
 “大人のためのカルチャー・ジャーナル誌”というキャッチコピーはどうかと思うが、
 なんとなく読みたい気にさせるページがたくさん。
 ドラマ『ブラックジャックによろしく』についての特集も、テレビ雑誌や週刊誌の雰囲気とはもちろん違うし、『日経エンタテイメント』を少し硬派にしたといった趣き。
 古館伊知郎と誰かとの「思考停止にならないテレビ」とかいう対談のタイトルには、釘づけになった。そう、それだよ!!!
 しかし内容は期待ほどでもなく。ちと残念。

◆◆「競走馬私論」 藤澤和雄(祥伝社文庫)
 競馬好きなら誰もが知っている、美浦の名調教師。
 ああ、こういう一流の人が書いた本って、気になるのだ。

◆◆御宿かわせみシリーズ 平岩弓枝(文春文庫)
 文庫コーナーに、シリーズ20冊以上が全て平積みになっている。
 ん? どうした? と思ったら、
 そう、もうすぐドラマ化されるんだもんね。
 最初の2冊は私も持っている。もちろん面白い、集めようとするまでは至らなかったが・・・。
 ドラマのキャストは、るいの高島礼子も、東吾の中村橋之介も、それってどうよ!?だ。
 私のイメージでは、以前のドラマ化の(見てなかったけど・・・)、るい=沢口靖子がぴったり! 
 東吾は、旗本のいなせな次男坊で、るいの年下の恋人、これにぴったりくるのは、うーん村上弘明じゃ、ちょっと年がいってるし、誰だろ。

◆◆「新しい科学の教科書」
 新しい歴史教科書、国語教科書に続いて、科学も。
 いろんな出版社、いろんな人が、「こんなのどうよ?」ってよりより教科書を作ってみようとしてる。この流れは好き。

◆◆文庫の新刊 
 久世光彦、保坂和志。
 これまでに何冊か著作を読んだことがある人。機会があれば買おう。
 宇江佐真理、乙川優三郎。
 今後の時代小説を担っていく人たち。宇江佐の「髪結い伊佐次」シリーズはすごく好き! 気分が乗り次第、買う。
 
 買った本は、5冊。
 明細は明日にでも挙げるとして、金額にして4500円弱であった。
 手持ち資金が不足していたため、VISAで支払い。
 初めてカードで本を買った・・・。
 だって、今日欲しかったんだもん!!
 ということで、金運はさらに悪化(運じゃないか。)





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2003年04月18日(金)  名残を惜しむのも良し悪し

 なんともう金曜日。
 楽しいことをたくさんしてる時間はあっという間だが、
 仕事が忙しい日々も負けず劣らず早いな。
 毎朝、博多駅の改札をくぐって外に出るとき
「おお! また!」
 と信じられないような気持ちになる。
 ついさっき、同じ行動をとった気がするのだ。
 
 夕方、組織変更&大・人事異動に伴う社内の配置変えをした。
 各人の席はもちろん、パソコンや書類棚など、大規模なお引越しである。
 先日書いたとおり、我が部署はまっぷたつに分断、
 私たちのチーム4人と部長が元の場所に残り、あとの3人は上のフロアに移動して別の部署と合体ガシャーン!だ。
 これまでの社史をたどっても、大きな組織変更が時々あるのはわかっていたが、私が異動してきて一年半、こんなに早くバラバラになるときが来るとは思わなかった。
 とても残念だ。
 でも、残念と思えるのはすごいことだと思う。
 人物ぞろいのいい部署だった。

 監査法人が8時に帰っていき、8時半から部署の解散飲み会。
 控えめに、酎ハイ一杯と芋焼酎二杯。へともナシ。
 しかし、「山ねこ」という焼酎、神の水のように美味だった!
 焼酎といえば、いつも私がひいきにしてるのは、安くておいしい熊本の「文蔵」という米焼酎なのだが、
 こういう機会にちょっと高い地焼酎なんて飲むと、ほんとに美味しいといつも感心する。
 夏に泥酔して深夜ひとり徘徊し、あげくに道路で寝て、財布とMDウォークマンを紛失して、たどり着いた家のベッドで寝リバースをかました夜も、地焼酎のあまりの旨さに我を忘れた結果だった。
 今回は同じ轍は踏まず。
(というか、たびたび踏んでたらさすがにヤバい。)
 
 11時過ぎに店の外に出ると、風は柔らかく優しい。
 何だか帰るのが惜しいような、妙に別れがたいような気持ちになった。
 店の前に残って
「どうする?」
「どっか行きたいね」
「でも、電車なくなるもんねー」(←うち数人、タクシーで帰るには家が遠い) 
 なんて言ってた5人は、多分みんなそうだった。
 さみしいね。

 そうやって、しばしタムロしてたら、
 板前さんがバッと走り出てきて
「すいませんお客さん、お勘定まちがえてました・・・」
 と言う。
 1万2000円、追加で取られてしまった。





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2003年04月17日(木)  小さな呪文

 昨日よりはちょっと、落ち着いて仕事ができた。
 ま、昨日よりは、ね。あくまで比較級。
 しかし帰りはやっぱり10時・・・。
 今日は監査法人の面々も9時まで会社にいた。
 彼らは彼らで、事務所に戻ってまた残業するんだろうな。
 おつかれさま。
 彼らに困らせられることもあるし、利害関係を同じくするわけじゃないし、でも、やっぱり一つの決算を一緒に乗り切る「同志」という感じは、少し、する。
 監査の窓口になってる我が部署。
 確かに、彼らに対して「おいおい・・・」と思うことが私たちにもあるけど
(ということはつまり、向こうも私たちに対してそういう気持ちがあるだろうな)
 他の部署の人に、あからさまな彼らの悪口を言われると、少し腹が立ったりもするのだ。
 大好きな友達にも欠点があって、その欠点を自分はよくわかっててそういうところがイヤだったりもするけど、
 他人がその欠点を声高に言い立てると、なんだか
「オマエが言うなよ! それでもいい奴なんだよ、あいつは!」
 とか思ってしまったりするのと、まあ似たような気持ちでしょうかしらね。


 さて。
『気をとりなおして』って、ちょっといい言葉だなあと最近思っている。

 あー、疲れた。でも、気をとりなおして。
 なんだよ、ムカつく。まー、気をとりなおして。
 シュン・・・凹む・・・よし! 気をとりなおして!!

