ほっこり日記
ふー



 父がなくなった

父のかたちがなくなった。

私の心には、ちゃんといるのだが。

父らしく生きることができたのは、交通事故にあうまで。

そこからは、どんどん能力を落としていった。

やっていることもよくわからない。

その中で、庭の柿の木を倒して、細かく切ってゴミに出してしまった。

なぜそんなことをするのか、と母は悲しんでいた。

なぜ、そんなことをするのと、父に聞くと、お母さんでは処分しきれなくなるだろう?
と言っていた。

母は、柿の木を切らずにおいてほしいのに、と言っていた。

数年たったあとに、母がしみじみと、お父さんに来ておいてもらってよかった。

自分だけでは、管理も、処分もできなかった、と言った。

それを聞いて、ちちはやはり母のことをわかっていたのだな、と妙に納得した。

7歳も年の離れた夫婦だからかな、泣けるぜ。

2021年08月05日(木)
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