2008年09月21日(日) びびび。
「パンがなければ御菓子を食べればいいじゃない」と誰かに言ってみたいけどまだ機会に恵まれない衛澤です。
今年初めからはじまって長く続きましたB'zのライヴツアーも本日が千秋楽です。横浜で今日の公演を御覧のみなさまはきっと盛り上がってらっしゃることでしょう。私は昨日の横浜公演に参加する予定でしたが体調不良のため欠席致しました。
その代わりと言ってはナニですが、今日の私は過日
B'z Party(公式ファンクラブ)から送られてきた「B'z Official Bootleg Hidden Tresure 〜Typhoon No.20〜」という長いタイトルのDVDを自宅で見ていました。
「Typhoon No.20」はデビューから現在までをライヴの記録映像やプロモーションフィルムなどで追っていく映像年代記です。全部見ると二時間掛かります。追って見ていますと稲葉氏の体格がよろしくなったのは一九九二年以降のことで最初は三角筋の発達が目立っていましたが一九九五年辺りには大胸筋の発達の方が目立つようになり、三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋のバランスが整って筋肉の太さではなく腕の太さとして捉えられるようになるとか、大腿筋とハムストリングスがバランスよく発達している松本氏の方が実は美脚だとかいうことが判ります。筋肉ヲタクの視点では。
業界の中で踊らされ気味に八〇年代アイドル的衣装に身を包んで笑かしてくれたデビュー当時から、業界や流行から解き放たれてネタ的に間違った点を必ず含んだ衣装で笑かしてくれる現在まで、ヴィジュアル面でも彼等は私を飽きさせずにいてくれます。「ただ、きれいなもの」を厭と思う私には彼等のバランスを欠いた何処か間違ったファッションが笑えていいのです。モコモコとかヒラヒラとかキラキラとかスケスケとか。
次々と画面に現れる各時代の彼等に「体脂肪を増やさずに上手に筋肉を発達させてるな」とか「この人ギタリストなのに何でこんなにガッチリしてるんだろう」とか「黒でスケスケの衣装は何故にマストですか」とか「このときのあなた方にとってはスパッツがロックンロールだったんだね」とか、いちいちそんなことを呟きながら見ておりました。
さて、私がB'zと出会ったのは一九九一年のことで、はじめて聴いたアルバムは「
OFF THE LOCK」でした……と過去一七年を振り返り辿り直すことで自分とB'zの関わりだとかB'zファンとしての主張だとかを綴ってみようとしたのですが、何度か本日付の記事を書き直し、その上で脳内シミュレーションを繰り返してみたところ、そう簡単に語り尽くせるものではないということが判明致しました。私が最も捕らわれている稲葉氏の語彙について考察するだけで当頁数日分の記事になってしまいます。
つまり語り尽くすことは不可能、ということで、本日付の当記事はここでぶった切ってお終いとします。あーら無責任だこと。
ともあれ、B'zデビュー二〇周年おめでとう。
本日の表題は「
BE THERE」のイントロです。これのジャケット写真も笑かすよねー。
2008年09月20日(土) 障碍。
数日前の午のこと、ニュースサイトを閲覧しながら何気なく左手で頬杖をついたら肘が「ごりっ」と鈍い音を立てた。同時に腕の小指側半分に痺れが現れる。
あー吃驚したと思いつつもう一度頬杖をついたら今度は肘は鳴らなかったが腕半分だけの痺れはやはり現れた。取り敢えずその後頬杖はつかないことにした。
肘の内側(小指側)の或る点を圧迫するとそれがスイッチになって痺れが出るようだ。神経系の異常かな? そう見当をつけつつ暫く様子を見ることにした。
三日待ってみた。痺れは消えるどころか肘の或る点を圧迫しなくても常に腕が痺れているようになった。痺れは強くはなく、手の小指側半分だけ炭酸水に浸かっているような感じ。生活に支障はないが気持ちが悪い。さいわい今日は持病の症状も軽めなので、自宅近隣の総合病院に出掛けてみた。
