2008年01月29日(火) しかしか。
この世界は既知よりも未知の領域の方が断然広くて、未知の領域には未知の生物が潜んでいたりするのです。私はあと二箇月ほどで生まれてから三八年になるのですが、三八年の間未知であった生物にこの年明けに出会いました。
直接会った訳ではないけれど衝撃的な出会いでした。その生物は「スカシカシパン」。この名前でウニの仲間だというのは何だか詐欺っぽいじゃありませんか(偏見)。
身体に透かし穴が開いていて(しかも五つも)、菓子パンに見ためが似ているから「スカシカシパン」。変なの。菓子パンに似ているウニって何だ。菓子パンに似ているからって菓子パンって名前を付けられてしまうウニって何だ。
そればかりか、そのウニが好きですって公言してしまうアイドルが出現。あまつさえそのアイドルがスカシカシパンをモチーフにした菓子パンをプロデュース。
世の中、愉しい方向に間違っているような気がします。
そしてその菓子パンが本日発売。その名もスカシカシパン(そのまま)。発売日当日に買っちゃう私も私。売り出してしまう大手コンビニもコンビニ。
ふわふわほろあまでおいしいスカシカシパンですが、スカシカシパンをかたどったパンならば「スカシカシパンパン」と呼ぶのが正しいような気がしますが気のせいですか。
ウニをかたどったパン……か。
菓子パンに似たウニもウニをかたどった菓子パンも奇天烈ですが、スカシカシパンというウニを「かわいい」と言う女性アイドルが描いた「スカシカシパンマン」なるヒーロー図(パッケージイラスト)がやたら達筆なのが最も気になります。
描線は手慣れすぎた楳図先生タッチで手指のポーズなんて素人には簡単には描けない荒木○呂彦テイストです。何つーか、線の一本一本までがヲ……。
【今日の大ヒット】
はごろもフーズ「さばで健康」シリーズの「カレー味」!
2008年01月28日(月) この頃二題。
■気圧に左右される
昨夏頃は「オレ様無敵」的絶好調だった私。後顧の憂い微塵もなく未来永劫絶好調って感じで毎日家事をしてトレーニングをして仕事をして、という非常に充実した日々を過ごすことができていました。
昨秋が過ぎようという頃から体調の折れ線グラフは右肩下がりの大暴落。いま、ほんとうに底を這っています。ずんどこ底辺。
どうも、私の体調は気圧に左右されているようです。
という話を主治医と先日しました。これは高気圧の時期に仕事をやりだめしておいて低気圧の時期は冬眠するしかありませんよ、という主治医の話。できればすべての時期に満遍なく仕事をしたいのですが、気圧に左右される身体になっちゃったんだから仕方がないか。
仕方がないとしても一年を通してせめてしんどくないように過ごしたいものです。どうすればいいのでしょうね。気圧が低いと起き上がれなくなるんですよ。
■筆名統合か?
実は私は「衛澤蒼」以外にも筆名を持っています。この頁でもよく「別名義の……」という話をするので御存知の方も多いかと思います。更に実を言いますと、衛澤よりその別名義の方が沢山仕事をしています。「衛澤」は名前ばかりが走っているような気がします。
どうして作家の名義を複数持っているかと言いますと、作風が違うからです。衛澤が書きそうにないものを別名義が書いていまして、漢字や仮名の遣い方も多少違うのです。
だから、ほぼ別人格と言ってもいい。だから、別の名前を持っています。
しかし、一つの身体に複数の人格というのも少しずつしんどくなってきています。何故かという話は、明確ではないのでなかなかしづらいです。
まったくの別人を装っていなくても、もういいかなと思えるようになってきたので人格統合しようかと考えています。とは言っても双方の作風を変えたり変わったりする訳ではありません。それぞれが書くものに必要な仮名遣いや表現法を用いていますので、それまでは統合してしまえないのです。
というようなことをごにょごにょ言う前に「えいやっ」とやってしまえないのは、別名義がGとかSとかMとか、少々特殊な分野のものを書いているから。放送できない言葉を頻繁に用いるこの特殊な分野を卑しいと見る人も少なくはないから。この分野は独特の手法が必要になるので難しいんだけどなあ。
二の足と言うより地団駄を踏むこの頃。「えいやっ」と言うXデーはいつのことか。
【今日のカウントダウン】
明日はスカシカシパン発売日! みんなで呼ぼうスカシカシパンマン!
