衛澤のどーでもよさげ。
2008年10月26日(日) トリセツ。

製品「月ノ瀬りとな」の苦情係を仰せつかっております衛澤です。詳細は以下を参照のこと。
 
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「自分取り扱い説明書」

<製品説明>
【製品名】衛澤蒼/三条裕
ツインCPU搭載。本体背面のディップスイッチ(→P256)で衛澤/三条の切り替え可。
【対象年齢】衛澤蒼…15歳以上、三条裕…18歳以上(学生不可)
【主要動力源】米・小麦粉(加熱・調理の上、供給のこと)・牛乳、または精製プロテイン(高性能動力変換エンジン「命の母512号」により供給動力を電力に変換。充電不可)
【製造元】秘密結社13月のインク洩れ
【製造日】700406.00001prot.
【保証期間】動作は保証致しかねます。
【価格】非売品。オークションに出品しないでください。

<動作方法>
【話す】
起動後、ハードディスクの動作音がなくなってから(数分〜数時間かかります)そっと話しかけてください。正常に起動している場合は応答します。噛み合わない内容の応答をする場合もありますが、これは仕様です。三度繰り返して話しかけても応答がない場合は速やかに電源を切ってください(→再起動)。
起動後、暫く放っておくと一人で喋ることがありますが、誤作動ではありません。本製品は相手がない場合の方がよく喋ります。これは仕様です。
【誘う】
本製品基本セットにこの機能は搭載されておりません。本製品からの誘いが必要な場合は別売の機能拡張カード「ウインクぱっちん ver.3.04」をお買い求めの上、製品本体右踵裏の拡張スロット「かかとちゃん8号」に挿入してください(→バージョン情報)。
【笑わせる】
方法は2つあります。
1)本体躯幹部前面の部品「炎の腹直筋 ver.5.32」を断続的に揺すると感情を伴わずに笑います。この方法は一度笑い出すと電源を切る以外に笑いを停止する方法がなく、部品疲労による故障を誘発するので推奨できません。
2)上質の芸を与えてください。トリッキーであったりシュールであったりするものとの相性が良好です。
例:OS5.04aの場合…島木譲二、OS10以上の場合…桂小枝、OSX7.46へ-3以上の場合…鳥居みゆきなどを与えると高確率で笑います(→OSの確認)。
【泣かせる】
本製品は二進数の乱数で「泣く」動作をする設定になっています。乱数なのでいつ「泣く」かは判りません。適切な場面で「泣く」動作をさせたい場合は別売の機能拡張カード「ぐっすんずびずびmk.2」をお買い求めの上、頭部背面の拡張スロット「穴の裏穴2-3号」に挿入してください。
【怒らせる】
ギャル文字・小文字・絵文字を乱用した疑似日本語文を読み込ませると怒ります。紙面に書かれたものを読み込ませた場合、直ちに添削作業に入り、暫く制御不能状態になりますが、これは仕様です。
【謝らせる】
謝らなければならない理由を順序立ててゆっくりと教えてください。仰ることに間違いがないと本体CPU及び自律型善悪判断ユニット「天使のような悪魔の笑顔の仏1024版」が判断すれば謝ります(→判断ユニット)。謝罪を急かすとCPU(2つのCPU何れも)が熱暴走したりハングアップする怖れがあるのでご注意ください(→ハングアップ)。
【嫌わせる】
本製品のデフォルトが「この世のすべてが嫌い」です。本製品が現在好きなものは製造日からこれまでの間に当社で厳選してプログラムしたもののみです(→デフォルト)。
【歌わせる】
本製品基本セットには「歌う」機能は搭載されておりません。「歌う」に似た動作をすることはありますが、概ね「歌」と呼び得ない音を発します。これは故障ではなく仕様です。
【倒す】
本製品の基本姿勢は伏臥姿勢です。倒す必要はありません。
【服従させる】
動力切れで動かなくなったら、頭部を足で踏みつけてください。動力が残っている場合にこれを行いますと大変危険ですのでくれぐれもおやめください(→本製品のよくある危険と悲劇)。

