天上天下唯我独尊

2015年12月31日(木) 第九を聴きながら

主人の容態は快方に向かい、年内に退院する事が出来た。
とは言え、年末年始は病院内の人手が薄くなるため、よっぽどの重症患者じゃない限り追い出される訳だが、熱も下がり食欲も出るほどに回復したのだから、まずは一安心である。
この数日間はずっと点滴生活でシャワーも浴びられなかったので(血液が凝固しないような器具をして風呂に入る方法もあるらしいが)、帰宅したらまずお風呂。
まだ昼間だし、今じゃなくてもいいよ……と主人は言ったが、私が嫌だったのだ。まず綺麗サッパリして貰わないと。
風呂上がりの主人はスッキリサッパリしていたが、今度は風邪を引いていた。
どうやら湯冷めした模様。

主人にとっては、転んで怪我をしたりズボンに穴を開けたり挙句入院したりと散々な一年だったようだ。
私にとっても、今年は子守に借り出されたために自分の好きな事が思うように捗らず、病気をうつされて寝込んだりと、思い返せば割と酷い一年だった気がする。
それでも命に関わるほどの事は無かったし、宝籤が大当たりするほどの良い事も無かったので、普通の年だったと言えよう。
来年こそ、私の野望が叶いますように!



2015年12月29日(火) 気ままな独り暮らし

初日は救急外来と入院の支度と足りない物を用意するためとで3回往復したが、翌日からは昼と夕方の2回、主人の入院する病院を訪れている。
丁度、昼食と夕食の時間を狙って行けば、食欲が無いと言って主人が残した給食に、まんまとあり付けるのである。
とは言え次第に熱が下がると共に食欲も回復したため、今日の晩はご飯が半分とおかずが一口ずつしか残らなかったので、帰りにスーパーに寄って、半額シールの貼られた惣菜を買って帰宅した。
そして年賀状。
数は少ないが、年賀状係が入院してしまったので、私が何とかするしかない。
去年主人が使っていた年賀状ソフトを立ち上げ、指示に従って更新し、昨年の住所録を探し出す。
それを印刷して、今年の初めに貰った年賀状と一緒に病室に持って行き、主人にチェックして貰う。
そしてそれを持ち帰り、使い方の説明を見ながら年賀状ソフトで適当に作って両面を印刷。
印刷した物をまた病室に持ち込んで、主人に一言コメントを書かせ、隣で私も自分の分を書いて、病院の帰りに投函。
取り敢えず、差し当たっての懸案事項は、これで何とかなった。私みたいな素人でも何とか使えるようなソフトは本当に有難い。

しかし次なる懸案事項が。
部屋の中に出しっ放しのプリンター、干しっ放しの洗濯物、片付かない書類や郵便物。
これらを主人の退院までに何とかしなければ……!



2015年12月27日(日) だから後回しに以下略

熱が下がらないのに、今日は仕事行かなきゃ……と言いながらフラフラと起きようとしていた主人を止めて、実家の父の助言に従い、総合病院の救急に連れて行った。
そしたら入院ですってよ。
検査の結果、炎症反応が高かったそうで。
月曜まで待たずに救急に連れて来て良かったと思うのと同時に、あの状態で総合病院に回さない医者の存在意義ってなんなのと思った次第で。
電話で相談して経緯を話した時に、
「なんだそりゃ。無医村みてえだな!」
と無医村出身の父が呆れたのも無理からぬ話である。
主人は点滴の管に繋がれてぐったりしていたけれど、入院と言う大義名分があるなら大っぴらに仕事も休めるし、悪い事ばかりではない。
でもどうせ倒れるなら、

 年賀状作ってからにして欲しかった……!

