moonshine  エミ




2003年03月31日(月)  花男

 会社の先輩たちと飲んで帰る。
 あした朝礼にて発表される民族大移動について、メール等を駆使して情報収集しながら居酒屋に4時間ほど。
 
 オムニバスやらトリビュートやらバラードベスト(←やめましょうよ。)、企画盤の流行はまだまだ続いている。
 流行というより、生存手段なのかもしれないが・・・。
 きのう、HMVでエレファントカシマシのトリビュートを見つけ、思わず全曲試聴。
 うーむ、なんというか、みなさん、 宮沢浩次より歌がお上手。
 音も作りこんである。
 で、あるからこそ、エレカシの良さは宮沢さんのヘタウマ熱唱とどこか隙間があるようなバンド音なのだ、と再確認。
 トリビュートアルバムというもの、
「ふむふむ、こういうアレンジをねー」と確かに面白いのだが、
 聞けば聞くほど、どうにも「はてさて・・・」という気持ちになる。
 やっぱり、好きな曲というのは自分の中にイメージができあがっているものなんだろう。
 思い入れのあるアーティスト、曲であればあるほど、どことなく違和感。
 どちらかというと、
「このアーティストの曲をさまざまなアーティストがトリビュート!」
 よりも
「このアーティストがさまざまなアーティストの曲をカバー!」
 のほうが好きかもしれない。
 ライブなんかでも、一曲か二曲、そのバンドのルーツになっている曲のカバーなんかを聞くのはすごく好きなのだが。
 それにしても、トリビュートを聞くと、元々の楽曲の良さがつくづく思われる。
「あー。エレカシ、いい歌たくさん持ってるんなー」と。
 ということは、トリビュートの本来の目的は達成されているのかも。
 それにそれに、エレカシトリビュートのアルバムタイトル『花男』というのは、ちょっといいな、と思ったよ。

 期末の一日。
 各部署たいへん忙しそうであった。
 数字が締まったら、さあ、明日からはこっちが大忙しです。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
 
Mail Home

BBS blog






2003年03月30日(日)  片道切符で

 今日は8時に起き出し、久しぶりの空港へ。 
 スーツ着用のしん氏、先に着いていた。 
 それを見ても、なんかもう特別な感慨は起こらなかった。 
 実感がないとはこれだろう。 
 それとももう受け入れていたのだろうか?  
 空港内の「BLUE SKY」(ベタベタやな・・・)という喫茶レストランでしん氏はカレーを、私はポテトチップスを食す。 
 座ったカウンター、窓の向こうには大きな飛行機がいる。何台も。いや、何機も、か。 
 飛行機なんてもう5年以上乗っていない。箱崎にいると飛行機はひっきりなしに超低空・大爆音で飛び交っているので身近ではあるものの、あんな堂々と鎮座ましましている姿をお見受けすると、たいそう頼もしく、興奮せずにはいられない。 
 3、40分ほどそこにいる間にも、何回も着陸シーンを見た。 
 あんなもんが飛ぶんだからねぇ・・・。  

 出発口には意外と列ができていた。とりあえずいっしょに並ぶ。 
 きのう書いた手紙を渡した。 
 バッグの中で、ちょっと封筒が折れ曲がっていた。 
 列の少し前に小さい子を連れた家族が並んでいる。 
 ご近所の人なのか、やはり小さい子連れの数家族に見送られて、若いお母さんが笑顔で、でもハンカチで涙を拭きながら別れのあいさつをかわしている。 
 うーむ。
 何も考えないほうがいい、いま。
 ああいう光景見ても、何も感じないお地蔵様のような心を持つのだ・・・ナンマイダ・・・
 ・・・と、そのとき、はっとした。
 私の手荷物が一つ減ってる!
 『BLUE SKY』に、雑誌の入った袋を置き去りではないか。
「いかん。雑誌忘れてきた!」
「あっそういえば・・・」
「じゃあねしんちゃん、気をつけてね」
「うん」 
 そんな別れでした。 
 まーまたすぐに会えるさ。きっとね。

 昨日の夜、4月から仕事をはじめる、大学時代の男友達からメールが入る。 
 彼の職場もしん氏と同じ愛知で、現地から。

『subject:出会いと別れと  
 
 なんかやっぱいいね、新しい生活って。 
 今日は朝から買い物三昧でようやく帰宅。 
 諭吉がどんどん消えていく・・・ 
 あなたのところはもう別れの時は迎えたのかな 
 キミのことだからさんざん涙した(する)ことでしょう。 
 結構変わるからねえ、いろいろと。 
 いろんなこと考えて考えすぎなくらいになるだろうけど、 
 悩めよ乙女、恋せよ私ってところだな』

 環境が変わるということに不安がないなんていうことはないだろうけど、
 新しさというのはワクワクしたりやる気になったりすることでもあるんだ、本来。
 考えすぎるのも悪くない。
 なんか、あるがままを受け入れられるような気持ちになった、このメール。
 ゴメン○○くん、著作権を無視して・・・ 
 と思ったが、名メール文だったのでほぼ全文掲載してみた。
 「恋せよ私」というのは、彼は愛知で彼女を作る!と意気込んでいるようです。
 しかし、この男の子、どっちかというと仲間内では寡黙な雰囲気だと思われているが、メールって人を雄弁にさせるものだな。

 その後、8時間ほどひとりで街をうろつき、8時過ぎに西新JAJAへ。
 サニーサイドを見に行った。対バン、キャンセルズ。
 かしわいさんのギターは七色の音色に迷いがなく、
 田中まさんのベースはよりいっそう情熱的に、
 南くんのドラムは雰囲気を自在に操るように強く小さく跳ねて、
 ほんと、いいライブだった。
 サニーサイドの曲はドラマチックに展開されるなあ。詞が、というより、演奏が。
 あれー、なんでココで? というところでウウッと泣かされそうになる。
 りょうま氏快進撃の話を南くんより聞き、驚く。 
 田中まさんは学祭のしんちゃんを激賞してくれた。「いやー、ギターヒーローやね、彼は!」と。
 かしわいさんは「あいつがいなくなるなんて寂しいなあ・・・」と心にも思ってなさそうに言ってニヤニヤ。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月29日(土)  ♪窓を次々開けて〜〜〜(鼻歌で)

 土曜日、起きたら1時前。
 こうして、貴重な休みの日を順調にムダにしている私です(^ー^;

 姉が来る。
「お母さんも一緒に、サンマルク(焼きたてパンがおかわり自由な、春日原にあるカジュアルレストラン)でランチしない?」
 という誘いを
「行かん。今日は家でのんびりしたいし」
 と断る。
 そしてその舌の根も乾かない約5分後、
「おねーちゃん、カラオケにでも行かない?」
 と誘う。
 当然断られる。

 しばらく本など読んだあと、走りに行く。
 6.5キロを走破。
「わたしって、足速いな〜」
 と思ったとたん、
 後ろから、先週まで補助輪がついていたのではないかと疑われるような
 機関車トーマスのじてんしゃ(推定8インチ)のボクチンにあっさり追い抜かれる。 
 漕ぐの速いな〜、あの子。
 今日は今年のランニングの中で一番あたたかかった。まあ、それが自然だけど。
 右側の枝と左側の枝がお互いに腕を伸ばしあって、
 みごとな桜のアーチができている中を、エッサエッサと走った。
 爽快。

 いったん家に戻って着替え、再び外へ。
 写真を撮りながら本屋まで。
 おととい文庫を3冊買ったばかりだが、
 今日は雑誌を思わず3キロ分買ってしまう。
 お、重い・・・。それに、いつ読むんだろ・・・。いや、時間は捻出する! 
 今まで買ったこともない『BAILA』という「きれいなお姉さん」向けの雑誌を買ってしまった。
 だって、表紙の菅野美穂が(いつもはキュートな感じなのに)いつになく華やかで大人っぽくて「女っぷりがいい」もんだからさ。
 以下は買ってはないんだけど。
 『anan』の菅野美穂はクール。いやー、女の人っていろんな顔をもてるのだな。
 『婦人公論』の表紙は、マタニティな石田ひかり。大迫力!
 『ViVi』の表紙の浜崎あゆみ、安西ひろ子かと思った。
 『ZIPPER』の表紙の持田香織は三白眼ですね。(写真をクリックすると大きくなります。)
 『YOUNG GUITAR』の表紙のザック・ワイルド、ふてーー!!。(写真をクリックすると(少し)大きくなります。)
 と、雑誌は表紙を見るだけでも楽しくて大好きなのです。
 CDアルバムも2枚レンタルして、帰る。
 
 明日の朝、しんちゃんを空港に見送りに行く。
 なので、あした渡す手紙を、せっせせっせとしたためる。
 手紙なんてあとに残るもの、のちのち恥をかくから、そうそう書くもんじゃない・・・
 なんて言ってるくせに、結局、懲りずに書くのだ。

■写真日記「a day with camera」は、サヨナラしん邸シリーズの最終回。
 「生活の中のギター」
 ホームページからどうぞお入りください。
  今日は、本文中のリンクを全部開けてそのままにしながら読んでくれた人は、
  デスクトップがウインドウだらけですね。てへ。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加

Mail Home

BBS blog






2003年03月28日(金)  酔っても書くぞ ホトトギス

 早々と仕事を上がって、部署の人と餃子の美味しい店に行く。
 3人で160個食べた。(ひとくちサイズ。)
 最近、大人になった私には外食のたびに深酒するという習慣がないので、今日も最初はキリンレモン(!)など飲んでいたのだが、気づいたら焼酎のお湯割り(濃い目。)を4杯飲んでいた。
 おいしかったのだ。餃子も酒も。

 バカなことを沢山言い合った。
 こういうときは敬語も少しくだいて話す。
 毎日机を並べて仕事をしていても、普段はなかなか話さないようなことも話した。 
 去年の中間決算のとき、泣くほど悔しかったことや、いわゆる出世とか社会的な地位とか世間体とかいうことに、少なくとも今のところは自分も自分のパートナーに対してもそこまで興味がないこと。
 海外旅行もしなくていいしブランドバッグも欲しくないけど、毎日の自分に愚痴を言わず、物足りなさも感じずに、やりたいことをやっていけるのが理想だということ。
 年の離れた後輩の意見でも、正面から受け止めてくれる人はそうそういない。彼らはとても聡明で相手の意を汲み取ろうとするし、応じて返す言葉の選び方も上手い。話せる相手がいる私は幸運だと思うし、話せる相手に恵まれるような人間関係を作っていく努力もある程度は必要だなあと思う。


 ・・・と、ココからは明くる朝、土曜日に書いています。
 酔眼でモニターを見ているうちに、寝てしまったらしい。
 ちゃんとベッドで起きたが。
 しかし、ほろ酔いと酔っ払いの間くらいまではいってたと思うが、書いてることは割とまともだな。と、ちょっと自分に感心。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月27日(木)  アュレディ?

 先週、今週と何かと慌しく急き立てられるようだったが、本日は何とか落ち着いて基礎的な仕事ができた。
 ムカイラ、とすることも今日はなし。
 怒涛の四月に入る前に、ちょっと一息、という感じか。
 明日も来月の準備を黙々としよう。準備は大切だ。
 7時半前には退社。
 井筒屋に行きたかったが、もうすぐ閉まる時間だった。
 ということで、本屋に寄る。

 雑誌をぱらぱら見ていると、ものすごく洋服が欲しくなった。
 春めいた格好で浮かれたいもんだ。
 今日、更衣室で違う会社の子が超ロックなファッションをしてるのを見た。
 その子はいつも割とロックでポップな格好をしてて、小さいチャリに乗って通勤してるもよう。
 かわいいな。

 今日から電車の中では『道頓堀川』(宮本輝)を読もうと思っていたけれど、
 (敢えて露悪的に)ストリップエッセイにドラッグ乱交小説と、アングラ本を2冊続けて読んでいたので、このうえ「道頓堀川」だと、どんどん落ち込んでいくかも・・・と思ってちょっと取りやめ。

 買った本、3冊。

・『まどろみ消去』(森博嗣 講談社文庫)
 なんてすてきなタイトル! 
 よく意味がわからないのに、まるで普通名詞のようにぴったりハマッてる。しかも洗練度が高い!
 理系ミステリ短編集。

・『セカンド・ショット』(川島誠 角川文庫)
 夏に買って何度か読んだ『800』の作者の、青春小説短編集。
 軽薄な文章、と大人は顔をしかめるかもしれないけれど、この人の軽いノリと底にある切なさがけっこう、いや、かなり好きだと思うのだ。

・『酒と家庭は読書の敵だ』(目黒孝二 角川文庫)
 書評誌“本の雑誌”の社長が書いた本に関する雑文集。
 椎名誠の盟友の一人。
 帰りの電車の中で30ページほど読んでみたけど、かなりイケてるどうでもよさの本だ!