 生活してくうえで、特に仕事してく上で、そういう姿勢って絶対必要だよなあ。
 プライベートだったら、心ゆくまで落ち込むのもそれはそれで得るものがあるかもしれないけれど、お金もらってやってることだから。
 心を閉ざしてグダグダ考えるのはあとにして、とりあえず、やることやんなきゃ悪循環になっていくばかりだ。

 こういうのを、『気持ちを切り替えて』って言うんだろうけど、
 私は『気をとりなおして』という言い方が好きだなあ。
 自分の心に言い聞かせるなら、こっち。
 なんか、妙に前向きすぎていなくて、「しょーがねーなー、やるかー」という感じ。
 もちろん、顔はニコニコ、返事はハキハキしますよ。してる・・・つもり・・・。(たまにコワバる)
 「がんばらなきゃ!!」と自分を追いつめは、あんまりしない。
 それくらいの、ぼちぼち加減でいきたい。無理はせずに。
 忙しいのは一日二日じゃないもん。長期戦だもん。


 ニュースステーション。
 空爆で子供を失った人たちへの取材を映していた。
 二人の息子をなくしたお父さん、三人の娘をなくしたお父さん。
 脳みそが、内臓が飛び出て死んだ、自分の子供。
 母親とふたり、ほんと、黙って見た。言葉をなくすって、あれだ。
 そう、あれが戦争の姿だ・・・。
 そして、それを見ながらも、私はおいしいご飯を口に運び続けている。 
 久米さんがコメントをしてひととおりコーナーがまとまったら、
 のんきな、流行最先端のCMが入る。
 そして、CMのあとには、ニッコリ笑ったキャスターが、スポーツニュースを伝える。
 むごいニュースを伝えてる間だって、リモコン一つで裏のバラエティに変えてげらげら笑うことだってできるわけで。
 ああ。都合のいい世界に生きる私たち。
 それが生活というものではあるけれども。
 貪っていることを忘れずにいないといけない。





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2003年04月16日(水)  浮世ばなれ(したい。)

 仕事が忙しい。
 しかし、忙しいことそれ自体がすなわちストレスになるとは限らない。
 忙しい中でも予定通りに次々と進んでいく。
 心地よい充実感なんて得られたりするのはこんなとき。
 だが、ああ、真逆、真逆。
 予定外の仕事やエンドレスの外部対応に追われるばかり。
 予定していた仕事は全然進まず。
 これ、これですよ、この疲れの原因は。
 しかし、反省点は自分にもある、もちろん。
 しっかりします!

 家に帰ると10時を過ぎている。
 ご飯を食べながら、ニュースステーションを見る日々。
 なんか・・・疲れてるときって、ドラマもバラエティもあんまり見る気にならない。
 オッサンみたいな生活だな、こりゃ。
 しかしニュースを見ても、もの思うのは一瞬だ。
 この疲れや、明日の予定(仕事の・・・。)なんかにぼんやりと頭はとらわれている。
 世界情勢は、やっぱり遠い。
 あーあ、これだもん。
 やっぱり世界じゅうが平和になるなんて、どれほど難しいことか。
『衣食足りて礼節を知る』
 数あることわざや格言の類の中でも、何かにつけて深い共感を覚えることばだ。
 そして、
「♪すべての人が愛し合えるにはさ
  ジョン・レノン並みの想像力が必要だ♪」
 フラッシュバック9『してやったり』の歌いだし。
 これもしょっちゅう頭をよぎる。
 想像力、想像力。
 だいじな言葉だな。
 フラッシュバック9が、久しぶりに見たいなあ。

 フラッシュバックといえばお会いしたい人がいて、
 毎晩たずねて行くけど今夜もハズレです。
 パン屋さん。

 NHK朝の連ドラ、次の原作は、なかにし礼の『てるてる坊主の照子さん』らしい。
 一昨年かな、西日本新聞で連載していたとき、けっこう読んでいた。
 照子さんと夫、そして4人の娘たちの話。
 次女のモデルが石田あゆみなんだよね。
 なかにし礼の奥さんが、四女だった、確か。
 明るくて朝ドラとしてはいい題材だと思うけど・・・
 照子さん役・・・浅野ゆう子か、んー・・・。

 ドラマもバラエティもあんまり見ないけど、
 音楽は大丈夫。疲れてても。
 というか、なかったら、無理無理無理。
 くじらのファースト・アルバム『パノラマ』を聴いております。
 若い杉林さんの、明るい力強い声。
 やんちゃな自由な曲たち。
 黄金コード進行、それが何だ?!って。
 恋愛ソング、がんばれソング、そんなもん面白いか?!って。
 思います。
 なんか、浮世のことを忘れるような・・・。





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2003年04月15日(火)  次々と波

 今日は久しぶりに8時前に会社を出た。いつもより2時間近く早い!
 しかし、夕食のあと机に座ってると
(と書いてるからって、当然椅子に座っていますよ。)
 猛烈な眠気に襲われて、そのまま突っ伏して45分ほども寝てしまった。
 ものすごく、時間を無駄にしてしまった気持ち。へこむ。
 疲れてるんだろう。
 すぐしょぼんとしたりピキッときたりしてしまうのも、
 そもそも体が疲れてるからだろう。
 寝ちゃえ!!!!

 本。
 は、先週、かなり新鮮な感動とともに
  『セカンド・ショット』(川島誠 角川文庫)
 を読み終わり、今は
  『殿下と騎手』(ピーター・ラヴセイ ハヤカワミステリ文庫)
 という競馬&王室ミステリーを読んでいる。
 なかなか面白い。

 音楽。
 は、サニーデイ・サービス、くるり、クラムボン。
 クラムボンの『ドラマチック』というアルバムの中の「モノクローム」
 って曲が私の中でヒット中。
 ほんとにドラマチックな展開の曲! すごく気持ちいい。
 そろりと始まって、凛とピアノが跳ねだすところ。ボーカルも自由な感じ。
 
 街の有線とか、CDショップでは、リンキンパークがよく流れてる。
 新しいアルバムが出たのよね。
 なんか、カッチリしすぎてて、すごくカッコイイ!という感じじゃないんだけど、
 何度も聞いてるとやっぱりいい曲のように思えてきた。

 日曜日にゆうきちゃんにあげた、エミ編のおすすめCD−ROM。
「ヘビーローテンション中でご機嫌〜♪」
 なんてメールが入る。
 やったーーーい!
 