<メンテナンス>
【故障かなと思ったら】
W駅前の何某クリニックに現品をご持参頂くか、クリニックで処方された薬物を用法・用量を守って充分な量の水とともに本体に投入してください。投入口は頭部前面下部の部品「大容量スロット・おれにくわせろ32号」の開口部です。
【笑わなくなった】
仕様です。季節・時間帯・電波及び霊界通信の状況等の要因により、この状態になりますが、そのうち突然笑い出すので愉しみにお待ちください。
【ケアの仕方】
良質の物語を絶えず与えてください。メディアは映画、漫画、小説などかたちを問いません。CPUの動作クロックが低下したときは4コマ漫画が有効です(→動作クロック)。
アルコールを使用してのメンテナンスは避けてください。飲料用・医療用を問わず皮膚コーティングが発熱して真っ赤になります。動作が止まる場合もあります。
【修理の仕方】
諦めが肝心。

【本製品に関する詳細なお問い合わせ先(まわす人)】
・ソフトウェア・修理担当……炭酸電池さん
・販売代理店……ナンスィーさん
・お客様相談室……桜井弓月さん
・苦情係……ちょぴさん
・海外窓口担当……411さん

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*勝手に御名前書かせて頂きましたが、スルーOKです。脳内消化もOKです。書くも書かぬも御気軽に。
私はこれを書いていてとても愉しかったです。だからお勧めしたい。です。

2008年10月25日(土) 詰。

バタフライで五〇メートルを泳げるようになってみたい衛澤です。唸れ脊柱起立筋群!

二箇月ほど前にオープンしたスーパーマーケットに、週に一、二回のペースで買いものに行っています。そのスーパーは精算時にくれるナイロン袋を、いつもちょっと大きめのサイズのものを、いつもちょっと余計めにくれます。容量一三リットルの袋で済むところ一五リットルの袋をくれたり、一枚で済むだろうところを二枚くれたり、です。
二枚くれるうちの一枚を広げて、重いものから順番に(大抵牛乳から)きちきちと四角い箱に収まることをイメージしながら購入品を詰めていき、「結んでお使いください」の部分をきゅっと結ぶと、私の買いものはだいたい収まってしまいます。
いつも二枚貰ってしまうもう一枚は、御丁寧に縦に二回折って、あとは三角三角三角三角して、先に購入品を詰めた袋に放り込んで持ち帰ります。「余りましたー」ってレジに返してもいいのでしょうが、次の御客が入っているレジに口を挟む余地を見つけられない私は、長縄跳びになかなか入れないクチです。

そういう買いものを続けて約二箇月。今日はレジのお姉さんが、私が何も言わないのに、いつもくれるものより一サイズ小さい袋にPOSを通した品からどんどん詰めていってくれました。きれいに詰めます。「その大きさの袋では、今日の買いものは収まらないかも」と思う私の前で、お姉さんは更に一サイズ小さい袋を新たに取り出して残りの品を詰めていきます。
ぴったり。
テレビ番組なら硝子系のきらりんな効果音が入りそうなほど、ぴったりきっちり私の購入品は収まってしまいました。隙間もなく。そして私は、今日は余分な袋を持ち帰ることはありませんでした。
プロはすごいなー、と帰り道で私が思っている一方で、御店では「あの小っさいおっさん、いつも袋返さへんからこっちで袋詰めしたったわ」とか思っているかもしれません。

先々月下旬に突然傷めてしまった左腕ですが、医師の指導通りに患部に低周波を当てるリハビリテーションを一ト月ほど通って続けてみましたところ、ほぼ治りました。痺れはまだ僅かに残っていますが、気にならない程度です。やるな低周波。

2008年10月22日(水) 多分、まだもうちょっと生きるので。

イングリッシュマフィン表面の粉々の存在意義をまだ探し出せない衛澤です。あの粉がなければもっと沢山マフィンを食べるかもしれないのに。

■この頁には何度も書いていることですが、私は原稿を紙と万年筆でつくります。理由は幾つかあるのですが、その中に「縦書きができるから」というのがあります。ワープロ専用機が一般に普及した頃から「これからは横書きの時代」というようなことを高らかに唱える人たちも現れましたが、読むのも書くのも縦書きの方がずっと勝手がいいと私は思っています。
特に日本語を手書きする場合は、縦書きの方が便利です。横書きの英語に便利な「筆記体」があるように、縦書きの日本語には「連綿」があります。「連綿」は平仮名でしか使えませんが、日本語の文章の六〜七割は平仮名なので漢字仮名混じり文を書くときも別段支障はありません。草書や行書をかじったことがあれば漢字を連綿っぽく書くこともできます。
ということを特に考えるような機会はこれまでなかったのですが、先日いま更感紛々の「ねんきん特別便」が手許に届いて必要事項を記入しているときに、沢山の字を横に連ねて書くのが書きづらくて面倒で苛立って「キー!」と言ってしまったときに気付いたのでした。日本語は縦に書くようにできている、と。