 会社の同期の彼氏は、今日、東京へ出発。
 小学校からの親友の彼氏も、明日の朝、東京に出立。
 同じ大学で同じバイトだった男友だち、今日、愛知へ降り立ってる。
 春だねえ。旅立ちの季節だ。
 準備はいいですか?
 いま、これを書きながら流している音楽も、そういう歌なのさ。

 しんちゃんは今日あの部屋を引き払い、実家の長崎へ。
 着いたとメールが入る。
 今夜の私には、まだ実感がない。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月26日(水)  『限りなく透明に近いブルー』 狂乱・空虚

 今日も会社でいやな場面に出くわす。
 次の機会には反撃しようと思います。

 最近、「ムーンシャイン☆エミのマル秘おセンチ日記」と化しているが
(『吉井和哉のマル秘おセンチ日記』のパクリです。
 この本ね、大好き! イエモン吉井氏のブレイク前後にかけて連載されたものの単行本化。
 これ、ロッキンオン社の本で、これまでに一番売れたものらしいよ!
 読みたい人いたら貸すよ。)
 日記を読んでる皆さん、あんまり気にしないでね。しないか。
 私はちゃんと生活してますよ。
 BBSにも遊びに来てくださいな。

 しん邸からもらってきた本のうちの一冊、
『限りなく透明に近いブルー』(講談社文庫)をここ3日ほどの通勤中に読んでいて、薄い本なので電車読みだけで本日読了。
 言わずと知れた、村上龍のデビュー作。
 1976年に群像新人文学賞、芥川賞も受賞しています。

 再びこれを読む日が来るとは思わなかった。
 高校生のときに、図書館で借りて読んだことがあったのだ。
 そのときは、ショックは受けたけど心に響きはしなかった。
 割とマセガキだった私だが、さすがにこれには嫌悪感に近い感情をもったことを覚えている。
 こんなことまで書かなければいけないのか、いったい何のために? 誰のために? なんの生産性も発展性もないじゃないか。
 なんて、思っていた。
 元気づけられるもの、向上心をもたせてくれるようなもの、人間のつよさや美しさを描いたものを摂取することに腐心していた高校時代。
 若かったんだね。
 ジム・モリスンもジミヘンも、ウッドストックもまだ知らなかった。
 
 挫折するかもな、と思いながら読み始めた。最初の50ページくらい、やっぱり苦痛だった。
 あらすじなんて、覚えちゃいなかった。
 そりゃそうだ。ストーリーをなぞっていくような作品ではない。
 苦痛を越えると、あとは吸い込まれるようだった。
 貪るみたいに読んで、電車が駅に着くのが憎らしくなって、でも、ああ、これ以上読まないほうがいいな、とバッグにしまう数日間。
 この本そのものが麻薬! 中毒にならないように少量ずつ喫んだというわけだ。

 夜毎の狂宴。
 手に入る薬はなんでもかんでも打って噛んで、誰かれかまわず交わりあう。
 この物語では、そこいらじゅうにドラッグがあって、血も流れて、食べ物といえば腐ったものしか出てこないし、しかもそれを食べては吐くし、部屋も壁も一面、生ゴミやカビや汚い虫たちや体液に塗れている。
 読むとすえた臭いがしてきて、吐き気すらもよおすほどだ。
 けばけばしい女たちの化粧や衣装、閃くストロボライト。黒い肌と黄色い肌。
 ドアーズのレコードが何度も流される。「Light My Fire」の狂ったようなキーボードの音色と、ボーカルのジム・モリスンの暗い声が私の頭でもガンガン鳴った。
 たえず目の前にある幻覚。
 
 それなのに、「何も無い」という感覚が常に流れている。
 どこにも行けない。
 骨が折れたり、警察に捕まったり、こいつらダメだ、もう終わりだ、と何度も破滅に向かうシーンがあるのに、また朝が来る。
 そして、朝が来ても何ひとつ変わらない。
 翌朝も幻覚は醒めないまま、また夜になる。また狂宴。また朝。朝だろうがドラッグ漬け。
 出口なんかない。
 それが、地獄のようなのかというとそうではなく、どこか淡く澄んだ印象の本だった。
 その淡さこそが、新しい地獄の形だったのか。
 ああ、だから、限りなく透明に近いブルー、だ。
 醜悪なのに惹かれる美しいもの。

 これを書いたとき、村上龍は23歳だったという。
 なんだか分別くさくなった、おっさんになった龍さんしか知らなかったので、しみじみとした。
 好きか嫌いかにハッキリ分かれるだろうが、
 とにかく世間をあっと言わせた作品。
 人が書かなかったものを書く、驚かせるって、すごいと思う。
『カルキ ザーメン 栗の花』なんて、かわいいもんなのかもしれない。

 と、やや強引な話運びだが、ニュース・ステーションの椎名林檎を見た。
 たどたどしささえ感じさせるトーク部分。
 それでいい、彼女は24歳で、テレビに映り慣れた業界人じゃないんだから。
 魔性の女のように不遜な態度を取ることだってできただろうに、ああやってテレビに出た。
 それも彼女の意図した表現か。
 久米さんのインタビューは、痒いところに全然手が届かなかったが、まあニュースステーションだからあんなもんかね。見てるのはおっさんという設定か。
 歌は細かったけどしゃんとしてたな。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加


 
Mail Home

BBS blog






2003年03月25日(火)  あなたのことを驚かせたい

 驚かせること、けっこう好きだ。
 びっくりするその顔が見たくて、人にしてみりゃつまらないことをギリギリまで延々と内緒にしてみたり、どういうふうに切り出すか考え込んでみたりする。
 うふふ、と心の中でほくそ笑みながら。

 日曜日にしんちゃんへのおセンベツを買った。
 社会人記念で、ネクタイ・・・?と思ったが、その発想がなんかイヤだったので、そういうのはやめて。
 腕時計がないのでこの機会に買いたい、というのも聞いていたが、なんか毎日つけるものをあげるのも、ちょっとどうかと思って(いかにも、という感じがいやだった。)やめて。
 クリスマスとかバレンタインとか、ことあるごとに贈り物をしあう習慣がない私たちなので、受け取るしんちゃんにとってだけでなく、贈った私のほうにも何か意味のあるものにしたかった。
 といっても、そんなに深ぁく考えたわけではないけど・・・。
 検討の結果、洗いざらしでも着られそうなシャツにした。
 スーツのときにはちょっと無理だけど、ちょっとだけおしゃれしてお出かけ、とかいうときにちょうどいいようなやつ。お休みの日に、楽しい気分で着てもらったら、私もうれし楽しいな、と思って。
 とても気に入ったものが見つかった。

 しんちゃんは卒業式、その後は当然、飲み会だ。
 私は仕事を七時半で切り上げて、電車に乗って箱崎へ。
 合鍵は持っているけど、予告なしに家へ行くことはほとんどない。
 まさか、今日、プレゼントが届くとは思っていないはずだ。
 アパートのドアへたどり着く。
 部屋の電気はもちろん消えている。
 こっそりと鍵をまわす。

□■ □■ □■ □■
 ドアを開けると、片付いてモノが少なくなってがらんとして、
 段ボールがいくつも重ねられている。
 胸をしめつけられるような気持ちになりながら、 
 部屋の真ん中に紙袋を置く。
 持参したカードにその場で短いメッセージを書いて、横にそっと添えて。
 家主のいない部屋は呼吸を止めたように静まり返っていて、
 一人でいると悲しみが堰を切ってあふれ出そうだ。
 帰りを待っていたい気持ちを振りきって、すぐに部屋を出て鍵を閉める。
 無言できた道を引き返す。
 帰ってきた彼は、びっくりして「ナ、ナニ?!」と思ったあと、
「卒業おめでとう。」なんて、
 したためられたカードを見て、包みを開けて、ほっこりするだろう・・・。
□■ □■ □■ □■


 ・・・・・・・・。

 と、いう脚本家エミの筋立てだったので、ある、が。

 がちゃがちゃ、と鍵を開けて、手探りで玄関の電気をつけて真っ暗な部屋に踏み込むと、
 むっくりとベッドから半身を起こして、こちらを凝視している男がひとり。
 そう、しんちゃんだ。
 いた。

「な、なんでおると〜〜〜〜?!」

 式や研究室の飲み会のあと夕方にいったん戻ってきて、夜の飲み会までの間、しばし寝ていたらしい。(そして、私が行かなかったら寝過ごして飲み会を逃すところだったらしい・・・。)
 へっぽこ脚本家の書いたビックリ劇は、大失敗に終わったのである。
 しかも、部屋はまだまだモノだらけ。
 申し訳程度に段ボールがぽこん、ぽこんと置いてあるくらい。
 がっくし。
 びっくりさせるつもりだったのに、こっちがびっくりしちゃったよ。
 ま、しんちゃんに会えたのは、うれしいオドロキだったんだけどね。 

 プレゼントを渡して喜びの反応を堪能し、使用上の注意などを与える。
「ああ、もう、行かなきゃ」 
 と、やや急ぎながらしんちゃんが着替えたり準備をしたりタバコを吸ったりしている間、いつものように他愛ない話をして調子っぱずれた鼻歌を歌ったりしながらも、心はどこか波立っている。
 もう、この部屋に来ることはないんだ。
 思った以上に悲しかった。
 うーむ、と思った。
 これくらいのこと(と、敢えて書く。)でこんなに悲しいなんて。
 これからの人生、きっともっともっと悲しいことがたくさんあるんだな。
 誰もがみんな、もっともっと悲しいことを経験しながら生きているんだな。
 でも、とにかく今、この、今が悲しいな。
 しんちゃんは、
「片付けてたら、ずっと前にもらった手紙がいろいろ出てきたよ」
 などとニヤニヤしている。
「げっ。」
「あんなにかわいいときがあったんやね〜すごくかわいいこと書いてたよ。」
「げっ。もうそれ以上言わんでいいよ、こっちは何を書いたかなんて、忘れとうっちゃけん。
 あー、だから手紙なんて書くもんじゃないよね、ずっと残っちゃうからさ。あー、やだやだ」
 厳しく二の句を制するも、
「でも、なんか、怒られてる手紙ばっかりだったような・・・」
 と首をかしげるしんちゃんである。

 一緒に部屋を出て、しんちゃんのアパートの目の前にある正門からキャンパスに入って、いつものように学内を突っ切って地下鉄の駅まで歩いた。
 歩きながら、「今のが最後だったね、部屋に入るの。」と言う。
 部屋を出る前に言ったら泣きそうだった。
 そして、
「手紙って、どんなふうに書いてた?」
 と、やっぱりちょっと探りを入れてみる。
「『ラブラブラブレター!』とか。」
 カーーーー、アホばい。
 もうほんとにそれ以上言わなくていいよ。つーか捨てて。
 しんちゃんは地下鉄で天神へ。私は博多まで乗るので、中洲川端駅で乗り換える。
「乗り換えるんだったら、この辺から乗ったらいいよ。あんまり歩かなくてすむから。」
 導かれた車両に、一緒に乗り込む。
 今朝のJRがまたまたまた遅れて超ムカついたことなどをペラペラしゃべる。しゃべるのだが、やっぱりどこかソワソワする。
 明後日に部屋を引き払って、彼はもろもろの荷物と一緒にいったん実家の長崎に帰る。明日は私は仕事だし、しんちゃんは夜に録音の続きがあったりで、会えない。
 次に会うのは、見送りのときか。ほんとに最後だな。
 とか、考えるのは不健康なのだが、やっぱりなんとなくそんなことを考えながら電車に乗っていた。

「んじゃね」
 と一人で降りた。
 降りた足元に、もうエスカレーターが伸びていた。
 わお、と驚く。なんだか切ない。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
 
Mail Home

BBS blog






2003年03月24日(月)  勧酒

 3月24日。
 今日で、24歳と半年です。
 いや、いま気づいただけですが。

 先週からこっち、会社を出るのがほぼ9時だ。
 なんか、よっぽどの大仕事をしてる人か、
 よっぽど仕事がさばけない人みたい。
 くくくく苦。
 時期だなあ。
 季節労働者だもん、わたし。
 もうすぐ期末決算日なんだもん。
 残業中に、いやな場面を見てしまった。
 でも、先輩の対応は大人だった。私もがんばろう。
 くじけない。
 
『千と千尋の神隠し』オスカー受賞。
 意外だった。
 どうせ、くれないだろう、と思ってたのに。
 アメリカでの(批評家でなく)一般の人たちは、どういうふうに思ってるのかなあ。
 無論うれしい。
 ハヤオのコメントが映像で見たい。

「ZIPPER」という、20歳前後の女の子をターゲットにしてるようなファッション誌で連載されているマンガが、今月でいきなり最終回だった。
 毎号欠かさず立ち読みしていたのだ。
 けっこうあっけない終わり方で、ちょっと寂しい。
『スラムダンク』の最終回を読んだときの気持ちを思い出した。
 何だか納得いかない私は、夢見る乙女なんだろうか?
 思わず、作者公認ファンサイトの掲示板を、しばらくじっくり読んでしまった。

 今日はここまで。
 写真日記を更新してます。
 これは、自分でもかなり好き。
 ずっと前から大好きな、切ないけど強い、勢いのある詩と、
 私のクラスメートであり、しんちゃんのギターの好敵手でもあった友だちからもらったもの。
 ライティング担当、SHIN氏。

 明日は卒業式なのです。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月23日(日)  人生に後悔あり

 姉ちゃんがもうすぐパソコンを買うらしく、下見に付き合う。
 近所に住んではいるけど、二人で出かけるなんて半年ぶりくらいかも。
 まあ、5歳年が離れてるっていう理由もあるけど、ほんと、ベタベタしない姉妹関係です。
 お互いがお互いの世界に生きている。親しくないわけじゃないよ。