2008年01月24日(木) くだる。
川原泉さんの「
カレーの王子さま」という漫画で主人公夫妻がギリシアに新婚旅行に行った際に交わす会話の中に「日本人がオリーブオイルを摂りすぎると腹を下す」という意味の件があります。
それを二〇年くらい前に読んでいましたので、「オリーブオイルには気をつけろ」という智識だけはありました。
ここまでが前段。
さて私、先日自宅で餃子をつくったのですよ。皮はでき合いを買ってきましたが、餡をつくって包むところから手づくりです。
で、餡の量を読み違えてしまい皮が余ったので保存しておいたのですが使い途が思いつかないまま乾燥しはじめまして。
早く食べてしまわないといけないな、と思ったので少量の油をフライパンにひいてぱりっと揚げ焼きにしておやつにしてみました。ぱりっと仕上がりました。軽く塩を振って食べて、おいしかったです。
さてさてその翌日。何だか腹具合いがよろしくない。朝の目覚めは何ともなかったのに時間が経つにつれてきゅーっと下腹が痛くなってきます。
実は前日というのはほとんどものを喰っていなかったので出るものがほとんどない。でも腹はどんどん痛くなってくる。出るものがないのだから喰いすぎではない。はて、何か悪いものでも喰ったろうかと四、五時間経ってからよくよく考えてみてようやく昨日の「餃子の皮パリパリオリーブオイル焼き」に思い当たったのでした。
何故、四、五時間も思い当たらなかったかというと、普通のサラダオイルと同じように焼きもの炒めものに使っていてその油がオリーブオイルであるということを忘れていたからです。正直申し上げてオリーブオイルを舐めていました。いえ、ろくろっ首のようにぺろーりぺろりとしているのではなく、侮っていました。
本で読み知ってから約二〇年、たとえ日本人向けに精製されたオリーブオイルでも多量に摂ると腹を下すということを、身を以て知りました。みなさんもお気を付けあそばせ。
という本題。
【今日の荒れ模様】
南国も吹雪いてるよう。
2008年01月21日(月) パンの耳。
パンの耳パンの耳うーまーいーなーパンの耳旨いなー。
頭の中が痺れてる。
吸い出さないで私からー吸いー出さーないでー。
誰にも助けられないときほど誰かに助けを求めるよ。
にゃっ。にゃっ。にゃにゃにゃっ。にゃにゃにゃー。
食パンのー旨いところはみみっみみっみみーっ。
みみみみーにゃにゃにゃにゃにゃーみみみみーにゃーっ。
2008年01月19日(土) 審判の日。
ぼくが住んでいるマンションにはだいたい正午頃に郵便配達さんが来ます。ドアポストが口を開けているのでそこに郵便物を入れていってくれます。ガサゴトン、と音がするので同居猫がいつも見に行きます。
でもドアポストがやや小さいので大きな郵便物が届いたときなどはガサゴトンと音がする前に呼び鈴が鳴ります。手渡ししてくれるのです。今日、呼び鈴が鳴ったのもそのためかと思っていました。書留やら大きな荷物やらが届く予定がなかったからです。
呼び鈴に呼び出されてドアを開けてみると、「本人確認郵便」が待っていました。家庭裁判所からです。一昨日、裁判所に呼び出されて行ってきたばかりです。
昨年末に行った申し立てについての呼び出しで、そのときは調査官のお姉さんと四〇分ほど個人史について話しただけでした。昨年末に提出した医師の診断書の内容を補足するかたちで少し喋ったのです。
もう暫くしたら審尋のために裁判所に呼び出されるのかなあ、と思っていました。そして今日、裁判所からの封書が届きました。
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平成19年(家)第1441号 性別の取扱いの変更申立事件
審 判
主 文
申立人の性別の取扱いを女から男に変更する。
理 由
1 申立の要旨
主文同旨
2 当裁判所の判断
本件記録によれば、申立人は性同一性障害者であり、その旨の2名以上の医師による一致した診断を受けていることのほか、性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律3条所定の用件に該当することが認められる。
よって、本件申立は相当であるので、主文の通り審判する。
平成20年1月18日
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というB5判用紙一枚ものが本人確認郵便の中身。
ともかくも、これでぼくが当然と思っているぼくの性別と法律上のぼくの性別とが一致しました。
……て、ぼく、裁判官に一度もお会いしていないんだけど、いいのかなあ。
聞き及んでいた話によると、申し立て書類一式を裁判所に提出した後、調査官による聞き取り調査があって、その後に裁判官による審尋を受けて、審判が下るのはその後とのことでした。ぼくは審尋のためには裁判所には行っていないのです。
それを考えると、戸籍の訂正は以前よりは随分簡単になっているような。
とは言え、裁判所に申し立てるまでが大変なのでした。医師の診断書を貰うのに一番時間と手間と金がかかるのです。最低一回は身体を切らなければいけませんしね。
しかし、戸籍と言っても紙っきれです。紙きれ一枚の上の漢字一ト文字が変わるだけのことなので、実感もほとんどないし、戸籍訂正の前のぼくとたったいまのぼくに変わるところがある訳でもありません。
性別適合手術や戸籍訂正に劇的なものを期待している人には、こういう「たいしたことありません」ということを伝えておかないといけないんじゃないかな、と前から思いつつまた改めて思ったのでした。
身体や戸籍上の性別が変わったら、人間の本質が変わるかというとそうでもない訳で。
【今日の呼びかけ】
名古屋の人々、ぼくは小倉トーストって好きですよ!