整形外科で症状を訴えて、その後レントゲン撮影。痺れがあるのは左腕だけだが両腕の撮影をする。現像されたレントゲン写真を見せて貰うと何れの関節にも異常はないようだ。
医師の診断は「尺骨神経麻痺」。よくある病気らしい。前腕を支える二本の骨、橈骨と尺骨のうち尺骨(腕の小指側の骨)側を走る神経が軟骨等によって圧迫されて麻痺(痺れ)が起こる。頬杖や肘を立てての腕枕などがこれの引鉄になることもあるとのことで医師から改めて「頬杖禁止」を言い渡される。
治療はメチコバール(ビタミンB12の錠剤)を服みながらボルタレンゲル(鎮痛消炎剤)を患部に一日四回塗布し、週に一回患部に低周波を当てるリハビリテーションを行う。これで治らなかったらあとは手術しか方法がないらしい。
低周波の機械は厭になるくらい「二〇世紀のSF」の匂いがぷんぷんする容貌だった。沢山のレバースイッチと目盛が付いたダイヤルと、針が左右に振れる電流計と。ぼくが幼い頃の「何だか判らないけどすごいことができるらしい未来のメカ」はこんな感じだったなあと思いながら一五分間低周波を肘と前腕と二箇所に当てて貰って、それから病院を出た。外は台風一過で晴れていた。横浜も晴れているといいなあと考えていたが、あとで現地の或る人に確認したら晴れている様子で安心した。
ビバ横浜ビバ二〇周年。
年令を喰うといろいろ身体にがたがくる。そういう年令になったんだなあとしみじみ。もうすぐ二回めの成人式。一日一日体力や運動能力は衰えていって、「昨日できたことが今日できない」なんてことも起こるようになってくるんだろう。
しかし嘆くより、できる範囲のトレーニングだろう、やはり。やがて「何もできなくなる」日が来るのだろうけど、それまではなるたけ健やかに。
2008年09月19日(金) exploration。
印刷物の活字では新潮文庫本文の書体が一番好きな衛澤です。
持病(鬱病)のための通院も今年で一四年めになります。今年はずっと調子がよろしくなく、ずっとドラッグコントロールして貰っています。安定したかと思えば急変、というのを反復しているのです。
ドラッグコントロールとは患者の体質や病状に合わせて医者が投薬内容を操作することです。
鬱病という病気は慢性化するとなかなか厄介で、そのときによって症状が異なります。身体が動かせないほど怠くなることもあれば、人間の声が怖ろしく感じることもあり、目眩がすることもあれば、本が読めなくなることもあります。そのほかにも症状は沢山あって、代わる代わる現れたり一斉に現れたり、いろいろです。症状が軽いことも重いこともあります。
また、以前に同じ症状が出たときに服んだ薬が今回も効くとは限らなかったりしますし、主作用より副作用の方が強く出てしまうこともあります。私のように長患いだと体質が変わっていることもありますから、違う薬を試さなければならないことも多いです。
こういう風に症状や薬と患者の身体との相性などを考慮しつつ医者先生は薬の増減や変更をしてくれます。
さて、今日も病院で診て貰って投薬内容を再検討して貰ったのですが、カルテを繰りつつ医者先生が仰いました。
「衛澤さんも一ト通り鬱の薬を服みましたねえ。」
どうやら私は現在出まわっている鬱病治療の薬をすべて服んだことがあるようです。道理で医者先生が診察中に挙げる薬の名前に聞き覚えがないものがないはずです。
いま服んでいる薬の中には目眩やふらつきが副作用として出てくるものがあります。それを服む以前から病気の症状として目眩が出ていたところ更にくらくらするので、気軽に外出することができません。外出先で頭がくらくらするのは結構心細くて怖いものです。
抗鬱剤には副作用に口渇を持つものが多いです。程度が軽ければ水を多めに飲むことで対応しますが、水をあまり沢山飲みすぎると「水中毒」になって意識障碍を起こすことがあるそうです。「口渇で水をよく飲むんですよ。一日六リットルくらい」という話をした途端に医者先生は「それは駄目です」と仰いました。水は一日三リットルまで、だそうです。