 車に乗って天神へ。
 なんだかんだでけっこう時間がかかって、今日やろうと思ってたことのいくつかはできなくなっちゃった。軽くショック。
 でも、私の買い物もしたし(私の物を買ったんじゃないけど)、おいしいパスタも食べたし、姉ちゃんとゆっくり話すこともなかなかないので、たまにはこういうのも必要かなあと、ちょっと思った。
 私の姉は、高校を卒業してすぐ社会に出て、6年間会社員をして、結婚して退社して、子供を生んだ。
 が、まあいろいろあって、離婚して、子供は元ダンナさんのほうが育てている。
 もちろん姉は小さな子供を自分で引き取りたかったのだが、いろんな事情があってそれができなかった。今は実家の近くで、違う会社で働きながら一人住まいをしている。

 まあ、普通の目で見たら、安定した人生じゃないよね。
 でも、人生のアウトラインだけで彼女が幸せなのかどうか、失敗したのかどうかを判断することはできない。
 全部が思い通りに行く人生なんて、みんながみんな送れるわけじゃないよなー、と思う。なんにも後悔しなくていい人生とか。
 もちろん、小さいときに片親になった子供ちゃんについての謝罪の念は彼女がいちばん持ってて、一生の心の痛みなんだろうから。
 離婚したから回り道だとか、失敗だったとか、漠然とした既成観念でとらえるんじゃなくて。
 誰だって、そのときそのときで、最善と思えるギリギリの選択をしながら生きていく。
 私はそれを肯定できる人間でいたいと思う。
 
 そういえば、『美女か野獣』の最終回を後半30分ほど見た感想を。
 第4話くらいまで見て、あまりの工夫のなさに「もういいや〜」という気持ちになって見るのをやめていた。
 最終回も、ほんと、ベタベタだった。
 目新しいところが一切ないドラマ、ものすごく普通の面白さ。
「いい俳優出してるんだし、これぐらいのシナリオ書いて、これぐらいの演出しとけば、それなりの数字はとれるだろ〜」
 という感じ。
 なまじ、ギャラも話題性も高そうな主演ふたりと、芸達者な脇役をそろえて、このありきたりな内容っていうのが妙に腹が立ったというか。
 視聴者をあんまりバカにしないでねー、と思った。「僕の生きる道」の表現への真摯な姿勢とは対照的だったんじゃないかな。
 「美女か野獣」がコメディータッチで、「僕の生きる道」がシリアスだったから、向こうのほうが上って言ってるんじゃないよ。ラブコメにしても、もっとハッとするセンスのドラマはいろいろある。
 ま、こんなこと書いてもしょうがない。
 好きじゃないなら、見なければいいというだけの話かね。そうだろうね。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
 
Mail Home

BBS blog






2003年03月22日(土)  プニプニパーティー

 長浜C.B.にて、「プニプニパーティー vol.3」という、
なんともかわいいネーミングのライブイベント。
 
◆パンタグラフ 
 ラスト2曲から入った。
 (いい意味で)若者のロック!て感じの曲をやってた。
 かなり音はしっかりしてて、まとまってる。
 ボーカルの女の子も、うまい。轟音の中でもよく聞こえる伸びる声。

◆ブルースマックイーン
 黒い革ジャンとパンツ。サングラス。赤い首巻き。
 3ピースでハードなパブロック系。
 ギターウルフなのかスパイダーズ・フロム・マーズなのかガレージヒーローなのかメジロマックイーンなのか(?)イマイチわからなかったりもしたけど、勢いよく飛ばしてた。
 ギターの人が引っ張ってるバンドのようで、リズム隊はちょっと気持ち悪かったり(しっくりこなかったり)するのだけど、
 最近できたばかりのバンドみたいだもんね。
 物販でCD売ってた。2枚組でDVDみたいなパッケージでお金かかってそうだった。
 ライブ後そこに座ってるギターボーカルの人は感じよかった。

◆スモーキン・ブギ
 ひっっっっっさしぶりに見た。一年以上ぶり。
 すごい! 楽しかった!!
 なんせ、一人一人がめちゃめちゃうまいし、もちろん相当ライブもこなしてるしで、安心して踊れる。
 一曲目(『そして僕は』やったかな?)から、
「うわー、こりゃ、キた!」て感じだった。
 あと、チャック・ベリーみたいな曲。
 今日は明るい曲調のが多かったな。いつもこうなんかな?
 シマゼンさんの歌、こんなにかっこよかったかなー。
 男らしくてロックロックなのに、なんかキュンときた。
 そうかと思うと、ワーッと楽しくて叫びたい気持ちにもなる。
 ドラムもベースも、ものすごい安定感があるけど全然声やギターを支える裏方じゃない。
 このドラムがないと! このベースがないと! て感じ。
 三人の力の拮抗具合がすごくきもちいい。
 ほんと、いい3ピースだなあ、と思った。
 隣で見てる人が、メンバーのお友だちだったのか、ノリがよくてガンガン踊ってて、MCのときもどんどん声かけてて、それも楽しかった。
 やっぱり楽しいライブでは踊りたいし声出したいもんね。
 ああ、かなり良かった。CDを買おうかと思ったくらい。
 バンド発行のフリーペーパー「喫煙新聞」はもちろんゲット。

◆FOUR THE MG
 初めて見た。
 セッティングをしてるときから、ボーカルギターの人がちょっと
「ん? プレイグスの深沼くんみたいな雰囲気・・・?」
 と思ってた。まあ、私は近眼だから、あくまで雰囲気なんだろうけど。
 バンドの音にボーカルが乗ると、おお!
 もともと多分ちょっと高め、細めの声質で、バンドのガッシリ重い音の中で叫ぶように歌う感じ、これも深沼くんをもっと激しくしたよう。
 けっこう好きになった。
 若くて不安定なまま走っていくような歌詞。
 ゆるめることを知らないような強いサウンド。
 そしてボーカルのハイトーンの声で、なんともいい切迫感のあるライブだった。
 MC中の、メンバーの無愛想で不器用な感じも逆に好感。

◆ヘップニッパーズ
 イベントの主催者バンド。
 めがねロックバンド。
 秋に、学祭でゲストライブやってたのを一度見た。BE-ROCKのほう、114番教室にきてた。
 そのときもいい感じやな〜と思ってたけど、
 やっぱりライブハウスでやると音が全然違って、かなりうまい!
 ポップな感じもするボーカルだけど、音は厚い。
 親しみやすい曲なんだけど、なんかセンスを感じるし、
 うん、これは、誰が見ても楽しめるライブだろうな。
 ベースの人の動きがけっこう気になる。
 ライブ後、マーブルのCDにサインしてる姿も、しゃべり方も、気になる気になる。
 そう、今日、CDが発売だったらしい。
 ジャケットがこれまたかわいかったー!

 
 ライブ後、シマゼンさんに熱い思いを訴える。握手。
 仕事を終えたさちゑちゃんも駆けつけた。
 今度、打ち上がりたいなー私も。 





↑エンピツ投票ボタン

My追加
 
Mail Home

BBS blog






2003年03月21日(金)  悲しむことない

 母親が、ロト6で3等を当てた。
 86万くらいらしい。オドロキ。
 臨時収入にしてはたいそう大きく、かといって人生を変えるような額でもない不労所得、家族の心をぽかぽかあっためた。
 そして、家族全員がプチギャンブラーになりそうだ。
「いやー、ロト6って、当たるもんなんやねー」
「毎週、ひと口ずつ買おっかな」
「そうよ、買わんと当たらんちゃけんね」

 箱崎へ。
 今日は、めっきり春の陽気であったかい。
 しかし、しん邸に到着して少したつと、冷えが体を上ってくる。
 寒い部屋だ。もちろん夏は暑い。日もあたらない。
「外は〜春らんま〜ん お部屋は〜 まっくら〜」
 と、思いつきの歌を歌う。

 男の子というものはいつでもどこでも即座に「肉モード」に入れるみたいだ。
 でも、女の子というものは、いつでもどこでも「パスタモード」に入れる子が多いもんな。
 同じだ。

 ということで、夜ごはんは「牛角」で焼肉。
 もちろん中落ちカルビを中心にオーダーするのだが、今日はごはんを頼むときに、奮発してふつうのカルビ(一人前490円だが・・・)を頼んでみた。
 ものすごくおいしかった。
 しかも、お酒を飲まなかったので、ものすごく安かった。
 外で酒を飲むのがいかに財政を圧迫するか、てなもんだ。
 酒を無駄遣いだと言い切ったりしないけど。

 しん邸へ帰り、引越しのための片づけを始める。
 先日、サークルの子たちからもらったというジミヘンのバンド・オブ・ジプシーのDVDをかけながら。
 ジミヘンのプレイを見ると・・・・・(以下自粛)。
 さてしんちゃんの部屋。
 出てくる出てくるいろんなものが。まったく、大笑いだ。
 授業のレポートとか。ミニサイズのボードゲームとか。
 キティちゃんの貯金箱とか(←しかも2個も。お金は入っておらず。)
 数々のバンドスコアとか。
 雑誌のギタースケールについての解説が載っている部分を引きちぎったものとか。
 一年生の頃にカーディガンズのコピーを一緒にやってたんだけど、そのときに使った楽譜も出てきたよ。
 キョロちゃんの付箋と、ISDNはじめちゃんのメモ用紙をもらった。
 しん邸にある、たった2冊の小説ももらった。
 
 しんちゃんはどんどん捨てるタイプではないので、なかなか片付かない。
「捨てりぃ、それも捨てりぃ」
 と促した。
 くたくたになってるけど見慣れたTシャツ、久々に見て懐かしさが込み上げてくる品、それらをゴミ袋に入れていく。
 さみしい。
 同じ時間を過ごした証のものたちを捨てる。
 モノがいっぱいの、ごちゃごちゃしん邸がこれからカラッポになっていく。
 でもだいじょうぶ、モノを捨てるのは、訣別するってことじゃないんだよ。
 形あるものを手許に残しておかなくても、かつてそれが与えてくれた豊かな気持ちを忘れずに進んでいけたら、それはとてもすがすがしい生き方じゃない?





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月20日(木)  戦争反対と叫ぶけど

 始まった戦争についての、いろんな人の考えを見たり読んだりの今日。
 やっぱり森博嗣が書いてることが、またまた目からウロコだった。
 昼休みが終わって席に戻ると、ゆうきちゃんからのメールが届いていて、それに書いてあったことにも、うなずいた。
 
 戦争はぜったいイヤ。許しちゃいけない。
 だけど、戦争がないなんてことが実現したことはないのだ、人類の歴史の中で。
 やっぱり、ただ祈るだけでは、反対するだけでは、なくなることなんてないだろうと思う。
 もちろん、平和を願うこと、戦争に反対を表明することは、とても大事だけれど。
 
 あーあ。
 いま、いろいろ書いたけど、消してしまった。
 何を書いても、軽々しい。むなしいね。
 私だってまだこの日本で平穏を甘受してるんだもの。

 外で見てるだけ、ガソリンが高くなるとか、その程度の影響しか受けないんだから、なんとでも言えるよな。
 じゃあ、北朝鮮が攻めてきたら、ただ無抵抗に日本という国は蹂躙されるの?て聞かれたら、やっぱりそんなのイヤだ。こっちが話し合いしようとしてるうちに、どんどん殺されるなんてイヤだ。撃退してほしい。
 結局、アメリカに守ってもらうしかないんだもんね、現段階では。
 有事になって、たとえ職業軍人だからって、命をかけて日本を守るために戦う(はずの)アメリカ兵を見たら、「戦うなんてバカげてる」って言えるのかな。
 民主主義の教育もなく、不毛な土地、厳しい自然環境生活環境、娯楽だって乏しく、血で血を洗う民族の歴史、父や母や子供を殺された人がたくさんいる環境で生まれて、自分達の信仰、信念が正しいんだとだけ教えられて育った子供が、大人になって武器を手にとってまた戦おうとするのを、
 ひとまず平和で衣食住の心底の心配をしないでいい私たちが「野蛮な民族」なんてとらえ方をしていいんだろうか?
 当然、戦争を肯定してるんじゃない。
 それと今回の戦争とは違うし。
 でもな。
 人々が殺し合いをやめないのは、戦わざるを得ない理由があって、
 それについて考えないといけないんじゃないかな。 
「戦争反対、とにかく反対!」ていう気持ちは絶対必要だけど、 
「すべての戦争に反対」するなら、すべての戦争について考えないといけないような気がするんだ。
 戦争や紛争や権力の犠牲になって死ぬ人だって世界中にたくさんいるんだから、ある一つの戦争についてだけじゃなくて、すべての地域、すべての状況の犠牲者について、同じように考えないといけないと思うんだ。
 武器を捨てて愛しあおう。
 もちろんそれが誰にとっても理想だけど、じゃあなぜそれができないのか?っていうところが重要なんじゃないの。
 それができない人たちの生活に思いをはせないといけない、というか。
 そこを考えるのが、他民族を理解しようってすることなんじゃないの。
 平和な世界で暮らす人間が、「戦争をやめよう!」ってそれだけを訴えるのって、「あなたたちを解放するために空爆する」っていうのと同じくらい、当事者にとっては空虚に聞こえるんじゃないかな、なんて思ったりする。
 でもやっぱり、私たちのような草の根からは、やっぱりひとまず戦争の悲惨さを訴えて平和を訴えていくのが現実的なのかな。願いは通じると信じて。
 ああ、それに、権力者を裁くのが権力者ってとこに歪みもあるし、結局戦争を起こすのは権力者だし、権力者を正しく封じ込める手段を考えないといけないのかな。
 