と思う妻であった。



2015年12月26日(土) だから後回しにするなとあれほど

そろそろ年賀状作ってよーと言い続けて来たのに、ここへ来て主人がダウン。
2〜3日前から体調が悪かったようだが、昨夜から熱が出て来て、今日は無理を押して仕事に出かけたものの2時間後、やっぱり病院行くから車出して……と電話があって、慌てて迎えに行った訳だが。
何で病院が休みに入る時に体調崩すの?
何でいつも土曜日なの?
というか、体調不良が出た時点で病院行けよ!と思うんだが、仕事が忙しくて休めないんだってさ。
でも結局動けなくなったら仕事は出来ないんだから、そうなる前に病院に行くのが正解だと思うんだけど。
なんで何度も同じ目に遭っているくせに学習しないの?
いいトシして馬鹿なの?
と言いたくなったが、あまりに弱っている主人を前にして、今は追い討ちをかけても仕方無いと思ってやめておいた。
それにしても、38度の熱を出しても子供は元気なのに、大人はこんなにも弱るものなのだなあ。

で、年賀状、どうするんですかね……。



2015年12月20日(日) いないないばあ地獄

水曜・木曜は甥っ子が保育所に行ってくれたお蔭で、私は羽を伸ばす事が出来た。
と言っても行き先はいつものスーパーに加え、ユニクロと西松っちゃん……要は甥っ子の服を買いに行っただけである。
健康な時ならパジャマ3着でも余裕だが、体調が悪くて汚してしまったらどうにもならないので、サイズ90の服を中心に買い込んだ。
支払いは妹の財布からなので、パジャマの他にも肌着とズボンとトレーナーなど、心置きなく1万円以上散財した。
あくまで個人的感想だが、西松屋の服は薄くてペラペラしている印象で、冬向きではないような気がした。お値段相当と言うところか。
一方ユニクロの服は、西松屋より高いだけあって、作りが結構しっかりしている。子供向けなのに、裏も綺麗に縫い付けられているし、前ファスナーが首の皮を噛まないような工夫もなされていて、感心してしまった。
しかしユニクロでは靴下が見当たらなかったので、西松屋で13〜15cmのものを購入。しかもちゃんと滑り止め付き。
これはこれで、住み分けが出来ていて良いのではないかと思う。
折角大好きないないいないばぁ!のキャラもの靴下を買ってやったというのに、甥っ子ときたら履くのを嫌がり、ポイ!と脱ぎ捨ててしまった。
ズボンは勿論、おしめの着用すら嫌がる事すらあるが、それだけは流石に穿いて欲しい。中国じゃないんだから。

咳と鼻水は相変わらず出るけれど、このままなら大丈夫かな……と思っていたのに、木曜日はお昼寝の後に熱が出たというので、甥っ子は保育園を早退して来た。
そして金曜日は再び私と過ごす事に。早退した日の夜に一寸だけ吐いたが、すぐに熱も下がったが、一応大事を取って休ませたいと妹が言うので。面倒だが、親がそう言うのなら仕方無い。
とは言え本人は元気なので、晴れ間を狙って午前と午後に散歩に出かけた。揺れが心地良いのか、慣れたのか、この日は2回とも遠くに行く前に寝てくれた。
が、帰って来てみると、甥っ子が握り締めていた筈の私の携帯電話が無い! 取り上げようとすると泣くので、落ちれば音がするだろうと思って仕方なく握らせておいたのだが、甘かった。
慌てて駆け足で元のルートを辿ると、携帯は折り返し地点に落ちていた。どうやら乳母車を旋回させた時に落としたらしい。後半の往復は私が疲れただけで、完全に無駄な散歩であった。
午後の散歩ではこの教訓を生かし、寝た時点でそっと携帯を取り上げた。紐でどこかに括り付けておこうかとも思ったが、その細工が面倒で。
土曜日は甥っ子も元気になって保育園に行ってくれたので、私は掃除と洗濯を済ませ、よしもう大丈夫だな!と自分の家に帰って来た。
午前中は妹の所で、夕方は自分の家で掃除と洗濯……毎度の事ながら、ぐったりである。元々が怠け者なので、このオーバーワークは本当に堪える。