 しん氏とかわいいメールのやりとり。
 これまで、彼とはほとんどメールをしなかった。
 しんちゃんが送ってくるメールがかなり新鮮だァい。
 
 今日から始まった仲間由紀恵の「顔」というドラマ。
 ちょっと見たかったんだけど面白かったかな。
 
 松井2号3ラン。
 明日の朝、テレビをつけるのが楽しみ。

 あら、こうして書いてると、何だかちょっと元気っぽくなってきた。
 
 しょぼくれたりときめいたり、小さなことに一喜一憂。
 これが生活というものか。





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2003年04月14日(月)  この痛みの

 ふいに、激烈な目の痛みに襲われることがある。
 ゴロゴロして、あけてられない。
 ウウッと鏡の前であっかんべぇをしてみると、濡れて真っ赤な目の中に、まつげがしっかり入っている。
「うわ、入ってる、入ってるよ」
 それを見た瞬間、何だかほっと安心する。
 こんなものが入っていたら、痛いのはあたりまえだ。
 そして、これを取り除けば、すっきり痛くなくなるのだ。

 原因の分かっている痛みは、まだいい。
 たちが悪いのは、こんなに痛いその根っこが、どこにあるのかわからないこと。

 などと、ふと思った今日であった。
 いや、そんなに悩み深いわけではありません。

 選挙って、毎度毎度、どうにかならないものでしょうか。
 投票率って、世代別の数字を公開できないのかな。してる?
 20代の投票率が知りたい。
 池上彰の『そうだったのか! 日本現代史』のパート2が、どこの本屋さんでも平積みで新発売。
 1のほう、2月に買って読んだけど、おもしろかった。
 歴史は複眼的に学ばないといけないと思う。歴史に限らないけど。
 教育って、けっこう興味ある。

 曽我ひとみさんの手記を読んだ。泣けた。
 政治的かけひきとか国益とか、そんなこと言ってないで早く早くなんとかしないと。もっとうまく外交してよ。人道をふりかざして早く家族たちを。
 世論ももっと。

■更新情報
 本屋さん。最近豊作です。 





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2003年04月13日(日)  ぶら日和

 日曜日だけど、8時間ほど寝て、起きる。
 休みの日は、頼まれれば(って、誰が頼むんじゃい!)12時間でも寝れる私にしては、上出来。
 もう一ヶ月ほども前につくっていた、ゆうきちゃんにあげるためのおすすめCD−ROMに付ける、なんちゃってライナーノーツを作成。
 そう、こういう作業がけっこう好きな私です。
 しん氏寄贈のヒューレッドパッカードプリンタを久々に稼動させて、印刷。
 
 電車に遅れそう。駅まで走る。
 会社に行くときも、残業あとに一本でも早い電車に乗りたい帰りも、そしてお休みの日の約束のときにまで、何かと、走っている。
 まだ暑くないので、走ることこそ心地よけれ。最近じゃあ、ぺたんこ靴が定番だ。

 警固公園にてゆうきちゃんと待ち合わせ。
 桜は散ったけれど、「どーだ!」と言わんばかりの陽気、
 散策日和ではありませんか。
 今泉を歩き、大名を歩き、雑貨屋さんや洋服屋さんや喫茶店や、新しくできたサウスガーデンを覗き、
 覗きながらしゃべって、お茶を飲み、昔なつかしの駄菓子屋さんでお買い物をして、緑の天神中央公園でがさごそとあけて、仲良く食べた。
 
 ゆうきちゃん、3月でそれまでの仕事を辞めて、今はバイト中。
 バイトといっても、デザイン関係の仕事で、Macやイラストレーターをバンバン使ってる!
 本人は焦ったり不安だったりもあるようだけど、私から見ると、着実にやりたいことへの道を歩んでいるという感じ。
 かえりみると、なんだかんだ言いながら刺激と変化のない現状に甘んじている自分に対する焦りも感じたり・・・。
 人に感化されて軽挙妄動に走るのはまずいけど、ぶらぶらいろんな路地を覗いたり、時にはうずくまったり、遠くへジャンプしたりして、自分の道を見つけていきたいねえ。

 しん氏、GWは10日間の休みがあるので、九州へ戻ってくるようだ。
 夏まで会わないつもりでいたので、「うわーい。」
 
■更新情報
 写真日記では、漂泊の詩人 西行の歌なんか引用してみたり。
 こっそり更新してたりするのよ、時々見てやってくださいね。





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2003年04月12日(土)  宇宙の中の生命体

 ゆうべテレビで見た映画『道頓堀川』、終わったのが朝方4時近くだった。
 起きたらもう10時前だったけど、それでも起きるのがつらかった。
 えっこらせ、と会社に行く。
 やっぱり土曜日の会社って、仕事がはかどるんだよなあ。電話も鳴らないし。

 病院に行こうと思っていたので早めに退社しようとしたのだが、
 隣の部署の40歳くらいの人と雑談を始めるとつい長くなり、結局行けなかった。
 こちらがずいぶん年下なので、自分から話を切り上げにくかったというのもあるが、実際のところ、なかなか興味深い話だったのだ。
 オカルト映画のことから始まって、霊魂は存在するのか、とか、生命の進化論、質量とエネルギーの関係、宇宙の始まりと終わりについてまで、話は広がった。
 ・・・ずいぶん、マニアックでしょ。
 私は、その方面については全然詳しくないし特別な興味をもっているというわけでもないけど。
 
