私が子供の頃から親しんだ「海」は玄界灘です。 海水浴も磯遊びも潮干狩りも釣りも遊覧船を楽しんだのも玄界灘。 父方の親族は京都の二条城近くに住んでいた(祖父が大阪大空襲の経験をふまえ、広大な火除け地のある場所に引っ越した)ので帰省の際もこれまた縁なく。 なので大人になるまで太平洋を見たことがありませんでした。
西鉄ライオンズが太平洋クラブライオンズになったときなど 幼心にですら「こっちには太平洋やらなかとになんでそげな名前になるっちゃろか」と違和感を感じたものであります。←社名やけんとか関係ないくさ。違和感は違和感ったい。どれぐらい違和感かって言ったら横浜日本海クラブベイスターズってくらい違和感って言えばわかり易かろう。
と、それくらい太平洋には親近感がないのです。
ないのですが、理解した瞬間がありました。 高知の桂浜へ行ったときです。
海が全然違うことにびぃっっっっっっっっっっくりしました。 まったくもって様相が違うのです。 海を見ただけであんなに衝撃を受けたのは初めてでした。
これが太平洋かーーーーーーーーーーーー!って思ったあと しばらく魂抜かれました。
大志抱きたくなるよね。 ワンピース探しに行きたくなるよね。 ありったけの夢をかき集めたくなるよね。
それから数年後、九十九里浜に行ったときはまた別の太平洋でした。 こっちは「水平線すごっ!てか地球がまるいっての初実感!」ってひたすら感じまくった海。 大志抱きたくなるというより、開放感がすごくてきゃっこらしたくなる感じの。←実際はまぐり焼いてなめろう食ってきゃっこらしてきたw
玄界灘はね、この「うわーーーーっ」て開放感がないんですよ。 玄界灘は得も言えぬ緊張感があるんですよ。 なので見てると気合が入るんですよ。 日が昇ってくる希望の海とは違うんですよ。
子供の頃から親しみ馴染んだ故郷の海なので、私にとっての海はやっぱり日の沈む方を緊張感を持って見据える玄界灘。 ですが、
緊急事態宣言は今日まで! 今はなんかちょっと日本の夜明け的な海が見たい!! 旅行行くぞぉぉぉぉ!待ってろ太平洋!!←どこ行く気だ。
北海道物産展(←別名九州人ホイホイ)で見つけた三方六。 最初文字だけ見たら今は亡き吉四六漬の親戚かと思うのが筑紫洲人なわけだがそうではない。いわゆるひとつのバームクーヘンらしい。もうほんと今更で申し訳ございません。物産展のお目当てが9割方海産物でほんとすみません。どうにも我々島国DNAなのです。
で、なんでまた今回私はこのスイーツを購入するに至ったかというと、第一に主原料が国産(除草剤まみれの外国穀物ふんだんに使ってるのとかご勘弁願います)ってことと、硬派かつ頑固そうなネーミングに心惹かれちゃて買い物かごへポーイだったのです。
開けてみたらもう食べやすいサイズにカットされてるし、量も丁度いいし、コーヒーに合いまくり。そしてなんといっても素晴らしいのは「旦那が手を出さない」。 マルセイバターサンドにはアジに対するコマセレベルの勢いで食いつきますが、バームクーヘンには食いつかない。よし、これはいい発見だぞ。あとホリのじゃがいもコロコロ(チーズ味)も買いました。これにはなぜかうちの猫が飛びついてきました。なーぜー?目を離したすきに小皿に出したじゃがいもコロコロを舐めまくられました。やーめーてー。そしてうまい。歯ごたえのありすぎるカールみたいな感じ。なのでしっかり咀嚼すると歯にぴったりくっついてくる。癖になりそう。←島津ゆたかじゃないほう。
そのうち物産展でもリスのチタタプ(冷凍)とか売ってくれないかなー。←ゴルカムファンあるある。
2021年09月13日(月) |
ラーメン→蕎麦→うどん。←いまここ。 |
20代は豚骨ラーメン一辺倒。 30代40代になったらお高めの蕎麦屋でアテとポン酒からのざるなんて感じでした。
そして50代。 いやー、博多のうどんがうまいことうまいこと。 最近旦那と「外に食べ行こうか」っていうとまあ8割5分うどん。 とはいえ後期高齢爺と還暦カウントダウンおばさんの二人連れ。若者のように麺をたくさん食べられないので、お子様セットとかミニを頼んでトッピングを別皿で(←ここは譲れない)追加する感じですけど。 ハーフなうどんがない店だったらセットと単品料理のあわせ技。 それを旦那と分けっこして食べるわけです。
博多はうどん屋多いんですよ。 大阪にいたときなんて、居酒屋のカウンター席で私が博多弁でしゃべってたら、同じカウンターにいたサラリーマンたちが「博多弁懐かしい」って話しかけてきて、ひとしきり盛り上がったのは博多うどんの話。転勤で2年程福岡にいたとき同僚につれていかれた牧のうどんに衝撃を受けたって話に始まって、ひとしきり博多うどん談義したっけな。面白かったなあー大阪。←遠い目。