2008年01月16日(水) (つд`)エーン。
私は自由業者ですがずっと自宅にいる訳ではなく、日中は仕事だったり私用だったりで外出していることが多いです。その間は当然、同居猫が一人で御留守番をしているはずなのです。
同居猫も成長するに従ってどんどん活発かつ器用になってきて、戸棚を開けたり押し入れを開けたりするようになりました。しかし、あちこち開けて中を探検されては散らかって仕方がありません。
そういった理由で我が家の襖にはこのような鍵をかけています。
棒一本ではありますが、これで充分、鍵の役目を果たしてくれています。我が家ではこのようにいつも襖に鍵をかけて、用事があるときだけ私がちょいと外してささっと用事を済ませて素早く元通りに閉める、ということをしています。
そうしないと同居猫が押し入れに入ってしまって、猫を外に出すのに苦労するからです。
しかし今日、外出から帰りますと、押し入れに隠してあったはずの猫用おもちゃで同居猫が遊んでいます。
誰がそのおもちゃを出したの? Σ( ̄△ ̄)
押し入れを見ると鍵はこのように外され、押し入れが開いています。実はこれがはじめてではなく、二回めです。
ごみ出しなどのちょっとした用事のときは施錠せずに出掛けたりもしますが、流石に長時間の外出の際には施錠します。今日もそうです。きちんと鍵をかけて出掛けましたし、外部から何者かが侵入した気配はありません。
でも襖は開いていました。
つまり犯人こいつ↓
妙に器用で厭だ。外出のたびに部屋を荒らされてしまうのも厭だ。どうしたらいいんだよう(つд`)エーン。
【今日のおやつ】
最近は缶詰マンゴーがお安くてよろしいです。マンゴーブームはまだ続く。
2008年01月10日(木) FRICTION。
ハンバーガー店Lに続きドーナツ専門店でも「いつも」有難うございますと言われるようになってしまった衛澤です。年末にはどん底だった体調が近頃上向きです。
スポーツジムで毎日一時間以上のウォーキングをしています。今日は一時間×二で九キロメートル歩いてきました。一時間も二時間も歩くのは腰から下以外は結構退屈です。歩くことに飽きないために私はiPodちゃんで音楽を聴いています。私が所有しているiPodは「iPodちゃん」という名前が付いているので呼び捨て禁止です。
いまは昨年末に発売されたB'zの「
ACTION」というアルバムを頻繁に聴いています。この中に「
FRICTION-LAP2-」という曲が収録されていまして、たまたま今日の私はこれを口ずさもうとしました。
歌えませんでした。
全編英語の上に日本語詞でも歌えないのではないかというほどピッチが速い曲なので。「噛む」以前の問題です。
歌おうとして口を開けたところでフリーズした私は思いました。もしもB'zがB'zらしくピッチが速くノリノリ(死語)でキャッチーな曲に「坊主が上手に屏風に坊主の絵を描いた」とか「向こうの竹垣竹立て掛けた」とか「隣りの柿はよく客喰う柿だ」とか歌詞に混ざった曲をリリースしたら日本の若年層の滑舌がよくなったりするんではないだろうか、と。
それはいいことなのではないでしょうか。そうでもないのか。
ところで「ACTION」は赤すぎると思います。三倍速いんかってくらいに。
【今日の新製品】
パフリング……ポン・デの強敵かも。
2008年01月06日(日) 買いものの記号。
少し遠いスーパーマーケットまで買いものに出掛けました。そこはわざわざ遠出をしてもそこへ行きたいだけの理由があります。鶏肉が激安なのです。安価で手軽な蛋白源として貴重な鶏肉を買いだめに行きました。直ぐに食べない分は冷凍しておきます。
