浅間日記

2014年04月11日(金) 科学の搾りかす

またもや、寒の戻り。

温暖化の影響かねえ、という常套句は、暑すぎても寒すぎても用いられ、
この小さな地方都市のご隠居でさえ、何の疑問もなく口にする。

けれども本丸のIPCC-国連の気候変動パネル-では、
その論拠が少しずつあやうくなっている。

第五次報告書の内容をめぐっては、
専門家のレポートに国家が圧力をかけたりと、
実に政治的なやり取りがあったのらしい。




最先端の科学的事実というものは、人間の存在、
国家間の力関係や社会経済状況に大きく影響する。
当然ながら、哲学や宗教も巻き込む。

そうだから、世界で優位性を保ちたい、
又は世界に台頭したいと考えるものは、
それらをいち早くコントロールしようとする。

そうだから、人類初の大発見を示す客観的事実が、
そっくりそのまま正確に庶民へ伝達されるなど、
ほとんどないと考えておいた方が良い。

私は、そう思っている。

それらの-輝かしく見える-発見が孕む可能性やリスク、優位性については、
あっという間に搾取され、封印される。

市民が知りうるのは、その搾りかすだけ。

そんなもんである。

2011年04月11日(月) 東日本大震災 涙の流れるままに
2007年04月11日(水) 改心日記
2005年04月11日(月) 不売運動


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