天上天下唯我独尊

2017年03月11日(土) なんでこんなに可愛いのかよ

妹が愚痴を言っていた。
「お母さんって、まもる(仮名・甥っ子)には甘いよねえ。いつもあの子の好物を用意しているし。私なんて子供の頃、あれ買って〜ってスーパーで泣いて頼んでも『今は季節じゃないから駄目』って絶対に買ってくれなかったのにさ〜」
食べ物かよ!
とは言え、確かに甥っ子に対する母の態度は、子供の頃の私達に対するそれとは全然違う。
悪い事をすれば余所のジジババと違って厳しく叱るけれど、そうでない時は充分甘い。
ミニカーのノベルティだってそうだし、イクラだってそうだ。甥っ子の大好物だからと、値引き品だけれど買って用意してくれていた。
甥っ子がおやつのお煎餅を齧りながら眠たそうにしていると、お煎餅を持たせたまま、座布団の上に寝転がらせていた。
私達の時なら考えられない。座布団が汚れるだのお行儀が悪いだの言って、絶対に取り上げていただろう。
と言う訳で結論。
ジジババは孫には甘いというのはどうやら本当らしい。
そしてうちも例外ではなかったと。


今回の甥っ子

・ビー玉やスーパーボールが大好き
母親(私の妹)が作った簡易ピタゴラ装置にビー玉を転がして、「ピターゴラースイッチ♪」と歌う。
妹を偉いなと思うのはそういうところだ。私だったら面倒臭くて無理。そう言えば、妹は「できるかな」が大好きで、家の中ではいつも工作をして遊んでいた。
それにしても甥っ子と来たら、1個ずつ流せばいいものを、何故ビー玉を鷲掴みにして一度にジャラジャラと流し込むのか。
将来パチンコ大好き屑人間になりませんようにと願わざるを得ない。
・運転大好き
チャイルドシートのベルトを外し、車から降ろそうとすると手からするりと抜けて、後部座席から運転席に移動、ハンドルを握る。
「みてみて〜、まも(仮名)ねえ、くるまうんてんするの!」と得意気である。
勿論エンジンは切ってあるので動きはしないが、あちこちのボタンを勝手に押すものだから、うっかりすると室内等が点けっ放しになっていたりするので、甥っ子を引き上げる時に確認を怠れない。
・カメラを向けて写真を撮ろうとすると、変顔で決める
折角可愛い顔に産んで貰ったんだから、普通の顔をしてよ……。
・アンパンマンのアニメを見て、登場人物の台詞で笑っていた
これまではただ、じーっと見ていただけなのに、甥っ子が「そうするでござるよ〜だって!」と復唱し、言葉に反応して笑うのを初めて見た。
これが今回一番成長を感じた点かも。



2017年03月10日(金) もうすぐ2歳半

転勤が決まって月末には引っ越しだというのに、妹の要請により、甥っ子の子守りに行って来た。
来週には見積もりに来て貰う予定だし、正直余所の家の手伝いなんてやっている場合ではないのだが、段ボールが来ない段階で出来る事は限られているし、まあ行ってやってもいいよという事で。
今回も妹の所で甥っ子を拾って、公共交通機関で実家に向かった。
段々大きくなって、座席に寝かせるのが大変になって来た。スペース的な意味で。

道中甥っ子はお利口さんだったのだが、私が大失敗をしてしまった。
乗り換えの時、早く良い席を確保したい一心で、「さあ走るよ!」と片手でキャリーケースを、もう片手で甥っ子の手を引っ張ったのだ。私は前しか見ていなかった。
ギャーという泣き声で振り返ると、甥っ子が地面に伏せていた。お昼寝のすぐ後という事もあり、足が縺れて転んだ模様。
キャリーケースを放っぽって慌てて甥っ子を抱き上げると、おでこに擦り傷が付いて赤くなっていた。
そう言えば妹はこれぐらいの頃、顔から玄関に落ちて、鼻を擦り剥いていたっけな。大きな瘡蓋が出来て、暫くコアラみたいな顔になっていた。あれは私のせいではなかったけれど。
そんな事を思い出しながら、ごめんね、私が悪かったねと、号泣が続く間ずっと甥っ子をヨシヨシしていた。
それが落ち着いたら、しゃくりあげる甥っ子を抱っこして移動。最初からこうすれば良かった……。
目当ての便に乗り換えてからも、甥っ子は泣きべそ顔であった。よほど痛かったらしい。
赤かったおでこは、青みがかったたんこぶになっていた。ただでさえおデコちゃんなのに。
移動中にも少しお昼寝をして、実家に着くと、母が甥っ子に素敵な物を用意していてくれた。
ノベルティの玩具の車で、甥っ子が大好きなやつである。
チョロQのようなスピードは出ないが、結構ちゃんとした作りで、扉が開いて中に小さな物なら入れられるようになっている。しかも2台。
一体どうしたの?と母に訊くと、親しくしているご近所さんの身内がそこでバイトをしているのを聞きつけて、貰って来て欲しいとお願いしたとか……というか、こんなノベルティがあるなんて知らなかったよ。
勿論甥子は大喜びで、早速新しい玩具で遊んでいた。
取り敢えず、頭に異常は無いようで一安心だ。

うちの両親は、よく私と妹の名前を取り違えて呼ぶ。
私は自分の両親をお父さんお母さんと呼ぶが、甥っ子はそれに対していちいち
「ちがうよ〜、おかあさんじゃないよ〜、ばあちゃんだよ〜」
と訂正を入れて来る。甥っ子にとってのお父さんお母さんは、私にとっての義弟と妹だからだ。
そしてつい、甥っ子を妹の名前で呼んでしまう私と両親。
結構カオスである。

実家のトイレで補助便座に座らせて排便を促したところ、「あっちいって」と言うので、2歳児でも人に見られながらの排泄は嫌なのだろうと思って、甥っ子を置いてトイレのドアを閉め、おしめを片付けて戻ってみたところ、ドアに鍵がかけられていた。
螺旋回しを使って外側からあけると、甥っ子は便座に座って、ニヤニヤと得意顔をしていた。
こいつ……と思って抱き上げると、便座にはうんこがべったり……ケツにうんこが付いたまま、一人で便座から降りて、内側から鍵をかけたのだな。悪戯が成功したので、ニヤニヤしていたのだな。
甥っ子の気持ちはわかるが、どうすんのこれ……頼むから、私の仕事を増やさないで頂きたい。

来週は引越しの見積もりだ。
こんな事やっている場合じゃないのに……ほんと。


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