 考えれば考えるほど、簡単に言葉に出来ない問題だ(これだけ書いといて何を言う、て感じやけど)

 こんなことをウダウダ書けるのも、北朝鮮の脅威があるとはいえ、まだ震えるほどの危険を自分の身に感じているわけじゃないから。
 でも、危険が迫ったら何も考えられないんだから、 
 日本は今こそ、みんなが戦争と平和について考えないといけないとも思うんだよな。
 日常に埋もれてる私だけど。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月19日(水)  福岡にて最後の贈り物をもらう

 本日は晴天なり。
 本日は有休なり。
 相方しん氏が、5年と5ヶ月ほどの付き合いの中で、初めて我が実家にやってきた。

 というのも、もうすぐ新天地の愛知へ向かうしんちゃんが引越しに際し、今の家に置いているプリンタを私にくれるというから、持ってきてもらったのだ。
 ん?
 先週、既に記念品をもらったはずじゃないかって?
 あー、それはそれ。
 だいぶ前、ふとした拍子に
「プリンタ、いる?」
 と言ったしんちゃんの言葉を、しっかり脳内メモリに登録してたからね。
「くれるって、言ったよね? 言ったよ、ね。ね。ね」
 ということで。
 
 きちんと買ったときの箱に詰めて、買ったときの発泡スチロールで固めて、紐でしばって、紐に取っ手までちゃーんとつけて、
 電車に乗ってしんちゃんはやってきた。

 相方との付き合いも、もういい加減長いんだけど、私の家族はしんちゃんという存在をほとんど知らない。
 私は家族のこと、そりゃー悲しくなるくらいに大事に思ってるんだけど、自分の日常についてあんまり家族に話さないのだ。自分が読んでる本のことも、聞いてる音楽のことも、仕事のつらいことや楽しいことも、友だちのことも、いわんや恋人のことも。
 それは、親と仲が悪いとか、そういうんじゃなくて。
 なんというかね、この辺わたし、けっこう男の子っぽいのかも。
 というか、私はそれが普通と思ってきたんだけど、会社に入ってから、「へー、女の子って、(特に母)親と、友だちみたいに仲が良くて、何でもしゃべるものなんだ〜」
 と感心したものだ。

 先週、お友だちのゆうきちゃんがやってきたときも、それほど部屋を念入りに片付けたりはしなかったのだけれど、本日のしんちゃんの訪問に際してはさらに全く片付けず。
 なんせ、約二年間、行ったり来たりしながら一緒に暮らしてきた人だ。今さら何を繕う必要があろうか。
 私の部屋は、箱崎のマンションの頃と基本的に変わらない。実家だから、本の数(と、つまりは本棚)が多いだけで。

 私のギターをしんちゃんに弾かせたり、私が弾いて一言アドバイスをもらったりして、その後ササッとプリンタをセッティング。先日買ったばかりの軽快なスライ&ファミリーストーンや、エロく絡みつくファンカデリックのCDを聞きながら。
 しん氏がこのプリンタを買ったとき、
「ったくー、たいして使うこともなかろうに、無駄遣いしちゃってー」
 と言わんばかりの反応をした私だが、プリンタはヒューレッド・パッカードの、予想外にしっかりしたものだった。
 いやー、いいもの買ってたんだね! (ゲンキン。)
 デジカメで撮った写真を、初めてプリントアウトした。
 感激! きれいに印刷できるやん! ありがとー!!!

 定時で退社する人々が行きかう頃に博多駅まで出て、ヨドバシカメラをうろうろする。
 携帯やプリンタのインクジェットやヘッドホンや作曲用ソフトやアンプやホームシアターセットや、とにかくいろんなものをゆるりと見て廻って、
 焼き鳥屋さんで夜ご飯を食べた。
 おいしい串を食べておいしい焼酎を飲んで、お店の人もとてもいい人で、
「一人の職人さんと一人のエンターテイナーがいて、それだけで、すごくいい感じだねえ。適材適所だねえ。」といいながら、ゆっくり長居した。
 それでも私達にしては短いほうだったかもしれないが。
 帰り際、
「ありがとうございました〜!! また二人で、仲良く〜〜!」
 と、大きな声で送ってくれるお店の人。
 私たちは、「もう来れないんだよなぁ・・・」と小さく言葉をかわして、店を出た。

 家に戻り、お風呂上りにリビングに寄って牛乳を飲んでいると、
 もう今年還暦を迎える母親が、
「優しそうで感じのいい、なかなかいい顔をした青年じゃない。
エミちゃんとちょっと、(顔が)似てるんやない? 似てるって言われるっちゃない?」
 なんて言う。
「似てるわけないやん!」
 と言いながら、部屋に戻ると、どうにも泣けた。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月18日(火)  

 ああ、戦争が始まってしまう。
 従軍するのが夫や恋人や息子だったら、
 いつ飛来するかわからない爆撃機におびえながらの夜だったら、
 火の中を逃げ惑うのが自分や自分の家族だったら、
 どうだろう。
 戦争なんてあたりまえに悪いに決まってる。
 人間がいる限り、それが地上からなくなる日がくるとは思えないけれど、
 でもやっぱりだめだだめだ。
 どうしたって傷つくのは武器をもたない人たちじゃないか。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月17日(月)  根無し草のころ

 ゆうべは、森博嗣の日記本を読んでたら、あまりのおもしろさにつ〜いつい夜更かし。
 一気に読みたい気持ちに駆られながら、でも読んでしまうのがもったいなくて、ねぶねぶしながらちょっとずつ読んでいる。ああ、幸せ。 
 ほんと、おもしろいなー。
「時には自分のことを棚上げしないと、議論なんてできない」とか、
「いったんは輪を広げようとしてもだんだん排斥に向かうファン心理」とか、全くうまいこと書くよなぁと感心しきり。

 今週は監査もないので、山積みになりかけてる仕事を片付けていかないと。
 明後日、有休なのだ。金曜日も祝日だし。休みが多いのはもちろん嬉しいけど、進捗状況を考えるとやや不安。

 4月より、『動物のお医者さん』がついにドラマ化だ。
 何でも、ドラマ化の案は長いことあったけど、これまで原作の佐々木倫子さんがずっと拒んでいたとか?
 みんな大好きなマンガ、もちろん私も大好き! 全巻もってます。
 チョビ役(?)のシベリアンハスキーがマンガにそっくりだと、早々にYAHOOのトップトピックスで取り上げられたりもしていたが、
 思うに、犬がマンガに似てるのではなく、あのマンガで佐々木さんが書いた動物は、犬にしろ猫にしろニワトリにせよ、かなり写実的なんだよね。
 あれほど動物をリアルに絵にした少女漫画って、あまりないんじゃないでしょうか。
 ドラマは賛否両論起こるんだろうけど、一回は見てみようと思う。

 宮城谷昌光の『玉人』(新潮文庫)を読み終わり、
 新たな電車本は『ストリッパー』(二代目 一条さゆり:幻冬舎文庫)
 著者が現役の踊り子時代に書いた、数年間の日記ふうエッセイ。 
 読み返し、もう10回目くらいではないだろうか?
 業界暴露的な、下世話なインパクトで勝負しているわけじゃなく、
 かといって、「つらいお勤め・・・」みたいな演歌調でもなく。
 10日ごとに町から町へとストリップ小屋で興行する踊り子さんの日常、それはさながらロードムービー。
 確か、ちょうどハタチになるかならないか、くらいのときにこの本を買ったはず。

 その頃の私は、それが過去になった今でも、ちょっと簡単には人に言えないような生活をしていた。
 大げさだけど、荒んでた、と言われたって何も言えない。
 もちろん、毎日後ろ向きに悩んでいたわけじゃないし、恋人(しんちゃん)と暮らしていた時期でもあるし、楽しい思い出もたくさんあるのだけれど、
 一方でどうしても拭い去れない閉塞感に苛まれてた。
 自分で決めたことだったけれど、自分が普通の大学生活からどんどん切り離され隔絶されていくような疎外感と、それで何が悪い!という自分の意志への矜持と、そのどっちも辛かった。
 まあ、多かれ少なかれ、誰にでもあるものでしょうけどね。青春の葛藤時代というか。
 そういう時期の私にとって、この本はとても優しくて、少し哀しかった。
 わかりやすい啓蒙本、生きるヒントみたいなのが書いてある本じゃない。
 でも、読むたびに、言葉にはできない大事な何かを感じさせてくれたんだよなあ。
 今だって、迷ったり悩んだりすることはある。
 でも、あの頃の、誰にも言えずに追いつめられていくような、何か大切なものを自分で削ぎ落としてるんじゃないか?と思うような気持ちはない。
 たぶんもう二度とない。
 それでも何もなかったことにはできない。
 後悔がないわけじゃないけど、あの頃があったから考えられたこともたくさんある。
 私が経験したあの日々、
 いいことも悪いことも、強い気持ちも弱い気持ちも、
 あのときに一緒にいた人たち、空虚で濃密だったあの日々を、
 いま会社に向かい会社から帰る電車の中でこの本を読みながら、思い出している。

 ・・・えーと、ちなみに、その頃ってストリップをしてたわけじゃないですから(笑 誰も見たくない。)





↑エンピツ投票ボタン

My追加
 
Mail Home

BBS blog






2003年03月16日(日)  潤いをあなたにも私にも

 起きると、唇の真上に新しいニキビが出現している。
 しかも、ものすごく大きい。白っぽく膿んで、まわりが真っ赤になっている。
 ううう、痛々しい。というか、実際、痛い。
 ああ、ダイナシ。ダイナシ。
 明日の朝も変わらない状態だろうな〜。U2です。(ユウウツ、の意。くだらない・・・)

 ついに、「マイケル・ジャクソンの真実」を見る。
 マイケル側の反論番組じゃなくて、最初に放送されたほうね。
 なんか、単純に、最近のマイケルがたくさん見られて嬉しかった。
 ファンってこれだわ。やっぱり、あれは立派なプロモーションの一環だね。
 確かに、マイケルは頑な。もう、彼は彼に意見するような人を周りに一人も置いていないんだろう。
 7つの大陸出身の子供を、それぞれ男女一人ずつ手許におきたいとは、ああ、なんてマイケルらしい狂気! あそこが一番、衝撃的だったな。
 しかし、ジャーナリズムっていったい、なんなんだろうね。
「44歳の男がこんなことをするのを、世間は認めると思いますか」
「44歳の男がこんなこと、という世の中の意見にあなたはなんて答えますか」
 どうしてあなたが世間の代弁者たりえるのかね。
 一人の人間の個人的生活、趣味を暴いてケチをつけるなんて、しょせん大衆の好奇心じゃないか。えらく崇高な使命を帯びてるような、良識者ぶった姿は滑稽だった。
 奇天烈なマイケルも、ペンの正義の威を借りるマスコミも、善良なふりをして楽しむ私たち大衆も、その歪みにどれほどの差があるだろう?
 ま、関係者すべてにとって、ビジネスという面があるんだろうね、あの番組。マニマニマニー。
 
 人にあげるためのCDを選曲してつくっていたら、これまた自分が夢中になってもう三回聞いてしまった。
 自分用にも、一枚焼くかな。

 サイトを通じて知り合った、一人の男の子から久々にメールが届く。
 彼はお母さんと二人の家庭で、そのお母さんが重い癌で入院したことを彼の日記で知ったのは、もう一年以上前のこと。
 日記は今も続いている。
 こんな言い方はよくないとは思うが、若いがゆえの青さがはしばしに見られていた彼の文章が、だんだん大人びていくのを感じている。
 そして彼の表現することへの渇望には、やはり敬服するしかない。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
 
Mail Home

BBS blog






2003年03月15日(土)  好きには熱い

 ゆうきちゃんを部屋に招く。
 実家に戻ってから(というと、まるで離婚したみたいだが。。。)、友だちが家に来るのは初めてだ。
 パソコンとCDなどでかなり長い時間を過ごした。
 ギターも無理やり聞かせる(笑)
 そして、きのうしんちゃんから奪い取った、いや、記念品としてもらった秋の学祭ビデオも見せた。
 三日間のライブの模様がぎゅっと200分テープに濃縮されている。
 よくできたビデオで、いろいろ見せながら説明とかしてたら、いろいろ思い出してまたまた感動が蘇ってきて、自分のテンションが上がってしまった。
 すごい! すごいよー、学祭は。
 あれだけのことを完全な自治でやれるのは。
 渦中にいるとわからないんだろうけど、外から見たときつくづく思う。
 必要だからこその仕事やルールがある。
 何代も前から蓄積されてきたノウハウがある。
 くだらない(と、大人が見たらいいそうな)ことに、あれだけ一生懸命になれるということ。
 表現することにあれだけ親しんでいるということ。