手が震える副作用を持つ薬もあります。私は今回それが顕著で、携帯電話でメールを打つときの指が「お前どのキイを押すつもり?」と自分で突っ込んでしまうくらい大きく震えています。パソコンのキイボードを叩くのには不自由ありません。
これ等副作用は傍目に見ると随分怖いそうですが、私は「あーもーしゃーないなー」くらいにしか思っていなかったりします。何らかの副作用が出ていることなんていつものことなので。でもメールを打ちにくいのはちょっとだけ困っています。
2008年09月13日(土) どんと買い。
ときどき猛烈にちんすこうが食べたくなる衛澤です。
結構長い間同じものを繰り返し食べ続けていられる私ですが、三箇月間毎日糸こんにゃくを食べていたら流石に飽きました。
秋が来る前に飽きがきてしまった私は、しかし暑い時期におさんどんするのも億劫になってしまっていて、調理から逃げました。いま食べているのはところてんです。
まだ陽があるうちに外出すると肌が「じゅっ」と音を立てて焦げてしまうほどに暑かった夏の或る日、食料品を買い出しにスーパーマーケットに出掛けた私は暑さで弱った頭で考えたのです。つくるのも億劫なら食べるのも億劫。しかし食事をしないと胃が固形物の消化の仕方を忘れてしまう。
そのとき私のやや狭い視界に入ってきたのが、一パック(一食)一〇五円也のところてんでした。
豆腐と同じ要領でパッケージを開けて水分(酢水)を切れば直ぐ食べられます。関西圏では主に黒蜜をかけて食べることになっていますが、違う味がよかったり悪の心が芽生えて魔の実験を試みる気になったらそのようにすることもできます。
試しに二パック購入し、うち一パックはその日の夕食にしました。
実は私はこの日までところてんというものを食べたことがありませんでした。漠然と聞き及んだ断片的智識から「寒天を特殊な器材で麺状に切ったもの」と思っていて、本文を書いているいまもそう思っています。
この智識が正しいか間違っているかは別の問題としまして、はじめて食べたところてん(黒蜜)はとても美味でした。暑い間はおやつの段取りもできなくて甘味から遠ざかっていたためもあるのかもしれませんが、とにかく旨かった。次の日も同様に旨かった。
以来、私は毎日ところてんを食べています。当分飽きないと思われます。
そういう見通しなので先日、ところてんをカートン買いしました。無料で配達して貰えるというので配達して貰いました。だってところてんは容器の中で水に浸かっているから重いんだもの。
豆腐と似たかたちで販売されているところてんですが、豆腐と違うのは常温で比較的長期の保存ができることです。冷えた食べものが苦手な私には有難い食品です。
三〇パック入ったダンボール箱は流石に大きくて存在感に溢れています。爪突くと足の方が負けます。
2008年09月11日(木) 秋。
「フライヤー」と「チラシ」の違いが判らない衛澤です。
■九月に入り随分過ごしやすい気候になりましたが、七月八月は暑くて暑くて暑すぎて、自分の食事の用意も面倒になっていました。
ほんとうは食材を択んで栄養のバランスがいいように食べるべきなのですが、ただ用意するだけでも面倒なのにやっていられません。しかし、私ももういい年令なので栄養不足は直ぐ身体の不調として顕れます。
しんどいのは厭だ。という訳でサプリメントに頼ることになります。この夏から利用しているのは「
パパービタミンゼリー5」。ビタミンA、B6、C、E、D2等が摂れるという、いわゆる「マルチビタミン」の働きをするもの。「一日二粒を噛んで服用」と効能書きには書いてあります。
これがね、おいしいんです。
駄菓子的美味。ゼリーが糖衣で包まれているものを噛んで食べるのですが、噛めば噛むほど口の中が懐かしい風味に。うっかりするとぱくぱく沢山食べてしまいそうです。いちご味。
■パラリンピックの
シッティングバレーボールがおもしろい。もしかしたら立ってるバレーボールよりもおもしろいかもしれない。