■夏に引き続き食事が面倒です。気温が下がってきて腹は減るのに食事はまだ面倒です。
面倒だし、とにかく腹が減るのがひどく苦痛だから腹がふくれるものを沢山詰め込め、という感じで食事を済ませています。でもほんとうは身体をつくるためにきちんと栄養素を取りたい。
そこで、高たんぱく低カロリーで手間をかけずに食べられて低価格で腹が一杯になるもの、これを探しています。いまは関西人意識を押し殺しつつ納豆を食べていますが、納豆では腹がふくれません。だから別に蕎麦を食べています。ゆで蕎麦は安価だし、蕎麦に含まれるたんぱく質のアミノ酸スコアは九二パーセントとなかなか優秀です。
豆腐を喰えばいいのにと自分で思うのですが、豆腐は身体が冷えます。寒い。では湯豆腐にでもすればいいのですが、それが面倒なのです。やる気になれば調理作業も愉しくやる私ですが、やる気にならないので仕方がありません。やる気出ろ。

2008年10月21日(火) だめだだめだだめだ!

季節が秋に変わってから一リットルパックの牛乳を毎日一本飲み干している衛澤です。

フリーライタースタパ齋藤氏の「よりぬきスタパさん」を中古で購入、早速読む。
スタパ齋藤氏は旧アスキー社(現エンターブレイン社)に編集者兼ライターとして入社し、退社まで「ファミコン通信(現「ファミ通」)」に携わっており、丁度その頃創刊一〇周年に向けて疾走している「ファミコン通信」を私は一生懸命に読んでいた。「ファミコン通信」はまだ週刊ではなく隔週刊だった。コンピュータゲームの黎明期、晴れやかなる時代の夜明けであった。
但し書きとして付け加えておくと、スタパ氏は退社後もフリーライターとして「ファミ通」の記事を暫く書いていた。そして私も暫くはそれを読んでいた。プレイステーションが世に出まわった頃から「ファミ通」を読まなくなったんだよね。いま思うと私はコンピュータゲームが好きなのではなくファミコンゲームが好きだったのかもしれない。

私は当時からスタパ氏の文章が好きだった。うつくしくもなく、流麗でもない、むしろ小中学生の坊ちゃん嬢ちゃんは手本にしちゃいけない文章だ。その、技巧的にも思想的にも危険まった感じが、理由もなくアクティヴでパワーフルで反体制思想に染まりがちな一〇代後半から二〇代にかけての私には心地よかったのさ。ふふ、子供ちゃんネ。
スタパ氏と言えば「ゲーム帝国」や「ビデヲゲーム通信」の「だめだ!!」であり「ズギャッ!!」であり「イカス!!」であり「いきたい!!」であるが、私はそれ等よりもひっそりと連載がはじまってひっそりと最終回を迎えた「スタパ齋藤のメカフェチバカ一代」がとても好きなのだ。

何せ一クール(一三週)で終わってしまったので不評でもなければ盛り上がることもなく、ほんとうにひっそりと頁がなくなってしまったもので「私がこんなに好きなのにあなたはいなくなってしまうのね」などとハーレクインぽいことを思ったりしたものだった。
機械音痴の坊ちゃん嬢ちゃんもこれを一読即ちメカヲタに!というほどユーザフレンドリーに日常に頒布する機械たちを実例や冗句やうそや波平やCDを交えて紹介してしまうという大都会も大震撼してしまう大記事であるッ! 私はこれを大紹介したい! さあ読め! いますぐ読め! 当時の「ファミ通」なんて何処にも残っていなさそうだが我が家には当時の記事をスクラップしたものがいまだにあるのだ! 読め! 読むんだ! 読まねば死あるのみ!

スタパ文体を模倣してみましたが、俄かに模倣しても似ることはない訳で。ああん大暴落。何が言いたいかと言いますと、その「メカフェチバカ一代」が「よりぬきスタパさん」に収録されているので読むといいヨ。てことです。
勿論その他収録作も読んで太郎さん見て次郎さん。洒落が判る人にだけお勧めします。スタパ氏ほど無駄にハイテンションでどうでもいい文章を量産できる人はほかにノーバディでありましょう。ああ私も愉しく読めて毒にも薬にもならない文章を素早く書けるようになりたいものだ。