 そして、ノリオ&アイスクリームマンの「物語は繰り返し」を、一ヶ月ぶりくらいに取り出して、ゆうきちゃんに聞かせていたら、自分のほうが泣きそうになってしまった。いい歌すぎて〜〜〜。

 私は性格的にかなりしつこいっていうか、好きになったものに対してかなり熱い。本だって、気に入ったものは話の筋がわかっていても何度も何度も読むし、CDはもちろん百回くらい聞くし、それに関する情報や派生事項を収集するのも大好き。
 そして、そうやって得た情報や、自分がもった感想を、人に「ねえねえ、これがすごく良くってさ〜!」と熱くコトコマカに語るのも大好きだけど、それをすると聞かされる大抵の人はちょっと困るだろうから、普段は抑えている。
 ほんとは、好きなもののことだったら、止められなかったら何時間でもしゃべっちゃうよ、ほんと。というか、好きってそういうことだよね。
 なので、しんちゃんとか、仲良しの友だちにそういうことをバーッとしゃべって、打てば響くような面白い反応をしてくれると、さらにテンションが上がるしそんな夜は心が満たされる。
 WEBもこうやって好きなことを書けるわけで、これを読んでる人がどう思うか、というかそもそも読んでくれるのか?というのは、私が支配できることではないけれども、思わぬところで友達ができたり予想外の人から感想をもらったりすることもあるわけで、やっぱりHPやっててよかった。うん。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月14日(金)  エビタイデー

 今日はホワイトデーなので、会社にて様々な菓子類をゲット。
「エビでタイを釣るってこれやね〜」と、ゴキゲンで後輩と言い合う。
 最近子供とハーモニーランド(註1)に行ったという先輩がくれたクッキー、私はポムポムプリン(註2)、後輩はマイメロディー(註3)だった。
 この年になってサンリオキャラクターものをもらえたことが妙にうれしく(←嬉しがっているところが、トシなのであろうか・・・)、ほかの先輩に
「見てみてー、かわいいでしょ」と見せびらかす。
 その先輩(34歳男性、子供二人)はポムポムプリンというキャラクター自体を知らなかったのだが、
「うーん、俺のイメージでは、○○さん(私のこと。)は、ドキンちゃん(註4)なんやけどな・・・」
 とのこと。
 含蓄の深いお言葉である。

 さて、少し前に、しんちゃんが「なんか欲しいものある? 記念品をあげたいんだけど」などと、ものすごくかわいいことを言ってきた。
 ホワイトデーにしんちゃんから何かをもらう理由はないんだけど(私もあげてないので。いや、買ってたんだってば! 渡せなかっただけ・・・)、愛知に行く前の記念品、て意味だろう。餞別みたいなものか。あ、餞別はこっちからあげるもののこというんだっけ。
 そのときはその話題は特に展開せずに終わっていたのだが、今日になってふと、思いつく。
 早速メールして、今日もらう約束をとりつける。
 久しぶりに6時半ごろに退社して、一路しん邸へ。
 またゴミが増えている。引っ越すがゆえのゴミではなく、純粋なゴミ、生活から出るゴミが。
 その中に、むにゅっと、しんちゃんがいた。
 何かと忙しい中、今日からはバンドの音源の録音に入ったらしく、疲れぎみのようす。ベースの音がすごくいい感じだと絶賛していた。
 スムーズに記念品をゲット。サンキュー!
 しん氏のほうにも原価がかかっていない点、ますます素晴らしいのだ。

 だらーとしたあと、9時ごろ家を出て、大学を突っきってまたもやドンキホーテへ。
 お好み焼きともんじゃ焼きを食べる。
 裏返すときに動揺して「バカッ!」と怒られたり、鉄板のそばにおいていたビールが劇的にぬるくなったりと、なかなかエキサイティングな食事であった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
註1:大分あたりにある、サンリオキャラクターがいっぱいいる遊園地。
註2:ポムポムプリンちゃん
   プリン色をして、カラメルもどきの帽子を着用している。
註3:マイメロディー
   かなりの古参キャラ。あのピンクのかぶりものを脱がしてみたい。
註4:ドキンちゃん。(なかまたちのしょうかい、を参照のこと。)
   とくちょう→あくまのおんなのこ。
   せいかく→わがままで、すぐにきがかわるけど、やさしいところもある。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ。

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月13日(木)  カラッポなヌケガラなわたし。

 いそがしいいそがしいとかくのはかっこわるい。

 だがしかし、ああ忙しや忙しや。
 しかも仕事の話だよ、ちっ。
 これがプライベートだったらまだいいんだけどさ。
 まあ仕事も忙しいうちが華、だろうか。

 毎晩けっこう寝るのが遅いので、布団に入って目を閉じたとき、キッチリと
「6時45分に起きる。
 起きれる。
 必ず起きる。
 起きねば。
 信じろ、信じるのだ。できる、できるのだ。」
 と唱えることにしております。
 
 が、ゆうべはなんだか気持ちが昂揚して、夜中の2時半過ぎまでギンギンに目が冴えてベッドに入れなかった。
 あえなく寝坊。
 まあ何とかいつもの電車に乗れたので、やっぱり呪文は効果があると見なしている。

 そんなふうに始まった今日という日、朝からみっちり2時間、外部の人と打ち合わせ。大変だった、ふう。
 午後は午後で、監査の対応に追われっぱなし。
 もし万歩計をつけていたなら相当な数字になったはずだ。
 社内から一歩も出ていないのに、なんて歩いたことだろう。特に、階段の昇降。
 ボカンと爆発してプシュ〜と湯気が出てきそうなくらいに、難しいスキームの取引の仕訳を理解するのに頭を使う。
 監査法人の撤収、午後6時半。
 ここから、やっと本来の自分の仕事に手をつけ・・・ようとしたのだが、ムリだった。
 いっぱいいっぱいの精神状態、疲れた体にムチ打って、一日中社外の人とのやりとりが続いて気を張ってて、自分の席に戻ってひと息つくと、もうダメ。
 カスカスのヌケガラになってしまった。
 先輩と今後の打ち合わせをちょっとして、7時半に退社する。

 パンパンに膨らんだ気持ちなので、今朝はMDウォークマンにスライ&ザ ファミリーストーンの『アンソロジー』を入れた。
 3曲目くらいに入っている「LIFE」という曲がものすごく響いてきた。
 よし、これが入ってるCDを買おう! ベスト盤じゃなくて、オリジナルのアルバムを。それくらいの自分へのごほうび、たまにはいいだろう!
 8時前ギリギリに、HMVに飛び込む。
 が、アルバム『LIFE』は在庫なし。
 諦めきれずにその足でヨドバシカメラに向かうが、そちらも在庫なし。
 新星堂はもう閉店時間を過ぎている。
 しゅんとして、帰途に着く。
 カスカスのヌケガラのままだ〜。

 でも、写真のコーナーを更新したりして、持ちなおすようにささやかな努力をしてみる。
 まだ止まってらんない。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ。

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月12日(水)  月に詠う〜企画ライブ “ミハラデタサビ”

 相方しん氏のバンド「月詠」(ツクヨミ、とよみます。)ライブの日。
 あら、この日記「moonshine」とは、ムーンつながりね。
 天神のHEARTBEATというライブハウス。
 本日も忙しかった仕事、結局しばらく残業。そのあとのイベントはとても楽しい。そりゃちょっとはきついけど。
 仕事のあとのために働いてる、そういう部分て絶対あるもんな。

 しずちゃんと待ち合わせて、ライブハウスの入り口まで行くと、ちょうど平さんがしん氏を電話で呼び出していたところ。渡りに船と(と、このコトワザを使いたかった。多少の用法の不適はご愛嬌。)私たちもしん氏からチケットを購入。
 地下へ伸びる階段を下りてドアを引っ張ると、予想以上に人がひしめきあっていた。いっぱい集まってる! どこまでが部員でどこからが外部の客なのかもうよくわかんないけど、とにかくたくさんのお客さんで大盛況だった。わー、と嬉しくなる。
 人ごみの中で、にしむらさんやりかちゃんやa2zやしらつちくん、みきちゃんなど、久々のお顔を見つけてしゃべりかけるのも楽しい。
“めがねうら”のふくもとくんが、「あ、どうぞ。吸うと思って」と、バケツの灰皿をすすめてくれたので、今さらながらに「学祭のアフロヘアー、相当かっこよかった。」と絶賛する。「学生のうちに一度はやってみたかったんですよ」「いや、またしたほうがいいと思うよ、絶対。」と強くすすめる。バンドとバンドの間のBGMで、フロアに“めがねうら”の曲がかかってた。いい曲やってんだよ、この人たちも。

 入ったときには、Casting Aroundの3曲目だった。
 噂に聞いてた「当日の地獄のような企画」とは、かつてあった「地獄先生」というバンドのカバーだった。学祭でも聞いた、いい曲だ。
 Casting Aroundはほんと、3ピースだけどすごく音が重くて、曲がよくできていて、いいバンド。ドラムの女の子が、ものすごくうまい。ものすごく小さいのに、パワフル。先週か先々週だか、東京にライブツアーに行ってたらしい。全部聞きたかったな、今日も。

 次のDead Flowersは、学祭ビデオで見たけど、やっぱり生で見たほうがだいぶよかった。ハスキーがかった声が甘くて、ギターがうまい。たくさんライブをやったら、どんどんよくなるだろうな。

 月詠が始まる前に、フロア前方に進出。 
 バンドメンバーはおそろいのTシャツを着て、フロント4人はそれぞれに帽子をかぶっている。自称「帽子の似合わない男」しん氏も。
 ライブは、とても良かった。
 まあ、しんちゃんが愛知に行く前の最後のライブなんだから、私が見て「いい」と思わないわけがない。



 前のほうにおったし、お客が多いしで、バンドメンバー全員が入りきらんのが無念。
 左が、ボーカルのa2z。右がギターしん氏です。

 ボーカルのa2z、
「みんな、踊ってください! 月詠のライブは踊るライブです。
 こんくらい(と、親指と人差し指でちょこっと隙間を作って)、1ミリでも、元気のある人は1センチでも、1メートルでも」とあおって、最初に歌なしのインスト、スカ風味で前のほうの客はみんな踊りだす。
「○○○(無念、聞き取れず。)という曲です、どんな意味かな?って思いながら聞いてください、でも、そんなこと、ほんとはどうでもいいっちゃけどね!」と、ステージ上のa2z節は今日も好調。
 家でしんちゃんが弾くともなく弾いているフレーズが、バンドの中で鳴ってひとつの曲になる。おもしろいな、と思う瞬間。
 サヨナラの曲、ベルベッドみたいに包みたい、って曲、縦にノせる強くて腹にくるリズムの曲、かろやかな春のラブソング、このバンドの曲はどれも好きだな。どれも、底にファンキーなグルーヴがある。 
「6年間いっしょにやってきたしんちゃんが、就職します。名古屋に行きます」
 と途中でMCが入る。名古屋じゃないよ!と軽く突っ込む私であった。 
 ステージ上で花束を渡されて、素直に「ありがとー」と照れるリアクションがしん氏らしく。
 あっという間に終わってしまった。
 もっと見たいのに。これからももっと見たいのに。
 
 でも、今日のイベントに、Q-FOLKに、6年間のしんちゃんの音楽に、敬意を払いながらありがとうを言いたい。
 楽しいことをしながら大人になってくみんなに、そんな日々に共にあったすべての音楽に。
 白っぽくかすむ月の今夜は、これからも続いてく生活に希望みたいな光が見えたよ。





↑エンピツ投票ボタン。押すとコメントが変わりまふ

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月11日(火)  ある明け方

 神社の階段みたいなのを上っていったところに、何か建物がある。
 その横に、柵で囲われた庭がある。雑種みたいだけど真っ白な犬が、何十匹もひしめきあっている。
 立っているところから少し距離はあるはずなのに、夢の中にいる私には、はっきりとズームで見えるんだ。
 誰かがどこかでマッチを擦る。
 オレンジの火がついて、ゆら、と揺れる。
 突如、風が強くなって、ぐら、と真横に炎が揺らめく。
 柵の中に火が見える。
 またたくまに広がっていく。
 犬たちが怯えて激しく動き出す、でも柵からは逃げられない。思うように身動きも取れない。
 犬たちは吠える、「わあん、わあん」と、泣くように悲しく。あきらめたように泣いている。燃えさかる炎の音。
 赤に包まれて、みるみるうちに真っ白だった体がオセロの駒を返すように簡単に、いちめん黒焦げになっていく。一匹残らず。
 なすすべもなく、私はそれを見ている。
 あっという間にあたりは静かになった。

 ぱっと画面が変わって、でも悪夢からは逃れていない。
 どうしてだか、私は壁を上っている。その上にある自分の黒いブーツを取りに行こうとしている。
 広い壁には一面に、ひきちぎられて散り散りになった犬の手足や、もうどこの部分だか分からないものが貼りついている。
 さっき黒焦げになったはずなのに、その四肢たちは、なぜだか真っ白だ。
 私は一生懸命に、バラバラになった犬の手足を手で払って足場をつくりながら、上へ上へとのぼっていっている。それには、重さがない。匂いもない。ただ、真っ白な毛でおおわれた手や足が、払っても払ってもまだそこいらじゅうに、しきつめたようにいくらでもあるのだ。

