つたないことば past|will
雨上がりに見た滴 葉を撫でて滑り落ちた 一瞬の煌きは 百年の年月にも似ていて いつまでも果敢無く散り いつまでも尊く在る
その日僕はふらりと家を出て近くの川まで歩いてみた 如何せん天気がよくない 今にも泣き出しそうな空、という表現が合っている 川についた 水田に水を運んでいるためか、川はたくさんの水を保ち とうとうと流れていた 指先だけ水に浸してみる 目が覚めるように頭が冴える 先ほど家を出る前に見ていた悪夢が嘘のように消える これなら明日は大丈夫だろう きっと君に謝れるだろう
|