 最初に、『ペット・セメタリー』とかいう、隠れた名作という雰囲気のオカルト映画のあらすじを聞いた。
 私が、
「怖いものはとにかく苦手、極力見ないようにしてる、
 さすがにこの年になって、『夜、幽霊が出たらどうしよう』とは思わないけど、うっかり怖い映画などを見てしまったときは、本当にその夜、眠る前に後悔する」
 というようなことを言うと、
「俺の兄貴とそのちっちゃい娘は、霊感が強いのか、時々霊が見えるらhしいんだ」
 とエピソードを話し出して、
「あー、見える人ってけっこういますからね、
 その人たちがみんな嘘をついたり寝ぼけたりしてるわけじゃないだろうから、
 やっぱりいるんだろうなあ」
 なんて私が言うと、
「いや、でも俺はね、霊は存在しえないと思ってるんだ」
 と彼は言う。
 私は、現段階の科学で証明し得ないものを全て否定すると言うのは人類の傲慢だと思ってて、
 人間がまだ知らないことなんて、この地球上にいっぱいあると思う、
 そういう意味で幽霊がいたって不思議じゃない、私が見ることはないと思うけど・・・ 
 と言った。
 その人の意見は、
「人類という知的生命体の歴史は、地球の歴史、まして宇宙全体の歴史から見ると、
 線香花火が燃え尽きるのよりも短いほどの時間。
 人間は、母がいて、祖母がいて、曾祖母がいて・・・と脈々としたつながりの中に自分が生まれた、ということを尊んで、
 祖先を供養したり、お盆になるとあの世の人が帰ってくるとかいうけど、
 じゃあ霊魂というのは人間だけにあるのか?
 たまたま人間には知能があるけど、動物や、植物や、バクテリアだって同じ生命体であることにはかわりない。
 人間に霊魂があるなら、それらにもあるはずだ。でも、植物の霊魂なんて想像できるか?
 人類が誕生して200万年だけど、地球に生命が生まれたのはもっと何億年も前のこと、その頃からの生命体の霊魂がすべて地球上に存在しているなんて、想像できるか?」
 というようなもの。

 そう言われると確かに納得だし(もともと大した意見をもっていないので、そう理路整然と並べられると、あっさり論破されてしまう。セールスとかに引っかからないよう気をつけないと・・・^^;)
 何より、
  私は「霊はいる(かもしれない、という程度だが)」
  彼は「霊はいない」
 という、一見、反対の意見なのに、そもそもの立脚点が同じというのが、何だかとても面白かった。
 私の、現段階の科学で証明し得ないものを全て否定するのはおかしい、という考えと、
 彼の、宇宙全体から見れは人間の歴史なんてかくもちっぽけ、という考えは、どちらも、
 地球上のあらゆるもの、たくさんの生命たちと人類とを区別したり特別視したりしない、という点で共通している。
 そして、私は霊がいようがいまいがまあどちらでもいいのだが、この立脚点こそが大事のような気がするので、共通していることが少し面白いなあと思ったことだった。
 
 自分というただ一つの人生を生きていくのだから、私だって自分がかわいいし、自分のことばっかり考えてるけれど。
 自分のことを好きだと思えることも、とてもステキなことだけれど。
 でもその一方で、自分のことを「とりたてて特別なんかじゃない」と認識する気持ちも、大事だと思うんだな。
 それは、卑屈になるということではなくて、傲慢にならないということ。
 
 そしてもう一つ、話していて思ったのが、
 こういう、生命の起源とかについて話したり調べたりすると、
 小さな小さな目に見えないような細胞レベルのことと、
 宇宙はどうやってできたのか、宇宙はどこまで続いていて、その涯はどこにあるのか、という、とてつもなく大きなことを、
 同時に考えることになるんだなあということ。
 これは面白いことだと思って、彼にもそう言った。

「そうなんだよ。で、そういう本なんか読んでるとね、宇宙の始まりは完全な無だって考えられてるらしいんだ、今のところ。
 まったくの無。空間もない。時間もない。そんなこと言われたって、想像できないんだけどね。でも、なんか、読んでると面白いんだよ」
「うーん、ほんと、そんなの想像できない。
 でも、それが面白いのって、自分の想像を超えたものに触れるということそのものが、刺激になってるんですかね」
「そうかもね。俺、ほんとにそういうこと、好きなんだよね。宇宙に行ってみたいんだよね。どうなってるのか目で見てみたいよ」

 太陽系が、いつの日か終焉を迎えることははっきりしていて、これは私もどこかで聞いたことがあったけど、地球は太陽の膨張にいつか飲み込まれてしまうとか?
 そのときに、まだ地球に知的生命体がいたら、なんとか太陽系の外に居住スペースをつくって、移動して、自給自足の生活をしないといけない。
 そんなの今はほんとにSFの世界の話でしかないけれど、科学者の研究、莫大な予算をかけて行われる宇宙事業なんかが、遠い将来の一歩一歩につながっているのかもしれない。。。
 そんな話もした。
 
 もちろん、そんな気の遠くなるような危機なんかより、今この瞬間に、食べ物がなくて死んでいく人たちだっているんだってことは言える。
 でも、私はここで、思い出したんだ、森博嗣の小説の中のセリフ。

『僕ら研究者は、何も生産していない、
 無責任さだけが取り柄だからね。
 でも、百年、二百年先のことを考えられるのは、僕らだけなんだよ』

 今日話した会社の人が、基本的に薀蓄好きだってことは、何となく知ってた。
 '70年代の洋楽にすごく詳しくて、そのことについて話したこともあったし、車にもかなり口うるさいらしいし、ワールドカップのときはサッカーについてすごい解説してたし。
 でも、こんなことにまで興味を持ってる人だとは思わなかった。
 すごく意外だった。
 なぜって、その人が会社の第一人者としてやってるのは、誰でももっとも見たくないような現実に対処する仕事なんだ。社会の必要悪。破綻とか、訴訟とか、民法とか、土地の権利関係とか、担保がどうとか・・・
 そんな仕事をしているだけあって、すごい理論家だし、現実的だし、仕事中のその人の会話とかを隣の部署で聞いていて、
「いや、それが正しいのはわかるけどさー、そんな言い方ってイヤミに聞こえるんじゃ・・・」
 なんて思うときもあるほどだったんだ。
 そんな人がね、宇宙だとか生命の起源と進化だとか、語り出すんだもん。
 
 大の大人がそんな非現実的なことに興味をもっちゃって・・・なんて思う?
 私は、思わなかったよ。
 だれでも、子供のときは、
「宇宙ってどこまで続いてるんだろう? 
 人は死んだらどこに行くんだろう?」
 て、無邪気な疑問を持つ。
 でも、大人になるにつれて、そんなことを考えたって答えが出ないとわかっちゃうし、答えが出ないことを考え続けるなんてナンセンスだと思うようになるし、
「そんなこと考えたって、何の役にも立たないよ」
 なんて、つまらないことを言ってしまいがち。
 だけど、想像もつかないようなことがこの世には確かにあると、そんな大きな流れの中で生きていると、時に思いをはせるのは、それこそ「知的生命体」の特権だよね。