さて、今回の甥っ子まとめ
・1歳と3箇月ぐらい
・体重10kg、身長80cm超
・犬歯も臼歯も生えて来た
・茄子と豆腐の味噌汁とバナナが好き。ご飯を食べさせようとすると、それじゃなくてこっちがいい!と味噌汁に手を伸ばして豆腐を鷲掴みにしようとする。豆腐を食べさせて、じゃあこっちも食べようねとご飯を食べさせようとすると、「バナナナナ!」と言う。「バナナがいい!」の意だと思われ。 童謡「さっちゃん」のようには自分の事を呼べないのに、バナナは半分どころか1本ペロリと平らげる。もう無いよ!と言っても皮まで食べようとする。
・まだ3歩ぐらいしか歩かないくせに、ソファにはよじ登る。背凭れにもよじ登って、電気のスイッチを押して点けたり消したりする
・マイブームはヘン顔。タブレットを自撮りモードにしてやると、面白い顔をする。私も真似してみたが、甥っ子のように可愛くないのは何故……
・補助便座で、トイレで初めておしっこが出来た。
 うんこはまだおしめで。部屋の隅っこ(定位置)で掴まり立ちをしながら踏ん張る。そういう時はなるべく集中出来るように放っておくが、終わったかなと思ったら指を1本ずつ出して、「おしめ替える/まだ替えないで踏ん張る」を選択させる。この選択法は半年ほど前から色んな場面でやっているが(デザート何食べる?「りんご/ラ・フランス」とか、今日は誰とお風呂に入る?「おかあさん/おばさま」というように)、ちゃんと理解している様子。
 という事はつまり、大人の会話も理解するようになっている訳だから、甥っ子の前で迂闊な事は言えないな……。
食事時には大人しく座っていて欲しいので、録画の「いないいないばぁ!」を流すのだが、お蔭であの歌がずーっと頭の中をぐるぐる回っている。
気が付くと口ずさんでいて、もう殆ど地獄。いい歌なんだけれど、些か食傷気味である。



2015年12月19日(土) 1週間!

今月の子守り終了。もうヘトヘトのクタクタ。
妹は私にもう1日いて欲しそうだったが、私が限界であった。

いつもなら火曜の午後に現地入りするのだが、今回は日曜日の朝に妹から電話があった。
1歳ちょいの甥っ子の体調が悪くて月曜日は保育園に行けそうにない、だが仕事も休めないので、前倒しして来て貰えないかと。
月曜の朝一で行けなくもなかったが、私は早起きが大の苦手。寝坊出来ないとなると眠りが浅くなって精神的にも肉体的にも辛いし、交通状況によっては到着が遅れる場合もあるので、電話を貰った昼間のうちに家の事を全て片付けて、日の暮れる頃に妹宅に向かった。
週末に熱を出した甥っ子はいつもと違って元気が無かったが、夕食後にソファで下痢をしてしまったため、妹が風呂場に連行し、そのまま洗って風呂に入れさせる事に。
妹は風呂場に残ってソファカバーや服を洗っていたのだが、私が風呂上がりの甥っ子を抱っこしている時に、今度は上から吐いてしまった。
着替えたばかりのパジャマは勿論、私の服も(部屋着に着替えていて幸いだった)。そして甥っ子が握って離さなかった私の携帯も吐瀉物塗れに。
こういう時、粗相をした子供を責めてはいけないのは知っていたが、携帯とお気に入りのストラップ(もう二度と手に入らないレアもののゆるキャラ)をゲロ塗れにされて、思わず叫んでしまった。
叫びながらそのままの体勢で脱衣所にダッシュ。
今度は吐いたよ!と妹に甥っ子を手渡すとその手から携帯をもぎ取り、水洗い……したかったが本体は除菌ウェットティッシュで念入りに拭き取り、全てのストラップは外して泣く泣くゴミ箱へ。
新たに増えた洗濯物を妹が洗っている間に、私は甥っ子を寝かしつけ、切れていた漂白剤を買いにコンビニに走り、全てが終わった時には夜中の0時を回っていた。
それからやっと風呂に入り、寝床に就いたのが1時。
到着早々大変だったが、これを1人でやるのはあまりに妹が不憫なので、今日のうちに来て良かったと思った。
そして甥っ子は未明にも1度吐いたらしい。しかし2回目に吐こうとした物は、ごくんと飲み込んでしまったとか。
携帯に吐かれた私が騒いだのが悪かったのだろうか。まだ1歳なのに気を遣い過ぎだろうお前……。