「シッティングバレーボール」というのは選手がコートにぺたんとすわった状態で行うバレーボール。床から尻を全部浮かせてしまうと反則。ブロックをするときも浮いたら駄目。タイトなスポーツだ。
主な競技者は下肢に障碍がある人だが健常者のみでチームをつくってもOKらしい。
車椅子バスケットボールも好きでテレビ中継を見ているが、試合全部を見ることができない。パラリンピックってライヴ中継がないのね。放送されるものは大部分がダイジェストで、ひどくすると結果だけお知らせ、という競技もある。車いすフェンシングとかウィルチェアラグビーとか見たいのになあ。
パラリンピックとオリンピックは、どうしても分けなければならないものなんだろうか。健常者も障碍者も同じ大会でそれぞれの規則で競えばいいんじゃないだろか。
たとえば、水泳。「男子200m自由形」がある一方で「男子200m自由形(運動機能障碍)」や「男子200m自由形(視覚障碍)」なども行う。選手の重さで分けている競技だってあるんだから更に障碍の有無や種類で分けるのも別段おかしくはないと思う。
こんな感じで同一大会で競技を行えば、「パラ」と「オ」の間にある見えない境界をなくせるんじゃないだろか。駄目かな。
開会式と閉会式が一回ずつで済むのにな。人種も民族も国籍も違う人たちが一つに解け合う式典が、障碍の有無だけで分かたれてしまうのはつまらないことだと思う。
2008年09月07日(日) 去り行く。
こんにちは。「ミラバケッソ」を軽自動車の車種名だと思っている衛澤です。
近いうちに二度めの渡航が控えているので、その資金捻出のためにここ暫く生活費を切り詰めて細々と暮らしているのですが、こういうときに限って劇場で観ておきたい映画が沢山公開されます。どうしてこう、これでもかとばかりに似たような時期に沢山おもしろそうな作品を公開するのでしょう。映画一本観るのには「えいやっ」という気合いと思い切りが要るというのに。
先ずは年頭から順を追って見てみましょう。見逃してしまった映画たち。
「
KIDS」
原作はよく知らないものの粗筋を聞いてみるとおもしろそうだ。玉木宏&小池徹平という組み合わせも興味深い。あと、この映画の前に撮影された「のだめカンタービレ」のSPで玉木くんが激痩せしていたのでその後が気になった。
「
潜水服は蝶の夢を見る」
地元の映画館では上映がなかった&この時期の私は体調が悪くて自宅から自力では出られなかった。この時期に観たら気分が落ちたかも。
脳溢血で全身麻痺になったものの意識ははっきりしている人の視点の物語。
「
奈緒子」
テレビでのプロモーションをよく目にして気にはなっていたのだが、「気になるな」と思っているうちに公開期間が終わってしまった(私が体験する最もよくあるパターン)。奈緒子役の上野樹里さんの役者魂にはとても惹きつけられる。彼女が出ている作品は全部観たい。
原作漫画があるらしいが、未読。
「
Sweet Rain 死神の精度」
死神と言いつつ「神」の力を持たない男が「あの世」と「この世」の境いにいる人間の前に現れる。「よくある感じ」にならしてしまうとこんな物語。こういう雛形の御話は好きなので観たいと思った。思っているうちに公開期間がおわった(いつものパターン)。
原作は伊坂幸太郎氏の小説。伊坂作品をずっと読んでみたいと考えてはいるが何処から手をつけるべきか判らないでいるので伊坂ファンのみなさん御指導御願いします。
「
名探偵コナン戦慄の楽譜(フルスコア)」
封切日を手帳に書き込んだりして愉しみにしていた割りには重い腰が上がらず、昨年の「紺碧の棺(ジョリーロジャー)」同様見逃してしまった。
原作は一三年続く長寿連載漫画。
「
アフタースクール」
大泉洋主演のドタバタ探偵もの。昨今めずらしくなった原作のない映画。最初は概要すら判らずにいたが封切日が過ぎるとあちこちから好評が聞こえてくるようになったので観に行く気になった。