2008年10月15日(水) みことばの。

数年前、或るクラシック曲に歌詞を付けた歌謡曲がヒットした。ぼくは原曲も知っていて、その上で歌詞が付いたその歌も好きだと思った。歌詞が付くことで憶えやすく親しみやすくもなるし、歌謡曲を入口にクラシックを聴く人が増えればいいなあと思っていた。
しかし一部のクラシックファンは随分厭がっていたようだ。クラシックを愛するあまりに件の歌謡曲を歌う歌手を非難する者までいた。その気持ちを、ぼくはよく判らなかった。多分想像しきれていなかったのだと思う。「クラシックファンは頭が硬い」としか思っていなかった。

その後。

ぼくが尊敬する宮澤賢治の「雨ニモマケズ」に、曲を付けて歌う人が現れた。その報を聞いたとき、ぼくはちょっと「厭だな」と思った。そして翻って、クラシックファンが詞を付けられることを厭がる気持ちが、少しかもしれないが判った気がした。
「雨ニモマケズ」は詩集に収められることも多く、「詩」だと思っている人も少なくないが、賢治がそう思っていたかは定かでない。少なくとも曲が付くことを想定して書かれたものではないはずだ。賢治の最期の言葉、熱に燃されながら死の床で手帳にやっと書きつけた最後の祈りだから。
それを思うと、曲が付くことを俄かには歓迎できなかった。

しかし、ちょっと待てよ、と。
賢治は生前、自分が書いた詩に自作の曲を付けるということもやっていたらしいし、自分が書いたものに曲が付くことも厭がらないのではないだろうか。むしろおもしろいと思う人ではないだろうか。そう思った。
それに、曲を付けて歌う人がいて、沢山の聴く人が現れて、そこから賢治の作品に触れる人が生まれれば、それはよろこばしいことだ。作品とはすべて、読まれるために書かれるのだから。読まれてこそ存在をまっとうできるのだから。

「……雲からも風からも透明な力がそのこどもにうつれ……」
曲に乗った賢治先生の言葉が日本の子等にうつり宿るように。

2008年10月14日(火) いまここにひとりのぼくが。

いきてれば あえるだろう いつかまたここで

……せつないなあ。

「いつかまたここで」のPVはじまって一分一五秒のところですれ違う二人が互いの手掌を叩き合うシーンがたまらなく好きだ。

2008年10月04日(土) 大きなもの。

「平成ガンダムなんかガンダムじゃない」などと放言してトキメキ新世代から集中砲火を浴びてしまうことを想像してどきどきしている衛澤です(「ガンダム」の部分を「ライダー」や「ウルトラマン」に換えても可)。

さて、昨日付の当記事で予告しました、とあるコンビニエンスストアで見つけたものの御話です。先ずは手っ取り早く写真をどん。



商品名は「うれしいプリン480」。480とはプリンの内容量です。単位はグラム。隣りに写っている煙草は標準的な大きさのものです。一般的なプリンの内容量が一〇〇グラム前後、これまで発売されたプリンで最も大きなHappyプッチンプリンでも四〇〇グラム止まりです。
誰がどんな理由でこんな大きなプリンを販売しようと考えたのか。偉いぞファ○リー○ート。

「大きなものへの憧れ」は、誰しも一度は抱いたことがあるでしょう。多くは幼い頃に。板チョコレート一枚を一人で全部食べたいとか、ケーキをワンホール一人で食べてしまいたいとか、それから、バケツみたいに大きなプリンを一人で食べてみたいとか。
その憧れの多くが叶えられないまま忘れ去られてしまう一方で、叶えられるものもあります。しかしそれ等は大抵、個人的の体験として密やかに片付けられてしまいます。おそらく、それが正しいのでしょう。

「大きなものへの憧れ」―――それは叶えられるまじきものではないかと判っていたはずなのに……写真を御覧頂いてお判りの通り、私は「うれしいプリン」を買ってしまったのです。

買ったからには食べます。私はプリンがとても好きです。

ぺりぺりっと包装を剥がすと直ぐに容器にぴったりと詰まったプリンが現れます。容器の入口から底まで全部がプリンです。カラメルソースは入っていません。スプーンで小さくすくって、一ト口食べますと、甘美な芳香と官能的な食感に身体が弛緩しそうになります。続けて一ト口。もう一ト口。
小さくすくっては、一ト口一ト口大切に食べます。プリンとはそのように食べるべき貴重な、そして儚くも甘美な菓子だと私は思っています。

