小中学校の教師が授業の一環で、イスラム国による殺害映像を児童・生徒に見せていた事が、問題があるのではないかと話題になっていた。 強制ではなく、見る/見ないの選択を本人にさせていたのなら別にいいんじゃないの〜と、子供の頃からグロ画像に抵抗の無かった私は暢気に考えていたが、中には私と違ってデリケートな子供もいるので、簡単な話ではないようだ。 身内の知り合いのところでは、興味本位でネットで画像を見たものの、怖くて1人で眠れなくなったと言って中学生の子供が夜中に布団に潜り込んで来たとか。馬鹿で可愛いじゃないか。 子供の反応や捉え方は一律ではないのだから、惨殺画像が教材として相応しいかどうか、私には正直よくわからない。 自分は平気なものだから、デリケートな(私から見れば心がひ弱な)人間へのダメージがどんなものか、さっぱりわからないからである。 こんな物を見せるとは配慮が足りない怪しからん!という人もいるが、じゃあ原爆の被爆地で行われているという、児童に被爆写真を見せる事によって戦争の悲惨さを植えつける教育はどうなるのと。 私としては、世の中には悲惨な事は沢山あるのだから、温室栽培から抜け出して、少しずつ耐性を付けた方がいいんじゃないの〜という感じはする。 こんな酷い殺し方、人間のする事じゃない!という人もいるようだが、寧ろ人間だからこそこれだけ残虐な事が出来るのだという事は、知っておいた方がいいと思う。
酷いと言えば、実家滞在中の妹からこんなメールが来た。 「お姉ちゃんは当然、湯川さん達の首斬り画像とか、ヨルダン人パイロットの焼殺動画は見たんだよね?」 と。 「当然」ってなんだよ!見てないよ!とすぐさま抗議のメールを返信したが、 「ええっ見てないの? お父さんもお母さんも私もてっきり、お姉ちゃんなら既に見ているものかと。意外だ〜」 って……何それ凄く失礼じゃない? 一体私を何だと思っているのかしら!と憤慨して主人に報告したら、 「ええっ見てないの? てっきり(以下略)」 酷い!
実のところ、日本人の斬首映像は、見ようと思ったけれど既に消されていたので見ていないだけの話である。 ただ、ヨルダン人パイロットの動画は、死者への冒涜に当たるかと思うので、積極的に見ようとは思わない。 湯川&後藤ペアは、物見遊山で勝手に危険地帯に乗り込んで行ったんだからある意味自業自得なので、斬首画像も笑って見られるけれど、ヨルダン人は自国のために戦って捕らえられた捕虜である。両者は明らかに立場が違う。 ヨルダン人パイロットだってその遺族だって、焼かれて苦しむ姿を見られたくはないのではないか。私としてはそう考えるのである。 だから敬意を払って、彼の焼殺動画は見ない事にした。 焼死というのは時間がかかるため、一番辛い死に方らしい。斬首の方がまだマシである。
病院に行ったら、同じ習い事に通う知人に会った。 診察で呼ばれるまで本でも読もうかと思っていたが、隣に座ってあれこれ話を聞く事に。 彼女は地元民ならではの情報を持っていて、私の知らない事を沢山教えてくれた。 曰く、ここの嫁(共通の知人)は地元で評判の鬼嫁だが、彼女の姑もまた引けを取らない鬼嫁(今では鬼姑)だったとか。 息子は母親に似た人を選ぶって言うけれど、あれは遺伝子に何かが組み込まれているのかしらね〜という話であった。
娘は父親に似た人を選ぶと言うのもよく聞くけれど、うちの場合は全く当て嵌まらない。 うちの主人も妹の連れ合いも、父とは違って穏やかな人だ。 そもそも私が父そっくりの短気な人間なので、結婚相手が父に似た短気な人だったら、家庭内で殺し合いになるところだった。 DNAの呪いから抜け出せて、本当に良かったと思う。
因みに、主人がどう思っているかは知らない。
2015年02月04日(水) |
どうして歴史の上に言葉が生まれたのか |
朝の番組で、食事の支度で忙しい妻が送る「手伝って欲しい」サインを、果たして夫は察する事が出来るでしょうか〜というクソ下らない実験をやっていた。 これ、企画した奴も受けた奴も馬鹿じゃねえの?と思った。 一言「忙しいから手伝って」と言えば済む話なのに。 我が家の場合は、私が手伝いを頼む前に、超能力者である主人が察して 「何かお手伝いある?」 と言ってくれる。 出来た亭主なのでそれは良いのだが、逆に私にも同じ事を要求して来るので困るのだ。 だから、私は貴方と違って超能力者じゃないの! 何故人間が言葉を獲得したのか、他者との意思疎通が言葉を通じてなのかを考えてみろ! 超能力者じゃないからだ! わかって欲しけりゃ言葉で伝えろ! と、結婚してから何度言った事か。
しかし世の中的には、私のように何でもストレートに言葉に出してしまう方が珍しいらしいね。 凄いなー、皆は超能力を獲得してるんだなー。 私も超能力を身につけて、宝籤を当てたい(そっちかよ
