past｜will
| 2001年12月31日(月) | ヨクバリ |
何もいらないフリして
いっしょうけんめい突っぱねた
ただひとつ
ただひとつ
手に入れられればいい
だから
友達なんていらない
（本当はほしいのに）
愛情なんていらない
（愛されたいくせに）
幸せなんていらない
（何よりそれがほしいのに）
欲しかったのはただひとつだけ
願いはただひとつだけ
すべての幸福を投げ出しても手に入れたかった
力が、欲しい
| 2001年12月10日(月) | ただいま：S |
背の後ろで君のいってらっしゃい、を聞く。
僕はああ、と答える。
それはいつもの事。
すぐ戻るから、とはいつも言えなかった。
それが嘘になってしまうのが恐いから。
僕は君の所へ帰るために、
君の「おかえり」を聞くために人を殺します。
それでも僕はそこへ帰って来てもいいですか？
血で汚れた手で抱きしめてもいいですか？
僕はただ、君の「おかえり」をずっと聞いていんだ。
| 2001年12月09日(日) | いってらっしゃい：Ｎ |
いってらっしゃい、といつもどおり君を送り出した。
君もああ、といつもどおり返事をした。
ねえ、どうして。
すぐ戻るからとか言ってくんないの？
その言葉を聞けば僕はそれだけで安心できるのに。
君の声を。
君の姿を感じるために、
僕はここに居てもいいですか？
待っていてもいいですか？
僕はただ、君の「ただいま」をずっと聞いていんです。
| 2001年12月01日(土) | サヨナラ。 |
とおくきみのこえをきく
みみをすます
なにをいってるのかわかんなくて
わかんないよってさけぶ
きみはさけぶ
でもよくきこえない
きみをおいかける
きみはとおざかる
なんでにるげるのってさけんだ
きみはなにもいわなかった
きみははしる
ぼくはたちどまる
どんどんきょりはひらく
ああ、きみがみえなくなった
サヨナラ
もうあうこともないのだろう
サヨナラ
きみがさけんだことば
サヨナラ
もっといっしょにいたかった