 こんな夢で目が覚めた。

 最悪。
 夢だと分かっても、しばらくベッドの中で体を動かすことができなかった。あんまりにも怖くって。
 
 私はすごく怖がりだ。
 映画やテレビ番組も、ちょっとでも怖そうなものは、絶対に目に入らないようにする。友だちの間で怪談が始まりそうになったら、慌てて止める。しんちゃんが怖い映画を見たそうにしていても、絶対に拒む。本気で怒りながら。「リング」も「らせん」も「シックス・センス」ももってのほか。「世にも奇妙な物語」だって絶対見ない。(何度か、うっかり見てしまって、寝る前にほんとに後悔した。)
 最近は前より幾分マシになってきて、必要に応じて(?)怖い本も読むけど、『クサいものには蓋をしろ』ならぬ、『怖いものには蓋をしろ』の人なのだ。だって、ホラー映画とかさ、別に好きでもないのに、無理に見る必要なんてないやん。「見てみたら、おもしろいのに〜」なんて言う人、じゃあ私が薦めるコテコテの時代劇を、あえて忙しい日常の中で時間をとって見るか?って話よ。

 なのにさ、なんで、こうやって時々、「いったいどうしてそこまでディテールが細かいの!」と言うような怖い夢を見ちゃうの?!
 実は、先週もかなり怖い夢を見た。
 私が『大人なら、オチもないのに人前でむやみやたらと、長々とするべきでない』と思ってる話題のうちの一つに「自分が見た夢の話」というのがあるんだけど、その日は思わず同僚に夢の話をしてしまった。
 ものっすご、寝覚めが悪いままで家を出て駅まで歩く道で、車にはねられてしまった黒猫の死体まで間近に見てしまったので、もう話さずにはおれんかった。
 
 今日も、あんまりにも克明に覚えていたので人に話したい衝動に駆られたけど、あの怖さを話して伝えることは不可能っぽいし、人に話すと夢って大したことないし、大したことないにしても、聞いて面白い話でもないので控えました。
 でも、ここに書いてます。ゴメンナサイ。
 ぶるるるるる。
 怖かった。

 今日は仕事もきつくて、人の冷たさがしみじみと感じられ、
「もういやだー」と愚痴ってしまいましたとさ。
「取引監査、すかん! 明日、会社行きたくない」とか。同じチームじゃない先輩に。
 明日は残業しないぞ。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月10日(月)  夢の跡にてまた出会う

 またまた、追いたてられる一週間が始まった。
 最近なんだか、急な仕事がいろいろ入ってくる。決算月ですなぁ。
 予定は未定・・・とはいえ、なかなか大変です。

 8時で仕事を打ち切って、天神へ。
 大学時代のアルバイト仲間、通称シズラーッ子たちと夕食。昨日が、よりちゃんの誕生日だったのでそのお祝いも兼ねている。3月9日、サンキューの日。いいお誕生日だよね。

 大学生活のたくさんの時間を過ごしたアルバイト先のお店、シズラー。
 一年前に、閉店してしまった。
 そこには今、新しいバイキングレストラン『野の葡萄』が入っている。
 初めてそこに行ってみた。
 月曜日だというのに、大繁盛している。一同、複雑な思い。
 お料理もおいしく、内装もおしゃれ、沢山のお客さんで賑わっているだけに、
「何だか寂しいね・・・」と誰からともなく口をついて出てしまう。
「ほら、あのデシャップ台、シズラーのときのままだよ」
「あっ、中のおっきい冷蔵庫、あれも」
「天井はずいぶん低くなったよね」
 などと、ありし日、思い出の姿と比べずにはいられない。

 まあ、それでも仲間たちが集う食事は楽しい。
 よりちゃんに、超かわいいプレゼントの『楽しいティータイムセット』と、みんなで寄せ書きしたバースデイカードを渡す。
 寄せ書きのカードをことあるごとに渡すのは、シズラーッ子の伝統だ。
 しかも何と驚いたことに、私たち4人と通路を挟んで隣のテーブルにいたのが、これまたシズラーでアルバイトをしていた女の子5人組だった。
 私たちより少し早くから働いていて、私たちより少し早くシズラーを卒業したグループの子たち。
 ああ、あっちのグループも、今でも仲良くしているんだなあ、というのがすごく嬉しかった。
 
 シズラーはそういう、長く濃く続く友達づきあいが生まれるアルバイト先だったのよ。うんうん。
 私たちの夢のシズラー。
 学生アルバイトに過ぎないのに、そんな従業員にとてもとても愛された店だった。
 こんなに早くなくなっちゃうなんて、やっぱり寂しすぎる!
 
 隣の席のグループの子たちとは、一年半ほど前に、やはりシズラーの社員さんだった女の人の結婚式で会って以来だった。
 もうみんな学校も卒業していて、薬剤師になった子、スチュワーデスになってる子(!)、もうすぐ東京に行く子など、いろいろ近況を聞いてすごく面白く、みんながますますかわいく元気なことに、なんだかちょっと感動してしまった。
 その子たちはその子たちで、なっちゃんが結婚してたことにすごくびっくりしていた。
(私としんちゃんがまだ付き合ってることにも、少しびっくりしていたな。『長いね〜』と、どこに行っても言われる ^^;)
 
 さて、その中の子の一人が、
「最近、ひったくりに合っちゃってさ〜〜〜」
 と災難バナシをしていた。
 すかさず、
「私もさ、去年の夏に、泥酔して道路で寝てる間に財布を盗られちゃってさ〜〜〜」 
 と、(得意げに)ダメダメバナシで応じたさ。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月09日(日)  解き放つ

 本日も引き続き、外出はなし。
 二日間おうちにいると、さすがにのんびりしながらも、いろいろできる。
 週休三日制だったらいいのになー。ま、そりゃないよな。
 
 今日は、小沢くんデー。
『犬は吠えるがキャラバンは進む』を聞き、
『LIFE』を聞き、
『カメラ・トーク』(フリッパーズ・ギター時代ね。)を聞いた。
 ポップだ。
 以前、部屋のミニコンポが3CDチェンジャーだった頃、
 エゴ・ラッピンの『Night Food』と、アレステッド・デベロップメントと、『カメラ・トーク』を入れて順番に聞いていたら、『カメラ・トーク』が流れ出したときに、音の重みが全然ちがって、あまりの軽さに思わず笑えたことがある。
 でも、重いのだけがホンモノだなんて、得意げな顔で言ったりしないよ。

 小沢くんが懐かしくなったので、一年前から13回にわたってUPされた、公式HPでの彼のエッセイを読んでみた。
『LIFE』の頃に、テレビに露出しまくっていた小沢くん、たまに
「小沢健二って、今、何してるんだろうね〜」
 というファンじゃない人の声を聞くと、ちょっぴり(と、かわいい語彙を用いてみる。)悲しくなる。
 その言葉には、「今じゃテレビにも出ないし、人気なくなっちゃったね〜」という含みが、発言した人も無意識なのだろうけど、感じられたりするのだ。
 一年前にアルバムが出たんだけど、宣伝も露出も最小限だったから、ふつうの人は知らないよね。15万枚くらいは売れたようだけど。
 私は、小沢くん以外のいろんなアーティストを見ても、
「マスコミに露出する イコール アーティストとして充実している」
 という等式が正しいとは全く思っていないので、今の小沢くんがダメだとか、かわいそうだとかとは全くもって思っていない。
 一年前のエッセイ(それが、ファンに伝わる最新の情報だ)を見ても、ここ数年の小沢くんが、外国で悠々自適、彼らしく気ままに、シャープな感性で音楽を、生活を楽しんでるのがよくわかる。
 いや、テレビにさんざ出ていた躁状態のあの頃よりも、ずっといい感じ。
 新しいアルバムも、とても良かったし。
 もちろん、ファンとしては露出が少ないと情報がなくて寂しい部分はあるけれど、マスコミを通じて消費されつくすよりも、彼自身が選んだ自分の生活を楽しんでるだろう今を、大事に思いたい。

 今日はランニングした。気がついたら、約一ヶ月ぶり。
 何とか6キロ走った。一ヶ月くらいのブランクがあっても、これくらいは可能なんだな、と思った次第。しかし、最後の1キロはきつかった。
 これが、気温30度とかだったら、走りきれた自信ナシ。
 3月だけれど、ここのところ寒い。
 でも、この「3月だけれど」ってのも言ってみれば先入観みたいなもんで、3月が毎日あったかいなんて、ありはしないのだ。あったかくなったり、寒くなったりを周期的に不安定に繰り返すのが、3月というもの。
 毎年それを自分で経験してるくせに、人間てのは「3月」という暦のイメージだけで「3月なのに寒いわよね〜」なんて、毎年毎年言ってるんだよね。自分も含めて。

 走っていていつも思うのは、“人間の体ができること”の多さ。
 陸上部出身でもなく、オリンピック代表でも勿論ない私でも、適度に続ければ6−7キロくらい走れるようになるわけです。
 私の相方は足が悪いのでそれは無理かもしれないけど、彼の指はギターの指板を(一見)信じられないほどの速さと細かさで動くわけです。もちろん、彼だってプロのギタリストでもなんでもない。
 私たちは面倒くさがって、10分で歩けるところを車で出かけたり、機械に頼ったりするけど、体というのはもっと可能性をもっているんですね。
 もちろん、生活においては手間を省き時間を効率的に使わなければならないので、車も機械も必要不可欠です。
 ただ、「できること」は沢山あるんだな〜、ということを、ふと意識する瞬間があるんだよね。
 やらないからできないこと、普段は「できないよぉ」なんて当たり前のように思っていること、実はできたりするんだろうなあ、と。
 頭もそうです。生きている間に使える、人間の体の一部。
 もっといろんなこと見たり、いろんなこと感じたり、考えたり、できるんだろうなあ、と。

■おめみえしてます
トップページをいつもより大胆に、チョコリと変えました。(?)
新しく、古いコンテンツを作りました。(?)





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月08日(土)  ひとりのとき

 出かける予定をやめて、一日中家にいる。
 刺激は欲しいし、パーッと遊びたい、という思いはもちろんあるが、
 のんべんだらりと気ままに一人で過ごすのも大好きなのだ。

 平日の睡眠不足を、休みの日の大寝坊や夕方寝が支えている。
 もちろん悪しき習慣。

 ふと考えた。
 しんちゃんが愛知に行くとき、どうやって見送るんだろう。
 無意識のうちに、なるべく考えないようにしようとしていたことだ。
 一人でいたので、考えてしまった。
 別に海外に行くわけでもないし、生き別れってほどじゃ、全然ない。
 何ヶ月かにいっぺんは、会えるだろう。
 でも、一緒に住んだこともあるほどの近しい人が、愛知だ。
 とりあえずのお別れのとき、感傷的にならない自信がない。かといって、自分たちに酔いしれるのもいやだ。さらりと別れたいけど、さらりを「演じても」心は嵐、だよなあ。
 その前後の気持ちの起伏を想像すると、さみしいような、たまらないような、疲れたような気分になった。
 一人でいると、考えたくなかったことまで考える。
 でも、だからこそ、一人の時間は大切なのかもしれない。
 
 これを書いてる今は、土曜日の27時30分なのです。
 24時過ぎから、いくつか平行しながらも、がんばってやろうと思ってたことをやってみた。
 新しいことを考えています。
 アナタのところに協力をお願いしたときは、どうぞよろしく。

■更新情報
本屋さん『春秋の道連れ』に、3月コーナーができてたよ。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月07日(金)  足首をひねり傘は折れた、そして・・・

 朝、小さな小さな雨が降っている。
 傘を差している人と差していない人の割合は2対8程度か。
 私は断固として、差した。濡れるのはあんまり好きじゃない。
 お気に入りの曲がMDウォークマンから流れる。傘を手でくるくる回しながら歩いていると、会社まであと1分というところで、見えない石につまづいて(つまり、何もないところで)足首がグキッとなって、こけそうになった。
 通勤途中の人が横にも後ろにもたくさん歩いている。こういうのは、痛みもあるが恥ずかしさのほうが強かったりする。何食わぬ顔をして体勢をたてなおし、歩き続ける。

 ビルの屋根に入り、傘を閉じる・・・・と、きれいに閉じない。
 ビニール傘だったので、骨が脆くなっていたようだ。もう一度開いて、改めて閉じようとする。閉じない。思わず力を加えて言うことを聞かせようとする。すると、「ブスッ!」といって、傘の骨が布を突き破った。
「あ・・・」
 その間にも、ビルには次々によその会社の従業員が入ってくる。これはかなりマヌケな姿だ。足首の痛みとてひいていない。
 
 気を取り直して始業。(昼前に、くだんの傘は骨を一本一本素手で折って、処分。)
 懸案になりまくっていたデータ整備を今日こそやるぞ!と意気込んでいると、外部から連絡が入り、来週までに用意してほしいと資料を頼まれる。責任者の先輩は、有休をとっている。
 聞いてないよ〜〜〜!と、往年のダチョウ倶楽部ばりに心で叫びながらも仕方なく、よくわけもわからないままに、試行錯誤して作成。協力してくれた同期に感謝。 
 夕方になって、やっと目標の資料作りに着手。なんとか、それなりの形ができる。とはいえ、ペンディング箇所も残っているのだが。