翌日月曜日、妹は仕事に、私は甥っ子を連れて小児科へ。
混むのはわかっていたので、まず診察券だけ置いて取って返し、掃除と洗濯をしてから再び小児科に向かったが、そこからの待ち時間が予想以上に永かった。
しかも診察で全力で泣く甥っ子。小児科医には「これだけ元気なら大丈夫」とか言われたが、家では明らかにいつもほどの元気は無いですから。今は全力を振り絞って抵抗しているだけですから。
そして私は、絶対に離れまいとしがみ付いて泣き叫ぶ甥っ子に、セーターに鼻水を擦り付けられる始末。カシミアなのに……。
非常に消耗する診察が終わって、帰宅したのは13時過ぎであった。
妹がヘルプで呼んだ実家の母が来ていたので、甥っ子に薬を飲ませてミルクを作り、母が用意してくれた昼食を掻き込んで、甥っ子を母に託して買い物へ。
暗くなる前に帰り着きたいと母が言うので、急いで買い物を済ませて30分で帰宅すると、甥っ子はぐっすり眠っていた。
母が帰って暫くすると、仕事を早目に切り上げて、妹が帰って来た。
目覚めた甥っ子が下痢をして、また服を汚す。さっき「今してるよ」って私が言ったのに、妹が放置するから……まあ洗うのは妹なので別に良い。
これが、妹のミスで私の仕事が増えるのなら怒るけれど、自分の判断ミスで妹の仕事が増える分には構わない。私がとばっちりを食らわない限り。
お昼寝から目覚めて、お尻を洗って着替えたらすっきりしたようで、甥っ子は大分元気になっていた。
昨日からずっとふにゃふにゃご機嫌が悪かったが、いつものように喋るようになったし(勿論何を言っているのかは不明)、笑顔も見られるようになって安心した。

火曜日。妹は仕事に、甥っ子は様子見で今日も保育所をお休みする事に。
大分元気にはなったが、まだ食欲が無い様子なので、ミルクを飲ませておく。
お腹が膨れたら眠くなったらしくぐずり始めたので、抱っこをしてゆらゆら揺らしていたら、珍しくすとんと眠りに落ちてくれた。
寝室に連れて行って布団に寝かせ、大人しくしている間に掃除と洗濯を終わらせ、いつでも出かけられるように身支度を整えておく。
1時間ほどで起きたのでおしめを替えて、買い物に出かける。
嫌がる甥っ子に靴下を履かせて外套を着せて、リュックを背負って靴に履き替え、モコモコに着込んだ甥っ子を左手に抱え、右手に乳母車を持って階段を下りる訳だが、これが結構膝に来る。
地上に着いたら、右手と足を使って乳母車を広げ、甥っ子を座らせ、かけた膝掛けがずり落ちないように留める。
折り畳み式の乳母車を扱うのは初めてで、説明書も読んでいないが、適当にやったら何とかなったので、多分これでいいのだろう。途中で分解する事もあるまい。
乳母車を押して、近所のスーパーへ。抱っこしているよりも格段に楽……! これは良いものだ。
会計を済ませて作荷台で買った商品を袋詰めしていると、甥っ子が乳母車の手摺を掴んで、何やら言いながら前後に体を揺さぶっていた。どうやら、動かない!と文句を言っていた模様。もうすっかり元気である。
はいはい、じゃあ帰ろうな〜と再び乳母車を押してアパートの入り口に辿り着き、よっこいしょと甥っ子を下ろそうとすると、叫んで暴れて抵抗された……まだ散歩を続けたいらしい。
わかった、でも冷凍物があるから一旦中に入ろうな!と無理矢理抱っこして、乳母車を畳んで全ての荷物を抱えて階段を上る。もう汗だくである。
買って来た物を冷蔵庫に仕舞い、甥っ子のおしめをチェックして、また抱き上げてリュックを背負って乳母車を持って1階に下りる。ひ、膝が……。
甥っ子はまた散歩に行けるとわかったようで、今度はお利口さんにしていた。ぐるりと近所を回って戻って来ると、嫌だまだお散歩する!と言う(喋らないけれど)ので、もう暫く歩くと、大人しく眠ってしまった。
その日は午後もお散歩に行った。今度は結構遠くまで。
外に出れば少しは疲れて夜もよく寝てくれるかと思ったが、私の方が百倍疲れるという事に気が付いた(遅)。甥っ子は座っているだけだが、私は歩いて押さなきゃならないからな……。
しかも、もっと速く!と要求するのだ。んきゃきゃきゃ!と興奮する甥っ子を乗せた乳母車を押しながら、何度遊歩道を走った事か……もう体力の限界なので、明日こそ保育園に行って欲しいと切に願う伯母であった。


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