「こんなこと知ってたって、どうしようもないんだけどね」
 と、話の終わりがけにその人は言った。
「いや、興味って、そういうもんですよね!
 何かの役に立つからとか、そういうことじゃないんですよ!」
 
 長くなりました。最後まで読んでくれた人、いたらありがとう。
 お疲れついでに、掲示板になんか書いていきませんか? うふ。

 しかし、ほんと、一週間つかれた。
 今日、家に帰って1時間ほど、前後不覚の状態に陥ったよ。
 というと大げさで、ベッドの脇に座り込んだまま眠りこけて、ぼんやり目があいてもしばらく立ち上がれなかった・・・てだけだけど。 
 ほんと疲れたよ。
 なのに長い長い日記を書き始めたら、目が冴えてきてしまって、今はああ、やっぱり25時45分。寝よう。
 明日は休みだ。





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2003年04月11日(金)  『道頓堀川』 泥の川のほとりの人々

 いま、25時40分。
 テレビで映画『道頓堀川』をやっている。
 調べてみると、20年以上も前の作品だった。しかも深作監督だった。
 
 宮本輝の原作。
 せんだっても書いたのだが、大学のときに鬱屈とした環境にいた時期があった。
 宮本輝はそのころによく読んだ作家の一人だ。
 『優駿』『春の夢』『海岸列車』など、繰り返し読んだし、今でも時々読む。
 『道頓堀川』も、そういった本の一冊。

 映画版は初めて見る。
 小説を何度も読んでいたので、自分の中でできあがっていたイメージと映画とは、もちろんけっこう違う。
 長編小説を2時間の映画にすると、どうしてもハショる部分も多く出てくる。
 でも、私はだいたいの場合、好きな小説が原作になって作られた映画は好きだったりする。小説のほうを先に読んでいても全然平気。
 この映画『道頓堀川』もいい感じだ。
 大阪の下町、それも夜の街に住む、いろんなものを失ったり始めから持っていなかったりする人々の生活。
 生きていくことの悲しさ、そしていとおしさよ。

 キャストは、若き日の真田広之。純粋無垢な少年の顔をしている。
 ほかにも、佐藤浩市、山崎努、松坂慶子など、なんと豪華ではないか。

 一週間、毎日10時くらいまで会社にいた。
 今日はぜひとも早く退社しようと思ったけど、結局、帰れずじまいでまた10時。
 めがねうらライブ見たかったのにな。





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2003年04月10日(木)  愛してる

 午後、(このクソ忙しいのに)セミナーに出席。
 1時間半の講師の説明、先輩の横で1時間はうつらうつら。
「次は○○ページ・・・」と言われるたびにそのページをきちんと開くのだが、乱発される難しい会計用語からはアルファ波かなんかが出ていたに違いなく、すぐに瞼が落ちてくる。
「先生の話によーく頷いてたね〜」と、先輩、苦笑い。
 行き帰りは二人で興味深い話、ひと回り以上も年下の人間ああいう話をしてくれるから好きだ。
 それに、あの人は羞恥心というものをきちんと持っている。

 会社に戻ると、追加の人事異動が発表になっていた。
 私たちにはこっちが本命。
 おおかたの良そうにたがわず、うちの部は38度線を境に南北分断、まっぷたつに分かれることになった。
 さみしいなあ。
 来週、解散式(という名の、もちろん飲み会)の開催決定か。

 そして今日は10時半まで仕事。
 頭を使いすぎて、今にもハゲそう!
 
 しかし、家に帰ってメシ炊きフロ炊きをしなくていいので、こういうとき、実家は楽だ。
 気楽ではないけど。
 煮詰まって昨日より断然おいしいカレーライスを食べながら、ぼんやりニュースを見る。

母親「今日も遅かったねぇ」
エミ「ねー」
母親「明日も遅いと?」
エミ「うん」
母親「土曜日も会社行くと?」
エミ「行くよん」
母親「いつまでこんなに忙しいとかね」
エミ「今月はこうやね」
母親「・・・・・」

エミ「腕まだ痛い?」
母親「うん。自転車に乗ると特に痛いっちゃんね」
エミ「そっかー。でも、自転車に乗らんかったら、
   買い物した荷物も歩いて持って帰らないかんけん、
   結局同じやもんね」
母親「そうやもんねー」

 数日前から腕のスジを痛めているようだ。
 帰りが遅いと何の手伝いもできない、それもつらい。
 なにしろ、私の母親は年齢も同世代のお母さんよりけっこう上だし、なかなかの苦労人であちこち体にもガタがきてると思うので、心配だ。

母親「あんたはこういう毎日でも、なんの仕事の愚痴も言わんけど、
   あんまり何でも胸におさめすぎたらいかんよ。
   お母さんには話せんでも、誰かに話して発散して、窒息せんように」

 まあ、疲れてしゃべるのもダルイってのもあるけど、私にはもともと、
「ねーねー聞いて、今日さー」
 と“今日の出来事”を逐一、人に報告して共感を得たいという欲望が少ない。
 家族はとても大事だけれど無償の愛情でつながっているだけに、 
 それに浸かりきって生きていると、他人の価値観や他者の置かれている環境を理解するのに鈍い人間になってしまうという気持ちもある。
 なんでもお母さんに報告して味方の意見を聞いて、満足安心しようなんて思わない。

 どっちかというと、ちょっとした愚痴とか日々の心の葛藤(笑)とかは、友だちとか、まあ相方とかに話すかなあ。
 仲良しだけど、違う環境で違う育ち方をしてきた、もともとは他人である、友だちや彼氏に。
 そう、今日も愛媛のダンノ氏と互いに残業漬け、仕事疲れの身をいたわり合うメールをかわした。

 でも、それじゃあ、母親としては物足りなかったり心配したりもするんだろう。
 私がこんなだから、うちの家族ときたら、私の所属している部署の名前だっておぼつか無いくらいだ。申し訳ない。
 
 でも母親は、うなずいた私に向かって、次にこう言った。
「ま、あんたはお母さんと一緒で、呑める口をもっとるけん、大丈夫やろうけどね」
 お母さんも若い頃は、いやなことがあっても楽しく飲んで、
 そしたら次の日にはケロリとしてたもんよ。
 ・・・ですって。