昨秋から始まった「マッサン」。 最初は期待が持てたので、毎日録画して主人と観ていたのだが、1箇月経たないうちに観る気がしなくなった。 ヒロインも他の役者も良いのだが、話が面白くない。 つまり、脚本が糞なのだ。 瑣末な話ばかり膨らませて時間を引き延ばし、肝心のウイスキーがちっとも出て来ないので、飽きてしまう。 大家さんの家庭の事情だの誕生日会だの従業員の恋模様だの、正直どうでもいいです。 中でも最もげんなりするのは、大阪パート。 何でもかんでもご近所さんが首を突っ込んで来て、我が物顔で振舞うのが、大阪スタイルなの? フレンドリーなつもりなのかも知れないが、図々しくて馴れ馴れしくて、心底うんざりしていたので、主人公家族が漸く北海道に渡った時にはほっとしたぐらいである。 大阪放送局製作だから、なるべく大阪を舞台にしてドラマを作りたかったのだろうが、視聴者の忍耐力はそこまで強くない。 細かい所では、時代物のドラマではよくある事だが、小道具が駄目。 幟に新字体を使っていたり、ラベルが「ぶどう酒」だったり。エマでさえ作文で「ゐる」と書いていたのだから、「ぶだう酒」と旧仮名遣いで書くべきではないのか。NHKにメールで問い合わせたい気分で一杯である。 話はぐだぐだだし観ていてイライラするしで、私はさっさと切りたかったのだが、何故か主人が楽しんでいるので、何となく一緒に観てしまっている。 脚本家は民放の「とんび」とかいうドラマを書いた人らしいが、私はあのドラマは一瞬観ただけで止めた。 如何にも底辺な感じの男が主人公で、でも本当はハートフルで暖かいんだよ!みたいな感じがどうにも受け付けなかったのだ。 怒鳴る人って嫌い。ドラマでも見たくないわ。
一方、先月から始まった「デート〜恋とはどんなものかしら〜」は楽しい! 月9なんて、何年振りだろう。この枠のドラマを最後に観たのは、「のだめカンタービレ」だった気がする。 長谷川某氏は余り好きじゃないが、主人公の杏はいいねえ。 以前も書いたが、彼女の台詞回しが好き。 余り口を大きく開けていないのに、発音がとても良いのだ。長広舌を振るっても、フジテレビのアナウンサー達よりよっぽど上手い。 唯一気になるのは、「父」のイントネーションが「乳」になってしまっている事。誰か注意してあげてー。 そして一緒に観ていた主人に言われた。 「シオンも最初、四角四面でこんな感じだったよね」と。 そうだったかしらね。 でも私、あそこまで賢くないけどね!
2015年02月02日(月) |
偏った番組が気持ち悪い |
朝からどこのTV局も、人質になって処刑された後藤さんの過去の業績の紹介ばかり。 それどころか、それを讃える内容ばかりで本当に気持ち悪いったら。 神格化してどうすんのさ。 仮令どんなに生前に立派な事をやっていたとしても、死に際に大勢に多大なる迷惑を掛けた時点で、帳消しどころかマイナスだと思う。 TV局の人間って、馬鹿しかいないのか。
今日は少し早く帰れると言っていた主人は、結局先週と同じぐらいの時間に帰って来た。 全然早くないじゃん!と抗議したら、 「そのつもりだったんだけれど、今日は仕事が手に付かなくて」 と言う。珍しい。 土日の研修が素晴らしかったので、その余韻が残っていて、気も漫ろだったらしい。 そうか、そんなに良かったのか。 主人の職場は週休二日制なのに私は土日も放置されていたけれど、実りがあったのなら良かった。 それなら、休日に送り出した甲斐もあるというものよ。(実際に私は送り出してないけど。寝ていたから)
朝をとっくに過ぎた時間に起きたら、後藤さんが殺されていた。 遺族には悪いが、正直ほっとした。 今となっては、遺言ビデオの最後に付け加えられた、 「ま、必ず生きて戻りますけどね」 という言葉の軽さが、彼の覚悟の軽さ・見通しの甘さだったとしか思えない。 「何があっても自分の責任です」と言いつつ大勢に迷惑をかけ、捕まったばかりかイスラム国のスポークスマンになって、一体何をやりたかったのか。 終いには、妻まで一緒にスポークスマンになってイスラム国の要求を読み上げ、全く迷惑な夫婦である。 私が妻なら断るね。 幾ら大事な亭主でも、身重の妻を置いてわざわざ危険地域に乗り込んだ時点で馬鹿夫だし、それで命乞いなんかして来たら百年の恋も醒める。 「自分の責任だと言ったのだから、責任取って腹を切れ! 武士の子だろう!」ぐらい言っちゃいそう。 昨年録画した「独眼竜政宗」を観ているせいか、人命より大事なものがあると思うのだ。 第12回「輝宗無残」で、人質に取られた父・輝宗(北大路欣也)が、 「構わぬ! 撃て!」 と叫ぶ場面。 これが武士か……!と日本人は感動するんじゃないのかね。 ジェームズ三木は凄いなあとつくづく思う。 人格と才能は全く別物なのだ。
そうそう、デビ夫人の事はあまり好きではないが、この件に関しては、私は殆ど彼女と同意見である。 日本政府ばかりか、ヨルダンにまで迷惑掛けちゃって全く。 私が言いたかった事を、有名人がちゃんと代弁してくれて、嬉しく思う。
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