大阪うどんで私がめっちゃハマッたのは「かすうどん」。これはもう「かす」自体がこっちで手に入らないから博多じゃ幻のうどんですわ。肉吸いもよく頼んだな。肉吸いのときはうどん頼まないけどね。基本ハイボールと肉吸いだったな。うまかったなー。
んで博多うどんで県外の人と話してて話題になるのはたいてい「ごぼ天(ごぼうの天ぷらのこと)」なんだけど、私はごぼ天も好きですが、てか家でうどんするときは自分でごぼ天作るけど、店で食べるときはほぼ9割「かしわ」を別皿で注文するんですよ。 かしわって何?って言われるだろな。うどん屋で頼むトッピングのかしわは、鶏肉を生姜と醤油と砂糖とあとは店それぞれの何かで煮込んだやつです。もちろん身だけで皮は入りません。形状はだいたい細切れ状態です。 なんで別皿で頼むかってゆーと、ここにネギと一味または七味を私好みに混ぜてから一口ぶんずつうどんにのせて食べたいからです。 車じゃなかったら、このネギ七味かしわだけで酒飲めるけどね。
って思ってたらこないだ新日本風土記で蕎麦やってるの見て、あーまたお高めの蕎麦屋でポン酒アテからの蕎麦やりたいなーとうっかり声に出したら、完全濡れ落ち葉の旦那が食いついてきたんで微妙に困りました。 いや私一人で行きたいんですけど。気兼ねも介護も運転もしないでいいひとり外食ひとり酒したいんですけど。あーしたいんですけど。ひとりでまったりうまいアテで飲みたいんですけど。大阪いたときみたいにー。
...と、心が叫んでいても後期高齢者を放置するわけにもいかないのでまあ彼の意識が現世にある間はその肉体ごと一緒に仲良く外食に行くのです。※たまにお出かけ帰りにひとり外食&飲酒してるけどそれは内緒ってーことで。
2021年09月02日(木) |
イカの魂無駄にはしていないつもり。 |
昨年末、正月用のフグを小倉の旦過市場に買いに行ったときのこと。 注文していた刺身&鍋用のフグを袋に入れていた店主が急に手を止め、思い出したかのように「そうそう、今日はいいのが入ってんですよ。見てこれ立派なヤリイカ」と、トロ箱を奥から持ってきて「いつもお世話になってるしお安くしとくんで10杯くらい持ってかない?」と続ける。※おまけの塩辛をちらつかせながら。 10杯かー、年末の冷凍庫にこれ入れとくスペースあるかなあと思いつつも新鮮極まりないそのイカの値段を聞いてやっぱ欲しいなと。絶対コレは買いの奴だなと私の本能が訴えるんで購入したわけですが、これがマジで当たりの甘い旨いイカでしてな。
多めのオリーブオイルに鷹の爪と刻んだ又はおろしたニンニクを入れ、筒抜きして皮はいで輪切りして酒ふっといたイカと、あとは適当に野菜(アスパラ、ブロッコリー、山芋、しめじ、エリンギ率高し)を炒めたら毎度おなじみマジカルスパイス(←え、もしかしてこれ福岡でしか売ってないん?)で味付けして、仕上げにほんのすこーしバター入れてブラックペッパー振ったら我が家の定番イカ料理の出来上がり。←このままでも酒のアテ、〆に細めのパスタ入れて炒め直すとめっちゃ喜ぶ旦那&息子。
これ作ってると10杯なんてあっちゅーまに消費されましたとさ。 めでたしめでたし... と言いたいところですが、
このときのイカが本当に美味しかったものだから、旦那は以降寝ても覚めてもイカイカイカイカうるさいんですよ。 なので唐津方面へ行った時にまた大量に仕入れ、それが消費されつつある頃には近所のスーパーでもイカが安く出回りだしたんで、見かけるたびに買い込んで冷凍しといたのが先日残り1杯になったところで旦那が一言。「イカ買いに行こう!」ってどんだけイカマニアやねん。てなわけでお出かけ日よりでもなんでもない天気の日に糸島方面に仕入れにいきました。おしゃれカフェとか映えスポットとかもりだくさんの人気エリアである糸島に行っておきながら、大量のイカだけ買って回れ右してとっとと帰宅。1杯ずつジップロックしてフリーザーに入れたら15杯ありました。
いやはや1月から8月までの間、我々夫婦だけで一体どれだけの数のイカを消費したことか。改めて勘定するとちょっと怖くなるくらいに食べました。今年はフリーザーにイカが入っていなかった日は一日たりともありません。
そういや今年はホタルイカも鬼のように食ってたよなあ...
イカの魂無駄にせずおいしくいただいております。 鯛のアラも無駄にせず煮付けております。 ヘルシーですな。よしヱビス飲も。
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