さて、これまで移動手段は自転車のみだった私ですが、昨年末にやっと単車を購入しました。自転車に毛が生えた程度のものですが、エンジンが付いているといないとでは行動半径に差が出てきます。この単車の御陰で遠出もできるようになったのです。
しかしこの単車はほんとうに「走る」だけの装備しかありません。カゴも荷台もありません。それどころか燃料計すら付いていないのです。
だから買いものをするときはハーネスが付いている鞄を提げていきます。今日は両肩掛けのリュックサックを背負っていきました。
目的の鶏肉以外に根菜を数種と長ねぎを買いました。根菜はリュックに収まりますが、長ねぎは長いのでリュックからはみ出ます。はみ出させたまま背負って単車で走りました。
車道に伸びる自分の影。背中から二股に分かれたねぎの先っぽの影も伸びています。
鞄からはみ出る二股の長ねぎ。それは買いものの漫画的記号。買いもの袋からは長ねぎか、そうでなければフランスパンをはみ出させているのが様式美。
でもそれは漫画やドラマの中だけのことと思っていました。
けれども確かに、今日の私はその記号を現実に表していました。こんな風に。
単車で走りながら車道に落ちる自分の影を見て、あまりに漫画的で心が震えました。
【今日の思う】
ドラマ「のだめカンタービレ」の人形アクションはテレビドラマ史上に残ると思う。
2008年01月04日(金) 初。
昨日は早くも大忘年会でした。そこで撮った初写真がこれ。
被っているのは猫用のおもちゃ。今年もだいたいこんな感じで。
【今日の物欲】
あまりおしゃれには興味はありませんが帽子と鞄だけはいろいろ欲しくなります。
2008年01月02日(水) 閑。
私が幼かった頃の正月と言えば商店は軒並み休業でテレビ番組も生放送なんてなかった。深夜に放送されているのは毎年似たような名作映画で、しかしそれさえもが愉しみであったように憶えています。休みで街はがらんがらんだけども気持ちは浮き立ってとても愉しかった。
翻って、此度の正月。流通は止まることがなくスーパーマーケットさえもが元日から営業していて、テレビ放送は途切れることがありません。夜通しやってる。しかし、それなのに、私は閑で閑で仕方がありません。大晦日からほとんどすることがなく、元日の夜に至ってはあまりの有閑に最早や眠るしかないというほど。
幼い頃、正月にあんなにうきうきしたのはどうしてだったのか、いまはもう思い出せません。
そんなに閑なら仕事でもすればいいのに「正月くらい休みましょう」という言い訳を以て何もしないんだから勝手だなあ自分。
【今日の初買】
通販でヒートテックタイツ。周りの評判はいいようなので着便が愉しみ。
2008年01月01日(火) 年初寒風。
あけましておめでとうございます。
さて、元日と言えど雑煮を喰う以外にこれと言って予定もなく、窓外はとてもよく晴れていて寝正月は勿体ないぞと思いはしましたが、屋外ではひゅーひゅーごうごうと音を立てて風が吹いております。
この風が肌を穿刺するような冷たさで、屋外へ出ますと指先がきーんと、頬や首筋がちくちくちくちくちくと冷たいような痛いようなです。今日みたいな日はズボン下(ステテコとか股引とかパッチとか)を履かないととても外へ出ていられないねー、と一人呟いたおじさんでした。
もう四十路も近いもので。
しかし数年前には大活躍したスパッツなるものも現在は手許になく、時間を持て余しながらも初詣を断念。風さえ吹いていなければ「徒歩より詣でけり」なんですがねえ。久し振りにMBTを履いて長距離を歩きたいし。
でも一人で寒風吹き荒ぶ街道をとぼとぼ歩くのは、いろんな意味で寒いです。
【今日の一品】
京きなこは上品な味でパッケージもかわいい。