さあ観るぞと映画館の上映日程を調べたらもう終わっていた。
「
僕の彼女はサイボーグ」
タイトル通りの御話。主人公が「さえない大学生二一歳のジロー」。これが頭の何処かにちょっと引っ掛かる。それを演じるのがちょっと気になる俳優、小出恵介くんというのも。
何故観なかったのか記憶にない。せっかく「アフロではない小出恵介」を認識するチャンスだったのに。いまだにアフロがなかったら彼だと判らないヨ。
「
ザ・マジックアワー」
三谷幸喜監督作品。テレビCMの画面からおもしろさが滲み出していた。この映画は劇場の大きな銀幕で観なければと思っていたのに、観るタイミングを逃してしまった。
テレビで観てもおもしろさ半減だろう。「THE有頂天ホテル」がそうだったもの。
「
スピードレーサー」
昭和のアニメーション「マッハGoGoGo!」を「マトリックス」で一躍有名になったウォシャウスキー兄弟が実写でリメイク。竜の子世代ならぜひ観たい一本。
原作アニメーションをオンタイムで観ていた或る人が「実写だけどちゃんと「マッハGoGoGo!」だ。クライマックスでは原作と同じ曲が流れて鳥肌モノ」と言っていたのを聞いて観に行く気になっていたが、いつの間にか公開が終わっていた。
「
ドラゴン・キングダム」
物語はよく知らないのだが、ジェット・リーとジャッキー・チェンが組手をするのだから観なければいけないだろう。むしろ物語は要らないから二時間ずっと組演武を見せてほしいくらいだ。
この映画に関しての情報は何故か少なく、いつ公開されていつ終わったのかすら判らないままだ。
「
スカイ・クロラ」
森博嗣氏の小説が原作、押井守監督作品。観ようかどうしようか迷いに迷う。飛行機の話ではなく艦の話だったら直ぐにでも映画館に出掛けたかもしれない。飛行機は自動車と並んであまり私の興味を引いてくれない機械なので。
ところが私が大好きな
あずまきよひこ先生が「興味ある人は、これは映画館に見に行っといた方がいい」と仰っていたので映画館に行かねばと奮起したのだが、公開が終わっていた。口惜しい。
このように、まだ九月なのに見そびれた映画が一〇本以上。更にはたったいまも観たい映画がまだあるのです。越年するまでに私はいったい何本の映画に残念なことをしてしまうことでしょう。
次に挙げるのがただいま観たいと思っていてまだ観ていない映画です。
「
デトロイト・メタル・シティ」
白泉社「ヤングアニマル」連載の漫画が原作。詳しくは知らない。ただ松山ケンイチくんの化けっぷりを観たい。
「
グーグーだって猫である」
大島弓子原作、猫の御話、上野樹里出演。これだけ条件が重なったら観たいでしょう。
「
20世紀少年」
浦沢直樹原作、堤幸彦監督作品。浦沢作品も堤作品も好きなので、二者のクロスオーバーにはとても興味がある。豊川悦司さんのオッチョが案外しっくりきていて吃驚。
いま最も観に行く可能性が高い作品。
「
容疑者Xの献身」
東野圭吾氏悲願の直木賞受賞作が原作。テレビドラマ「ガリレオ」の延長線上にある作品。余程おもしろくないとドラマを見ない私が偶然見はじめて最終話まで続けて見てしまった作品なので映画も期待してもいいかな、と。
ただ「どうしても」と思わせるものがない。ほかの作品を見たらここまで手がまわらなさそう。
「たったいま」観たいものだけで四本ありますよ。こんなに重なってしまうということは、映画業界が電磁波で私の脳をスキャンして私の好きそうな物語やら俳優やらを調べて私好みの映画を沢山制作して順次(一斉にではないところがミソ)公開して私の財政を困窮させようとしているに違いないないない。
という妄想を抱いて、しかしその妄想こそが実は現実でしたという物語の主人公になった妄想を抱かずにはいられません(故意にマトリョーシカ文にしていますので気を付けて読んでくださいね)。
続々と公開される映画も気になるところですが、けちけちお金を貯めて渡航しようという国の情勢が何だか物騒なのも気になります。なるたけ穏便に早期解決してほしいものです。