 お母さんいつまでも元気でいてね。お願いだから。





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2003年04月09日(水)  アクセスラブ

 毎日毎日こうやって書いて私生活を垂れ流して、ほんとに恥ずかしいことしてるなあと思うときがある。
 面白がってやっていることではあるけど、たいして推敲もしていない自己満足な内容を世間様にさらけだしているのだ。
 世間さまなんていっても、ここ程度では小さな窓を開いているに過ぎないわけだが、一応は誰でも閲覧できる仕組みになっている以上、こちらがわもどなたが見ているのか知りたいのは当然のこと、無料ゆえ性能は高くないが一部のアクセス記録のわかるツールなどを使用している。

 もちろん完全にお客様を特定することは難しいのだが、今日のこと、いつものようにつらつらとアクセス記録を眺めていると、

「あっ、しんちゃんだ!!」

『○○○○(←しん氏の会社名).co.jp』というホストを発見。
 これはしん氏以外にありえない!
 それを見ただけで、俄然、うれしくなった。 
 確認したところ、会社の寮の近くにある福利厚生施設(?)にて、愛知での初乗りに成功したらしい。
「10日分くらい一気に見て、疲れた」
 なんて言いつつも、やはりそれなりにこちらの動向も気になるらしく、
「リョーマの快進撃って? 片思いって?」
 などと質問を受ける。
 
 新生活のしん氏、会社の寮に住まっている。知り合ったばかりの人と狭い二人部屋暮らしなので、ネット環境もなく、それなりに気も使いあっているだろうし、私は私で4月に入ってから会社からの帰宅時間はだいたい10時半、電話で話すこともままならない。
 仕事に浸かりきって疲れきっているので、寂しさに泣き暮らすようなことはまったくないのだが、やっぱりネットが使えるのと使えないのとでは「つながり気分」がだいぶ違う。
 ただ、いかんせん、しん氏はHPを見ても書き込んだりしないので、こちらの情報を流すのみ・・・
 それほど詮索癖があるとは思わない私だが、そりゃ今は話を聞きたいこともいろいろあるさ。しん氏も情報提供するように。いいね。

◆ 
 残業中、いいかげん静まり返った社内に残っていた人たちで、4月の大幅な人事異動・組織変更に伴う席替えについての予定資料を見る。
 物議物議物議。
 私の感想は、権力を一手に集中させつつある役員に対して、
「よくもまあ、ここまで自分の思い通りにしやがったよなぁ・・・」
 ということ。うーん。経営戦略なのか、派閥争いなのか。
 うちの会社くらいの規模だったら、まあ、こういうもんでしょう。

 珍しくうちの部長がランチに誘ってきたので、同期と二人でおいしくごちそうになった今日だったのだが、現況に対しての彼の心中もいかなるものだろう。
 ものすごく、いろんな可能性を推理してしまう私である。
 こういうのって、好奇心だと言ってしまえばそうだけど、想像することって大事だと思う。
 そして、想像はあくまで想像だと認識しておくことも。
 会社に入ってからというもの、どうにも想像力に欠けてるんじゃないか?
と思う場面がしばしば。
 

 朝、起きたら、松井の満塁ホームランが高らかに称えられていた。
「よかった、ほんとに良かった。」
 みんなが喜んでる。
 人の心を揺さぶることができる人生。こういうのってすごいと思う。
 当然、私も朝から「ええいああ」であった。(もらい泣き。)





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2003年04月08日(火)  賽の目、バナナと東京

 外出から帰ってきた部長が、
「賽は投げられた」
 と言った。
  ◆
 きのう、残業中に先輩がアイスを買ってきてくれた。
 ハーゲンダッツのバナナ味。んまかった。
 後味がバナナを食べたあとにソックリだった、驚いた。
  ◆
「東京」
 という歌があります。
  
 と、今思い浮かんだのはどの歌ですか?
 桑田圭祐?
 B'z?
 浜田省吾?
 矢沢永吉?
 サニーデイ・サービス?

 今のわたしは、くるりです。
  ◆
 オチなし。





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2003年04月07日(月)  ロマンス

 まだシズラーッ子の仲間たちがみんな大学生だった頃、
 そのうちの一人で今はアメリカはポートランドに留学中のなみちゃんが言い出して、
「ロマンスしりとり」
 というのをやったことがある。
 ルールは簡単、しりとりの要領で言葉をつなげていくんだけど、「ロマンスワード」つまり、ちょっとロマンチックな可愛い言葉しか使ってはいけないというもの。

「ロマンス」から始まって、
 「すみれ」
  「レモン水」
   「いちょう並木」
    「キャラメル」
   「ルージュ」
  「雪割草」
 「卯の花」
「波うちぎわ」。。。

 のように。
 これが妙に盛り上がって、阿蘇のペンションに泊まった帰り、
 阿蘇から久留米までの車中で、えんえんと2時間以上も続いたのだった。
 何をもってロマンスワードとするかは、
 言いだしっぺのなみちゃんがジャッジしていた、けっこう適当に。
 私は「ペディキュア」とか「ネグリジェ」とか言って、
「それはセクシーワードだからダメ!」などと怒られていた。
 でも、言葉についてのイメージなんて、確かに誰にでも共通するものもあるけど、
 もちろん人によって曖昧だったりするので、私も
「いや、あのね、高校生の女の子が夏祭りにゆかたを着て、
 彼と最初のデートするときにね、
 生まれて初めて、足の爪をピンク色に塗るんだよ。
 ドキドキしながら、不器用な手で。
 浴衣の柄はとんぼだよ。帯の背中にうちわを差しとるよ。
 かわいいでしょ? ロマンスやろ? ね? ね?」
 とか、シチュエーションを適当に(でも、意味なく熱心に)作り上げて
 ジャッジを説き伏せたりしてた。
 
 なんでこんなことを思い出したかというと、最近、いつかHPで使うかもしれない言葉を探していて、お風呂に入ってる時間、次から次にイメージに合いそうなものをピックアップしていってるのです。
 その言葉のテーマはロマンスじゃないんだけどね。