 4月からの新しい組織編成案が発表になったようで、部署の人たちと食い入るように見る。いまとはガラリと変わる部署編成。うちの部署はまっぷたつになって、現在の部署名はあとかたもなく消えている。相当な物議を醸し出し、そしてみんな黙る。それぞれの胸に去来する思いとは。

 帰り際、他部署の先輩に誘われて、カジュアルなお店で夕食。ベテランの女の先輩で、2−3ヶ月に一回だが、こうやって食事に誘ってくれる。
 会社や仕事のことなども、同期でもなく同じ部署でもない先輩と忌憚なく話せるこういう機会はとても面白い。ずっと年下の人の話も、よく聞いて尊重してくれる大人の人は案外少なかったりするので、私にとって貴重なメンターだと思う。文学部出身で本にも詳しい人なので、これまた楽しい。
「最近、あんまり量を飲んでないんですよ〜」なんて言いながらも、すっきりとワイン一本は空になる。

 いい気分になって先輩と別れる。
 なんだ、最初はへなちょこだったけど、けっこういい日だったかも・・・なんて思いながら改札口に向かうと、異常な人だかりができている。まったく不本意ながらも、見慣れてしまった光景。そう、JRさんがまた遅れているのだ・・・!
 電光案内板を見ると、「48分の遅れ」とある。
 ああ、わかりやすい今日という日のオチ。

■更新情報
しんちゃんが撮った私の写真が2枚、UPされているとのうわさ。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月06日(木)  スジ

 前任者が退社してから、私が担当、先輩が責任者になった仕事。先輩は、従来と少しやり方を変えた。

 会計監査の一環として行われる仕事で、『コンピュータで任意に抽出された』顧客たちに書状を送り、当社が把握している顧客の債務残高と、顧客が把握しているそれとが一致するか確認してもらう。
 それだけのことだが、けっこう厄介なのだ。
 うちの監査に協力してもらうだけで、手間こそかかれ、顧客自身には何のメリットもない。法人印をきっちり押してもらわないといけないし、いろいろな事由で、当社と顧客の把握している残高に差異が生じることもしばしばだ。顧客だっていろんな会社があり、大きな会社はこういうことに慣れていてお互い様だと思ってくれる傾向にあるが、家族経営のような小さな法人もあって、経理が迅速に対応してくれなかったりもする。
 こういうご時世なので、長期にわたっての支払いが困難になり、不規則な支払状況や延滞が生じて、それで何十とかいう数の契約があると、顧客にとっては債務の把握だって楽ではない。

 そんなわけで、前任者は「揉めそうな気配のある顧客には、最初から出さない」ということに努めていた部分がある。
 しかしこれは、
『全ての債務者に対して、きちんとした残高を計上しているか調べるのが目的。
 しかし、全債務者に問い合わせるのは物理的に困難なので、ランダムに一部(といっても、百以上はある)の債務者を抽出する』
 という監査の基本に、厳密に言うと従っていない。まあ、少しくらいの融通は、監査がわもきかせてくれるのが一般的なのだろうが・・・。

 今回、責任者になった先輩は、
「事前にこちらが書状を送付する顧客を選ぶことは、極力しない」
 という方針をとった。
 それは、監査の基本に忠実な仕事をするためであり、また、送付作業までの余計な手間を省くためでもあった。監査側は、当然もともと「ランダムな抽出を!」という方針なので、ランダムに抽出された顧客に「この顧客には送りたくありません」という社の意向を納得してもらうためには、いろいろな材料を用意しいちいち交渉しなければならないからだ。

 顧客を受け持つ営業担当者などからは、いくらかの反発も出た。「いつもここには送ってなかったじゃないか」「ここに送っても、絶対に返信は来ない」「ここは経理がずさんな会社なので、絶対に確認に手間がかかる」
 彼らの言い分も分かる。
 でも、先輩が穏当に監査の基本方針を説明し、結局、今回はあくまでランダム抽出にこだわって、送付した。
 懸念された顧客からも、大半はきちんと問題なく返信が来た。私たちは胸を撫で下ろした。
「やっぱり、やってみて正解だった」
 
 中には期日を過ぎてもまだ返信が来ていないものもある。こちらとあちらの残高に差異が出て対応に苦慮したものも、いくつかある。
 しかしそれは今回に限ったことではない。こちらがいくら顧客を選んでみても、こちらの予想を裏切る顧客が、返信してこなかったり、差異を問い合わせてきて手間がかかったりということは毎回で、今回、とりたてて問題の数が多いわけではない。
 だが、差異が発生したので調査する旨を営業担当者に伝えると、
「だから、最初からここには出すなと言っただろ」
 という言葉が返ってくることもある。
 やはり、それを聞くといい気持ちはしない。

 繰り返すけど、もちろん彼らの言い分も分かる。
 だいたい軽い気持ちで言ってるのかもしれないし、彼らだって自分の部門の仕事がいちばん大事で、監査を重要視しないのも当然かもしれない。
 でも、私たちは間違ったことをしてるんじゃない。仕事なんてバカ正直にやる必要なんかない、と言うかもしれない。でも企業会計は近年ますます厳密さ、透明性、公正さを求められているし、私たちは
「どうせ手間をかけるなら、事前に弄する小細工よりも、筋を通してから後にかけよう」
 というかけ声(?)でやった。筋を通したから、いま手間がかかることがあっても、「自分たちで決めてやったことだから。」と割り切れるし、先輩も辛抱強く責任感強くあたってくれる。一見めんどうな差異が出たって、必ず判明する。うちの経理は、債権をきちんと正しく把握してるんだから。やっぱり、仕事ってこういうふうにやったほうが気持ちがいい。
 
 まあ、それぞれに立場があるんだし、周りの言うことをそこまで気にしてるわけじゃない。でも新しい方法をとるってことは、こんな小さなことでも、どこかしら、波風たつものなのね。
 なかなか含蓄が多い業務だった(まだ終わってないけど・・・とほほ)
 いいやいいや。

 今日からの電車本は、宮城谷昌光『玉人』という短編小説集。(新潮文庫)
 一年にいっぺん、たぶん四度目の読み返し。いいんだよ、この本がまた!





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月05日(水)  流れていった

 お風呂でハナウタ(と言うには、やや音量が大きい)を歌うと、まだ鼻づまりのせいでナ行やマ行が気持ち悪い。
 今夜はふと思い立って、喜納昌吉さん作曲の『花』を歌ってみた。石嶺聡子バージョンで。もちろん私では歌唱力が圧倒的に足りない。「泣きなさ〜い〜〜 笑いな〜さ〜〜〜い〜」のところが、凛と伸びず、情けなくよろける。
 携帯をトイレに流してしまったというさちゑちゃんの話が、この歌を思い出させた。携帯って、便器に詰まらないんだ・・・。オドロき。
「♪流れ 流れて どこどこ行く〜の〜〜〜」というわけです。「♪泣きなさ〜い〜 笑いな〜さ〜〜〜い〜」
 いっそ、川を流れ大海原へ出ればいいのにね。合掌。
 
 風邪は、あと一日で治る見込み。
 あんまりひどくならなくて良かった。いったん快方に向かいだすと、「ぶり返す」ということがないのは、若さだな。
(いや、この傲慢さこそが、若さだな。)

 仕事が溜まってきている。月初はどうしても仕事が集中する。数字が締まるのが月末だから、事前に準備をするのにも限りがあるもんなー。
 移行用データも作りかけ、未着郵便物の督促もかけなきゃ。あと、何だっけ。ああーん。
 明日、楽しいメンバーの楽しい飲み会に誘われたけど、断る。ちぇーー。
 いいもーん。

「歌の大辞テン!」を途中から見る。今日は昭和58年のトップ10。エミちゃん、5しゃいの時です。
 松田聖子『秘密の花園』、中森明菜『1/2の神話』、わらべ『もしも明日が』は、覚えてた。EPOや稲垣潤一の歌は知らなかった。5歳らしい。
 柴咲コウのRUIを見て母親いわく、
「この人、ずっと誰かに似てると思いよったら、やっとわかった! 若い頃の小柳ルミ子だわ。」
 おお! 似てるやん。
 昭和58年にヒットした洋楽まで流れる。マイケル・ジャクソン『BEAT IT』やっぱりこのプロモーションビデオ、超かっこいい! そして、ジョー・コッカーが歌う『愛と青春の旅立ち』も。かぁ〜〜〜、かっこいい! 男だねぇ。
 ジョー・コッカーのボーカル好きだなあ。こゆい! 壮大なアレンジがよく似合う。
 
 幸田文『雀の手帖』を読み終わる。
 ラフな文章も好きだけど、きっちり書けるようにもなりたいと思っている私、はあ。。とため息をつきながら読んだ本だった。うまいよなあ。
 幸田文は幸田露伴(この人と幸徳秋水が私の中では時々ごっちゃになる。幸で始まり名前が音読みってだけの共通点だ・・・。)の娘。で、幸田文の娘も新潮文庫からエッセイを出しているらしい。青木玉さん、と言う。かわいらしいお名前。読んでみたいな。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月04日(火)  いるだけでありがとう。

 今日こそ、短い日記を書くぞ!
 と、自分を鼓舞して書き始めてる今。
 ↑と、書いている時点で、2行長くなっている。
  ↑と、書いている時点で・・・(以下悪循環になるので省略)←もうじゅうぶん長い。

 今日。仕事。忙しかった。
 月初は忙しい。明日からもしばらく忙しい。
 
 風邪。絶好調。風邪が絶好調。
 鼻声のピークか。喉の調子は良くなった。

 アフター5。いや、アフター8くらいだった。
 ゆうきちゃんとカフェディナー。話を聞いてしゃべくった。

 今日の行動はこんなとこ。 
 おわり?

 いやいや、いま少し。
 
 ゆうきちゃんの話は、少しは予想していたがやっぱりヘビーだった。
 今日のように話せるまでに、心はいろんな道を通ってきたんだな、ということがよくわかった。自分の今の気持ちを、よく突きつめた話し方だった。
 「うれしい!」「悲しい・・・」「怒ったぞ!」という、爆発するように感じるそのときそのときの感情や、キーッてなるくらいに絡まりあった心の糸を、「どういう悲しさなんだろう?」「なんでこんな気持ちがするんだろう?」と、辛抱強く解きほぐしていったんだろう。それは、つらい作業だろう。でも、それができるのは、なんて強い力だろう。
 突き放した言い方に聞こえるかもしれないけど、私が今の状況に対してあげられることは何にもない。ゆうきちゃんも、何かしてもらおうとは思っていないだろう。ただ、私は友だちだから、彼女のとてもいい本質を、少なくとも一部はよく知っている。そして、ゆうきちゃん自身のことも、そういうゆうきちゃんと仲良しでいられる自分のことも、うん、誇りに思えたりするのさ。
 がんばってね、と言わなくてもがんばるだろうから言う必要もない。しょっちゅう会わなくても、あの子もやってんだろうな〜、そう思えるってこと、そういう想像が励みになる、そういう友だち関係ってけっこういい感じ?なんて思う。
 
 と、いうことで、けっこう短くまとまったんではないでしょうか。おやすみなさい。





My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月03日(月)  日直エミの学級日誌

3月3日(月)

今日のできごと
 両足のうらに、トイレの床そうじに使うデッキブラシのブラシのほうをボンドでくっつけられて、持ち手のほうを悪まがにぎって、引っぱって、底なし沼にひきずりこまれている。
 のかと、思いました。そういう、眠さでした。
 わたしは、だいたいいつもねるのがおそいから、昼間ねむくなったりするけど、今日はいつもとちがう感じがしました。
 午前中は、ずっと眠かったです。そして、お昼ごはんを食べながらも眠くて、ごはんの味がよくわかりませんでした。
 歯をみがいてから、「かぜをひいたの?」とお友だちに聞かれたので、「うん。」と答えると、「薬を飲んだ?」と聞かれたので、「うん。」と答えました。
「あっ!」とわたしが叫んだので、お友だちはびっくりしました。「かぜ薬を飲んだから、眠いんだ。」と、わたしは言って、気づいたことにすっきりしました。
 午後も4時くらいまで、ずっと眠かったです。資料を整理したり、毎月はじめにやる特別な伝票をつくったりするのも、やっとの思いでした。
 そして、夕方になって、やっと目が覚めてきて、お友だちも帰っていきましたが、いろいろやらないといけないことがあるので、残ってやっていました。めんどくさい計算をしたりしていたら、おそくなって、おうちに帰ったのは9時すぎでした。

 夜ごはんを食べながら、たけしが出ているテレビを見ました。政治家の人たちとかが出て、けんかしてるみたいに、わあわあしゃべっていました。イラクとか北朝鮮とかにちべいあんぽとか、言っていました。
 ふしぎなのは、「ハマコーさん」とおとうさんやおかあさんが呼ぶ人のことを、テレビに出ている人たちが、「先生」と呼んでいました。あの人は、教える人なのですか。人の言うことをさえぎって、どんどん喋っていて、ほかの人に最後までしゃべらせない人で、先生みたいにみんなの言うことをよく聞いてくれないけど、その人がいちばんテレビにいっぱい映っていて、司会の人たちも「ハマコーさん」にたくさん喋らせようとしているみたいでした。
 たしかに、「ハマコーさん」の言うことは、おもしろいと思いました。でも、ほかの人は、あんまり最後まで言いたいことをいえなかったみたいだけど、いいのかなあと思いました。
 でも、おもしろかったので、最後まで見ていました。