甘く華やかで快い菓子、プリン。これを食べるよろこびがいつまでも続けばいい。確かにプリンを食べるたびに私はそう思います。
ところで、「うれしいプリン」の容器は縦長です。これをティースプーンやデザートスプーンで食べていると、半分を過ぎた辺りからすくいにくくなってきます。そして同じ頃、私の体内はプリンのみで満たされ、プリンをすくう一ト匙が次第に大きくなってきたことに私は気付きはじめます。

小さな一ト口を大事に大事に食べていたはずなのに、食べ進むにつれて一ト匙は次第に大きくなり、咀嚼もそこそこに嚥下、そして終には半固体の大きな固まりを液体のように食べてしまった自分を、私はとても厭だと思いました。大切な一ト口の集まりのはずなのに。最初の方に食べたのも後の方に食べたのも、等しくプリンであるはずなのに。
憧れの「大きなもの」に触れて得られるのは、幼い頃に想像していたようなまったきよろこびではないのです。私はこれを、過去の試みを通して既に知っていたはずなのです。それなのに。

幼かった頃に思っていた厭な大人に、私は次第になりつつあるように思います。

2008年10月03日(金) 待つ居頃。

エヴァ漫才」で大笑いできる自分が割りと好きな衛澤です。心配もしています。がんばれ桜。

さて、さわやかに秋晴れの本日の私は、二週間に一度通うことになっているかかりつけの病院に行ってきました。いつも先ず心療科に診察券を出しておいて、診察の順番がまわってくるまでの時間を利用して別の場所にある泌尿器科に行きます。心療科では持病の鬱病やパニック障碍その他諸々を診て貰います。泌尿器科ではホルモン剤の注射をして貰います。

心療科やその他精神医療に関わりがある診療科は、診察券を出しても大抵直ぐには診て貰えません。待ち時間が長いのが当たり前です。でも今日は吃驚した。
今年に入ってからかかりつけの心療科では、診察券を渡したときに自分が何人待ちかを教えてくれるようになりました。診療開始時間は九時。診察券を出したのは八時五七分くらい。受付のお姉さんが仰るには「二四人めです」……。
目安として、一時間で一〇人済むか済まないか。三分ほどフライングしたにもかかわらず二時間半待ちですよ。大学病院じゃないんだから。って。

取り敢えず予定通り泌尿器科に行って注射をして貰い、その足で銀行に立ち寄り生活費を懐に入れて、毎月行くところ先月は行きそびれてぼさぼさになっていた髪を切りに理髪店に行きました。
この一〇年、私は一貫してスポーツ刈りで過ごしてきました。この髪型は寝ぐせがつかないし、洗髪した後もタオルでごしごしするだけで乾くし、とても楽です。頭頂部は少し長めですが、側頭部や後頭部は大体〇.五ミリメートルくらいにバリカンで刈り込んで貰います。

椅子にすわって刈布を掛けて、バリカンで頭を擦るようにして刈って貰っていると、理髪師のおじさんが「お兄ちゃん、頭に赤いプツプツができてるな」と教えてくれました。ずっと髪が伸び放題だったし、自分の頭なんぞ見る機会もないしで気が付きませんでした。痛みとか痒みとかがあれば気付いたのかもしれませんが、痛くも痒くもありません。
そう言えば一〇日ほど前から顔の皮膚がぼろぼろと粉のように剥がれて落ちるようになって、その範囲に赤斑が出ているので、これも合わせて服んでいる薬がいたずらしているのかもしれんなと思いました。

泌尿器科と銀行と理髪店と、すべて用事を終わらせてようやく八〇分経過。あと六〇分くらいはたっぷり待たなければなりません。ただ待っているとしんどいので、特に目的もなく病院周辺のコンビニエンスストアを梯子してみました。
その中のとある店で見つけたものについては後日この頁に書こうと思っています。どれくらい後かは判りません。

だいたい見当をつけた通り二時間半後に診察室に呼ばれ、前回診察日から今日までの経過を報告して、更に頭皮と顔の皮膚について訴えました。するとかかりつけ医先生は投薬内容を少し変えてくれました。
そして今度新たに服むことになった薬がこれ(写真中央)。トリプタノールという名前があります。



何て鮮やかな青。ペプシブルーハワイかと思った。あの青色1号がはいっているのかしらん。

写真の上の方にジャラジャラとあるのは食後の薬です。四種類六錠。手指がカクカク震える薬もあるヨ。
写真の下の方にある楕円の一錠は有名な眠剤ハルシオン0.25mg(通称銀ハル)です。この薬と私は相性がよくて一〇年近く服んでいます。


エンピツユニオン


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