 とても小さい頃に、一面に広がったれんげ畑でせっせとお花を摘んでいた、
 柔らかい春の日を思い出すような、ちょっと優しい空想の時間。
 余裕で半日以上も会社で数字とにらめっこするような毎日なので、
 なんか、それだけのことでも、心が少し安らぐ・・・気がする。
 しかし、四つ葉のクローバーは、なかなか見つからないものだな。

 『ロマンスの そのほろ苦く
  狂おしい 横顔のみを
  とどめたる後ろ姿のRの字

  ロマンスの 薄くれないの
  香りから 涙へとやがてたどり着く
  こころの海を泳ぎきる

  ロマンス
  ロマンス

  二人という恋』
     
  ◇銀色夏生「ロマンス」





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2003年04月06日(日)  のび子の日曜日

 なんか急にマンガが読みたくなって、棚の奥から取り出した。
『ここはグリーンウッド』(那州雪絵)
 小学校、中学校くらいのときに、友だちのしずりんに借りて読んでた。
 文庫化されて、ラスト2冊を自分で買ってた。
 男子校の寮生活の話。
 これが、登場人物がみんな生き生きしてて、くだらなかったりちょっとジンときたりで、すごく面白いんだわ。
 ふきだし以外にもちっちゃい字が書いてあって、それが妙にツボにくる笑いだったり。
 一話一話のタイトルも、うまい。
 ああ、青春のとき。なつかしかった!
 前半部分も買おうと決めました。

 鉄腕DASH!という番組、好き。
 どの企画もだいたい好きだもん。
 DASH村はもちろん、
 特番でやる刑事達とのおっかけっこも、
 ソーラーカーで海岸線を走るのも好き。
(♪走り出したら 何か答えが答えが出るだろなんて
  俺もあてにはしてないさ してないさ♪っていう
 このコーナーのテーマソング「男たちのバラード」だっけ? いいよねぇ)
 裏でやってるからくりTVは、私にとってはもう終わったも同然。
 酔っ払いのコーナーといい、ご長寿クイズといい、外国人がへたな日本語を喋るコーナーといい、
 どうも笑いがいやらしい感じがするっちゃんね。
 でも、うちの母は大のからくり好き。あああ。
 ああでも、ビデオレターは私もけっこう好き。

 最近ひそかに気にしていることがあって、
 気のせいかな? 一時的かな? もう決定的?
 とか思ってたけど、今日「あー気のせいじゃない多分」とはっきり思った。
 なんか、脱力。
 ああ、もう、いっかー、って気分になった。

 しん氏はけっこう元気そうで、何より。
 明日からは、研修で、なんかグリーティングカードのデザインを作ったりするんだってさ。
 創造的じゃないですか。
 車の会社なのにそんなことするあたり、オモロイし。
 しんちゃん、けっこうデザイン好きなので、私も作品が見たいなあ。





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2003年04月05日(土)  長く盛りだくさんの土曜日

 ゆうべ(というか既に今朝がた)寝る前にお気に入りの方々の日記を読んでいて、休んでいる人が多いのであれー?と思ったら、そう、この日は土曜日なのだった。
 自分が仕事に出ていたので、てっきり金曜日気分だった。
 この時期の土曜日は出勤が恒例のうちのチームに、違う部署の方からさしいれでドーナツをたくさんいただく。
 夕方6時、下のコンビニで、お湯を入れて作るレトルトのショートパスタを買って、いっしょにぱくぱく食べて、会社を出た。
 やっと週末へゴーゴー。

 シネ・リーブル博多にて、『歓楽通り』を見る。
 美しくて哀しい物語、90分間、たゆたうようだった。
 映像がとてもきれい。ひとつひとつのシーンがとても示唆的。
 すべては過去のおはなし。

 終わってすぐに地下鉄で西新まで移動、JAJAへ。
 羅生門克日郎さんの3曲目から聞いた。弾き語りだと知らなかったのでちょっとびっくり。でも、『歓楽通り』でゆるりとしていた私にはちょうどいい雰囲気だった。
 この方、ほんとに声量がすごくって、哀しい曲の終わりに詞ではなく「ウォウー」とか歌うところでも鳥肌ゾクッと粟立った、何度も。
 MCの明るい感じも好きだなあ。明るいシャイっぽさなんだよなあ。そしてできる歌は男らしい悲しみで。
 
 スモーキン・ブギのほうは今日もピシャリだった。
 あぶなげないねー。
 そんなに意識してなさげ、ラフな感じなのに、歯ぎれよくまとまってる。
 さすがだな。
 「寝たふり」「情緒不安定」すき。「ガールフレンド」もいいじゃない。最後から二曲目のが題名わかんないけど、こないだもいいな、と思ったんだよな。
 
 メガネロックフェスティバルのチケットをマーブルよりゲット。
 楽しみなり。
 
 じゃがいもでスモブギの打ち上げ。
 みんないい人でおもしろくて初めてでもニコニコしゃべってくれて、楽しくてけっこう飲みました。
 タクシー代は痛いけど、たまにはね。
 やっぱり、お酒はいいですな。
 シマゼンさんの「ギターをうまく弾こうとか、ライブのときそういうことはあんまり考えてないんだ」みたいな言葉が印象的だった。センスがいいってことの大事さについて言ってたのも。やっぱり、やってる人の言葉にはものすごいリアル感、説得力あり。
 んで、いちばんびっくりしたのが、ドラムKINさんからの沢田研二情報!
 HPとか、こないだの弾き語り甲子園の話とかで、ジュリー好きだってことはなんとなく分かってたので、ジュリー話を振ってみたら、なんとなんと! 
 この日記にも何度か書いた、私が2年以上も探していたジュリーの幻の名曲について、あっさりと答えてくれるじゃないですか!
 「追憶」というタイトルだったのね。ずっと「ニーナ」で探してたよ。そりゃ見つからんはずや。どこが幻だ、ぜんぜん有名な曲やんか、ネットで試聴もできちゃったやんか、もうもうもう!!
 しかし、1974年のシングルかー。私、生まれてへんなー。

 3時くらいに店を出て、タクシーを拾うまで、さちゑちゃんと話しながらしばらく歩く。
 さちゑちゃんて・・・音楽やライブを楽しむ姿勢がすごくポジティブ。たぶん、さちゑちゃんという人そのものが、すごく懐が広いし、かつ身軽なんだな。
 今日も打ち上げに誘ってくれてありがとう。翌日も仕事なのに長々としかも原チャを押しながら付き合って歩いてくれてありがとう。
 いい音楽はいい人たちと出会わせてくれるなあ。