学習
 午前中に、決算についての打ち合わせを、チームでしました。30分ちょっと、と思っていたら、2時間くらいあって、おもしろかったけど、ぼうっとしてました。
 いろいろやることを決めました。少し不安です。
 決算書は、また赤くなるみたいです。そうなるかなあと思ってはいたけど、やっぱり、黒い決算書がつくりたいなあと思いました。
 その前に、今日は、全体朝礼がありました。眠くてくらくらしました。長い話があったけど、あんまり話を聞くことがないいちばんえらい人の話をせっかく聞いたけど、ああいう話をきいて、毎日外に出かけてお客さんと会う仕事の人たちは、やる気が起きるのかなあと思いました。やっぱり、「よくやってるね。」とか、言われたほうが、楽しいです。でも、それだけじゃだめなんだろうと思うけど、いちばんえらい人は、あんまり私たちのところにはいないので、どうでしょう。「報われた。」と思える瞬間がないと、心はぱさぱさに乾いていきます。「報われる」瞬間を、できるだけみんなで、一緒にいれたら、もっといいのになあと、思いました。
 さっきも書いたけど、今日はとても眠かったです。かぜ薬を飲んだからみたいです。
「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!」という言葉をきいたことがあって、あれは、かぜ薬のことだったんだなーと思いました。あんなに眠いときに、車に乗ったら、車で寝たら、大変です。
 でも、前に椎名誠の本の中では、「飲んだら吐くな! 吐くなら飲むな!」と書いてありました。そのころ、椎名誠とお友だちたちはビンボーだったので、飲んだものを吐くのは、とてももったいないと思っていて、いっぱい飲んで、だれかが気持ち悪そうになっていたら、みんなでそう叫んでいたそうです。それは、お酒という飲み物のことみたいです。飲んだことがないから、私にはよくわかりません。

反省
 今日は眠くて頭がぼうっとしていたら、お隣の子が、おうせつ室にお茶を出したりする仕事を、ぜんぶやってくれました。とても、ごめんなさいと言いました。おとなりの子は、わたしよりあとに入ってきたので、私には遠りょしているときがあるみたいで、いいんです、全然、いいんです、と言っていました。でも、いつもは、明日からは、またちゃんと、二人で半分こでやりたいと思いました。

先生の欄
 エミさん、風邪をひいてしまったのですね。今日は本当に眠そうでしたね。明日からはまた少し寒くなるようなので、体調管理に努めて、早く元気になってください。
 いろいろな事をやりたくて遅くなってしまうのもわかりますが、夜は少し早めに寝るようにしましょうね。

 今晩は、エミさんには珍しく、テレビ番組を最後まで見たのですね。テレビには必ずスポンサーというものがあります。テレビ番組を作るためのお金を出している企業です。お金を出してもらっているほうは、お金を出してくれる人に、やはり気を使わなければならない部分があります。エミさんが書いていた「おもしろいハマコーさん」が他の人よりたくさん映っていたのも、その辺と関わりがあるかもしれません。
「ハマコーさん」以外にも、先生と呼ばれるような人はいるんですよ。どんな職業なのでしょうか?

 全体朝礼の話は長いと感じるかもしれませんが、月に一度ですからしっかり聞くようにしましょう。エミさんが書いたように、疑問を持ちながら聞くのもいいと思います。ほかの人は、どのような気持ちで聞いていたのでしょうね?

 興味を持ったら、それを心に留めて、ほかのものも見てごらんなさい。あるいは、調べてみたり、人と話したりしてみるのもいいでしょう。エミさんががっかりするような結論になってしまうかもしれないけれど、私たちが生きている世界にはそういう側面があると知ることも大切です。そして、どんなことも、「いい」「悪い」と、はっきり決めつけてしまわず、いいところも悪いところも知って、どうしたらいいのか少しでも考えてほしいと思います。

 今日のエミさんの文章についてですが、書き出しを工夫したいと思う気持ちが伝わってきました。しかし、二段落目の始まりは、文章としては少しおかしいですね。おそらく、一文目を強調したかったのでああいう書き方をしたのでしょう。エミさんは分かっているかもしれませんが、作文の時間に書くときには、あのような書き方では減点の対象になってしまいます。先生としては、エミさんの工夫しようという気持ちに、加点したいところですが。
 難しい漢字を使ってみたかと思うと、簡単な漢字がところどころ平仮名になっていますね。エミさんの性格が出ているようです。文章全体を同じトーンで書くと、落ち着いた印象になりますよ。
 一つの文章をもう少し短くすること、句読点や接続詞の使い方にも、今度は気をつけてみてください。
このあたりは、またおいおい、一緒に勉強していきましょうね。


***********
 マーブルに貸してもらった、長野まゆみ『学校ともだち』(河出文庫)の形式の真似っ子です。
 とても面白い本だった。この本の感想については、また後日書きたいと思う。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月02日(日)  それでも春は

 春。春がきたようだ。
 晴れた空、青く、鳥たちの歌声、愛らしく。(後半はウソ)

 春は芽吹きの季節である。萌え出づる季節である。
 そういえば、高校に入学したのも大学に入学したのも春だった・・・というのは当たり前なんだが、いまMDウォークマンに入れて聞いているPLAGUESというバンドの音楽を初めて聴いたのも、大学に入る前の春休みのことだった。『センチメンタル・キックボクサー』は私にとって思い入れ深いアルバムのベスト5に入るだろうな。
「ハッピー・プレイス」や、「最後のハイウェイの夢」など、いつ聴いても春のイメージだ。月日は流れ、このバンドも今は(事実上の解散といってもいいような)活動休止中である。

 今月中には相棒のしんちゃんが福岡を離れるだろう。私には寂しい春だが、だからといって落ち込んでばかりいるわけではなく、自分のやりたいことに邁進したい春でもある。新しいことも始めてみたい、だって春だもン。なんて言いながら、4月は決算作業が集中するので、季節労働者よろしく仕事に忙殺されているのかもしれない。

 今日だって、「春ねー」なんて、晴れ晴れうららかな外を見ながら、家に籠もって掃除とか片付けものとかをしつつ、あとで走りに行こうかな、なんて特に変わったところのない日曜日を過ごす予定だったのだが、さすが春効果(?!)、思いも寄らぬ電話に見舞われて、気がつくと時間に遅れないために駅までの道のりを全力疾走している私がいた。何とか目当ての電車に駆け込み、息を切らしながらマフラーも上着も体から取っ払う。春なのだ。

 わけがわからないままに、でもこういうことはフットワーク軽くいかなきゃね!と出かけて会った人々。目が点になるほど新しい話を聞いた。面白そう! 飛びついてみるのもいいかな?と思ったが、会社人という身の上が大きな障害になる話、結局ボツる見込み。でもまあ、そっか・・・そういうこともできるんだな。しかも、私が誘われたりすることもあるんだな、と、また一つ開眼したような気持ち。抽象的な書き方でごめんなさい。

 せっかく天神まで来たので、うろついてみることにする(←これじゃ何か怪しい? 笑) 先週から目を付けていた靴、やっぱりかわいいんだ。でも、私は小足さん。22.5センチで、しかもかわいい靴って、今は容易に見つかりません。サイズがあるか店員さんに聞いても、90%は「ナイ」の答えが返ってくるので、尋ねるのさえ憂鬱になるほど靴を買うのは楽しく苦しい。
「えーっと・・・この靴って、23センチからしか、ないですよね? ね?」
 と、何だかこういうときに卑屈になってる自分がイヤなのだが、店員さんは
「あ、22.5からありますよ、それは」と笑顔。えーッほんとですか?!と浮かれるも、私が欲しかった色は店にはなかった。ブルータス、おまえもか・・・(ふるい。)在庫を問い合わせて明日連絡をくれるというが、このシチュエーションで「ありました!」という快答がくるのは20%くらいか。期待せず待つことにしよう。

 靴屋と向かいのショップに入って、かわいいTシャツが目に付いたので手に取ると、すかさず店員さんが近づいてきた。
「かわいいですよね!」と言うので、「はい、かわいい柄・・・」なんて相槌をうつと、なんと、「お客様のことですよ☆」とニッコリ微笑んでいるではないか。
 は、春効果か? すごすぎる。
「さっき、靴屋さんにいるときから、同僚と(と、向こうの店員さんと目を合わせて頷き)かわいい人だよねーって、言ってたんですよ☆☆☆」などと重ねて。
 そんなことを言う店員さんを思わずまじまじと見ると、そりゃもう、むちゃくちゃに可愛い顔をして、むちゃくちゃに可愛い服を着ているのである。
 なんて商売上手なんだ。唇が痒くならないんだろうか? いつもこの手でくるのか、この店?! と自分を戒めようとするが、こんな賛辞を受けるのに全く慣れていない身では、さすがに平常心ではいられない。
「これ、このスカートがねえ、絶対似合うと思うんですよー」と言われるままに試着などして更なるお世辞の嵐を受ける。彼女のお薦め品を断るので精一杯だった。ええ、買いました、(彼女は全く薦めなかった)ジーンズを・・・。いや、ピカデリーのジーンズ、買おうと思ってたんです、春夏用に。色みだって、前から決めてたし・・・。なんて言っても、言い訳にしか聞こえませんな。おだてに弱い私です。

 帰り道、弥生の空は群青色。
 さすがに暮れると肌寒い。
 深い新しい春よ来て。いいえやっぱり来ないで。来て。来ないで。
 心乱れても、必ず来る。今年も春は、また。





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog






2003年03月01日(土)  箱崎しん邸にて

 ここ3週ほど、福岡の土曜日は雨だ。

 しんちゃんの家へ行く。
 もう3月になってしまった。この家で過ごすのも、あと何度だろうか。
 ・・・などという感傷を許さないほどに、しん邸は快調に散らかり放題汚れ放題である。
 この家の無法地帯ぶりには耐性のある私もさすがに唖然とするほど、汚い。引越しの準備を始めている・・・わけでは、全然ない。
 まあ、一昨日まで忙しかったしん氏なのでこんなものなのだろう、とは思いつつも、
「もう! 知らんよ!」と怒ったふりをして(本当は、私はこういうことでそれほど怒らない・・・と、しん氏もわかってるだろうが)、椅子に座ってお菓子をポリポリ食べた。しんちゃんはその間にざっと片付けている。久しぶりに買った、PUCCA、とても美味しい。ひとつ口に入れてあげた。「優しいな〜私って。」と、大きな声で言う。しんちゃんは私の大げさな物言いに慣れているので、無視して黙々とゴミを採集。
 
 明日、ネットで最終選考の模様が配信される、KBC(九州朝日放送)主催のV3新人オーディションのサイトを見て、選考に残っている人たちの曲をすべて聞いてみる。いちばん知名度があるのは、深夜のローカル番組のテーマ曲を歌っている「ケイタク」という二人組だそうだ。うーん。私が聴いたところ、SUNS OR CLOUD、dotという二つのバンドが良かったな。一曲通して聴けるわけではないので、まあ印象だけどね。他の曲も聞いてみたいと思わせる。
 でも、いまいちコレ!ていう人たちはいなかったんだな。

 長いことかけて楽しく遊ぶ。珍しくテレビも消して。
 バカなことばかり言い合う。ねじ式の口真似をしてみたり。
 しんちゃんのギターは、家に行くと半分くらいの割合で1弦が切れている。今度ライブもする月詠バンドの曲を弾いてもらう。ギターだけでも、やっぱりいい感じ。いいライブになること、しんちゃんがいいギターを弾くことを祈る。

 9時になって、ようやく夕食。
 アメリカのこと、これから揃えていきたいCDについてなど、話す。一緒に住めば、CDも共有財産になるので経済的だよなー。
 
 インフルエンザも下火になってきた今日この頃、私は風邪をひいたようだ。数日前から鼻と喉の調子が悪い。まあ、こういうとき高熱が出ることはあまり少ないのが救いか。私の体、高熱は、鼻や喉と関係なく突然襲ってくる傾向にあるようだ。それも困った話だけど・・・。
 自然治癒力に期待。それなら早く寝なさい!(現在26時。)

■お知らせ
最近、深夜12時前後にHPを置いているサーバー(tripod)の調子が悪くなることがしばしば。
大変ヤキモキするので、せめてと思い、この日記のページの右の下のほうに、
直接BBSへ飛ぶリンクをつけてみました。
やりゃー簡単ヤン! もっと早くやればよかった、これくらい。
書き込みがあると嬉しいものです。
どうぞ気軽においでませ。

■更新情報
HP内のネット書店「春秋の道連れ」に新しい本を並べています。
2月分はこれでおしまい。
この書店、単なる紹介じゃなくて、買えるんだよー。
ペリカン便も使えるし、セブンイレブン(手数料ナシ!)で受け取りもできるのよ。
買ってみたりなんかしませんか? (^ー^;





↑エンピツ投票ボタン

My追加
Mail Home

BBS blog


<< >>