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2003年04月04日(金)  (私の)春

 疲れた、眠い。
 今日は本の続き、1ページも読んでない。
 雑誌をめくっても写真だけ。
 いつもチェックしている鉄さんの写真サイトをしばらく見た。
 12時半に同僚と外でランチして、夕飯は23時の焼肉だった。
 お風呂で言葉をさがした。
 
 今日うれしかったのは、会社から駅まで走って走って、21時59分の電車に間に合ったこと。


 この雨で桜は散ったのかどうだか。
 見る余裕なんてないけど、いま。
 でも春なんて、まだ始まったばかりだ。

 元気みたい。





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2003年04月03日(木)  才能の泉、削る腕力

 最近好きな言葉は、「才能」。
 一日に何度も思い浮かべては、胸を躍らせたり、両手をお祈りの形に組みたいような神聖な気持ちになったり。
 ええ、私が持ってなさそうなもの。
 でも、なんだか身近にしばしば感じるもの。
100%いい意味で呟く。
「才能だわ・・・」
「これが、才能というものか。」
「ああ、あふれる才能!」
 いつか詳細を書き留めておきたい。

 さて、ゆうべ、普段より30分ほど早く寝たら、今日はいつもより少し体が軽い気がした。
 なるほどね・・・と思い、早寝励行の立て札を立てる(心に。)
 が、本日は会社を出たのが10時30分。
 あれよあれよという間に、今は25時過ぎだ。
 これではお肌も休まるヒマがありません。
 アジアでは肺炎が大流行。
 私の顔では大人のニキビが猛威をふるっている。

 今夜は両親が家をあけている。
 リンガーハットで太麺皿うどんの夕食。
 ひとりで外で食べるのも、そんなに嫌いではなかったりする。
 なぜなら、食べながら本が読めるから。
『まどろみ消去』読了。続けて『セカンド・ショット』に入る。
 どちらも短編集だ。
 高校生くらいまでは、小説といえば長編しか読めない体質だった。
 いまは短編集も大好き。
 いい文章って、削ぎ落とされ、研ぎ澄まされているものだと思う。
 どれだけ余剰な部分を削除できるか? そこがプロとアマとの大きな違いの一つだと思うんだ。

 ・・・などと書きながら、今夜も冗長な日記はまだ続く。

 リンガーハットは会社から徒歩3分ほどの位置にある。
 おなかいっぱいになって外に出たら、なんと、駅までの道を間違えた。
 しかも、どう間違えたのか、じゃあどっちが駅なのか、まるでわからない。
 方向感覚というものを体内に置き忘れて生まれてきたのであろうか。
 いつもの倍ほどの時間をかけて、ようやく駅へ。
 ホームには、当社の営業マンが二人。
 あやうく、飲みに連れて行かれそうになった。その時刻、11時15分。
 さすがに謝絶して帰宅。





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2003年04月02日(水)  花見の時間

 数年前のこと。私の友人で、夜桜を愛でつつ愉快に呑んで、盛り上がったところで若者らしくバレーボールをしたら、つい発達した運動神経を過信して渾身の力で飛んでアタック!着地!・・・のときにバランスを崩し、腕の骨を折った奴がいる。
 しかも、その場のみんなは痛がる彼を指さしてゲラゲラ笑ってまともな心配もしなかった、というのだからその昔の浅ヤン収録中の岡村を髣髴とさせるエピソード。
 春爛漫、桜満開の美しい季節なので、先輩(二つ年上のレディー)にそんな話を聞かせたところ
「いいね! いいね! そんな勢いで花見をしたい!」
と目を輝かせていた。
 彼女曰く、なんせ、「花見はオッサンとするのが一番おもしろい!」のだそうな。
「花見たるもの、酔っ払ってネクタイ頭に巻いて踊ったりせないかん!
 先週花見したけど、みんなビール一缶しか飲まんっちゃもん」
 ご不満顔でぶつぶつ、こぼしておられた。
 花見したいねえ。
 私はまったりだらーり、でいいけど。
 決算作業は、今日の午前中にバッドニュウスが飛び込んできて、いきなり波乱の幕開け。
 お日さまがニコニコ笑って、そろりと風がくすぐり、ひらひら花びらに目を細めながら、ゆうるり、と時間を過ごしたい。





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2003年04月01日(火)  明日に薔薇を咲かせよう

 朝の満員電車からホームに吐き出されて私が最初にすることは、MDウォークマンの音量をギュイーと上げること。
 イヤホンからカシャカシャ洩れる音は周りの人に不快感を与えるはずなので、密度の高い電車の中では音を絞っている(良識人。←ってヤな響きね。)
 すると、車両のドアが開いた瞬間から、全く聞こえなくなるのだ。
 足音だとかアナウンスだとか向こうの発車ベルだとか。
 駅ってほんとウルサいよなーと思いながら、なんとか音楽の世界に帰ろうとする。ささやかでしつこい逃避?
 そんな日々も今日から3年目。新年度です。

 心機一転、襟を正して迎えるべき日から、監査。
 実査の日。
 会社中のいわゆる「現物」、小切手とか手形の耳とか、ほかにも領収書とかアレとかコレとかをことごとく差し出してチェックされる日。まったく、すがすがしくない。
 決算にまつわるエトセトラは、6月末まで続く。私たちにとっては、それまで新しい期は始まらない。ゼエ。
 はりきっていきましょう。
 ゼエ。
 
 そして新年度早々から過ぎた日を振り返ってみるのだが
 しん氏とのお別れが近づいてきて時々ウツウツとしてた時期、(といっても二週間くらい)
 こんなに悲しくかわいい気持ちを(どちらかが先に)すっかり忘れて、いつかさっぱりコンビ解消しちゃったりするかもしれないんだよなーと思ったものだった。
 人間の気持ちなんて、なんてなんて、あてにならないもの。
 そういうことを思うときがいちばん悲しいかも。
 でも、忘れたりなくしたりするのも、健全なんだろうねきっと。
 この世のものは何でも、来やすく去りやすい。それでもいいさ。
 なーんて、いざその場になったらとても思えないだろうけど、そう書いておく。





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